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Googleは、robots.txtでAI学習を断る共通の書き方(__usage_ai-training)に2027年の初めに対応する予定で、仕様はまだドラフト ── 担当サイトのrobots.txtでAI学習に触れる行を数えて確かめる13項目(2026年11月時点)

目次
  1. 01 何が書いてあるか — Googleは10月30日、robots.txtでAI学習を断る共通の書き方に、2027年に対応する計画を発表した
    1. Googleの記事が書いていること
    2. 既存のコントロールは残り、許可した場合の扱いにも一文ある
    3. Googleの文書に載った、トークンの綴り
    4. 記事がリンクしているドラフトの中身
  2. 02 なぜ・背景 — 会社ごとの行を、目的ごとの1行にまとめたい
    1. これまでのやり方は、会社ごとに行を書く形だった
    2. 共通の1行は、その手間を減らす試みである
    3. EUの行動規範との関係
    4. 「ドラフトの提案」であることを忘れない
    5. robots.txtは依頼であって、アクセスの許可の仕組みではない
  3. 03 用語 — 出てくる言葉を、先にそろえる
    1. ポリシートークン
    2. Google-Extended
    3. AIPREF
    4. グラウンディング
    5. インターネットドラフト
  4. 04 型別 — 対象、確かめられないこと、確かめる手順
    1. 🅰 適用範囲 — この記事が役に立つ人
    2. 🅱 この情報が測っていないこと
    3. 🅲 手順1 — robots.txtの現物を保存して、行を数える
    4. 🅲 手順2 — 名乗りごとの行を表にする
    5. 🅲 手順3 — 自動で書き足す仕組みを探す
    6. 🅲 手順4 — 会社としての方針を、1行で決める
    7. 🅲 手順5 — 書き足す日を、今ではなく条件で決める
  5. 05 明日、担当サイトで確認できることチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — 学習への希望を伝える方法を、並べて比べる
    1. 今ある方法と、予定されている方法
    2. 「検索の生成AI」の設定は、別の画面で決める
    3. 共通トークンの行を、今は書かない理由
    4. 止めるのではなく、方針を持つ
  7. 07 当サイトで確かめたこと — 学習は通す方針で、robots.txtにAIの名乗りの行は0本
    1. 数えた結果
    2. ドラフトの規則を当てはめると
    3. これから決めること
  8. 08 このテーマは、ここまで — AIの学習と取得を、どう扱ってきたか
    1. これまでの記事
    2. 今回の記事の位置
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が書いてあるか — Googleは10月30日、robots.txtでAI学習を断る共通の書き方に、2027年に対応する計画を発表した

引用について

この記事は、Googleが2026年10月30日に公開したブログ記事「Supporting a shared AI training control for websites」と、同じ日に更新されたGoogleのクローラーの文書、その記事がリンクしているIETFのインターネットドラフトを、2026年11月2日に開いて確かめた内容を書いている。英文を引くときは、原文のまま引いて日本語訳を添える。それ以外は、記事の筆者が日本語に直した要旨で書く。原文に書かれていない筆者の読みと案は、「筆者の読み」「筆者の案」と書いて分ける。原文にはチェックリストがない。05章の13項目は、筆者が整理したものである。

2026年10月30日、Googleは、robots.txtの中でAIの学習を断る意思を、複数のAI事業者に向けて一度に示せる「共通のAI学習コントロール」に対応する計画を発表した。担当サイトを預かるWEBディレクターが先に押さえておきたいのは、これは予告であって、今日からrobots.txtに何かを書き足す話ではないという点だ。Googleの記事は、対応の時期を2027年と書いている。この記事では、予告の中身と、読み違えやすい点を整理し、担当サイトのrobots.txtにAI学習に触れる行がいくつあるかを数える13項目にまとめる。

Googleの記事が書いていること

Googleの記事は、John Mueller(Google Search Advocate)の名前で、2026年10月30日(金)に出た。冒頭の要旨は次のとおりである。robots.txtで使う「共有のAI学習コントロール」をサポートする計画を発表した。複数のAI事業者に向けた好みを1回で示せる。作業のもとは、IETF(インターネットの技術の標準を決める団体)のAIPREF作業部会の仕事である。Googleは、2023年から提供してきたAI学習のコントロールであるGoogle-Extendedの上に、これを積むと書く。

仕組みは、robots.txtの中に共有の「ポリシートークン」を置く形だと書かれている。ポリシートークンとは、特定の会社のクローラーの名前ではなく、「AI学習に使うかどうか」という目的に付けた名札のことである。記事は、サイトがこのトークンでAI学習を断り、しかもGoogle-Extendedが明示されていないときは、Googleは「Google-Extendedをdisallowした」ものとして解釈する計画だと書く。ほかのAI事業者も同じように扱えるので、すべての事業者に対して断ることも、事業者ごとに選ぶこともしやすくなる、という説明が続く。

既存のコントロールは残り、許可した場合の扱いにも一文ある

記事は、会社ごとの既存のコントロールは、新しい共通の信号と並んで引き続き働くと書く。そのうえで、次の一文を置いている。

"Websites that specifically allow Google-Extended are eligible to appear in responses and receive clicks via grounding in Gemini Apps."

(日本語訳: Google-Extendedを明示的に許可しているサイトは、Geminiアプリでの根拠づけ(グラウンディング)を通じて、回答に表示され、クリックを受ける対象になりうる。)

この文は、断る側の話ではなく、許可を明示した側に起こりうることを書いている。この一文は、明示的に許可したサイトについてだけ書いていて、許可を書かなかったサイトをどう扱うかは書いていない。当サイトの方針と、この一文の関係は07章で触れる。

Googleの文書に載った、トークンの綴り

ブログ記事には、トークンの具体的な綴りが書かれていない。ところが、同じ日(最終更新2026年10月30日UTC)に更新されたGoogleのクローラーの文書のGoogle-Extendedの欄の末尾に、注記がある。最終更新日が同じ日なので、この注記はその更新で足されたと読めるが、足された日そのものは文書には書かれていない。

"Note: Google intends to support the AIPREF shared machine-readable training preference signal (with "user-agent: __usage_ai-training") in early 2027."

(日本語訳: 注記: Googleは、AIPREFの共有の機械可読な学習の好みの信号("user-agent: __usage_ai-training"を使うもの)を、2027年の初めにサポートするつもりである。)

ここで、綴りと時期が文書に出た。時期は、ブログ記事が「2027年」、クローラーの文書が「2027年の初め」と書いている。どちらも「つもり」「計画」という言い方で、確約の日付ではない。

記事がリンクしているドラフトの中身

Googleの記事は、「a shared AI training control」という文字に、draft-kelley-aipref-training-preference-signal-00というドラフトへのリンクを付けている。このドラフトのデータトラッカーの表示は、個人名義のインターネットドラフト(著者Kevin Kelley、所属欄はAnthropic)で、2026年10月30日付、有効期限が2027年5月3日の第00版である。同じページに、次の注意が書かれている。

"This I-D is not endorsed by the IETF and has no formal standing in the IETF standards process."

(日本語訳: このインターネットドラフトはIETFが承認したものではなく、IETFの標準化の過程で正式な地位を持たない。)

中身はごく短い。要旨は、robots.txtの普通のグループを使い、User-Agentの行に目的ごとのポリシートークンを書いて、パスごとに好みを結びつける、というものだ。新しい命令の名前も、新しい文法も作らない。ドラフトの第1節の例は、次のとおりである。

User-Agent: __usage_ai-training
Disallow: /
Allow: /press-kit/

ドラフトはこの例を、「/press-kit/の下を除くすべてのパスで、AI学習に反対する好みを示し、/press-kit/の下では賛成する好みを示す」と説明する。主な規則は3つある。1つ目、「User-Agent: *」のグループは、このトークンに一致するものとして読んではならない。2つ目、このトークンを含むグループが1つもなければ、好みは示されていないことになる。3つ目、トークンはクロールの命令ではなく、クローラーの規則とは別に読まれる。

資料書いていること書いていないこと・注意
Googleのブログ記事(2026年10月30日)共有のポリシートークンに対応する計画。2027年に他の事業者とともにサポートを目指すトークンの綴りは本文に書かれていない
Googleのクローラーの文書(最終更新10月30日)綴りは__usage_ai-training。2027年の初めにサポートするつもり「つもり」であり、確約の日付ではない
draft-kelleyの第00版トークンの定義と、グループの読み方の規則個人名義。IETFは承認しておらず、有効期限は2027年5月3日
AIPREFの用語集のドラフト(第08版)AI学習の定義など、好みを表す語彙冒頭に「作業部会の合意を反映しない」と書かれた作業文書

02 なぜ・背景 — 会社ごとの行を、目的ごとの1行にまとめたい

これまでのやり方は、会社ごとに行を書く形だった

AI学習を断りたいサイトは、これまで、事業者の名前(クローラーの名乗り)ごとにrobots.txtへ行を書いてきた。GoogleならGoogle-Extended、ほかの事業者なら、それぞれの文書が決めた名乗りである。事業者が増えれば行が増え、新しい名乗りが出るたびに書き足す作業が生まれる。当サイトのブログ記事「Cloudflareが9月15日に加えた「AI学習だけを止める」設定 ── 検索に載せたまま止められる範囲と、今週確かめる6つ」は、2026年10月4日時点の主な事業者の名乗りを、各社の公式文書から整理している。名乗りの一覧は、増えたり変わったりする性質がある。

共通の1行は、その手間を減らす試みである

共通のポリシートークンは、「事業者の名前」ではなく「AI学習に使うかどうか」という目的に名札を付ける。サイトが1つのグループを書けば、そのトークンを読む事業者がまとめて受け取れる。Googleの記事は、ここに、IETFで進んでいる「AI学習の定義」を使えることの利点を挙げる。用語集のドラフトの定義(別のドラフトによる引用)によれば、AI学習とは、生成AIモデルが学習で身につけた設定値(パラメータ)を変えるために、素材を使うことである。生成をしないモデル、たとえば分類や順位付けや採点だけに使うモデルの学習は、この定義に含まれない、という趣旨である。

EUの行動規範との関係

Googleの記事は、この提案が、EUのAI法に基づく汎用AIモデルの提供者向けの行動規範と整合する、とも書く。その行動規範は、ウェブの公開者が機械可読な好みを示す主な方法として、robots.txtを認めているという。記事が書いているのは「整合する」までで、法的な義務や、サイトが何かをしなければならない、とは書いていない。

「ドラフトの提案」であることを忘れない

Googleの記事自身が、これを「draft proposal」(ドラフトの提案)と呼んでいる。リンク先のドラフトは個人名義の第00版で、用語集のドラフトも「作業部会の合意を反映しない」と冒頭に書いた作業文書である。標準になる前に、綴りや規則が変わる可能性が残る、というのが筆者の読みである。確かな点は、Googleが現時点の綴りを自社の文書に書き、2027年の初めのサポートを「つもり」として示した、というところまでだ。

注意

この記事を書いた日の時点で、Googleがこの新しい書き方を読み始めたとは、どの資料にも書かれていない。Googleの文書がこのトークンのサポートを予定しているのは、2027年の初めである。それより前に行を書いても、Googleがそれを読むとは、どの資料にも書かれていない。

2023年にグーグルエクステンデッドの提供が始まり、2026年10月30日に予告とドラフトの第00版が出て、2027年の初めにグーグルが対応する予定で、2027年5月3日にドラフトの有効期限が来ることを、時間の順に並べた図
日付の並び。2027年の対応は、どちらの資料でも「予定」「つもり」と書かれている

robots.txtは依頼であって、アクセスの許可の仕組みではない

robots.txtの仕様であるRFC 9309は、冒頭近くでこう書く。

"These rules are not a form of access authorization."

(日本語訳: これらの規則は、アクセスの許可の一形態ではない。)

robots.txtに書いた希望を、守るか守らないかは相手のクローラーが決める。共通のトークンが入っても、この性質は変わらない。守らない相手を止めたいなら、サーバーや仲介サービスの側で止める別の手段が要る。当サイトの記事「Cloudflareは確認済みボットを、名乗りが本物かに加えて、robots.txtと429を守り続けているかでも評価し続ける仕組みを書いた ── 自分のサイトのrobots.txtと429がボットに読める形かを確認する13項目(2026年10月時点)」は、robots.txtが読める形かを確かめる方法を整理している。

03 用語 — 出てくる言葉を、先にそろえる

ポリシートークン

用語

ポリシートークンは、robots.txtのUser-Agentの行に書く名札のうち、特定のクローラーの名前ではなく、「AI学習に使うか」のような目的を表すものである。ドラフトによれば、このトークンはクローラーが送る名乗りの文字列に現れなくてもよい。

Google-Extended

Googleのクローラーの文書は、Google-Extendedを、独立したプロダクトのトークンと説明する。これを使うと、サイトからGoogleが取得したコンテンツを、将来の世代のGeminiモデルの学習に使ってよいかと、GeminiアプリなどでのグラウンディングにGoogle検索の索引のコンテンツを使ってよいかを、管理できる。専用のHTTPの名乗りはなく、既存のGoogleの名乗りで取得したものにrobots.txtのトークンだけが使われる。文書は、Google-ExtendedがGoogle検索への掲載にも順位付けにも影響しない、とも書く。

AIPREF

AIPREF(AI Preferences)は、IETFの作業部会の名前である。データトラッカーでは、「Web and Internet Transport」の分野に属する、活動中の作業部会として表示されている。AIの利用についての好みを表す語彙と、それをコンテンツに結びつける方法を作る仕事をしている。

グラウンディング

用語

グラウンディング(根拠づけ)は、Googleの文書の言い方では、AIに質問が来た時点で、Google検索の索引にあるコンテンツをモデルに渡して、答えの事実性や関連性を高めることである。学習とは別の場面だが、Google-Extendedの管理の対象に含まれている。

インターネットドラフト

インターネットドラフトは、IETFで誰でも出せる作業中の文書で、最長6か月で期限が切れる。標準そのものではない。ドラフトの冒頭にも、参考資料として引用してはならず、「作業中のもの」としてだけ引用するのが適切、という趣旨の注意が書かれている。この記事も、そう扱って書いている。

04 型別 — 対象、確かめられないこと、確かめる手順

🅰 適用範囲 — この記事が役に立つ人

robots.txtがある担当サイトを持つ人が対象である。特に当てはまるのは、AIの学習に使われるかどうかについて、会社としての方針を決めておきたい人、robots.txtを制作会社や外部のサービスが自動で書き換えている人、複数のドメインやサブドメインを預かっている人である。方針が「通す」でも「止める」でも、方針の記録と、実際のrobots.txtの行が一致しているかを確かめる意味がある。

🅱 この情報が測っていないこと

この記事は、次のことを確かめていない。Googleが2027年に実際にどう動くか。トークンとGoogle-Extendedの両方が書かれたときの優先関係(Googleの記事は、Google-Extendedが明示されていないときの解釈だけを書いている)。ほかの事業者が対応を表明したかどうか。ドラフトの最終形。さらに、robots.txtを守らないクローラーに、この書き方が効くかどうかは、仕組みの性質上、別の問題である。

🅲 手順1 — robots.txtの現物を保存して、行を数える

ブラウザで、担当サイトの「/robots.txt」を開く。表示された全文を、日付をつけてメモ帳に保存する。そのうえで、5つの数を書く。User-agentの行の数、Allowの行の数、Disallowの行の数、AIの名乗りを書いた行の数、__usage_ai-trainingの行の数である。数える作業は、検索機能で名前を探して数えるだけでよく、5分で終わる。図は、この5つの数を書き込む表の例である。

robots.txtで数える5つの項目、ユーザーエージェントの行、許可の行、禁止の行、AIの名乗りの行、共通トークンの行を、日付と並べて書き込む表の図
robots.txtの行を数える表の例(記事の筆者の案)

🅲 手順2 — 名乗りごとの行を表にする

AIの名乗りの行が1本でもあれば、名乗りと、その行が許可か禁止かを表にする。主な事業者の名乗りは、各社の公式文書で確かめる。当サイトの記事「Cloudflareが9月15日に加えた「AI学習だけを止める」設定 ── 検索に載せたまま止められる範囲と、今週確かめる6つ」に、2026年10月4日に整理した名乗りの一覧がある。名乗りは増減するので、一覧は日付つきで使う。

🅲 手順3 — 自動で書き足す仕組みを探す

robots.txtは、サイトの人が手で書いたものだけとは限らない。当サイトのブログ記事153は、Cloudflareの「Bot Preference Sync」が、該当する「学習に使わない」希望をrobots.txtに載せる、とCloudflareのブログから整理している。管理画面や外部のサービスが書き足す仕組みがある場合、手元のファイルと、外から取得した実物は別のものになりうる。実物を取得して読み、手元のファイルと見比べる。

🅲 手順4 — 会社としての方針を、1行で決める

AI学習について、「通す」「止める」「まだ決めていない」のどれかを1行で書く。決めた人と、決めた日も書く。決めていないなら、誰がいつまでに決めるかを書く。当サイトは、10月6日に「検索・学習・エージェントの3つとも通す」と決めた。決める基準は、サイトの収益の仕組み、コンテンツの性質、会社の方針などで、答えはサイトごとに違ってよい。

🅲 手順5 — 書き足す日を、今ではなく条件で決める

共通トークンの行を書き足す日は、「今日」ではなく、条件で決めるのが無理がない、というのが筆者の案である。条件は2つである。Googleのクローラーの文書の更新で、対応の開始が書かれたこと。そして、書く行の内容を決める人が決まっていること。その日まで、5つの数と方針の記録を、月に1回見直す。

05 明日、担当サイトで確認できることチェックリスト

以下は、担当サイトのrobots.txtでAI学習に触れる行を数え、方針と記録をそろえるための13項目である。1〜3番目はGoogleの資料の確認、4〜8番目はrobots.txtの現物の数え方、9〜11番目は方針と担当者、12〜13番目は確認の続け方である。1項目は5分以内でできる。チェックの状態は、お使いのブラウザに保存され、サーバーには送られない。

  • Googleのブログ記事を開き、「2027」と書かれた文を探して、日付の部分をメモ帳に写す
  • Googleのクローラーの文書でGoogle-Extendedの欄を開き、末尾の注記にあるトークンの綴りを1つ書き写す
  • 同じ文書の下端にある最終更新の日付を書き写し、次に見る日を1か月後に決める
  • 担当サイトの/robots.txtをブラウザで開き、全文を日付をつけてメモ帳に保存する
  • 保存した全文で、User-agentの行の数を数えて書く
  • 保存した全文で、AllowとDisallowの行の数を、それぞれ数えて書く
  • 保存した全文を、GPTBot、ClaudeBot、Google-Extended、Applebot-Extendedの4つの名前で検索し、見つかった行の数を名前ごとに書く
  • 保存した全文で、__usage_ai-trainingという文字を検索し、見つかった行の数を書く(無ければ0と書く)
  • robots.txtを自動で書き足す機能が、管理画面や外部のサービスにあるかを、管理画面の設定の画面を1つ開いて確かめる
  • AI学習の方針を「通す」「止める」「まだ決めていない」から選び、決めた人と日付を1行で書く
  • 方針が「まだ決めていない」なら、決める人の名前と、決める期限の日付を書く
  • ほかのドメインやサブドメインを3つまで選び、それぞれのrobots.txtでAIの名乗りの行の数を数える
  • 制作会社や運用会社に、robots.txtを編集できる人の名前を聞いて、台帳の担当の欄に書く

チェックが終わったら、数を書いた表に「確認した日」を書き、次に確認する日を月に1回で決める。

06 代替・他の選択肢 — 学習への希望を伝える方法を、並べて比べる

今ある方法と、予定されている方法

AI学習に対する希望を伝える方法は、共通トークンだけではない。以下は、今回開いた資料から、筆者が整理して並べた表である。

方法書き方・使い方時期・状態注意
事業者ごとの名乗りの行robots.txtに、事業者の名乗りごとのグループを書く今できる名乗りは各社の文書で確かめる。増減する
Google-Extendedrobots.txtに、Google-Extendedのグループを書く今できる(2023年から)学習に加えて、グラウンディングにも関わる
共通のポリシートークンrobots.txtに、__usage_ai-trainingのグループを書くGoogleは2027年の初めの予定ドラフト。綴りや規則が変わる可能性がある
Search Consoleの「検索の生成AI」の設定管理画面で、生成AI機能に含めるかを決める今できる当サイトの記事153の追記によれば、学習とは別に決める
仲介サービスの設定Cloudflareなどの機能が、robots.txtに希望を載せる使っている場合のみ手元のファイルと、外から見える実物が別になりうる

「検索の生成AI」の設定は、別の画面で決める

当サイトのブログ記事153には、10月15日の訂正が足されている。Googleの生成AIの検索機能(AIによる概要・AIモード)にサイトを含めるかどうかは、Search Consoleの「検索の生成AI」の設定で別に決める、という内容である。Google-Extendedを断ることと、この設定は、別のものとして扱われる。方針を決めるときは、画面を2つ見る必要がある。AIの検索の扱いは、当サイトの記事「Googleの「Control what you share with Google Search」が10月21日に更新された。止める手段は7つ ── 止めたいものから選ぶ判断表で自社のページを確かめる13項目(2026年10月時点)」にも整理がある。

共通トークンの行を、今は書かない理由

筆者の案では、担当サイトの方針が「止める」でも、共通トークンの行は、今は書かない。理由は3つある。Googleが読むのが2027年の初めの予定であること。綴りがドラフトのまま確定していないこと。そして、ドラフトは未対応の読み手が新しいグループを無視する前提で作られているが、サイトごとの古いrobots.txtの読み手がどう動くかまでは、確かめられていないことである。止める意思がすぐに必要なら、今ある事業者ごとの行で伝える。

サイトがトークンで学習を断りグーグルエクステンデッドを書かない場合は、グーグルが断ったものとして解釈する予定であり、グーグルエクステンデッドを明示した場合の扱いは記事に書かれていないことを示す図
Googleの記事が書く解釈の予定。Google-Extendedを明示した場合の扱いは、記事に書かれていない

止めるのではなく、方針を持つ

AI学習を通すことも、立派な方針である。大事なのは、「通す」と決めた記録があり、実際のrobots.txtがその記録と食い違っていないことだ。Googleの記事が書く、Google-Extendedを明示的に許可したサイトへの一文は、「通す」側にも明示という選び方があることを示す。明示の行を足すかは、当サイトでも決めていない。07章に書く。

07 当サイトで確かめたこと — 学習は通す方針で、robots.txtにAIの名乗りの行は0本

2026年11月2日に、当サイトの/robots.txtを外から取得して、行を数えた。結果は次のとおりである。

数えたもの行数
User-agentの行1
Allowの行1
Disallowの行13
AIの名乗り(GPTBot・ClaudeBot・Google-Extended・Applebotなど)を書いた行0
__usage_ai-trainingを書いた行0
全体の行数(空行を含む)17

数えた結果

当サイトのrobots.txtは、「*」に対するグループが1つだけで、そのほかに、サイトマップの案内の行がある。AIの名乗りを個別に書いた行は、1本もない。この状態は、ブログ記事153に追記した方針、つまり検索・学習・エージェントの3つとも通すと、食い違っていない。方針はブログ記事153に10月6日に追記した。

ドラフトの規則を当てはめると

ここで、ドラフトの規則を当てはめると、1つ気づくことがある。ドラフトは、「User-Agent: *」のグループをポリシートークンに一致させてはならない、と書く。当サイトの「*」の許可は、共通トークンの読み手から見れば、学習への好みを何も示していないことになる。Googleの記事が書く、Google-Extendedを明示的に許可したサイトの一文も、当サイトには当てはまらない。当サイトは明示していないからである。

これから決めること

実務のヒント

「通す」と決めたサイトでも、「何も書かない」と「明示的に許可する」は別の状態である。Googleの記事が示す一文に魅力を感じるなら、明示の行を足すかを、方針の見直しの項目に入れておく。足すかは、足すことで失うものがないかも含めて、決める人が決める。

当サイトは、明示の行を足すかを、まだ決めていない。2027年の初めにGoogleの文書が更新され、対応が始まったと書かれた時点で、行を足すかどうかを決め、決めた内容を、この記事に日付つきで追記する。

なお、当サイトはCloudflareを通っていない(ブログ記事153が10月4日に確かめた)。AIクローラーの来訪を当サイトのログで数えた結果は、ブログ記事「llms.txt を置いて51日、正直に答え合わせ第2弾 ── Google が『効かない』と言った以上に、他の AI も読みに来ていなかった」にある。

08 このテーマは、ここまで — AIの学習と取得を、どう扱ってきたか

これまでの記事

今回の記事の位置

これまでの記事は、AIのクローラーに「通す・止める」を伝える方法と、実際に来ている相手の確かめ方を書いてきた。今回は、伝える方法そのものが、会社ごとの行から共通の1行へ向かい始めた、という出来事を扱った。変わったのは、Googleの文書に綴りが載ったことと、時期が2027年と書かれたことだけで、今日のサイトの状態は変わっていない。

次にこの話に続報が出たときは、Googleのクローラーの文書の最終更新の日付を先に見る。日付が動いていなければ、数えた表は更新せず、確認した日だけを書き足せばよい。日付が動いて対応の開始が書かれていたら、07章の「明示の行を足すか」を決める日になる。

Googleは10月30日、robots.txtでAI学習を断る共通の書き方に2027年の初めに対応する予定だと示した。仕様はまだドラフトで、読み始める時期は先になる。担当サイトのrobots.txtでAI学習に触れる行を数え、方針と記録をそろえる13項目をまとめる。
2025/05/31
THU
00:00:00

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池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。