AIモードの見守り機能は全員向けに展開が始まった ── 在庫・価格・営業時間の変化を、機械が正しく読めるか確認する13項目(2026年9月時点)
AIモードの見守り機能は全員向けに展開が始まった ── 在庫・価格・営業時間の変化を、機械が正しく読めるか確認する13項目(2026年9月時点)
目次
01 何が起きたか/いま最新版は何か
Googleの検索部門の責任者が「見守り機能を全員向けに展開し始めた」と投稿した
Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏の記事によれば、Googleの検索部門でVP of Productを務めるRobby Stein氏が、X上で、AIモードの「情報の見守り」機能を全ユーザーに世界展開し始めたと投稿した。記事の公開は、記事に表示された時刻で米国東部時間の2026年9月28日夜、日本時間では9月29日の朝にあたる。記事が引用している一文目は次のとおりだ。
"Our Ultra and Pro subs have been using info monitoring capabilities in AI Mode in Search, and now we're rolling it out to everyone globally."
(訳: Ultra契約とPro契約の利用者は、検索のAIモードにある情報の見守り機能をこれまで使ってきた。それを今、世界中の全員に展開している。)
投稿そのものは、筆者の環境ではアクセス制限のエラーで開けなかった。ここに載せた英文は、Search Engine Roundtableの記事が引用した内容に基づく。原典の投稿へのリンクは、記事に載っていたものを本記事の末尾に置いた。
使い方は「見てほしいことを、そのまま伝える」だけ
同じ記事は、Stein氏の続きの文章も引用している。
"Just tell AI Mode exactly what to look for & Search will continuously check across changing info on the web like sites, forums and social posts, our real-time data sources, and Shopping Graph of 60B+ products, so you can stay up-to-date with fresh info."
(訳: AIモードに、探してほしいことをそのまま伝えるだけでよい。検索は、サイト、フォーラム、ソーシャルの投稿、私たちのリアルタイムのデータ源、600億件以上の商品を持つShopping Graphといった、変わり続けるウェブ上の情報を継続的に確かめる。だから、新しい情報を常に手にしていられる。)
試してほしい例として挙げられていたのは、近所にできた新しい飲食店やポップアップ、子どもと出かけられる地域の休日の催し、そして「Back in stock & price drop updates」(訳: 在庫が戻ったことと、値下がりの知らせ)の3種類だ。展開は始まったばかりで、まだ表示されない人もいるとも書かれていた。
元は5月に発表され、6月にUltra契約者向けに始まった機能
Google公式ブログの2026年5月19日付の記事は、Google I/O 2026での検索の発表をまとめている。「情報エージェント」の説明は次のとおりだ。
"Operating in the background, 24/7, these agents intelligently reason across information to find exactly what you need at exactly the right moment."
(訳: バックグラウンドで24時間365日動き、これらのエージェントは情報を賢く読み解いて、あなたが必要とするものを、まさに必要なときに見つけ出す。)
同じ記事は、この機能が「this summer」(この夏)にGoogle AI ProとUltraの契約者向けに始まる、とも書いている。9to5Googleは6月12日付の記事で、Ultra契約者向けに提供が始まったと伝えた。今回の全員向けの展開は、その約3か月半後の話にあたる。なお、Stein氏の言う「情報の見守り」と、5月の公式ブログの「情報エージェント」が同じ機能を指すのかは、確かめた公式の資料に明記されていなかった。本記事では、同じ流れの機能として読んでいる。
日本語で使えるかは、確かめられなかった
日本の報道では、ライフハッカー・ジャパンの2026年6月26日付の記事が、その時点の日本では月額の高いAI Ultra契約者向けだけだったと伝えている。9月の全員向けの展開が、日本語でも同じ時期に始まるのかは、確かめた資料のどれにも書かれていなかった。Stein氏の投稿は「globally」(世界中で)と書いているだけで、言語の範囲までは触れていない。日本語で使えるかは、筆者の環境で試して確かめてから判断することになる。参考までに、9to5Googleの6月12日付の記事は、Ultra契約者向けの提供について次のように書いている。
"It's available for all AI Mode languages and markets."
(訳: AIモードの全ての言語と市場で利用できる。)
これは6月時点のUltra契約者向けの記述だ。9月の全員向けの展開にそのまま当てはまるとは、確かめた資料のどれにも書かれていなかった。
出典
本章の内容は、2026年9月30日に、Search Engine Roundtableの記事、Google公式ブログ、9to5Google、ライフハッカー・ジャパンの各ページを開いて確かめたものです。Stein氏のXの投稿は開けなかったため、記事が引用した内容に基づいています。
02 なぜ・背景
検索が、「聞かれたとき」から「変わったとき」に動くようになった
これまでの検索は、利用者が質問した瞬間に、その時点のページを探して答えを返す仕組みだった。見守り機能は、利用者が「入荷したら知らせて」と頼んだあとも、検索の側が変化を確かめ続ける。ページを読む相手が、来たいときに来る人だけではなく、頼まれて何度も見に来る機械にもなるという変化だ。前に挙げた公式ブログの説明も「24/7」(24時間365日)と書いている。
機械が読むのは、画面の見た目だけとは限らない
Googleの公式資料には、価格・在庫・営業時間・日付のそれぞれについて、機械に伝えるための書き方が用意されている。商品なら価格と在庫の状態、店舗なら営業時間、記事なら公開日と更新日だ。見守りがこれらのどれを、どの順に使っているかは公表されていない。ただ、正しく書かれた情報が機械の読みやすい形で置かれていることは、見守りの有無にかかわらず、検索全般で役に立つ。
公式は「AIモードのための特別な最適化は要らない」と書いている
Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」のページは、AI OverviewsやAIモードに載るための条件を、次のように説明している。
"There are no additional requirements to appear in AI Overviews or AI Mode, nor other special optimizations necessary."
(訳: AI OverviewsやAIモードに表示されるための追加の要件はなく、そのほかの特別な最適化も必要ない。)
このページの最終更新は2025年12月10日と表示されていた。見守り機能の全員向けの展開が始まった今日の状況を、このページが直接説明しているわけではない。それでも、この記事で確認する項目は、特別な対策ではなく、正しい情報を機械の読める形で置いておくという基本の整理だと位置づけている。
見守りに拾われると流入が増える、とは書けない
「変化を機械が見に来る」と聞くと、拾われれば訪問が増えると期待したくなる。しかし、見守りの通知に自社のページへのリンクがどう出るのか、通知から何人が訪れるのかを測った資料は、確かめた範囲に見当たらなかった。同じ公式ページは、AI機能の経由の訪問がSearch ConsoleのパフォーマンスレポートのWebの検索タイプに含まれると説明している。ただし、見守り経由の分だけを切り分けて見られる、とは書かれていない。
同じ流れは、以前の記事でも書いた
AIが利用者に代わって情報を見張る流れは、ブログの検索を通らずに、AIがあなたを語り出す — Information Agents 24時間監視時代の"引用される準備"で先に扱った。そこでは、検索を通らずにAIが自社を語り出す時代に、引用される準備をどうするかを書いている。今回の記事は、その準備のうち「価格・在庫・営業時間・更新日を、機械が正しく読めるか」という一点に絞っている。
注意
見守り機能がどのページのどの情報を、どういう基準で取り上げるかは、確かめた公式の資料に書かれていません。本記事のチェック項目は「置き場所が公式に書かれている情報を、食い違いなく置く」ための整理であり、見守りに取り上げられるための方法ではありません。
03 この記事に出てくる用語
この記事で使う4つの言葉
用語
情報の見守り(info monitoring):利用者が「これを見ていて」とAIモードに頼むと、検索が変化を継続的に確かめ、Googleアプリで知らせる機能。5月の公式ブログでは「情報エージェント」という名前で紹介されている。
用語
Shopping Graph:Stein氏の投稿で、600億件以上の商品を持つデータとして挙げられた名前。仕組みの詳細は、今回確かめていない。
用語
構造化データ:ページの中身(価格、在庫、営業時間、日付など)を、機械が読みやすい決まった形で書き添えたもの。多くのサイトではJSON-LDという書き方を使う。この記事の確認項目は、画面に見える内容とこれが食い違っていないかを見るものが中心になる。
用語
lastmod:サイトマップに書く、ページの最終更新日。公式資料は、ページの主な内容、構造化データ、リンクの更新を「意味のある更新」の例に挙げている。
似た名前の3つの日付は、別のものだ
この記事で「日付」と書くときは、3つを分けている。1つ目は、ページの画面に見える「公開日」「最終更新日」の表示。2つ目は、構造化データに書かれたdatePublishedとdateModified。3つ目は、サイトマップのlastmodだ。3つは別々の場所に書かれ、別々の仕組みで更新されることがあるので、食い違う余地がある。手順3と07章では、この3つを比べる。
04 型別に見る、確認すべき範囲と手順
適用範囲 ── 変化のある情報を出しているサイトが対象になりうる
見守りの依頼は「入荷したら」「値下がりしたら」「新しい店ができたら」のように、変化する情報に向く。だから、次の4つの型のサイトは、自社ページの内容が見守りの対象になる可能性がある。商品や在庫を持つ通販サイト、営業時間のある店舗や施設、期間限定の告知やイベントを出すサイト、更新が続く記事中心のサイトだ。当サイトは4つ目にあたる。
対象になりにくいケース
会社概要のように内容がほとんど変わらないページや、ログインしないと見られないページは、変化を見守る対象になりにくい。検索エンジンに載せないと決めているページも同じだ。ただし、「なりにくい」は「ならない」の証明ではない。確かめた資料に、見守りの対象範囲を定義した記述はなかった。
この報道が測っていないこと
Stein氏の投稿と報道が説明しているのは、機能の全員向けの展開が始まり、何を頼めるかという点までだ。次の3点は、どの資料にも書かれていなかった。1つ目は、見守りがページのどの情報を、どの頻度で確かめるか。2つ目は、日本語での提供時期。3つ目は、見守りに取り上げられたサイトへの訪問が増えるかどうか。3点とも、本記事は確かめられていない。
手順1 ── 画面の価格・在庫と、構造化データの値を並べる
Googleの商品の構造化データの資料は、販売者向けの掲載で、価格、通貨、在庫の状態を書くと説明している。資料の例では、在庫の状態は「InStock」のような決まった名前で書かれる。品質の指針には、次の一文がある。
"Don't mark up content that is not visible to readers of the page."
(訳: ページの読者に見えていない内容を、構造化データとしてマークアップしてはならない。)
同じ指針は「Provide up-to-date information.」(訳: 最新の情報を提供すること)と書き、時期に左右される内容がもう有効でなければリッチリザルトを表示しない、とも説明している。画面では売り切れなのに構造化データが「在庫あり」のままだと、この指針の趣旨と食い違う。まず3ページを開き、画面の価格と、ソース表示の中にあるJSON-LDの価格を並べて見る。
手順2 ── 営業時間を、自サイトとビジネスプロフィールで並べる
店舗の営業時間は、自サイトの画面、構造化データ(openingHoursSpecification)、Googleのビジネスプロフィールの3か所に置かれやすい。構造化データの資料は、時間帯を曜日ごとに書き、季節で変わる営業時間にはvalidFromとvalidThroughで有効な期間を指定できると説明している。プロフィールの側については、ヘルプが次のように書いている。
"Provide your regular customer-facing hours of operation. If applicable, you may use your current seasonal hours as your regular hours. You may also specify special hours for particular days, like holidays or special events."
(訳: 顧客に向けた通常の営業時間を入力する。該当する場合は、現在の季節営業の時間を通常の営業時間として使ってよい。祝日や特別なイベントなど、特定の日については特別営業時間も指定できる。)
3か所のどれかが古いままだと、機械がどれを読んでも、片方は間違った営業時間を伝えることになる。臨時休業や祝日の営業時間は、特に更新が漏れやすい。
手順3 ── 更新日を、3か所で揃える
Googleの公開日・更新日の資料は、日付を画面に見える形で載せ、構造化データにも書くことを勧めている。そして、次の点を挙げている。
"Ensure that the date (and optional time and timezone) match between the equivalent user-visible and structured values."
(訳: 同じ意味を持つ、画面に見える値と構造化データの値で、日付(および任意の時刻とタイムゾーン)を一致させること。)
サイトマップのlastmodについては、別の資料が「Google uses the <lastmod> value if it's consistently and verifiably (for example by comparing to the last modification of the page) accurate.」と書いている。常に、確かめられる形で正確であれば、Googleはlastmodの値を使うという意味だ(訳: lastmodの値は、一貫して、かつ確かめられる形(たとえばページの最終更新との比較)で正確であれば、Googleが使う)。逆に言えば、当てにならないlastmodは使われないかもしれない。
手順4 ── 終わった告知を、終わったと分かる形にする
期間限定のキャンペーンや、終了したイベントの告知が、そのまま残っているサイトは多い。見守りの機械が「セール中」という文字を読み取った場合、終わったセールのページでも同じ文字が残っていれば、区別がつかない可能性がある。終わった告知には「終了しました」と書き、日付も添える。これは見守りのための特別な対策ではなく、人が読んでも迷わないための整理だ。
公式資料が書いている、置き場所の対応表
ここまでの内容を、資料ごとに整理した表が次のとおりだ。資料ページ末尾に表示されていた最終更新日を、2026年9月30日に確かめた。
| 変化する情報 | 構造化データでの置き場所 | 公式資料 | 資料の最終更新 |
|---|---|---|---|
| 価格・在庫 | offersの中のprice、availability | 販売者向けの商品掲載の構造化データ | 2026年9月8日 |
| 営業時間 | openingHoursSpecification(期間はvalidFrom、validThrough) | 地域のビジネスの構造化データ | 2026年9月8日 |
| 公開日・更新日 | datePublished、dateModified | 公開日・更新日の表示 | 2025年12月10日 |
| 価格・在庫・告知を変えたページの最終更新 | (構造化データではなくサイトマップのlastmod。主な内容・構造化データ・リンクの更新が「意味のある更新」の例として挙げられている) | サイトマップの作り方 | 2026年7月8日 |
| 時期に左右される内容全般 | 画面に見える内容と一致させる | 構造化データの一般的な指針 | 2026年7月10日 |
表の右端は、各資料のページに表示されていた最終更新日だ。資料が更新されている可能性があるので、実際に作業するときは最新のページを直接開いて確かめるのがよい。
実務のヒント
3つの日付を揃えるには、更新日を「1か所で決めて、そこから3か所に配る」形にするのが確実です。手で3か所を直す運用にすると、必ずどれかが古くなります。CMSやテンプレートが自動で出している日付は、どの元の値を使っているかを一度確かめておくとよいでしょう。
05 明日確認できるチェックリスト
チェックリストの狙い
以下は、01章から04章の内容を、実際に手を動かして確かめる13項目だ。前半は商品ページの価格と在庫、中盤は営業時間、後半は更新日と告知を並べる。チェックの状態はブラウザの中だけに保存され、サーバーには送信されない。商品を持たないサイトは、項目1から4を読み飛ばして、5番目から始めてよい。
- 商品ページを3つ開き、画面に表示されている価格を控えて、ソース表示のJSON-LDにある価格と同じか照らし合わせる
- 同じ3ページで、画面の在庫表示(在庫あり、入荷待ちなど)と、JSON-LDのavailabilityの値が同じ意味か照らし合わせる
- 売り切れにしている商品を1つ選び、画面とJSON-LDの両方が売り切れの状態になっているか確認する
- 直近1か月で価格を変えた商品を1つ選び、構造化データの価格が新しい値に変わった日を、更新の履歴で確認する
- トップページと営業時間を載せたページを開き、営業時間の書き方が2か所で同じか確認する
- Googleビジネスプロフィールの営業時間と、自サイトの営業時間を、曜日ごとに7日分並べて照らし合わせる
- 直近の祝日か臨時休業の日について、プロフィールの特別営業時間と、自サイトの告知の両方があるか確認する
- 更新日が画面に出ている記事を3本開き、画面の日付と、JSON-LDのdateModifiedが同じ日か確認する
- サイトマップを開き、最近更新した5ページのlastmodが、各ページの更新日と同じか確認する
- 著作権表示の年だけを直した日に、lastmodを更新していないか、更新の履歴の直近10件で確認する
- お知らせ一覧を開き、終了したキャンペーンやイベントの告知が残っていないか、上から10件を見て確認する
- Search Consoleの「拡張」の項目に、商品や営業時間に関するレポートが出ているか開いて確認し、出ていればエラーの件数を書き出す
- Rich Results Testで商品ページを1つ検査し、検出された価格と在庫の値を、画面の表示と目で見比べる
項目の内訳と、かかる時間の目安
- 1〜4番目(商品の価格と在庫):1項目あたり5分。商品のページを持たないサイトは飛ばしてよい
- 5〜7番目(営業時間):1項目あたり3〜5分。プロフィールの管理画面を開く操作を含む
- 8〜11番目(更新日と告知):1項目あたり5分。サイトマップの表示が最初の手間になる
- 12〜13番目(Googleの確認ツール):1項目あたり5分。Rich Results Testは、URLを入れるだけで検査できる
13項目を通しで行うと、およそ1時間になる。1日で終える必要はなく、1日に3項目ずつ進めて、5日で済ませる形でも構わない。
何から手を付けるか
商品や店舗を持つサイトは、食い違いがあると訪問者が実際に困るので、価格・在庫(1〜4番目)と営業時間(5〜7番目)から始める。記事中心のサイトは、8〜10番目の更新日の3か所の照合から始めるのがよい。どの型のサイトでも、13番目で「Googleが検出した値」を目で見ておくと、他の項目の結果を読み違えにくくなる。
06 代替・他の選択肢の比較
確認する手段は1つではない
画面と構造化データの食い違いを見つける方法は、Googleの公式ツールだけに限らない。ソース表示で直接読む方法、Googleが検出した値を見る方法、当サイトの無料ツールで全体を眺める方法では、分かることが違う。次の表は、5つの手段を並べたものだ。
| 手段 | 分かること | 費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ページのソース表示 | JSON-LDに書かれた価格、在庫、日付そのもの | 無料 | Googleが検出した値までは分からない |
| Rich Results Test | Googleが検出した項目と、その値 | 無料 | 対応しているのは公式が示す種類の項目に限られる |
| Search Console | 公開済みのページで検出された項目の、エラーと警告の件数 | 無料 | サイトの所有権の確認が済んでいることが前提 |
| 🔧 WEBサイト・構造化データ自動作成ツール | JSON-LDのたたき台を作れる | 無料 | 作ったあとの食い違い確認は、上の手段で行う |
| 🔧 WEBサイト総合分析・レポートツール | ページ全体の状態をまとめて確認できる | 無料 | 価格と画面の照合そのものは、上の手段で行う |
この表の使い分け
表の1行目から3行目は、「何が書かれているか」「Googleがどう読んだか」を見る手段で、05章の1〜4番目と13番目に使う。4行目と5行目は、構造化データを作るとき、あるいはサイト全体の状態を眺めるときの補助にあたる。どの手段も、見守りに取り上げられるかどうかまでは教えてくれないので、結果の読み方には注意がいる。
自分で見守りを頼んでみる、という手もある
機能が自分の環境で使えるなら、自社の商品や店舗について「入荷したら教えて」「営業時間が変わったら知らせて」と頼んでみて、どんな知らせが届くかを見る方法がある。ただ、届く内容はGoogle側が決めるので、結果がそのまま自社サイトの状態を示すとは限らない。日本語で使えるかも確かめていないため、この方法は、使える人が試す位置づけにとどめておく。
メリットとデメリット
食い違いを自分で並べて確かめる方法のメリットは、費用がかからず、明日から始められる点にある。デメリットは、商品や記事の数が多いと、3ページや5ページを見ただけでは全体が分からない点だ。数が多いサイトでは、最初の数ページで食い違いが見つかった場合に、その原因(更新日の元の値が別になっているなど)を調べ、全体を数える作業に進むのがよい。
07 当サイトの状況
何を、どうやって数えたか
2026年9月30日に、当サイトのサイトマップにある記事のページを数えた。対象は、サイトマップに載っているURLのうち、末尾が記事の番号で終わる解説記事とブログ記事で、更新日(lastmod)が書かれているもの、合計254ページだ。各ページを開き、構造化データのdateModifiedを読み取って、日付の部分がサイトマップのlastmodと同じかを比べた。当サイトは在庫や価格を持たないので、価格・在庫と営業時間の項目は数えていない。
数えた結果
254ページのうち、日付が一致したのは184ページ、一致しなかったのは70ページ(27.6%)だった。不一致70ページのうち、構造化データの方が新しいのが38ページ、サイトマップの方が新しいのが32ページだ。日付の差が1日以内のものは4ページで、残りの66ページは2日以上の差があった。日付が固まっている場合もあった。構造化データの方が新しい38ページのうち27ページは、同じ日付(2026年8月19日)だった。サイトマップの方が新しい32ページのうち、22ページは9月10日、10ページは8月29日だった。
同じ日付に固まっていることから、まとめて更新した日があった可能性はあるが、原因はまだ確かめていない。どちらの日付が実際の最終更新を正しく表しているかも、今回は確かめていない。
この結果から言えないこと
この数字から言えるのは、「当サイトの2か所の更新日は、約4分の1のページで食い違っている」ところまでだ。食い違いが検索結果や見守りにどう影響するかは分からない。画面に見える日付との照合は、今回は数えていない。サイトマップに載っていないページや、数字で終わらないURLのページも対象外だ。254ページで数えた結果は、数えていないページの状態を保証しない。
注意
この記事を公開した時点では、食い違いの原因は調べておらず、直してもいません。「自分のサイトを数えたら、記事で薦めた更新日の照合と同じ種類の食い違いが見つかった」というのが、現時点で言える事実です。
08 このテーマの、これまで
更新日は、以前も扱ったテーマだった
更新日そのものについては、ブログの「更新日を変えれば上がる」は嘘だった — Googleが見抜く"偽の鮮度"と、本当に効く更新術で、偽の鮮度と本当に効く更新の考え方を書いている。今回の記事は、その続きにあたる。更新日を偽らずに正しく書く、そのうえで画面・構造化データ・サイトマップの3か所を揃える、という順序になる。
日付が正しく出ていても、値が違う形は見た
出力は在るのに値だけが意図と違っていた例は、ブログの出力は在った。だから誰も測らなかった ── datePublished・og:type・用語ハイライト・sitemapで見つけた4つの「値だけ違う」穴で扱った。datePublishedやsitemapで見つけた食い違いの話だ。今回、254ページで数えた食い違いも、出力は在るのに2か所の値が違うという、同じ形をしている。
数えた結果の書き方は、以前も問題になった
「0件」と書くときに探した数を書かなかった反省は、「0件」に、探した数を書いていなかった ── 9種類で確かめた5日後、73種類で確かめ直したにまとめた。件数が少なくても、多くても、安心や危険と決めつけられないことは、「0件」は安心ではない、「N件」は危険ではない ── 同じ1日に、サイトを調べる針が両方向に倒れたで書いた。07章の「254ページ」も、数えた範囲を書いたうえで、範囲の外は保証しないと書いている。
リンクの確認にも3段あった
「リンク切れ0本」の確認の先に、飛び先の中身、リンクの文字という段があったことは、「リンク切れ0本」も「200が返る」も、まだ2段目だった ── 番号が変わるサイトで見つけた、リンクの3段目のずれで書いた。今回の3つの日付の照合も、「日付が書かれているか」「日付が一致しているか」「一致した日付が実際の更新を表しているか」という3段で考えられる。今回は2段目まで数え、3段目は確かめていない。
AIモードと構造化データの記事との関係
AIモードそのものについては、Google AI Modeを日本語で使う ── できること・まだ測れないこと・確認する13項目(2026年8月時点)で日本語での使い方と測れないことを整理した。構造化データが消える条件は構造化データは、構文が正しくても消えることがある ── 手動による対策の条件を確認する14項目で、書いても表示が保証されない点はFAQとHow-toのリッチリザルト廃止は、同じ時期の話ではなかった ── 自分のサイトの構造化データを確認する13項目(2026年9月時点)で扱っている。商品やサービスのページが長い質問に答えられるかはAI検索の質問は長くなった、と言われている ── 商品・サービスページが答えられるか確認する13項目(2026年9月時点)にある。今回の記事は、これらの手前にあたる「置いた情報が、食い違いなく読まれるか」を扱っている。
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