2026年6月3日、Googleが検索セントラルブログでひとつの新機能を発表した。「生成AIパフォーマンスレポート」——検索結果に出るAI Overviews、AI Mode、そしてDiscoverでのAI関連表示について、Search Console上で数字を見られるようにする、というものだ。
「ついにAIでの見え方が分かるようになる」と読める発表だった。当サイトもこの数ヶ月、archives/76「AIに表示された回数を知っているか」で書いたように、SC・GA4・Bingという3ツールを組み合わせてAI流入の輪郭を手探りで追いかけてきた。だから今回の発表を見た時、正直「先を越された」という気持ちと「これでようやく答え合わせができる」という期待が両方あった。
だが実際にリリースノートを一次情報まで遡って読み、そのついでに当サイト自身のAI引用率の測定履歴を掘り返してみたところ、話はもう少し込み入っていることが分かった。Googleが見せてくれたのは「表示回数」までで、クリックは無い。そして当サイトが独自に持っていた「自分で測る指標」は、確認したら93日間、静かに止まっていた。
この記事では、①Googleの新レポートで実際に何が見えるようになったのかを一次情報で整理し、②その情報だけで何ができて何ができないかを実務目線で検討し、③当サイトが同じ問いに対してどう向き合ってきたか(そして向き合えていなかったか)を、包み隠さず書く。
Googleが新しく見せてくれたもの
2026年6月3日付のGoogle公式Search Central Blogで発表された「Search Generative AI performance reports」の概要は次の通りだ。
- Search Console上に2種類のレポートが新設される
- 1つはSearch用(AI Overviews + AI Modeでの表示を対象)
- もう1つはDiscover用(DiscoverでのAI関連表示を対象)
- 展開は一部のサイトへの限定公開から開始
「AIに自分のサイトがどれだけ出ているか」を、Googleが公式に見せてくれる仕組みが、初めて用意された。これまでこの領域は、各社が独自にプロキシ指標(referrer分析、UA別アクセスログ集計、有志の観測ツールなど)を組み合わせて推測するしかなかった領域だ。Googleが自社のログを基に「公式の数字」を出す意味は小さくない。
Search用レポートとDiscover用レポートの違い
2つのレポートは対象となる「AIがどこに出ているか」が違う。Search用は検索結果画面の中でAI OverviewsやAI Modeとして表示された場合を対象にし、Discover用はGoogleアプリやChromeの「今日のニュース」的な画面(Discoverフィード)でAIが絡んだ表示があった場合を対象にする。同じ「AIに表示された」でも、ユーザーが能動的に検索した文脈で拾われたのか、受動的にフィードで流れてきた文脈で拾われたのかは、意味合いがまったく違う。この2レポートが分かれて用意されている点は、地味だが実務上は重要な設計だ。
何が「見える」のか——表示項目を正確に確認する
ここが今日いちばん大事なところだ。「見えるようになった」という言葉だけを受け取ると、クリック数や検索語まで見えるように読めてしまう。実際に公式発表を確認すると、表示される項目は次の5つに限られている。
| 項目 | 含まれるか | 備考 |
|---|---|---|
| impressions(表示回数) | ✅ 含まれる | AI表示にページが拾われた回数 |
| pages(ページ単位の内訳) | ✅ 含まれる | どのURLが拾われているかが分かる |
| countries(国別) | ✅ 含まれる | どの国のユーザー向けに表示されたか |
| devices(デバイス別) | ✅ 含まれる | PC・モバイル等の内訳 |
| date(日付別推移) | ✅ 含まれる | 時系列でのトレンドが追える |
| clicks(クリック数) | 🔴 含まれない | 表示からの遷移数は不明のまま |
| CTR(クリック率) | 🔴 含まれない | 算出のしようがない |
| query(検索クエリの内訳) | 🔴 含まれない | どんな問いかけで拾われたかは不明 |
つまり今回のレポートで分かるのは「自分のページがAI Overviews・AI Mode・Discoverにどれくらいの回数出たか」までであって、「そこから何人がクリックしてくれたか」「どんな問いかけに対して出たのか」は、まだ見えない。
従来の検索パフォーマンスレポートに慣れていると、この欠落は思った以上に大きく感じる。通常の検索結果であれば「表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位・クエリ」の5点セットが当たり前に見えるので、AI表示についても同じセットを期待してしまう。だが実際に手に入るのは、その5分の1、いや正確には「回数・場所・時期」という周辺情報だけで、「成果」と呼べる部分がすっぽり抜けている。
もう少し踏み込んで考えると、この欠落は単なる「機能不足」ではなく、AI検索という現象そのものの計測しづらさを反映しているとも言える。従来の検索結果であれば「表示された枠をクリックした」という単純な行動で成果が測れたが、AI Overviews・AI Modeでは、ユーザーはクリックせずにAIの要約だけを読んで満足してしまうことがある。つまりクリック数という指標自体が、AI検索の実態を正しく捉えきれない可能性がある。Googleがクリック数をまだ出していないのは、技術的な制約だけでなく、この指標のままでAI時代の「成果」を語ってよいのかという迷いの表れかもしれない。ここは推測の域を出ないが、一つの見方として書き留めておく。
Google自身は将来的な項目追加をほのめかしているが、いつどの項目が追加されるかについての確定した予定は示されていない。今回のレポートは、あくまで「第一段階」として理解しておくのが正確だ。過去にもGoogleは新機能をベータ版として小出しにし、数ヶ月から1年単位で項目を追加してきた実績がある。焦って結論を出さず、気長に追跡する姿勢が必要になる。
展開状況——断定できることと、できないこと
2026年7月1日付の業界メディア(zinc.digital)による続報では、当初の英国限定から展開が広がっているとする報告がある。ただし、ここは正直に書いておく必要がある。
「全サイトに展開された」が公式なアナウンスによるものか、個々の観測に基づく報告の積み重ねなのかは、当方の裏取りでは確認できなかった。日本のSearch Consoleアカウントがこのレポートの対象に含まれているかどうかについても、明言している一次情報は見つけられなかった。
この手の「展開が広がっている」という報告は、SNSやブログでの個人の観測報告が積み重なって「もう広く使えるらしい」という空気を作ることが多い。それ自体は悪いことではないが、公式のアナウンスと観測ベースの推測は分けて扱うべきだ。「もう自分のサイトでも見られるはず」と決めつけて、慌ててSearch Consoleを開いて「無い」と落胆する前に、まずは自分のアカウントで実際に確認するところから始めるのが確実だ。この記事の後半で当サイト自身の確認手順にも触れる。
Discover用レポートが持つ、もう一つの意味
今回新設される2つのレポートのうち、Discover用のほうは意外と見過ごされやすい。検索結果のAI Overviews・AI Modeは「ユーザーが検索語を打ち込んだ結果」として出てくるものだが、Discoverは違う。ユーザーが何も検索していない状態で、Googleアプリやモバイル版Chromeのフィードに、関連しそうな記事として自動的に流れてくる仕組みだ。
ここにAIが関与した表示の実績が見えるようになるということは、「検索されて見つかる」だけでなく「検索していない人にも配信されて見つかる」という、もう一つの導線の健康状態を測る手段が増えることを意味する。SEOの文脈では検索クエリへの最適化が主戦場になりがちだが、Discover経由の流入は記事の鮮度・画像の質・見出しの魅力といった、検索クエリとは別の要素が効いてくる領域だ。この2レポートが分かれて用意された設計は、Googleが「検索起点の可視性」と「配信起点の可視性」を別々のものとして扱っている証拠でもある。WEBディレクターとしても、この2つを混同せずに評価軸を分けて考える必要がある。
この拡張ラッシュは初めてではない——Platform Propertiesとの共通点
Search Consoleがこの数ヶ月、機能拡張を続けているのは今回が初めてではない。archives/109「SNS投稿もGoogle検索に測れる日」で扱った「Platform Properties」(ドメインなしで検証できる新プロパティ種別)も、同じ流れの中の一つだ。
そしてarchives/118「宣言した宿題の期限が来た日」で書いたように、当サイトはPlatform Propertiesの実装検証で「接続してみたら48時間待てと言われた」という、ベータ機能特有のもどかしさをすでに経験している。今回の生成AIパフォーマンスレポートも、機能そのものは違うが、「まだデータ項目が限定的なベータ」という構造は共通している。Search Consoleを日常的に見ているWEBディレクターは、この手の新機能に「まだ全部は見えない」という前提で向き合う癖をつけておいた方がいい。
この共通点をもう一段掘ると、Googleのプロダクト展開のパターンが見えてくる。まず「見せる」という枠組みだけを先に作り、データ項目や対象範囲は後から段階的に足していく。ユーザー側からすると、発表のタイミングで期待値を上げすぎず、「今この時点で実際に何が確認できるか」を毎回自分の目で確かめる習慣が要る、ということだ。
「表示回数」だけで分かること・分からないこと
実務的な話をする。クリック数もCTRも分からない状態で、表示回数だけを見て何ができるのか。
分かること
- 自分のサイトのどのページがAI Overviews・AI Modeに拾われているか(ページ単位の内訳がある)
- その表示が増えているのか減っているのか(日付別推移がある)
- どの国のユーザーに向けて表示されているか(国別内訳がある)
- PCとモバイルのどちらでの表示が多いか(デバイス別内訳がある)
分からないこと
- AI表示から実際に何人がサイトに来ているか
- どんな検索意図・どんな問いかけに対して自分のページが引用されているか
- 表示された内容が自社にとって好意的なものか、そうでないかの確認材料
- 複数ページが同じ問いかけで競合表示されている場合の、自社ページの相対的な位置づけ
「表示されている」ことと「役に立っている」ことは別物だ。この距離感は、AI時代のSEO・GEOを考える上で常につきまとう問いでもある。とはいえ、表示回数と日付別推移だけでも、まったく無意味なわけではない。たとえば特定のページの表示回数が急に伸びた場合、そのページの内容が何らかの理由でAIに拾われやすくなった可能性がある。逆に急落した場合は、競合の情報が優先されるようになった、あるいはページ自体の内容が古くなって参照価値を失った可能性がある。「原因までは分からないが、変化の存在は分かる」——これは監視の第一段階として十分に機能する。
当サイトの自己実測——AI引用率を測っていた93日前まで
ここからは当サイト自身の話をする。実は当サイトは、Googleの公式レポートが出るよりずっと前から、「自分のページが実際にAIに引用されているか」を独自に測る仕組みを持っていた。
その指標はLCRS(LLM Citation Rate Score = AIに引用された率)と呼んでいるもので、複数のAIサービスに対して定点クエリを投げ、当サイトの情報が回答に引用されたかどうかを記録する測定だ。Googleの公式レポートが「表示回数」という間接的な数字であるのに対し、LCRSは「実際に回答の中で引用されたか」というもう一歩踏み込んだ問いを立てている点が異なる。データベースの実測を確認すると、次のような推移が記録されている。
| 回 | 日付 | 引用率 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2026-04-13 | 0%(10のクエリを2つのAIに投げ、51件の測定記録、引用0件) |
| 最終 | 2026-05-13 | 15.9%(7/44。内訳: ChatGPT 1/22・Perplexity 6/22) |
✅ 実施済 当サイトは2026年4月13日から5月13日までの約1か月間に、12回の測定日で488件の測定を行ってきた。ゼロから15.9%まで、当サイトが実際にAIの回答に引用され始める過程を、自分の手で記録してきたことになる。この数字の推移を見返すと、AIに引用されるようになるまでには段階があり、コンテンツを積み上げ続けることでその率が変化していくことが、実感として裏付けられている。
LCRSはどうやって測っていたか
測定の中身をもう少し具体的に書いておく。1回の測定では、用意した定点クエリを、2つのAIサービス(ChatGPTとPerplexity)に対してそれぞれ投げる。クエリの数は当初の10件から、最後には22件まで、期間を通じて増えていった。それぞれの回答を確認し、その回答の中に当サイトの情報が引用されているかどうかをひとつずつ判定する。これを12回にわたって繰り返したことで、単発の測定では見えない「増減の傾向」を追えるようになっていた。
この方式のいいところは、Googleの公式レポートが「ページ単位の表示回数」という受け身の数字であるのに対し、LCRSは「特定の質問を投げたら、どのAIが、どれくらいの割合で自分の情報を回答に含めてくれるか」という、能動的に検証できる数字だという点にある。表示回数は自分でコントロールできないGoogle側のログだが、LCRSは自分で問いを立てて、自分で答え合わせをする仕組みだ。だからこそ「止まっていた」という事実が、余計に惜しい。
測定が93日止まっていた——今日、その理由を調べた
ところがこの記録を書くにあたって最終測定日を確認したところ、2026年5月13日を最後に、1件も測定が実行されていないことに気づいた。今日(2026年8月14日)時点で、実に93日間である。
これはまずいと思って、動かなくなった原因を今日調べた。結果は、こちらの想定とは少し違う形だった。
- ✅ 測定用のスクリプトは実在する
- ✅ 測定に使うAPIエンドポイントも実在する
- ✅ データベースのスキーマ、1日あたりのクエリ実行上限の管理機構も、正しく動く状態で維持されている
- 🔴 その上で、なぜ止まっているのかは、設定を2回調べても結論が食い違い、断定できていない
なぜ止まったのかは、まだ分かっていない。設定を調べたが、2回の調査で結論が食い違った。「壊れている」のか「意図的に止められている」のか、断定できる状態にはない。この違いは小さいようで大きい。壊れているなら「直す」作業になるが、意図的に止められているなら、それは何らかの判断の結果であり、再開するかどうかは改めて検討する必要がある事案になる。誰の判断で、いつ、どういう理由で止まったのかも、今日の調査だけでは特定できていない。ここは正直に「分かっていない」と書いておく。
93日という数字自体も、あらためて見ると重い。ほぼ3ヶ月、四半期に近い期間、当サイトはAI引用率の変化を一切追いかけていなかったことになる。5月13日時点で15.9%だった数字が、8月14日時点でどうなっているのか——伸びているのか、横ばいなのか、それとも下がっているのか、今この記事を書いている時点で誰も知らない。
「動かない」は「壊れている」の証明ではない
この93日間の空白を調べる過程で、当サイトにとって一つ大事な教訓が得られた。
「動かない」は「壊れている」の証明ではない。止めてあるだけかもしれない。
スクリプトが動いていない、データが更新されていない——これを見た瞬間に「バグだ、直さなければ」と反応するのは早計だ。今回のケースでは、機能を支える基盤(スクリプト・API・データベース設計)はすべて健全なまま残っていた。止まっていたのは、その先の一点だけだったが、その一点が意図的な設定によるものなのか、それとも別の不具合なのかは、今日の調査だけでは切り分けられなかった。
逆に言えば、この見分けができないままだと、2つの間違った対応をしてしまう危険がある。一つは「壊れている」と誤認して、健全な基盤をわざわざ作り直してしまうこと。もう一つは「止めてあるはず」と思い込んで、実際には壊れている不具合を放置してしまうことだ。どちらも、実際に手を動かして確かめない限り区別がつかない。今回は、スクリプトとAPIの実在は確認できたが、設定の有効/無効については2回の調査で結論が食い違い、どちらとも言い切れないまま今日を終えている。次に同じような沈黙に出会った時は、同じ手順(スクリプトの実在確認・APIの実在確認・設定の有効/無効確認)を踏んだ上で、今度は結論が割れないところまで確かめたい。
これはGoogleの生成AIパフォーマンスレポートの話とも、実は地続きになっている。Googleは「表示回数」という前半だけを公開し、後半(クリック・CTR・クエリ)はまだ出していない。当サイトは自分で測る手段(LCRS)を持っていたのに、その手段を使い続けることを止めていた。公式に見せてもらう側も、自分で測る側も、それぞれ「半分」の状態だった。この対称に、今日気づいた。
公式レポートに足りない部分を、独自測定で補う——これが理想の姿だったはずだ。だが実際には、公式レポートは「半分だけ見える」状態のまま拡大の途中で、独自測定は「見えるはずが見えなくなっていた」状態のまま3ヶ月放置されていた。両方が同時に半分の状態にあると、全体としては「AIに自分がどう見られているか」がほとんど分からない、という一番苦しい状況になる。この状況に気づけたこと自体が、今日の一番の収穫だ。
沈黙に気づくための仕組み——今回の教訓を一般化する
今回の93日間の空白は、たまたま記事を書くために古い数字を掘り返したから見つかった。もし今日この記事を書いていなければ、この沈黙にはもっと長い間気づけなかったかもしれない。この経験を一般化すると、独自の測定・監視の仕組みを持つあらゆるサイトに共通する注意点が見えてくる。
- 「仕組みを作ったこと」自体は成果として記録されやすいが、「仕組みが今日も動いていること」は記録されにくい。一度作った測定ツールほど、動作確認のタイミングが失われがちだ
- 止まったときにアラートが飛ぶ設計になっていない限り、沈黙は自分から探しに行かないと見つからない。今回のケースでは、測定基盤(スクリプト・API・DB)が健全なまま維持されていたため、エラーログにも異常が出ていなかった
- 「エラーが出ていない」ことと「正常に動いている」ことは、似ているようで別の状態だ。設定で無効化されている場合、エラーは発生しようがない。ただ静かに何も起きないだけになる
- 定期的な数字の確認を、カレンダーに紐づいた習慣として持っておく。「気づいたら見る」ではなく「月初に必ず見る」のように、時期をトリガーにする方が確実だ
この考え方は、AI引用率のような専用の測定ツールに限らず、アクセス解析・順位計測・被リンク監視など、あらゆる「定点観測」の仕組みに当てはまる。仕組みを作った日がゴールではなく、その仕組みを使い続けているかどうかを、別途チェックする習慣こそが本体だ。
WEBディレクターが今週やるべきこと
- 自分のSearch Consoleアカウントで、生成AIパフォーマンスレポートが表示されているかを確認する。展開の対象になっているかは、実際にログインして見るまで分からない。表示されていなくても、それ自体は異常ではなく、単に対象範囲がまだ及んでいないだけの可能性が高い
- 表示されていた場合、「表示回数」しか見えないことを前提にレポートを解釈する。クリック数と混同しないよう、社内共有の際も項目名を正確に伝える。「AIに何回出たか」と「AI経由で何人来たか」はまったく別の数字であることを、レポートを見せる相手にも明確に伝える必要がある
- もし自社でAI引用率のような独自測定の仕組みを持っているなら、今日それが本当に動いているかを確認する。「持っている」ことと「稼働している」ことは別物だ、というのが今回いちばんの学びだった。ダッシュボードの数字が更新されていない場合は、まず最終更新日を確認するところから始める
- 独自測定が止まっていた場合、まず「壊れているのか」「止めてあるのか」を切り分ける。スクリプトの実在・APIの実在・設定の有効/無効を、順番に確認する。この順序を守らないと、健全な基盤を無駄に作り直したり、逆に本当の不具合を見逃したりする
- 公式のAI表示データと、自社の独自測定データを、将来的に突き合わせられるよう準備しておく。Googleの表示項目が今後拡張された時に、比較できる自社データがあるかどうかで、対応の速さが変わる
- 「測定の仕組みを作った」ことと「測定を続けている」ことを、別のチェック項目として運用リストに分けておく。作った時点で満足してしまうと、今回のような沈黙が起きやすい。月次・週次のどこかに「測定ツールの生存確認」という項目を差し込んでおくだけでも、この種の見落としはかなり減らせる
当サイトのこれから
🔧 これから 当サイトのSearch Consoleアカウントで、この生成AIパフォーマンスレポートが実際に表示されているかどうかを確認する。今回の執筆時点では未確認であり、「見えている」と断定はできない。
🔧 これから 93日間止まっていたLCRS測定の再開については、今日の時点ではまだ判断待ちの段階にある。再開すると決めたわけではなく、「止まっていた事実に気づいた」というのが今日の到達点だ。
正直に言うと、記事の後半をここまで自分自身の失敗の記録に費やすことになるとは、書き始めた時には思っていなかった。Googleの新機能を紹介するだけの記事にするつもりだったが、素材を集める過程で自分のサイトの数字を確認したら、思っていたよりも大きな空白が出てきた。この空白を隠して「Googleの新機能はこうです」とだけ書くこともできたが、それでは「見せてもらう側」の視点しか書けない。AI時代の可視性というテーマは、公式の発表を追いかけるだけでなく、自分の手元の仕組みが今日も動いているかを確かめる作業とセットでなければ、意味を持たないと今日あらためて感じた。
これらの状況は、進展があり次第、この記事に追記して更新していく。
まとめ
Googleが生成AIパフォーマンスレポートで見せてくれたのは、AI表示の「入口」だけだった。表示回数・ページ・国・デバイス・日付は分かるが、クリックも検索クエリもまだ見えない。展開状況についても、全サイトへの拡大が公式に宣言されたかは確認できておらず、まずは自分のアカウントで実際に見えるかどうかを確かめるところから始めるべきだ。
そして当サイト自身も、同じ「半分」の状態にあった。AIに引用されているかを自分で測る仕組みを一度は動かしていたのに、それが93日間止まっていることに、今日まで気づいていなかった。「動いていない」からといって「壊れている」とは限らない——止めてあるだけのこともある。この違いを見分けるには、動かない理由をその都度、実際に確かめに行くしかない。公式のレポートも、自分で作った測定の仕組みも、どちらも「持っている」だけでは意味を持たない。使い続けて、初めて意味を持つ。
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