トップページ > Search Consoleの生成AIコントロールは、親プロパティの設定を子が引き継ぎ、子が上書きできる ── 自社のプロパティごとの設定と継承を書き出して確認する13項目(2026年10月時点)

Search Consoleの生成AIコントロールは、親プロパティの設定を子が引き継ぎ、子が上書きできる ── 自社のプロパティごとの設定と継承を書き出して確認する13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか、いま最新版は何か
    1. 公式ヘルプは、8月31日に全世界へ展開したと書いている
    2. 対象になる機能は3つで、一覧は増える見込みと書かれている
    3. 選べる値は3つ。含める・除外する・親から継承
    4. この記事が扱う範囲
  2. 02 なぜ、いま確かめるのか
    1. 変わるのは「見える場所」で、検索全体ではない
    2. 検索の順位や掲載の合図には使われない
    3. 効くまでの時間は1〜2日、遅れる内容もある
    4. AIの学習には効かない
    5. 影響は、生成AIのパフォーマンスレポートで見る
    6. 古い文書には、この設定の記載が無い
  3. 03 この記事に出てくる用語
    1. ドメインプロパティ
    2. URLプレフィックスプロパティ
    3. 親プロパティと子プロパティ
    4. 継承と上書き
    5. Google-Extended
    6. noindex
  4. 04 型別に見る、確認すべき範囲と手順
    1. 適用範囲 ── この手順が向いている会社
    2. この記事が結論を出さないこと
    3. ヘルプに書かれていないこと
    4. 手順1 ── プロパティを全部書き出す
    5. 手順2 ── 種類を書き、親子を線で結ぶ
    6. 手順3 ── 設定画面で、今の値を表に写す
    7. 手順4 ── 継承元を、1つに決める
    8. 手順5 ── 上書きの通知を探す
    9. 手順6 ── 変える前に、誰が決めるかを決める
    10. 手順7 ── 変えたあとに、同じ表を開き直す
  5. 05 手元のプロパティで確認するチェックリスト
    1. このチェックリストの使い方
    2. 所要時間の目安と、手を付ける順番
    3. 時間がないときの3項目
  6. 06 代替・他の選択肢の比較
    1. 似た名前の制御は、止めるものが別々
    2. 検索には出したまま、AIの学習だけ止めたいとき
    3. 検索結果からも外したいとき
    4. 一部の区画だけを除外したいとき(本記事の仮の例)
  7. 07 当サイトの状況
    1. 検索・学習・エージェントは、3つとも通す方針だ
    2. この記事の時点で、確かめていないこと
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 学習を通すか止めるかの判断
    2. 生成AIの表示回数の読み方
    3. プロパティを増やしたときの記録
    4. 通知を放っておいた経験
    5. Googleを遮断する話との違い
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか、いま最新版は何か

公式ヘルプは、8月31日に全世界へ展開したと書いている

Googleは、Search Consoleのヘルプ「Search generative AI control」に、この設定の使い方を書いている。2026年10月11日に開いた本文の冒頭には、展開の範囲を示す1行があった。

"Note: As of August 31, 2026, we’ve rolled out this control to all websites worldwide."

(訳: 注: 2026年8月31日の時点で、この設定は世界中のすべてのウェブサイトに展開した。)

ヘルプのページには、「最終更新」の日付を見つけられなかった。そのため本記事では、このページを「2026年10月11日に確認した本文」として扱う。設定画面での見え方や名前は、読む日に変わっている可能性がある。

対象になる機能は3つで、一覧は増える見込みと書かれている

この設定が管理するのは、Google検索の生成AI機能に、自分のサイトのリンクと内容が出るかどうかだ。ヘルプは対象を3つ挙げている。AIによる概要(AI Overviews)、AIモード(AI Mode)、Google Discoverの生成AI機能だ。設定を開く場所は、Search Consoleの「設定」の中の「Search generative AI」と書かれている。

ヘルプは、この一覧が今後変わることもあわせて書いている。

"We expect to update this list over time as we develop Google Search."

(訳: Google検索の開発に合わせて、この一覧は今後更新される見込みだ。)

選べる値は3つ。含める・除外する・親から継承

設定のページでは、次の3つから1つを選ぶ。

  • 含める:サイトの内容が生成AI機能に出てよい。リンクとして出ることと、AIの回答の根拠づけに使われることを含む。ヘルプは、これを「すべてのプロパティの既定」と書いている。
  • 除外する:サイトの内容が、生成AI機能の利用者に見えなくなる。リンクとしての表示も、回答の根拠づけも止まる。ヘルプは、これらの機能からのトラフィックもインプレッションも得られなくなると書いている。
  • 親から継承:親プロパティの値に従う。親で変えた内容は自動的に反映され、いつでも自分の値に切り替えられる。ヘルプは、これを「親プロパティがある場合の既定」と書いている。

"Inherit control from parent: Your property is following the Search generative AI control value of its parent property."

(訳: 親から継承: あなたのプロパティは、親プロパティのSearch generative AI controlの値に従っている。)

既定が2つあるように見える。読み方は次のとおりだ。何も設定していないプロパティは、親がなければ「含める」、親があれば親に従う。この整理は、ヘルプの2つの記述をつないだ本記事の読みで、ヘルプが1文でまとめて書いているわけではない。

この記事が扱う範囲

この記事は、設定を変えるべきかどうかを決めるものではない。扱うのは、自社が持つ複数のプロパティについて、いまの値と、その値がどこから来ているかを書き出して確かめるところまでだ。変えるかどうかは、書き出した表を社内で見てから決める。

公式情報の扱い

本記事の英文の引用は、2026年10月11日にSearch Consoleヘルプの各ページとGoogle検索セントラルの文書を開き、本文と照らしたものだ。Search Consoleの設定画面はログインが要るため、本記事の執筆時には画面そのものを開いていない。画面の見え方に関する記述は、公式のヘルプの文章だけに基づいている。

02 なぜ、いま確かめるのか

変わるのは「見える場所」で、検索全体ではない

除外すると何が起きるかを、ヘルプは次のように書いている。

"If you exclude your site, links to your site and your site's content won't appear in Search generative AI features."

(訳: サイトを除外すると、サイトへのリンクとサイトの内容は、Search generative AI featuresに出なくなる。)

同じ段落には、除外しても他のサイトの内容はそれらの機能に出続けると書かれている。

"Content from other sites will still be available in those features, and it may appear similar to yours."

(訳: 他のサイトの内容は、それらの機能に引き続き出る。自分の内容と似た形で出ることもある。)

除外は、自社の場所を空けるだけで、その場所が空のままになるとは限らない。

検索の順位や掲載の合図には使われない

"This control only affects whether your content can appear in certain Search generative AI features; this control isn't used as a ranking or inclusion signal affecting other parts of Search."

(訳: この設定が左右するのは、内容が特定のSearch generative AI featuresに出るかどうかだけだ。検索の他の部分に影響する順位や掲載の合図としては使われない。)

検索結果そのものから外したいときの手段は、ヘルプの別の文に書かれている(noindex)。

"To block your content from appearing in Google Search completely, use noindex."

(訳: Google検索に内容がまったく出ないようにするには、noindexを使う。)

効くまでの時間は1〜2日、遅れる内容もある

"Content will be excluded within 1-2 days after the control goes live, but some content may take longer to be excluded due to caching and propagation across Google systems."

(訳: 設定が有効になってから1〜2日以内に内容は除外されるが、キャッシュやGoogleの各システムへの伝わり方の関係で、除外に時間がかかる内容もある。)

05章に「変えた日の2日後に表を開き直す」項目があるのは、この記述による。2日後に値が意図どおりでも、出ている内容がすべて消えたとは限らない。

AIの学習には効かない

"This control doesn't affect AI training; to limit training of the models used to generate responses in Search generative AI features, use Google-Extended."

(訳: この設定はAIの学習には影響しない。Search generative AI featuresで回答を作るモデルの学習を制限するには、Google-Extendedを使う。)

学習を止める窓口は、この設定とは別にある。06章で、制御を並べて違いを見る。

影響は、生成AIのパフォーマンスレポートで見る

変更の影響を測る道具として、ヘルプは「Generative AI performance report」を挙げている。生成AI機能に出た表示回数を、ページ・国・日付・端末ごとに見られる。

レポートのヘルプには、表示されない理由として、表示回数が足りない場合と、除外している場合が書かれている。読み方は、Googleが見せたのは表示回数までだった ── 生成AIパフォーマンスレポートの「半分」と、自分で測る指標が止まっていた93日と、生成AIパフォーマンスレポートが全世界に届いた。それでも「空」の理由は2つ残っている ── 自分のサイトで確認する13項目(2026年9月時点)にまとめた。

古い文書には、この設定の記載が無い

「AI Features and Your Website」(最終更新2025年12月10日)には、Search Consoleのこの設定への言及を見つけられなかった。検索のAI機能に出る内容の管理について、こう書いている。

"AI is built into Search and integral to how Search functions, which is why robots.txt directives for Googlebot is the control for site owners to manage access to how their sites are crawled for Search."

(訳: AIは検索に組み込まれ、検索の働きの一部になっている。そのため、サイト運営者が検索のためのクロールを管理する手段は、Googlebot向けのrobots.txtの指示だ。)

設定が無かったのか、載せなかっただけなのかは、文書からは分からない。設定の最新の動きは、更新日の新しいヘルプを先に読む。

03 この記事に出てくる用語

ドメインプロパティ

example.comのように、ルートドメインだけで作るプロパティだ。サブドメインとプロトコル(http・https)、すべてのパスのデータを集め、wwwの有無も問わない。

URLプレフィックスプロパティ

URLの先頭の部分で作るプロパティだ。プロトコルを含み、パスを含めることもできる。https://example.com/ と https://www.example.com/ は、別のプロパティになる。

親プロパティと子プロパティ

用語

親プロパティ:より上位のプロパティ。ドメイン・サブドメイン・URLプレフィックスのどれでもなりうる。子プロパティ:親の下に入る、より下位のプロパティ。ヘルプは、多くのプロパティが、ほかのプロパティの親であり子でもあると書いている。https://example.com/business/ は、example.comの子であり、https://example.com/business/cats/ の親でもある。

継承と上書き

子が親の値に従うことを継承、子が自分の値を決めて親の値に従うのをやめることを上書きと呼ぶ。「上書き」は、ヘルプの通知の説明に出てくる「overrides」の訳として使う。画面の表示名は、読む日に違う可能性がある。

Google-Extended

robots.txtで使う指定の名前(ユーザーエージェントトークン)だ。公式の文書は、Googleが取得した内容を、Geminiの将来のモデルの学習と、Geminiアプリなどでの「根拠づけ」(プロンプトの時点で検索の内容をモデルに渡すこと)に使ってよいかを管理する名前だと説明している。ここでの根拠づけは、Google検索の外にある製品の話だ。検索の生成AI機能の根拠づけを止めるのは、Search Consoleの生成AIコントロールの側にある。

noindex

metaタグやHTTPヘッダーで、ページを検索結果に出さないよう伝える指定だ。効く条件を、公式の文書が書いている。

"For the noindex rule to be effective, the page or resource must not be blocked by a robots.txt file, and it has to be otherwise accessible to the crawler."

(訳: noindexの指定が効くには、そのページやリソースがrobots.txtで塞がれておらず、ほかの点でもクローラーが取得できる状態でなければならない。)

04 型別に見る、確認すべき範囲と手順

適用範囲 ── この手順が向いている会社

Search Consoleに、プロパティを2つ以上登録している会社に向いている。1つだけなら、親子の継承は関係せず、手順1と手順3で足りる。向いているのは、次のような会社だ。

  • ドメインプロパティとURLプレフィックスプロパティの両方を持つ会社:同じサイトを、別の人が別のプロパティで見ている。
  • サブドメインや事業ごとにプロパティを分けている会社:ブログ、会員向けの区画、店舗ごとのページなどを別々に登録している。
  • 制作会社や代理店にオーナー権限を渡している会社:子のオーナーが、親の値に従うかを選べる。

この記事が結論を出さないこと

生成AI機能から除外するべきかどうかは扱わない。事業と流入の中身で、答えが違うからだ。扱うのは、「いまの値を書き出す」「値の出どころを特定する」「変える前に、決める人を決める」の3つだ。

ヘルプに書かれていないこと

2026年10月11日に開いた本文で、次の4点の記述は見つけられなかった。自分の画面で確かめる。

  • ドメインプロパティが1つも無く、URLプレフィックスだけを登録している場合に、「最上位」の値がどう決まるか
  • 値を変更できる権限の種類。ヘルプは「子プロパティのオーナー」と書いているが、フルユーザーなどが変更できるかは書いていない
  • 上書きの通知が、ページ上のほかにメールでも届くか(ヘルプは、ページ上の通知としか書いていない)
  • 親の値を変えたとき、継承している子に値が届くまでの時間(1〜2日の記述は、内容が機能から外れる速さの話だった)

手順1 ── プロパティを全部書き出す

Search Consoleの左上のプロパティ選択メニューを開き、表示されるプロパティを、メモに1行ずつ書き出す。広報・店舗運営・制作会社が、それぞれ別のプロパティを登録していることがあるので、社内で聞いて、メニューに出ていないプロパティが無いかも確かめる。

手順2 ── 種類を書き、親子を線で結ぶ

書き出した各行に、ドメインか、URLプレフィックスか、パスがあるかを書き足す。親子の関係は、ヘルプの例の表が最も確かな手がかりになる。次の表は、その例から3行を選んだものだ。

親プロパティ子になるもの(ヘルプの例)子にならないもの(ヘルプの例)
example.com(ドメイン)https://example.com/business/
http://example.com/
blog.example.com
https://www.blog.example.com/path
example.co.uk
https://www.example.com/(URLプレフィックス)https://www.example.com/business/
https://www.example.com/cats/kittens/
example.com
http://www.example.com/
https://example.com/
https://example.com/business/(URLプレフィックス)https://example.com/business/cats/
https://example.com/business/dogs/
https://example.com/
http://example.com/business/cats/
https://www.example.com/business/cats/

表から読めることが2つある。1つ目は、プロトコルとwwwの違いで、親子が切れることだ。https://www.example.com/ は https://example.com/ の子ではない。2つ目は、パスの付いたURLプレフィックスは、その下のURLだけの親になることだ。

なお、https://www.example.com/ がexample.comの子にあたるかは、ヘルプの表に直接の例が無い。ドメインプロパティはwwwを含むので子にあたると読めるが、これは本記事の読みだ。

継承の決まり方を示した図。左に4つのプロパティが縦に並ぶ。上から、ドメインプロパティのexample.comが値「含める(既定)」、URLプレフィックスのhttps://example.com/ が「親から継承して含める」、https://example.com/business/ が「自分で設定して除外する(上書き)」、https://example.com/business/cats/ が「親から継承して、いちばん近い親の値である除外する」。右には、上書きするとドメインプロパティのオーナーに通知が出ること、子の値は最も近い親のうち継承をやめて自分で設定したものの値で、無ければドメインプロパティの値になること、https://www.example.com/ はhttps://example.com/ の子ではないことの3つの説明が並ぶ。
子は、いちばん近い「自分で設定した親」から値を受け取る

手順3 ── 設定画面で、今の値を表に写す

各プロパティで「設定」から「Search generative AI」を開き、現在の値(含める・除外する・親から継承)を、表に1行ずつ写す。ヘルプは、プロパティが継承しているかどうかを画面で確認できると書いている。継承元の名前まで画面に出るかは、書かれていない。出ない場合は、手順4で自分で特定する。

ほかのレポートの読み方に迷うときは、🔧 【SEO】Google Search Console お助け。もうちょっと詳しく知りたいよツールが手がかりになる。生成AIコントロールそのものを扱う道具ではない。

手順4 ── 継承元を、1つに決める

「親から継承」の行について、継承元を特定する。ヘルプは決め方を次のように書いている。

"By default, a property inherits its Search generative AI control from its closest parent that has changed its control to stop inheriting."

(訳: 既定では、プロパティは、継承をやめるよう設定を変えた、いちばん近い親から、Search generative AI controlを受け継ぐ。)

手順2の線をたどり、継承の行から上へさかのぼる。最初に「自分で設定した」行にあたったところが継承元で、1つも無ければドメインプロパティの値になる。図の4つ目のように、孫にあたるプロパティは、祖父ではなく、いちばん近い親の値を受ける。

手順5 ── 上書きの通知を探す

ドメインプロパティのオーナーには、子が親の設定を上書きしたとき、生成AIコントロールのページに通知が出る。

"Owners of the top-level domain property will see a notification on the Search generative AI control page when one of their child properties overrides the parent setting."

(訳: 最上位のドメインプロパティのオーナーには、子プロパティのどれかが親の設定を上書きすると、Search generative AI controlのページに通知が表示される。)

通知が見えるのは、ドメインプロパティのオーナーだけと読める。そのオーナーが社内に居ない会社では、通知を誰も見ていない。7番目の項目の件数は、そのオーナーに数えてもらう。

手順6 ── 変える前に、誰が決めるかを決める

子プロパティのオーナーは、親に従うか、自分の値にするかを選べる。ヘルプの記述は次のとおりだ。

"Owners of a child property can choose to follow its parent property's Search generative AI control or change it for the specific child property and its subpages."

(訳: 子プロパティのオーナーは、親プロパティのSearch generative AI controlに従うか、その子プロパティと下位のページに限って値を変えるかを選べる。)

つまり、子のオーナーが、親の方針と違う値に変えられる。オーナー権限を誰が持っているかは、「ユーザーと権限」のページで確かめられる。ヘルプによれば、このページを開けるのはオーナーだけだ。

社内では、「変える人」「承認する人」「変えた日」を共有のメモに書いてから変える運用が分かりやすい。代理店にオーナー権限を渡している場合は、同じ約束を伝える。

設定の台帳の書き方を示した図。上に6つの列(プロパティ、種類、今の値、継承元、決める人、確認日)の表があり、例として、example.comがドメインで含める・既定・広報・10月11日、https://example.com/business/ がURLプレフィックスで除外する・自分で設定・店舗運営・10月11日、https://example.com/business/cats/ がURLプレフィックスで除外する・継承元は/business/・親に従う・10月11日、の3行が並ぶ。下には、書く前に設定の画面は見るだけで、値を変えるのは決める人と日付を書いたあとであること、変えたあとは2日後に同じ表をもう一度開いて意図どおりの値になっているかを確かめること、の2つの説明がある。
台帳は6つの列。値を変えるのは、決める人と日付を書いたあと

手順7 ── 変えたあとに、同じ表を開き直す

値を変えたら、2日後に同じ表をもう一度開き、画面の値が意図どおりかを見て、台帳の確認日を更新する。生成AIのパフォーマンスレポートが表示される会社は、変更の前後の表示回数も見る。変更の直後は内容が外れる途中なので、数字を結論に使うのは数日たってからにする。

注意

「除外する」は、生成AI機能にリンクも根拠づけも出なくなることだ。検索結果から消えるわけでも、AIの学習が止まるわけでもない。この3つを混ぜたまま変えると、「止めたはずなのに出ている」という行き違いが起きる。変える前に、関係者が同じ言葉で説明できるかを確かめる。

05 手元のプロパティで確認するチェックリスト

このチェックリストの使い方

以下は、01章から04章を、実際に手を動かして確かめるための13項目だ。前半は書き出しと親子の整理、中盤は設定画面の確認、後半は誰が決めるかと、変えたあとの確認になっている。1番目から3番目は、プロパティの一覧を書き出して親子を整理する作業で、設定画面の値は要らない。4番目以降は、各プロパティの設定画面を開いて進める。チェックの状態はブラウザ内にのみ保存され、サーバーには送信されない。

  • Search Consoleの左上のプロパティ選択メニューを開き、全プロパティを、メモに1行ずつ書き出す(ドメインとURLプレフィックスの両方を拾う)
  • 書き出した各行に、種類(ドメイン/URLプレフィックス)と、パスの有無を書き足す
  • 04章の手順2の表を見ながら、プロパティどうしの親子を線で結び、親が1つもない行と、子が1つもない行の数を書く
  • 各プロパティの「設定」から「Search generative AI」を開き、今の値(含める/除外する/親から継承)を、1行ずつ表に写す
  • 「親から継承」の行について、継承元(いちばん近い親で、自分で値を設定している行)を1つ特定して書く
  • 「除外する」になっている行を数え、その行を、誰がいつ設定したかを、社内の担当者に聞いて書く
  • ドメインプロパティの生成AIコントロールのページを開き、子による上書きの通知が出ていないかを確かめ、件数を書く
  • 各プロパティの「ユーザーと権限」を開き、オーナー権限を持つ人の名前と所属を、表に書き足す
  • 生成AIのパフォーマンスレポートを開き、表示の有無と、直近で表示回数が最も多い日を1つ書く(表示されなければ、その旨と、除外の行があるかを書く)
  • robots.txtを開き、Google-Extendedの行があるかを確かめ、あれば許可と禁止のどちらかを書く
  • 検索結果にも出したくないページを3つ選び、noindexと生成AIコントロールのどちらで扱うかを、06章の表を見て書く
  • 値を変えたい行が1つでもあれば、変える人・承認する人・変える日を、共有のメモに1行で書く(書き終えるまで、画面の値は変えない)
  • 値を変えた日の2日後と、3か月後に、同じ表を開き直す予定を、カレンダーに入れる

所要時間の目安と、手を付ける順番

1番目から3番目は、メモとヘルプの表を見る作業で15分ほどだ。4番目から6番目は、画面を開いて値を写し、担当者に聞く作業で30分前後。7番目から9番目は、通知とレポートの確認で20分ほど。10番目から13番目は、robots.txtの確認と社内の約束づくりで20分ほどだ。全部を通して1時間半ほどが目安になる。

時間がないときの3項目

時間がないときは、1番目、4番目、7番目の3つだけを先に済ませる。プロパティの一覧を書き出し、今の値を写し、上書きの通知の件数を数えるだけで、「何を、誰が、どの値にしているか」の全体像が見える。変更するかどうかの判断は、その表を社内に見せてからでよい。

実務のヒント

12番目の「書き終えるまで、画面の値は変えない」は、手を止める約束ではなく、後から経緯をたどれる状態を保つための約束だ。操作は短時間で終わるが、誰がなぜ変えたかは、記録が無いと数か月後に分からなくなる。

06 代替・他の選択肢の比較

似た名前の制御は、止めるものが別々

「AIに使われたくない」という目的は同じでも、手段によって止まるものが違う。次の表は、公式の文書の記述をもとに、5つの制御を並べたものだ。

制御止めるもの止めないもの・注意
Search Consoleの生成AIコントロールAIによる概要・AIモード・Discoverの生成AI機能に、リンクと内容が出ること(根拠づけを含む)AIの学習。検索全体の順位や掲載の合図にはならない
Google-Extended(robots.txt)Geminiの将来のモデルの学習と、Geminiアプリなどでの根拠づけへの利用Google検索への掲載と順位。検索の生成AI機能の表示は、この設定の対象に書かれていない
noindex(metaタグ・HTTPヘッダー)そのページをGoogle検索の結果から丸ごと外すrobots.txtで塞いだページでは、noindexが読まれない
robots.txt(Googlebot向けの指示)Googlebotが取得できるURLの範囲検索結果から外す仕組みではない(公式の説明)
nosnippet・data-nosnippet・max-snippet検索に出すページの情報の量を限る(「AI Features and Your Website」は、検索のAI機能に出る内容を限るときの「プレビューの制御」として扱っている)ページの掲載そのもの。AIの学習
4つの制御を比べた図。左から、Search Consoleの生成AIコントロールは、AIによる概要・AIモード・Discoverの生成AI機能にリンクと内容が出ることを止め、AIの学習と検索全体への掲載は止めない。Google-Extendedは、Geminiの将来のモデルの学習とGeminiアプリなどでの根拠づけを止め、Google検索への掲載と順位は止めない。noindexは、そのページをGoogle検索の結果から丸ごと外し、robots.txtで塞いだページではnoindexが読まれない。robots.txtのGooglebot向けの指示は、Googlebotが取得できるURLの範囲を決め、検索結果から外す仕組みではない。
同じ「AIに使われたくない」でも、止まるものは4つで別々

検索には出したまま、AIの学習だけ止めたいとき

検索結果への掲載を変えずに学習だけ止めたいときは、Google-Extendedの指定が窓口になる。公式の説明は次のとおりだ。

"Google-Extended does not impact a site's inclusion in Google Search nor is it used as a ranking signal in Google Search."

(訳: Google-Extendedは、サイトのGoogle検索への掲載に影響せず、Google検索の順位の合図としても使われない。)

AIクローラーを名前ごとに切り分ける考え方はAIクローラーは1つではない ── robots.txt・llms.txtで「通す」「止める」を切り分ける(2026年9月時点)に、通すか止めるかの判断の材料はCloudflareが9月15日に加えた「AI学習だけを止める」設定 ── 検索に載せたまま止められる範囲と、今週確かめる6つにある。

検索結果からも外したいとき

生成AI機能にも通常の検索結果にも出したくないページは、noindexを使う。robots.txtで塞いだページではnoindexが読まれないので、両方を付ける組み合わせは効かない。役割の違いは、noindex・nofollow・robots.txtは、それぞれ何を止めているのか ── 混同しやすい3つの設定を確認する15項目にまとめている。

一部の区画だけを除外したいとき(本記事の仮の例)

会員向けの区画だけを、別のURLプレフィックスプロパティとして登録している会社を考える。ここだけを「除外する」にし、ほかは親から継承にしておけば、区画ごとに値を分けられる。これはヘルプの継承と上書きの仕組みを使った本記事の想定の例で、ヘルプが勧めている使い方ではない。

07 当サイトの状況

検索・学習・エージェントは、3つとも通す方針だ

当サイトは、AIの学習のための取得を通すか止めるかを、Cloudflareが9月15日に加えた「AI学習だけを止める」設定 ── 検索に載せたまま止められる範囲と、今週確かめる6つの追記で決めた。検索・学習・エージェントの3つとも通す、という内容だ。方針の中身は、その記事の末尾にある。

この記事の時点で、確かめていないこと

Search Consoleの生成AIコントロールの画面は、この記事を書いた時点では、まだ開いて確かめていない。方針が「通す」なら、画面の値も「含める」であるのが整合する形だ。画面の値が方針と同じ向きかは、公開後に、04章の手順3で確かめる。食い違いが見つかれば、続きの記事に書く。

08 このテーマの、これまで

学習を通すか止めるかの判断

Cloudflareが加えた「AI学習だけを止める」設定の記録は、Cloudflareが9月15日に加えた「AI学習だけを止める」設定 ── 検索に載せたまま止められる範囲と、今週確かめる6つに書いた。今回のGoogleの設定とは別物で、止める場所が違えば、止まるものも違う。

生成AIの表示回数の読み方

生成AIパフォーマンスレポートが表示回数までだったことはGoogleが見せたのは表示回数までだった ── 生成AIパフォーマンスレポートの「半分」と、自分で測る指標が止まっていた93日に、レポートが全世界に届いたあとの「空」の理由は生成AIパフォーマンスレポートが全世界に届いた。それでも「空」の理由は2つ残っている ── 自分のサイトで確認する13項目(2026年9月時点)にまとめた。

プロパティを増やしたときの記録

プラットフォームプロパティに接続したときの経緯は宣言した宿題の期限が来た日 ── Search Console プラットフォームプロパティに繋いだら、「48時間待て」と言われたに、SNSの投稿を測るプロパティの話はSearch Console『プラットフォームプロパティ』とは ── SNS投稿の検索パフォーマンスを確認する手順(2026年9月時点)にまとめた。プロパティが増えると、見る人も増える。

通知を放っておいた経験

通知65件のうち33件が未読だった話と、毎週の点検にした経緯はSearch Console の通知 65 件のうち 33 件が未読だった ── 「修正を検証」を押さなかった理由と、毎週の点検にした日に書いた。手順5で通知の受け手を決める考え方は、ここから来ている。

Googleを遮断する話との違い

大手メディアがGoogleの遮断を考えた週のことは「守る側」が動けなくなった週 ── 大手メディアのGoogle遮断検討と、同じクローラーという壁に、AIクローラーをブロックしても引用が止まらないという調査はAIクローラーをブロックしても引用は止まらない — 88.2%が示す「正しいAI対応」とはに書いた。クローラーの遮断と、生成AI機能に出る範囲の管理は、別の話だ。

Search Consoleの生成AIコントロールは、親プロパティの設定を子が引き継ぎ、子が上書きできる。3つの値と継承の決まり方、ドメインとURLプレフィックスの親子、Google-Extendedやnoindexとの違いを整理し、13項目で確かめる。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-11 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 156.0.8078.25
  • Chrome iOS(stable) 155.0.8059.37
  • Chrome(beta) 156.0.8078.17
  • Chrome(dev) 157.0.8092.0
  • Chrome(stable) 156.0.8078.12
  • Edge(stable) 155.0.4283.45
  • Firefox(stable) 157.0.1
  • Opera(stable) 136.0.6008.80
  • Safari iOS(stable) 未取得
  • Safari(stable) 未取得
  • iOS(stable) 未取得

現在の貴方のIPアドレス

216.73.216.73

このサイトで書いている人

株式会社ツクルン

株式会社ツクルン

Webアドバイジング・クリエイター
池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。