Googleの2026年9月スパムアップデートは10月8日に完了した ── 比べる期間を切り直して自社の変動を確認する14項目(2026年10月時点)
Googleの2026年9月スパムアップデートは10月8日に完了した ── 比べる期間を切り直して自社の変動を確認する14項目(2026年10月時点)
目次
01 何が起きたか/完了はいつ確定したか
完了の記載は、2026年10月8日に出た
Googleは、2026年9月24日に始めた「September 2026 spam update」の完了を、Google検索ステータス ダッシュボードの個別ページに書き足した。追記された1行は、次のとおりだ。
"The rollout was complete as of October 8, 2026."
(訳: 展開は2026年10月8日の時点で完了した。)
この記事を書いた2026年10月9日に、個別ページと、ダッシュボードが配っているデータ(incidents.json)の両方を開いて確かめた。データには、開始が2026年9月24日16:15(UTC)、終了が2026年10月8日08:00(UTC)と入っている。完了の1行を書き足した時刻は、08:37(UTC)だ。開始から終了までを引き算すると、13日15時間45分になる。
開始と完了を、3つの時計で並べる
ダッシュボードのデータはUTCで書かれている。Search Consoleの日付は太平洋時間(PT)で区切られる場面があり、日本のログや分析ツールは日本時間で区切られることが多い。同じ瞬間が、時計によって別の日付になる。次の表は、データのUTCから、筆者が太平洋夏時間(UTC−7)と日本時間(UTC+9)へ換算したものだ。
| 項目 | UTC | 太平洋時間(夏時間) | 日本時間 |
|---|---|---|---|
| 開始 | 9月24日(木)16:15 | 9月24日(木)09:15 | 9月25日(金)01:15 |
| 終了の時刻 | 10月8日(木)08:00 | 10月8日(木)01:00 | 10月8日(木)17:00 |
| 完了の1行を書き足した時刻 | 10月8日(木)08:37 | 10月8日(木)01:37 | 10月8日(木)17:37 |
開始の日付は、太平洋時間では9月24日、日本時間では9月25日と1日ずれる。完了の日付は、どちらの時計でも10月8日で同じだ。日本時間で集計しているログを使うなら、開始の日は9月25日として扱う。
最初の告知は「最大2週間」で、実際は少し手前で終わった
開始の記載には、展開の長さについての1文があった。
開始の記載には、展開が完了するまでに最大2週間かかる可能性がある、と書かれていた。その原文はスパムアップデートが1か月あまりで2回来た ── 順位が動いた日付を3つの期間に振り分けて確認する14項目(2026年9月時点)に引用してあるので、ここでは繰り返さない。
開始から2週間後は、UTCで10月8日16:15にあたる。終了の時刻(08:00)はそれより8時間15分早いので、告知した上限の手前で終わったことになる。何を狙った更新なのかは、今回のページにも書かれていない。書かれているのは、世界中・全言語に適用されることと、展開の長さの目安だけだ。
2026年に載った更新の中では、スパムアップデートとして最長だった
同じデータから、2026年に載ったスパムアップデートの長さを数えた。3月は19時間30分、6月は2日1時間、8月は2日16時間22分で、9月の13日15時間45分は、この3件のどれよりも長い。ここでいう長さは、ダッシュボードの開始から終了までの時間だ。長さは、影響の大きさを表す数字ではない。公式は影響の大きさを記載していない。
開始の時点の話は、別の記事に書いた
9月24日に更新が始まった日の状況と、8月の更新との間にあった33日間の使い方は、スパムアップデートが1か月あまりで2回来た ── 順位が動いた日付を3つの期間に振り分けて確認する14項目(2026年9月時点)に書いた。本記事はそこを書き直さず、完了が確定したあとに「比べる期間を正しく切り直して、自社の変動がこの更新によるものかを見直す」ところに絞る。
公式の文書
完了の記載と日時は、2026年10月9日に9月の個別ページとダッシュボードのデータ(incidents.json)を直接開いて確認したものだ。データに入っている更新は9件で、9月24日以降に始まった別のランキング更新は、その中になかった。ページは今後書き足される可能性がある。
02 なぜ・背景
完了が確定すると、比べる区間の両端が決まる
展開中は終わりの日が分からず、数字を見ても「更新の途中の姿」を眺めているだけだった。完了の日が決まった今は、更新の前の区間と、更新のあとの区間を、両側から切れる。ここが、展開中の点検と完了後の見直しの最大の違いだ。
公式が勧める待ち時間は、コアアップデートの文書にある
Google Search Centralの「Google Search's Core Updates」には、完了後の見方を説明した次の1文がある。
"We recommend waiting at least a full week after a core update completes before analyzing your site in Search Console."
(訳: コアアップデートが完了してから、少なくとも丸1週間待って、Search Consoleでサイトを分析することを勧める。)
これはコアアップデートについての記述だ。スパムアップデートの文書(Google Search spam updates and your site)を2026年10月9日に開いた範囲では、同じ待ち時間の記載を見つけられなかった。したがって、本記事が完了後の期間を決めるときにこの「1週間」を借りるのは、Googleの指示ではなく、本記事の運用上の提案だと分けて読んでほしい。
改善の見込みは、「数か月」の単位で書かれている
スパムアップデートの文書は、サイトが改善する条件を「自動システムが数か月かけて、ポリシーに沿っていると学習すれば」と書いている。原文はスパムアップデートが1か月あまりで2回来た ── 順位が動いた日付を3つの期間に振り分けて確認する14項目(2026年9月時点)に引用した。完了後の見直しで効いてくるのは、その次の一節だ。リンクスパムに特化した更新について、同じ文書はこう述べている。
"Any potential ranking benefits generated by those links cannot be regained."
(訳: そのリンクが生み出していたかもしれない順位上の利点は、取り戻せない。)
つまり、完了日は「結果が出そろった日」ではなく、見直しを始められる日だ。今回の更新がリンクスパムに特化したものかどうかは、ダッシュボードの記載からは分からない。分からない以上、完了日の時点では「直せば戻る」とも「戻らない」とも決めつけない。
完了後に下がっていても、違反の証明にはならない
同じ文書は、違反したサイトについて、こう述べている。
"Sites that violate our policies may rank lower in results or not appear in results at all."
(訳: ポリシーに違反するサイトは、検索結果で順位が下がったり、検索結果にまったく表示されなくなったりすることがある。)
書かれているのは「違反すれば下がりうる」という向きだけだ。「下がったのだから違反だ」という逆向きの読み方は、この文には出てこない。更新のあとに変化があったサイトへ文書が求めているのは、ポリシーを見直して確かめることだ(原文はスパムアップデートが1か月あまりで2回来た ── 順位が動いた日付を3つの期間に振り分けて確認する14項目(2026年9月時点)にある)。ステータス ダッシュボードの使い方の説明にも、更新が載ったときの扱いとして、次の1文がある。
"Often, there's no action needed."
(訳: 多くの場合、必要な対応はない。)
小さな順位の動きは、いつでも起きる
「Debugging drops in Google Search traffic」には、順位の小さな動きについて次の記述がある。
"Small fluctuations in position can happen at any time (including moving back up in position, without you needing to do anything)."
(訳: 順位の小さな上下は、いつでも起こりうる(何もしなくても順位が戻ることを含む)。)
同じページは、例として「2位から4位」を小さな動き、「4位から29位」を大きな動きとして挙げている。数字は例であり、境目の基準ではない。
03 この記事に出てくる用語
基準期間と、完了後の期間
用語
基準期間:更新が始まる前の、比べる土台にする期間。完了後の期間:更新の完了日より後の、基準期間と見比べる期間。どちらもGoogleが定めた用語ではなく、本記事の中で使う呼び名だ。2つの期間は、同じ日数にそろえる。
境界の日
用語
境界の日:更新の開始と完了があった日。1日の途中で状態が変わるため、「前」にも「後」にも入れず、判定から外して別枠にする。Googleが示した方法ではなく、本記事が提案する運用ルールだ。
展開(ロールアウト)と、完了
ダッシュボードで使われる「rollout」は、更新が世界中のシステムへ順番に行き渡る過程だ。「complete」と書かれるのは、その過程が終わったことで、サイトの順位が落ち着いた、という意味までは書かれていない。
太平洋時間(PT)
米国西海岸の時間だ。夏時間のあいだはUTCより7時間遅く、冬時間のあいだは8時間遅い。Search Analytics APIの文書は、期間の開始日と終了日の指定が太平洋時間(UTCより7時間または8時間遅い)だと書いており、この7時間と8時間の違いが、夏時間と冬時間の違いにあたる。
暫定データ
Search Consoleの検索パフォーマンスの最新の日は、確定していない。公式ヘルプは次のように書いている。
"The newest data can be preliminary, meaning it's still being collected and might change in the next few hours."
(訳: 最新のデータは暫定のことがあり、まだ集計の途中で、数時間のうちに変わる可能性がある。)
スパムポリシーと、手動による対策
Google検索のスパムポリシーのページには、2026年10月9日の時点で16個の名前の付いたポリシーが並んでいる。ページの冒頭には、違反は自動システムと人による確認の両方で検出され、人による確認の結果は手動による対策になりうると書かれている。手動による対策は、Search Consoleの「手動による対策」レポートとメッセージで通知されるので、自動的な順位の変化と区別する手がかりになる。
04 型別に見る、確認すべき範囲と手順
適用範囲 ── この手順が向いているサイト
Search Consoleに登録済みで、基準期間に当たる9月上旬の日別データが残っているサイトに向いている。検索パフォーマンスの既定の表示は過去3か月で(検索パフォーマンスレポートのヘルプ)、年単位の比較には最大16か月分を選べる(「Debugging drops in Google Search traffic」の記述)。日別のクリック数が数件しかないサイトでは、更新の影響と偶然を分けにくい。目安として、14日間のクリック数の合計が100に満たないときは、判定を保留する。この100はGoogleの基準ではなく、本記事の目安だ。
この記事が結論を出さないこと
特定のサイトの順位が動いた理由の断定は、扱わない。ポリシー違反があるかどうかの判定も、扱わない。9月の更新が何を狙ったものかについて、公式の説明は現時点で存在しない。扱うのは、動きを日付で切り分け、更新との関係を疑う順番を決めるところまでだ。
手順1 ── 日付を、3つの時計でそろえる
最初に、使う集計ツールの日付が何時で区切られているかを書き出す。Search Analytics APIの文書は、日付の指定が太平洋時間だと書いている。同じ文書は、データがまだ集計中かどうかを示す付属情報について、こう述べている。
"All dates and times provided in this object are in the America/Los_Angeles time zone."
(訳: このオブジェクトに入る日付と時刻は、すべてAmerica/Los_Angeles(太平洋時間)のタイムゾーンで示される。)
画面の検索パフォーマンスレポートのヘルプには、2026年10月9日に取得できた範囲で、日付の区切りの記載を見つけられなかった。画面の日付も同じ区切りだと決めつけず、画面の数字とAPIやエクスポートの数字を同じ日で見比べて、ずれがないか確かめる。アクセス解析やサーバーのログは、それぞれの設定で区切りが決まる。
夏時間が終わるのは、米国の規則から数えると2026年11月1日(日)の見込みだ。それ以降は、太平洋時間と日本時間の差が16時間から17時間に変わる。11月以降の期間を同じ表で切るときは、この差をそろえ直す。
手順2 ── 同じ長さの期間を2つ切る
基準期間と完了後の期間は、同じ14日にする。7の倍数にするのは、どの曜日も同じ回数だけ入るからだ。この記事の日付は、太平洋時間の日付で書く。
| 期間 | 日付(太平洋時間) | 日数 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 基準期間 | 9月3日(木)〜9月16日(水) | 14 | 比べる土台。祝日がなく、8月の更新の完了から13日以上あとにある |
| 直前の7日間 | 9月17日(木)〜9月23日(水) | 7 | 5連休(9月19日〜23日)を含むので、基準にしない |
| 境界の日 | 9月24日(木) | 1 | 開始の日。判定から外す |
| 展開中 | 9月25日(金)〜10月7日(水) | 13 | 途中の姿。結論には使わない |
| 境界の日 | 10月8日(木) | 1 | 完了の日。判定から外す |
| 完了後の1期目 | 10月9日(金)〜10月22日(木) | 14 | 基準期間と同じ長さ。10月24日以降に読む |
| 完了後の2期目 | 10月23日(金)〜11月5日(木) | 14 | 1期目の続き。11月3日(文化の日)を含む。11月7日以降に読む |
直前の7日間を基準にしないのは、9月21日が敬老の日、22日が国民の休日、23日が秋分の日で、19日・20日の週末と合わせて5連休になるからだ。休日の日付は、内閣府の「国民の祝日」の一覧(syukujitsu.csv)で確かめた。完了後の1期目には10月12日(スポーツの日)が、2期目には11月3日(文化の日)が入っている。この差は、次の手順で扱う。
手順3 ── 境界の日を判定から外す
境界の日は、太平洋時間で見ると9月24日と10月8日だ。日本時間のログで数えるときは、開始の日が9月25日になり、完了の日は10月8日のままになる。どちらの時計でも、この2日は「前」にも「後」にも入れず、別枠にして並べて書く。
手順4 ── 休みの日の数をそろえるか、平日だけで比べる
基準期間(9月3日〜16日)の休みは、土日の4日だけで、平日は10日ある。完了後の1期目(10月9日〜22日)は、土日の4日にスポーツの日(10月12日)が加わり、休みが5日、平日は9日になる。2期目(10月23日〜11月5日)も、土日の4日に文化の日(11月3日)が加わるので、休みが5日、平日は9日だ。祝日の日付は、内閣府の祝日の一覧(syukujitsu.csv)で確かめた。
サイトによっては、休みの日にアクセスが落ちる。そこで、14日分の合計の差に加えて、祝日を除いた平日だけの日平均も並べる。平日の日数が期間で10日と9日に分かれるので、日平均は「平日の合計を平日の日数で割った値」で出す。この並べ方はGoogleが示した方法ではなく、本記事の提案だ。2つの比率がそろっていれば、休みの数のずれは結論に影響していないと読める。
手順5 ── 検索タイプと端末を分けて見る
検索パフォーマンスには、ウェブ・画像・動画・ニュースの検索タイプの切り替えと、端末の切り口がある。合計だけを見ていると、画像検索の増減がウェブ検索の動きを隠すことがある。コアアップデートの文書も、検索タイプを分けて分析することを勧めている。端末ごとの数字の見方は、第三者の調査では、CTRがデスクトップで下がりモバイルで上がった ── 自社のSearch Consoleを端末別に分けて確認する13項目(2026年10月時点)にまとめた。
日別の表示は日々の上下が大きいので、公式ヘルプは週別・月別の表示を次のように説明している。
"Weekly and Monthly: Used to analyze longer-term trends by smoothing out daily fluctuations (like those caused by weekends or holidays)."
(訳: 週別と月別:週末や祝日などによる日ごとの上下をならして、長い期間の傾向を見るために使う。)
手順6 ── 動いたページを、6つの種類に分ける
クリック数の減少が大きい上位10ページを書き出し、次の6つの種類に振り分ける。種類ごとに、「ポリシーに関わりうる点」が違う。ここに書くのは、見直す順番を決めるための整理で、違反の判定ではない。
- 自社が一から書いた記事:スパムポリシーに当たりにくい種類だ。季節、技術的な問題、競合の増加を先に確かめる。
- 他のページの要約や転載を取り込んだ記事:「スクレイピング」は、他のサイトのコンテンツを、独自の内容や価値を足さずに再掲載することを指す。「スケールされたコンテンツの悪用」は、順位の操作を主な目的として、役に立たない多数のページを作ることだ。
- 一覧・タグ・検索結果のように、似たページが大量にあるもの:「ドアウェイページ」は、似た検索語のために作られ、利用者を中間のページへ導くページを指す。
- アフィリエイトや比較のページ:「薄いアフィリエイト」は、商品の説明やレビューを販売元からそのまま写し、独自の内容がないページを指す。
- 利用者の投稿が出るページ:「ユーザー生成スパム」は、掲示板やコメント欄など、利用者向けの窓口に入れられたスパムを指し、運営者が気づいていないことも多いと書かれている。
- 第三者に任せた区画:「サイトの評判の悪用」は、第三者のコンテンツを、ホストのサイトがすでに持っている評価を借りて順位を上げる目的で載せることだ。
ポリシーの定義の細部は、各ポリシーの本文で確かめる。名前だけで判断せず、本文の例を読んでから当てはめる。
手順7 ── 直す前に、画面を残して1回止まる
6つの種類のどれかに当てはまりそうでも、その場で書き換えたり消したりしない。コアアップデートの文書は、その場しのぎの修正を避けるよう書いている。まず、【運営】WEBサイトのスクリーンショット、まとめて撮っちゃおツール ★トレルンで、動いたページの今の姿を残す。何を直したかが、あとで分かる。
注意
完了後の1期目の数字が、基準期間より下がっていても、それだけで違反とは言えない。祝日、季節、サイト側の変更、計測の欠けが、同じ時期に重なっていることがある。計測の側の問題は、Search Consoleの「Data anomalies」のページで確かめる。直す前に、動いたのが一部のページか、サイト全体かを分ける。
05 日程に沿って確認するチェックリスト
このチェックリストの使い方
以下は、01章から04章を、実際に手を動かして確かめるための14項目だ。前半は日付と期間の決め方、中盤は数字の比べ方、後半は動いたページの振り分けと、見直しの予定になっている。1番目から7番目は今日から確かめられる。8番目以降は、データが落ち着く10月24日以降に行う。チェックの状態はブラウザ内にのみ保存され、サーバーには送信されない。
- ステータス ダッシュボードで9月の個別ページを開き、完了の記載(2026年10月8日)と開始の記載の日付を、メモに2行で書き写す
- 開始と完了の日時を、UTC・太平洋時間・日本時間の3つで書き出す(01章の表を見ながら6マスを埋める)
- 日付を集計している道具を3つ選び、日付が何時で区切られるかを、設定画面かヘルプで確かめて書く
- 基準期間を9月3日〜9月16日の14日間に決め、その中の祝日と、自社サイトの公開・変更・キャンペーンの日を、カレンダーで数えて書く
- 完了後の1期目を10月9日〜10月22日の14日間に決め、祝日(10月12日)と自社の予定を、同じカレンダーに書き込む
- 基準期間・1期目・2期目の、土日と祝日(10月12日・11月3日)の日数を数えて並べ、差が何日あるかを書く
- 8月の更新の展開期間(8月18日〜21日)が、基準期間に1日も重ならないことを、日付で確かめる
- 10月24日以降に、Search Consoleで「日付」の切り口を開き、基準期間と1期目の日別データをエクスポートする
- エクスポートした表で、14日分のクリック数の合計を2つの期間で書き、差と比率を出す
- 同じ表で、祝日を除いた平日だけの日平均を2つの期間で出し(本記事の提案)、前の項目の比率と並べる
- 検索タイプをウェブ・画像・動画・ニュースの順に切り替え、差がいちばん大きいタイプを1つ書く
- 「ページ」の切り口で、クリック数の減少が大きい上位10ページを書き出し、6つの種類に振り分けて、種類ごとの数を書く
- 「手動による対策」レポートを開いて件数を書き、メッセージで9月24日以降に届いた件数を数える
- 10月26日(月)・11月9日(月)・2027年1月下旬の見直しの日を、カレンダーに入れ、この日までは大きな書き換えをしないと、チームに書いて伝える
所要時間の目安と、手を付ける日
1番目から3番目は、公式の記載と設定の確認で、合わせて10分ほどだ。4番目から7番目は、カレンダーに日付を書き込む作業で、15分ほど。8番目から12番目は、エクスポートした表で計算する作業で、30分前後を見込む。13番目と14番目は、レポートの確認と予定の登録で、合わせて10分ほどだ。全部を通して1時間強が目安になる。8番目以降は、10月24日より前にはやらない。1期目のデータがまだ暫定のためだ。
時間がないときの3項目
時間がないときは、1番目、2番目、13番目の3つだけを先に済ませる。公式の記載を確かめ、日付を3つの時計で書き、手動による対策の通知がないことを確かめるだけで、「更新のせいか、それ以外か」を考える前提が固まる。順位が大きく動いていないなら、8番目以降は、10月26日の見直しの日まで置いてよい。
実務のヒント
14番目の「大きな書き換えをしない」は、手を止める約束ではなく、見直しの結果を比べられる状態を保つための約束だ。更新で動いたサイトが、見直しの途中で大量にページを書き換えると、あとで「何が効いたのか」を分けられなくなる。誤字の修正や、障害の修復は、この約束の対象外にしてよい。
06 代替・他の選択肢の比較
完了後の数字は、比べ方を選べる
完了が確定したあと、期間をどう切って何と比べるかは、選べる。次の表は、比べ方ごとに、分かることと分からないことを並べたものだ。
| 比べ方 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 同じ長さの2期間を比べる(本記事の手順) | 更新の前と後の差。曜日の回数をそろえられる | 差の原因。基準期間の側にも別の要因が入っているかもしれない |
| 直前の7日間と比べる | 直近の流れとの差 | 今回は直前の7日間に5連休が入っており、土台にならない |
| 前の年の同じ時期と比べる | 季節による上下を外した差(比較には最大16か月分を選べる) | 1年のあいだにあったサイトの変更や、市場の変化 |
| 週別の表示でならして見る | 週末や祝日による日ごとの上下を抑えた傾向 | 週の途中にある境界の日は、その週の数字に混ざる |
| 展開中を含めた全体の推移 | 更新の途中の姿 | 前と後の比較。展開中は結論に使わない |
どの比べ方でも、先に決めるものは同じだ
表のどの行を選んでも、先に決めるものは変わらない。完了の日付で区切ること、境界の日を外すこと、期間の長さをそろえることの3つだ。週別の表示を使うなら、境界の日を含む週を、前後のどちらにも入れない。土台にする期間は、数字を見る前に決めて、理由と一緒に書き残す。外部の順位変動レポートの「大変動」の日は、期間を決める材料にしない(突き合わせる手順は外部の順位変動レポートと、自分のサイトの記録を突き合わせる手順 ── 『大変動週』は、自社にも起きていたか(2026年8月時点))。
比べる前の材料をそろえるツール
Search Consoleの画面の見方に迷うときは、当サイトの【SEO】Google Search Console お助け。もうちょっと詳しく知りたいよツールが、各レポートの意味を整理している。動いたページのタイトルやリンクなどの基本項目を一覧にしたいときは、【SEO/UX】WEBサイト総合分析・レポートツールが使える。どちらも、更新との関係を教えるものではなく、比べる前の材料をそろえるための道具だ。
計測の欠けが、期間に重なっていないか
比べる数字そのものが誤っていると、どの期間で切っても結論がずれる。表示回数が長期間にわたって過大に出ていた件はSearch Consoleに重大エラー、インプレッションが約1年間も過大表示 ── 自社の数字を確かめ直す方法を確認する(2026年8月時点)にまとめた。公式の「Data anomalies」のページに、基準期間や完了後の期間と重なる項目がないかを、比べる前に確かめておく。
07 当サイトの状況
10月9日の時点で、確認できたことと、まだ読めないこと
2026年10月9日の時点で、当サイトのSearch Consoleの数字は、完了後の期間を読める段階にない。完了後の1期目(10月9日〜22日)が、まだ始まったばかりだからだ。したがって、04章の手順を当サイト自身に当てはめた結果は、この記事には書けない。当サイトの順位が9月の更新で動いたかどうかは、現時点では分からない。分からないことを、分かったように書かないでおく。
確認できたのは、日付の計算だ
確認できたのは、公式のデータに入っている日時の計算だ。開始と終了の日時、所要時間、休日の並びを、ダッシュボードのデータと内閣府の一覧から計算し、曜日と日数を暦と見比べた。当サイトの順位とは関係がない。
見直しの日程を、先に決めておく
当サイトは、毎週木曜日にSearch Consoleを点検している。10月15日・22日・29日の点検では、日付と件数の記録だけを残して、結論を出さない。完了後の1期目を読むのは10月26日(月)、2期目は11月9日(月)、3か月後の見直しは2027年1月下旬に置く。年末年始と成人の日を避けた14日間を、そのときのカレンダーで選ぶ。
この予定を守れたかどうかも含めて、結果は後日の記事に書く。
08 このテーマの、これまで
開始の側の話
9月24日の更新が始まった日の状況と、2回の更新の間の33日間の使い方は、スパムアップデートが1か月あまりで2回来た ── 順位が動いた日付を3つの期間に振り分けて確認する14項目(2026年9月時点)に書いた。本記事は、その続きにあたる。
8月の更新が完了したときの手順
1回目の更新の完了を受けて、順位が動いたときに最初に確かめることを整理したのがGoogleの2026年8月スパムアップデートが完了 ── 順位が動いたときに確認する手順(2026年8月21日時点)だ。完了後の見方は、コアアップデートの場合をGoogleコアアップデートで順位が動いたとき、WEBディレクターが最初に確認する13項目(2026年8月時点)に書いた。
公式が黙っていた週の記録
公式が何も発表していない週に順位変動が騒がれた回は、「順位が落ちた」と騒がれた週、Googleの公式は何も言っていなかった ── 変動と、自分に起きたことを切り分けるに残している。今回は公式が更新を認めているが、「話題になったこと」と「自分に起きたこと」を分けて読む点は変わらない。
スパムの範囲が広がった日
Googleが、生成AIの回答の操作をスパムのポリシーに含めると明確にした日のことは、埋められる穴と、埋めてはいけない穴 ── Googleが『生成AI回答の操作』をスパムと定義した日、当サイトが埋めなかった93件に書いた。ポリシーの範囲は広がるので、16個の一覧も、確認した日付とセットで読む。
更新の日付を、公式の原文で確かめる
二次情報が伝える日付と、公式の記述のずれを検証した記録が『7月9日にGoogleが認めた』は本当か ── 継続的コアアップデートの公式記述と、二次情報の日付帰属を検証した日だ。日付は、まず公式の原文で確かめるという順番は、本記事の01章にもつながっている。
毎週木曜の点検にした経緯
通知を放っておいた経験から、毎週の点検に切り替えた話はSearch Console の通知 65 件のうち 33 件が未読だった ── 「修正を検証」を押さなかった理由と、毎週の点検にした日に残っている。数える範囲を書く習慣は「0件」に、探した数を書いていなかった ── 9種類で確かめた5日後、73種類で確かめ直したから続いており、本記事の「探した範囲と、取得できなかった範囲を書く」書き方も、そこにつながっている。
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