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Anthropicが、AI学習に使わせない意思を示す機械が読める信号の認識を始めた。ClaudeBotを名指しした規則はパスごとに優先される ── robots.txtの名指し行を数えて確かめる13項目(2026年11月時点)

目次
  1. 01 何が書かれたか — Anthropicは、AI学習に使わせない意思を伝える機械が読める信号の認識を、10月30日に始めたと書いた
    1. 原文が書いた、名指しの規則と全体の設定の関係
    2. 原文が挙げたクローラー3つ
    3. 原文が、IETFの草案に従うと書いたこと
    4. 原文に書かれていないこと
  2. 02 なぜ・背景 — 事業者が読み始めたことと、標準になったことは、別である
    1. 「読み始めた」は、標準になったという意味ではない
    2. robots.txtの読み方の土台は、名乗りでグループを選ぶこと
    3. 名指しのグループを足すと、「*」のグループは読まれなくなる
    4. OpenAIも、目的別に名乗りを分けている
  3. 03 用語 — 出てくる言葉を、先にそろえる
    1. 名指しの規則
    2. ClaudeBot・Claude-User・Claude-SearchBot
    3. グループ
  4. 04 型別 — 適用範囲、この記事が確かめていないこと、確かめる手順
    1. 適用範囲: robots.txtを持つ、すべての公開サイト
    2. この記事が確かめていないこと
    3. 確かめる手順1: ヘルプ記事の段落と、3つの名乗りを書き写す
    4. 確かめる手順2: 信号の書き方が、記事に書かれているかを確認する
    5. 確かめる手順3: 担当サイトのrobots.txtを、直接開く
    6. 確かめる手順4: 4つの数を数える
    7. 確かめる手順5: 名指しの行があるかで、読み方を分ける
    8. 確かめる手順6: 担当サイトの方針を、1行で書く
    9. 書き方の例: ClaudeBotを名指しするグループを足す手順
  5. 05 明日、担当サイトで確認できること
  6. 06 代替・他の選択肢 — 希望を伝える方法を、並べて比べる
    1. 当サイトの過去の記事で扱った、近い話題
  7. 07 当サイトで確かめたこと — 当サイトのrobots.txtに、Anthropicの名乗りを名指しした行は、今のところ無かった
    1. 2026年11月7日に、外から取得して数えた
    2. 当サイトの方針は変えていない
  8. 08 このテーマは、ここまで — 「決める」から「読み始めた」へ、どう積み上げてきたか
    1. これまでの記事
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が書かれたか — Anthropicは、AI学習に使わせない意思を伝える機械が読める信号の認識を、10月30日に始めたと書いた

引用について

この記事は、Anthropicのヘルプ記事「Does Anthropic crawl data from the web, and how can site owners block the crawler?」と、RFC 9309、Googleのrobots.txtの文書、IETFのAIPREF作業部会のページ、OpenAIのクローラーの概要を、2026年11月7日に開いて確かめた内容を書いている。英文を引くときは原文のまま引き、日本語訳を添える。それ以外は、筆者が日本語に直した要旨で書く。原文に書かれていない筆者の読みは「筆者の読み」と書いて分ける。05章のチェックリストは、筆者が整理したものである。

Anthropicのヘルプ記事には、2026年10月30日付の新しい段落が入っている。ページには「Updated this week」とだけ表示され、更新の日付そのものは書かれていない。段落の中の日付は10月30日である。書かれた内容は、AIの学習に自分のコンテンツを使ってよいかという希望を、サイトの運営者が機械で読める形で伝えられる信号を、Anthropicが認識し始めたというものである。

"As of October 30, 2026, Anthropic has begun recognizing a machine-readable signal"

(日本語訳: 2026年10月30日の時点で、Anthropicは機械が読める信号の認識を始めた。)

当サイトでは、同じ話題を2本の記事で扱っている。Googleが共通の書き方に対応する予定であることはGoogleは、robots.txtでAI学習を断る共通の書き方(__usage_ai-training)に2027年の初めに対応する予定で、仕様はまだドラフト ── 担当サイトのrobots.txtでAI学習に触れる行を数えて確かめる13項目(2026年11月時点)に、草案の状態の読み方はAI学習の信号をめぐる草案は、作業部会の草案が第08版、個人の草案が第00版で、どちらもまだ標準ではない。草案の状態は名前・種別・有効期限・置き換えの4か所で読める ── 話題になった草案をdatatrackerで確かめる13項目(2026年11月時点)に書いた。この記事で新しいのは、事業者が実際に読み始めたという1点と、そのとき名指しの規則がどう扱われるかである。

原文が書いた、名指しの規則と全体の設定の関係

ヘルプ記事は、robots.txtにClaudeBotを名指しした規則があるときの扱いを書いている。原文は、ClaudeBotを名指しした規則を、全体の信号より特定のものとして扱う、と書く。原文の見出しは「How ClaudeBot rules take priority」で、「In practice, for a given path:」(日本語訳: 実際には、あるパスについては)と続く。つまり、パスごとに、ClaudeBotを名指しした規則があれば、Anthropicはその規則に従う。

"even if your general setting says something different"

(日本語訳: たとえ、全体の設定が違うことを言っていても。)

名指しの規則がなければ、全体の設定に従う、と記事は書く。原文は「we follow the general setting described above」(日本語訳: 上で説明した全体の設定に従う)と書き、別の文では「the general signal」(日本語訳: 全体の信号)とも書く。つまり、全体の設定は、記事の上の節で説明された、機械が読める信号を指すと読める。この読みは、原文の言葉づかいからの筆者の読みである。なお、この優先の規則はClaudeBotについてのもので、Claude-UserとClaude-SearchBotを名指しした場合の扱いは、記事に書かれていない。

原文が挙げたクローラー3つ

ヘルプ記事は、3つのクローラーを挙げている。名前と目的、無効にしたときの影響を、記事の文に沿って次の表に並べた。影響の欄は、記事の記述の範囲に限る。

名乗り目的(記事の記述)止めたときの影響(記事の記述)
ClaudeBot生成AIのモデルの有用性と安全性を高めるため、学習に役立ちうるウェブのコンテンツを集めるサイトがClaudeBotのアクセスを制限すると、そのサイトの今後の素材を、AIのモデルの学習データから除く意思を示すことになる
Claude-User利用者がClaudeに質問したときに、利用者のためにサイトへアクセスすることがある無効にすると、利用者の質問に応じてコンテンツを取得できなくなり、利用者が求めたウェブ検索での、サイトの見え方が下がるおそれがある
Claude-SearchBot利用者向けの検索結果の質を上げるため、ウェブを巡る無効にすると、検索の最適化のための索引づけができなくなり、検索結果での見え方と正確さが下がるおそれがある

Claude-Agent(Anthropicが運営するブラウザ)は、この記事では別の記事に触れるだけで、説明されていない。

原文が、IETFの草案に従うと書いたこと

"The signal follows a draft based on work done by the IETF,"

(日本語訳: この信号は、IETFで行われた作業に基づく草案に従う。)

この引用の文の中の「a draft based on work done by the IETF」は、原文ではリンクになっていて、リンク先は、IETFのdatatrackerにある個人の草案「Machine-Readable Training Preference Signal」(draft-kelley-aipref-training-preference-signal)である。原文は、この草案を、IETFの「aipref working group」(日本語訳: aipref作業部会)での作業に基づくもの、と説明している。筆者が2026年11月7日にdatatrackerのページを開いて確かめたところ、最新は第00版で、2026年10月30日の日付があり、状態は「Active Internet-Draft」(個人の草案で、作業部会の草案ではない)、有効期限は2027年5月3日と表示されていた。記事の文章には、草案の名前は出てこない。草案へのリンクが付いている、という形である。記事はさらに、この分野の標準はまだ変わっているので、Anthropicがこれらの設定を読む方法や適用する方法も変わりうる、と書く。信号の構文や置き場所は、記事の文章の中には書かれていない。草案の本文は、この記事では開いていない。

原文に書かれていないこと

  • 記事の文章の中の、信号の名前、書き方、置く場所、取りうる値(草案へのリンクは付いている)
  • 草案の名前や版(文章には出ず、リンク先のdatatrackerで読める)
  • Claude-UserとClaude-SearchBotに、信号が適用されるかどうか
  • 世界の各サービスへの展開が、いつ終わるか
  • 他社の対応の状況、草案が標準になる見込み

02 なぜ・背景 — 事業者が読み始めたことと、標準になったことは、別である

「読み始めた」は、標準になったという意味ではない

ヘルプ記事自身が、草案に従うと書き、標準が変わるので読み方も変わりうる、と書いている。つまり、読み始めたという事実は、決まった書き方に、すべての事業者が従う段階にはまだ来ていないことと両立する。これは筆者の読みである。ヘルプ記事がリンクした草案は個人の草案で、作業部会の草案ではない。別に、IETFのAIPREF作業部会のページには、作業の目標として「語彙」と「付ける仕組み」の2つの標準案を作ることが書かれ、2つの文書について、IESG(IETFの運営組織)へ提出する予定日が2026年8月31日と書かれていた。筆者が11月7日に開いた時点で、その日は過ぎている。作業部会の文書の一覧では、語彙の草案が第08版、付ける仕組みの草案が第05版で、どちらも「Active Internet-Draft」だった。RFCにはなっていない。

robots.txtの読み方の土台は、名乗りでグループを選ぶこと

robots.txtの規則は、「User-agent」の行で始まるグループに分かれている。RFC 9309は、クローラーが使うグループの選び方を、次のように書く。

"If no matching group exists, crawlers MUST obey the group with a user-agent line with the "*" value, if present."

(日本語訳: 合うグループが無ければ、クローラーは、「*」の値のUser-agent行を持つグループがあれば、それに従わなければならない。)

Googleの文書も、「Only one group is valid for a particular crawler.」(日本語訳: 特定のクローラーに有効なグループは、1つだけである。)と書く。「*」がAdsBotを除くすべてのクローラーに当たり、AdsBotは名指しが必要だという点は、別のページ「Create and Submit a robots.txt File」に、「Using an asterisk (*) matches all crawlers except the various AdsBot crawlers, which must be named explicitly.」(日本語訳: アスタリスク(*)は、AdsBotの各種クローラーを除くすべてのクローラーに当たり、AdsBotは名指しで書かなければならない。)と書かれている。

名指しのグループを足すと、「*」のグループは読まれなくなる

ここから、実務で大事なことが読める。RFC 9309の文は、名乗りに合うグループがあれば、「*」のグループを使うのは「合うグループが無いとき」だと書く。したがって、ClaudeBotを名指しした行を足すと、ClaudeBotにとっては、「*」のグループに書いた規則が読まれなくなる可能性がある。たとえば、「*」のグループに管理画面などのDisallowを書いていて、ClaudeBotのグループにAllowだけを書くと、管理画面のDisallowはClaudeBotには効かない、という形である。これはRFCの文からの筆者の読みで、各社の実装は確かめていない。名指しを足すときは、「*」にあるDisallowを、名指しのグループにも写すかを決める必要がある。

OpenAIも、目的別に名乗りを分けている

OpenAIのクローラーの概要も、目的ごとに名乗りを分けている。OAI-SearchBotは検索の回答のための索引づけ、GPTBotは基盤モデルの学習に使われうる情報の収集、ChatGPT-Userは利用者の依頼に応じたページの取得である。事業者が3つに分けて名乗りを出し、サイトの運営者がそれぞれを通すか止めるかを選ぶ形は、Anthropicの3つと同じ型になっている。名乗りを分けて書く考え方は、AIクローラーは1つではない ── robots.txt・llms.txtで「通す」「止める」を切り分ける(2026年9月時点)に書いた。

03 用語 — 出てくる言葉を、先にそろえる

用語: 機械が読める信号(machine-readable signal)

サイトの運営者が、コンテンツをAIの学習に使ってよいかという希望を、人ではなく機械が読める形で示すもの。Anthropicの記事の文章は、その形の名前や書き方を書いていない。IETFの草案へのリンクが付いている。

名指しの規則

robots.txtのUser-agent行に、クローラーの名前を書いて、その名前だけに向けた規則を書くこと。「*」ですべてのクローラーに向ける書き方と区別される。Anthropicの記事は、ClaudeBotを名指しした規則が、パスごとに、全体の信号より優先される、と書く。Claude-UserとClaude-SearchBotを名指しした場合の扱いは、記事に書かれていない。

ClaudeBot・Claude-User・Claude-SearchBot

Anthropicの記事に載る、3つの名乗りである。目的は、学習のためのウェブ収集、利用者の質問に応じた取得、検索結果の質の向上、と分かれている。記事は、Claude-Agent(Anthropicが運営するブラウザ)は別の記事で扱う、と触れるだけである。

グループ

robots.txtの中の、User-agentの行から次のUser-agentの行までのまとまり。クローラーは、自分の名乗りに合うグループを選び、そのグループの規則に従う。

04 型別 — 適用範囲、この記事が確かめていないこと、確かめる手順

適用範囲: robots.txtを持つ、すべての公開サイト

この記事の手順は、robots.txtを持つサイトなら、どのサイトにも当てはまる。ClaudeBotへの対応は、署名や特別な設定の仕組みがなくても、robots.txtを読むことから始められる。確かめる対象は、担当サイトのrobots.txtに、ClaudeBotを名指しした行があるか、Claude-UserとClaude-SearchBotを名指しした行が何本あるかである。ClaudeBotについては、名指しが無いサイトと、あるサイトで、パスごとの読まれ方が変わる。

Anthropicのヘルプ記事が書いた、規則の優先順位を示した図。パスごとに、robots.txtにClaudeBotを名指しした規則があれば、名指しの規則に従い、全体の設定が違うことを言っていても名指しが優先される。名指しの規則がなければ、上の節で説明した全体の設定(機械が読める信号)に従う。載っているクローラーは、ClaudeBotが学習、Claude-Userが利用者の質問に応じた取得、Claude-SearchBotが検索結果の質の向上
名指しの規則があれば名指しが優先され、なければ全体の設定に従う(Anthropicの記事の記述)

この記事が確かめていないこと

この記事は、ヘルプ記事の文面を読んで整理したものである。信号を実際に出して、Anthropicのクローラーがどう動くかは、試していない。信号の書き方は、記事の文章に無く、この記事は草案の本文を読んでいないので、書かない。Claude-UserとClaude-SearchBotに信号が適用されるかも、確かめていない。草案の名前と版、状態は、datatrackerのページで確かめたが、本文は開いていない。

Anthropicの記事について、書いてあることと書いていないことを3つの列に分けた図。書いてあることは、10月30日に機械が読める信号の認識を始めたこと、ClaudeBotの名指しの規則が全体の信号に優先すること、信号はIETFの草案に基づくこと、クローラー3つ。記事の文章に書いていないことは、信号の名前と書き方、置き場所、Claude-UserとClaude-SearchBotへの適用、展開の完了日で、草案の名前は文章に出ないが草案へのリンクが付いている。この記事が確かめていないことは、信号を出したときの実際の動き、草案の本文
原文に書いてあること、書いていないこと、この記事が確かめていないこと

確かめる手順1: ヘルプ記事の段落と、3つの名乗りを書き写す

Anthropicのヘルプ記事を開き、10月30日の段落と、3つのクローラーの名前と目的を、自分のノートに書き写す。ページに更新の日付が出ないので、開いた日を一緒に書く。あとで読み直したときに、記事が変わったかを比べる手がかりになる。

確かめる手順2: 信号の書き方が、記事に書かれているかを確認する

記事の全文を上から下まで読み、信号の名前や書き方が書かれているかを確認する。2026年11月7日に読んだ時点では、記事の文章には書かれていなかった。書かれていないなら、「無い」と書く。記事には草案へのリンクが付いているので、書き方を知りたいときは、リンク先の草案を開く。書き方を、草案を読まずに推測して書かない。草案は変わるので、写した書き方は、すぐに古くなる。

確かめる手順3: 担当サイトのrobots.txtを、直接開く

担当サイトのrobots.txtを、ブラウザのアドレス欄に、サイトのトップのURLの後ろに「/robots.txt」を付けて開く。ステータスが200で表示されることを確かめる。表示されない場合は、robots.txtがエラーを返し続けると、最後は「制限なし」に行き着く ── HTTPステータス別の扱いを確認する13項目(2026年9月時点)の手順で、返しているステータスを確かめる。

確かめる手順4: 4つの数を数える

開いたrobots.txtで、次の4つを数える。全体の行数(空行も数える)、User-agentの行の数、「claude」を含む行の数、Disallowの行の数である。数える道具は、ブラウザの検索(Ctrl+F)で足りる。数えた日時を、数と一緒に書く。robots.txtは、あとから変わるからである。

robots.txtで数える4つの数を示した図。例として、当サイトのrobots.txtを2026年11月7日の午前に外から取得して数えた値を載せている。全体の行数は空行も含めて17、User-agentの行は1、claudeを含む行は0、Disallowの行は13、Allowの行は1。名指しの行が0なので、Anthropicの3つの名乗りは「*」のグループで読まれる
数える4つの数と、読み方(例は、当サイトを2026年11月7日に数えた値)

確かめる手順5: 名指しの行があるかで、読み方を分ける

「claude」を含む行が0なら、Anthropicの3つの名乗りは、「*」のグループの規則で読まれる、と記録する。1本以上あるなら、その行が、どの名乗りの、どのパスに掛かっているかを書く。名指しの行がある場合は、前のセクションで書いたとおり、名指しのグループがあると、「*」のグループの規則が読まれなくなる可能性がある。なお、Anthropicの記事の「ClaudeBotを名指しした規則は、全体の信号より優先される」と、RFC 9309の「名乗りに合うグループがあれば、「*」のグループは使われない」は、別の話だと筆者は読む。前者は、名指しの規則と機械が読める信号のどちらに従うかの話で、後者は、robots.txtの中で、どのグループを使うかの話である。ただし、datatrackerの草案の概要には、「by writing ordinary robots.txt groups keyed by a per-purpose policy token in the User-Agent line」(日本語訳: User-agentの行にある、目的ごとの方針を示すトークンを鍵にした、ふつうのrobots.txtのグループを書くことで)とある。そのため、信号そのものも、robots.txtのグループで書く形かもしれない。これは筆者の読みで、草案の本文は開いていない。「*」にあって、名指しのグループにない規則を探し、差があれば書き出す。

実務のヒント

名指しの行を足すときは、「*」のグループのDisallowを、名指しのグループにも写すかを、足す前に決める。写し忘れると、管理画面などに向けたDisallowが、その名乗りには効かなくなる可能性がある。

確かめる手順6: 担当サイトの方針を、1行で書く

学習、検索、利用者の依頼に応じた取得の3つについて、担当サイトが通すか止めるかを、1行ずつ書く。決まっていなければ「未決」と書く。信号を出すかどうかは、方針が決まってから考える。方針が決まらないまま信号だけを出すと、意図と違う希望を伝えることになるおそれがある。ただし、信号を出した場合に何が起きるかは、原文に書かれていないので、この記事は断定しない。

書き方の例: ClaudeBotを名指しするグループを足す手順

ここからは、告知にある話ではなく、robots.txtの一般的な書き方による仮の例である。たとえば、ClaudeBotにだけ、特定のディレクトリを読ませたくない場合を考える。手順は、次の3つである。1つ目は、robots.txtの空いた場所に、User-agentの行を書いて、値にClaudeBotと書く。2つ目は、その下に、読ませたくないパスのDisallowの行を書く。3つ目は、「*」のグループにあるDisallowの行を、ClaudeBotのグループにも、同じだけ書き写す。3つ目を忘れると、「*」のグループに書いていた管理画面などのDisallowが、ClaudeBotには効かなくなる可能性がある。書いたあとは、手順4の4つの数を数え直し、日付と一緒に記録する。

05 明日、担当サイトで確認できること

以下は、担当サイトで、Anthropicの記事を読み、robots.txtを数えるための13項目である。1〜3番目は記事の読み取り、4〜9番目はrobots.txtの確認、10〜13番目は方針と、決めたことの残し方である。1項目は5分以内でできる。チェックの状態は、お使いのブラウザに保存され、サーバーには送られない。

  • Anthropicのヘルプ記事を開き、「As of October 30, 2026」の段落を書き写す
  • 同じ記事に載っているクローラー3つの名前と目的を、1行ずつ書く
  • 記事の全文を読み、文章の中に信号の名前や書き方が書かれているかを確認し、無ければ「無い」と書いて、草案へのリンク先の名前を書き写す
  • 担当サイトのrobots.txtを開き、ステータスが200で表示されることを確認する
  • robots.txtの全体の行数を、空行も数えて書く
  • User-agentの行の数を数えて書く
  • 「claude」を含む行の数を数えて書く(大文字小文字は区別しない)
  • Disallowの行の数を数えて書く
  • 名指しの行が0なら「名指しは無く、*のグループで読まれる」と書き、1本以上なら、その行が掛かるパスを書く
  • 名指しの行があるなら、「*」にあって名指しのグループに無いDisallowを探し、あれば書き出す
  • 学習・検索・利用者の依頼に応じた取得の3つについて、担当サイトの方針を1行ずつ書く(決まっていなければ「未決」)
  • IETFのAIPREF作業部会のページを開き、2つの文書の版と状態を、日付と一緒に書き写す
  • 確認した日付と、次にヘルプ記事を開き直す日を決めて、方針の記録に書く

チェックが終わったら、4つの数と方針の1行を、担当サイトの記録に残す。数と日付を残しておくと、robots.txtを変えたとき、どこが変わったかが見える。ヘルプ記事は変わるので、次に開き直す日を決めておく。

06 代替・他の選択肢 — 希望を伝える方法を、並べて比べる

AIへの希望を伝える方法は、1つではない。それぞれの向き不向きを、次の表に整理した。比べ方は筆者の整理で、公式の分類ではない。

方法向いている場面注意
robots.txtで名乗りを名指しする会社ごと、目的ごとに、通す・止めるを分けたい名指しのグループを足すと、「*」のグループが読まれなくなる可能性がある。写し忘れに注意
robots.txtの「*」のグループだけで書くすべてのクローラーに同じ規則でよいAdsBotなど、「*」が当たらないクローラーがある(Googleの文書)
機械が読める信号(草案に従うもの)学習への希望を、決まった書き方で伝えたい書き方は記事の文章に無く、草案へのリンクが付いている。草案は変わるので、確定してから決める
サーバー側で名乗りや接続元を見て止めるrobots.txtを守らない相手に備えたい名乗りは自己申告なので、接続元でも確かめる。止めすぎると、本物のクローラーまで止める
何も書かない通す方針で、特に伝えることがない方針が決まっていることと、書いていないことは別。方針を記録に残す

当サイトの過去の記事で扱った、近い話題

名乗りだけで通す・止めるを決めない考え方は、Googlebotの名乗りは誰でも書ける。通す・止めるを名乗りだけで決めず、接続元で確かめる ── 自分のサイトの判定を点検する13項目(2026年10月時点)にある。確認済みのボットがrobots.txtを守るかを評価する考え方は、Cloudflareは確認済みボットを、名乗りが本物かに加えて、robots.txtと429を守り続けているかでも評価し続ける仕組みを書いた ── 自分のサイトのrobots.txtと429がボットに読める形かを確認する13項目(2026年10月時点)で扱った。llms.txtについては、llms.txtの仕様で必須なのは先頭の見出し1つだけ。Googleは検索で使わないと書き、3社のクローラーの説明ページには、クローラーがllms.txtを読むという記述が見つからなかった ── 置くかを決め、置いたあとにログで確かめる13項目(2026年10月時点)に書いた。

担当サイトの公開ページの状態をまとめて確かめる手段として、当サイトには🔧 【SEO/UX】WEBサイト総合分析・レポートツール — 公開ページの状態をまとめて診断するがある。アクセスログを読み込んで分析する手伝いには、🔧 【セキュリティ】IPA提供 攻撃兆候検出ツール iLogScanner で簡単ログ分析ツール ★iLogツカウン — 送ったアクセスログは結果の表示・ダウンロード後にすぐ削除される会員限定のツール(利用には無料の会員登録が必要です)がある。どちらも、robots.txtの行を数えるツールではないので、4つの数は、05章の手順で数える。

07 当サイトで確かめたこと — 当サイトのrobots.txtに、Anthropicの名乗りを名指しした行は、今のところ無かった

2026年11月7日に、外から取得して数えた

当サイトのrobots.txtを、2026年11月7日11時10分に外から取得して数えた。ステータスは200で、全体は17行だった。同じ内容を、同じ日の11時49分に取り直して数えたところ、17行のうち空行は1行だった。User-agentの行は1本で、値は「*」だった。「claude」を含む行は0行だった。Disallowの行は13行、Allowの行は1行だった。Anthropicの3つの名乗りを名指しした行は無いので、3つの名乗りは、「*」のグループの規則で読まれることになる。これは、RFC 9309の文からの筆者の読みである。

当サイトの方針は変えていない

当サイトは、検索・学習・エージェントの3つを通す方針で、robots.txtも、この記事のために変えていない。信号も、出していない。方針を決めた経緯は、Cloudflareが9月15日に加えた「AI学習だけを止める」設定 ── 検索に載せたまま止められる範囲と、今週確かめる6つの末尾に書いてある。方針が「通す」なので、名指しの行を足す理由は今のところない。Anthropicの記事が変わったら、この記事に日付つきで追記する。

08 このテーマは、ここまで — 「決める」から「読み始めた」へ、どう積み上げてきたか

これまでの記事

注意

この記事は、2026年11月7日に確かめた内容に基づく。Anthropicのヘルプ記事は更新日の表示が「this week」で、日付が出ない。信号の書き方は草案の進みで変わりうる。担当サイトで使うときは、その日にヘルプ記事とdatatrackerを開き直すこと。

Anthropicは10月30日、AI学習に使わせない意思を伝える機械が読める信号の認識を始めたと書いた。ClaudeBotの名指しの規則は全体の信号より優先される。robots.txtの名指しの行を数えて、方針と合うかを確かめる手順を13項目にまとめた。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-11-08 調査更新済
  • Android(stable) 17
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  • Firefox(stable) 159.0.1
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  • Safari iOS(stable) 27.2
  • Safari(stable) 27.2
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Webアドバイジング・クリエイター
池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。