トップページ > AIによる概要とAIモードは「クエリファンアウト」で関連する複数の検索を行うことがある。公式は特別な最適化は要らないと書き、基本のSEOは続けて意味があるとも書く ── 自社のページが関連の問いに答えているかを確かめる13項目(2026年10月時点)

AIによる概要とAIモードは「クエリファンアウト」で関連する複数の検索を行うことがある。公式は特別な最適化は要らないと書き、基本のSEOは続けて意味があるとも書く ── 自社のページが関連の問いに答えているかを確かめる13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が書いてあるか — 「クエリファンアウト」は公式の文書にある語。AIによる概要とAIモードが、関連する複数の検索を行うことがある
    1. Google検索セントラルの文書が書く、1文
    2. AIモードの発表のときのブログ
    3. 文書が書いていないこと
  2. 02 なぜ・背景 — 1つの質問が複数の問いに分かれるとき、自社のページに何が起きるか
    1. 従来の検索と、複数の検索に分ける方法の違い
    2. 「対策」と書かない理由
    3. AI Ronのブログで書いた、過去の記事との違い
  3. 03 この記事に出てくる用語
    1. クエリファンアウト(query fan-out)
    2. AIによる概要(AI Overviews)
    3. AIモード(AI Mode)
    4. 根拠のリンク(supporting link)
    5. サブトピック
    6. スニペット
    7. 関連する問い
  4. 04 型別 — 公式の条件を確かめてから、自社のページの問いを数える
    1. 🅰 適用範囲 — AIの機能に出る条件
    2. 🅱 公式が書いていないこと、ツールの一覧の読み方
    3. 🅲 手順 — ツールを使わずに、関連する問いを数える
    4. 問いの出どころ
  5. 05 明日、自社のページで確認できることチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — 関連する問いを確かめる方法の違い
    1. 「何もしない」という選択
  7. 07 当サイトで確かめたこと — この語の検索と、当サイトの記事での使われ方
  8. 08 このテーマは、ここまで
    1. 2025年3月5日 — AIモードの紹介で「クエリファンアウト」が公式に出た
    2. 2025年5月20日 — Google I/O 2025のブログ
    3. 2025年12月10日 — 「AI機能とウェブサイト」の最終更新
    4. 2026年10月15日 — 当サイトのSearch Consoleのエクスポート
    5. 2026年10月21日 — この記事の確認日
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が書いてあるか — 「クエリファンアウト」は公式の文書にある語。AIによる概要とAIモードが、関連する複数の検索を行うことがある

引用について

この記事の「" "」で囲んだ英語の文は、公式の文書やブログからの引用で、日本語訳は記事の筆者が付けたものである。原文は各出典のページで確かめられる。各ページは2026年10月21日に開いて確かめた。

Google検索セントラルの文書が書く、1文

Google検索セントラルの文書「AI機能とウェブサイト」(英語名: AI features and your website、最終更新は2025年12月10日と表示されている)は、AIによる概要とAIモードの仕組みを、サイト運営者の目から説明する。その中に、「クエリファンアウト(query fan-out)」という語が出てくる。

"Both AI Overviews and AI Mode may use a "query fan-out" technique — issuing multiple related searches across subtopics and data sources — to develop a response."

(訳: AIによる概要とAIモードは、どちらも、回答を作るために「クエリファンアウト」という手法を使うことがある。サブトピックやデータの出どころをまたいで、関連する複数の検索を出す手法である。)

読み取れるのは、3つである。使うことがある(may use)、つまり、常に使うとは書いていない。関連する複数の検索を出す。そして、サブトピックと、データの出どころの両方にまたがる。それ以上の説明、たとえば何件の検索を出すか、どの検索を出すか、といったことは、この文書には書かれていない。

この記事は、この語の公式の意味を確かめ、自社のページが関連の問いに答えているかを、ツールを使わずに確かめる手順を扱う。LinkSurgeなどの分析ツールが何を示し、何を示さないかは、解説記事「LinkSurge」で分かること・分からないこと ── AIO・GEO分析ツールを選ぶ前に、WEBディレクターが確認する13項目に譲り、ここでは繰り返さない。

AIモードの発表のときのブログ

この語は、文書より前に、Googleの公式ブログで使われている。2025年3月5日付の「Expanding AI Overviews and introducing AI Mode」(訳: AIによる概要の拡大と、AIモードの紹介)は、AIモードについて、次のように書く。

"It uses a “query fan-out” technique, issuing multiple related searches concurrently across subtopics and multiple data sources and then brings those results together to provide an easy-to-understand response."

(訳: AIモードは、「クエリファンアウト」という手法を使い、サブトピックと複数のデータの出どころをまたいで、関連する複数の検索を同時に出し、その結果をまとめて、分かりやすい回答にする。)

2025年5月20日付の「AI Mode in Google Search: Updates from Google I/O 2025」(訳: GoogleのAIモード ── Google I/O 2025の更新)も、同じ手法に触れる。

"Under the hood, AI Mode uses our query fan-out technique, breaking down your question into subtopics and issuing a multitude of queries simultaneously on your behalf."

(訳: 内部では、AIモードは私たちのクエリファンアウトの手法を使い、あなたの質問をサブトピックに分け、あなたに代わって多数の検索を同時に出す。)

2つのブログは、AIモードの説明の中で、この手法を紹介している。サイト運営者に向けた文書は、AIによる概要も同じ手法を使うことがある、と書く。3つの出典を並べると、語の意味は、一貫している。1つの質問を、サブトピックに分け、複数の検索として出す、ということである。

文書が書いていないこと

3つの出典を読んで、この記事の筆者が見つけられなかったことがある。

  • 1つの質問から、何件の検索が出るか。
  • 出た検索の一覧を、サイト運営者が外から見る方法。
  • 自社のページが、どの検索で候補になったかを示す画面。

Search Consoleの成果レポートについては、同じ文書が、AIによる概要とAIモードに出たサイトは、全体の検索のトラフィックに含まれ、「ウェブ」の検索タイプで見られる、と書く。ただし、ファンアウトで出た個々の検索を見せる画面は、確かめた範囲では書かれていない。次の章以降は、この前提で読んでほしい。

02 なぜ・背景 — 1つの質問が複数の問いに分かれるとき、自社のページに何が起きるか

従来の検索と、複数の検索に分ける方法の違い

従来の検索は、利用者が入力した言葉に、検索の結果が返る、という形だった。AIモードの説明は、複雑な質問は、これまで複数回の検索が必要だった、と書く。AIモードは、込み入った質問を受けて、検索を分けて出す。人が自分で何度も言葉を変えて検索していた作業を、機械が代わりにやる、と読める。

この読み方は、サイト運営者にとって、ページが答える「問い」の数が増えるという意味になる。1つの質問が、複数の問いに分かれる。それぞれの問いに、答えがあるページが、根拠のリンクの候補になる。自社のページが、利用者の最初の質問に直接答えていなくても、分かれた問いのうち1つに答えていれば、候補になりうる、という見方である。ただし、これは、公式の文書の語から導いた読み方であって、文書が書いた保証ではない。

1つの質問が複数の問いに分かれる考え方の図。利用者の質問が、入力項目・迷惑メール対策・自動返信・公開後の確認という4つの問いに分かれ、自社のページに、答えがある・一部だけある・答えが無いのどれかが当てはまる。実際の検索の記録ではなく、考え方の例
1つの質問が、複数の問いに分かれる考え方の例。Googleが実際に投げた検索ではない

「対策」と書かない理由

この語が広まると、「クエリファンアウト対策」という言い方が出てくる。ところが、公式の文書は、特別な最適化は要らないと、はっきり書く。

"There are no additional requirements to appear in AI Overviews or AI Mode, nor other special optimizations necessary."

(訳: AIによる概要やAIモードに出るための、追加の要件は無い。そのほかの、特別な最適化も必要ない。)

この記事も、「クエリファンアウト対策をすれば、AIに引用される」とは書かない。言えるのは、公式の文書が書く範囲だけである。この記事が手順として扱うのは、特別な最適化ではなく、自社のページが、読む人の関連する問いに答えているかを確かめるという、ふつうの作業である。次の章で、公式の条件を確かめる。

AI Ronのブログで書いた、過去の記事との違い

AI Ronのブログのなぜあなたの記事はAIに"見えない"のか — 1つの検索が12に分裂するFan-Outの衝撃は、題に「12に分裂する」という数字を入れている。公式の文書は、検索の数を書いていない。この数字の出どころは、この記事では確かめ直していない。数は、公式が書いた値としては読まないほうがよい。

AIによる概要とAIモードの違いは、AI RonのブログのAI OverviewとAI Modeは別の海 — 引用URL重複13.7%問題と、WEBディレクターが今すべき2海作戦に書いた。今回の公式の文書も、AIモードとAIによる概要は異なるモデルや手法を使うことがあり、出る回答やリンクの組み合わせは変わる、と書く。

03 この記事に出てくる用語

クエリファンアウト(query fan-out)

1つの質問から、関連する複数の検索を出す手法をいう。公式の文書は、AIによる概要とAIモードが使うことがあると書く。「ファン」は扇、「アウト」は外へ、という意味で、1つの入り口から、扇のように広がるイメージで使われる。

AIによる概要(AI Overviews)

検索結果の上部に出る、AIが作った要約をいう。公式の文書は、複雑な話題を短くつかむ助けになり、リンクをたどるきっかけにもなる、と書く。出るのは、通常の検索に加える意味があると、Googleの仕組みが判断したときだけで、出ないことも多い、とも書く。

AIモード(AI Mode)

探索や、込み入った比較が必要な質問に向く、AIによる回答の画面をいう。公式の文書は、以前なら複数回の検索が必要だった質問ができ、根拠になるサイトへのリンクが付く、と書く。

回答の根拠として、AIによる概要やAIモードが示すリンクをいう。公式の文書は、このリンクとして表示される資格を持つ条件を書いている(04章で扱う)。

サブトピック

1つの話題の中の、小さな話題をいう。公式の文書は、ファンアウトが「サブトピックにまたがる」と書く。たとえば、「フォームの作り直し」というテーマの中の、入力項目・迷惑メール・自動返信・公開後の確認は、サブトピックの例である。

スニペット

検索結果に出る、ページの説明の抜粋をいう。公式の文書は、スニペット付きで表示できる状態が、AI機能の根拠のリンクの条件に入る、と書く。

関連する問い

この記事で、自社のページが答えるべき問いを指して使う言葉である。Googleが出した検索そのものではなく、読む人が自分で書き出す、問いの一覧をいう。

04 型別 — 公式の条件を確かめてから、自社のページの問いを数える

🅰 適用範囲 — AIの機能に出る条件

公式の文書は、AIによる概要とAIモードに、根拠のリンクとして出る資格の条件を、次のように書く。

"To be eligible to be shown as a supporting link in AI Overviews or AI Mode, a page must be indexed and eligible to be shown in Google Search with a snippet, fulfilling the Search technical requirements. There are no additional technical requirements."

(訳: AIによる概要やAIモードで、根拠のリンクとして表示される資格を持つには、ページが、検索の技術的な要件を満たしたうえで、インデックスされていて、スニペット付きでGoogle検索に表示できる状態でなければならない。追加の技術的な要件は無い。)

つまり、条件は、インデックスされていることと、スニペット付きで表示できることの2つである。ここまでは、ふつうの検索に出るための条件と同じで、AI用の追加の仕組みは要らない。さらに文書は、次の文も書く。

"You don't need to create new machine readable files, AI text files, or markup to appear in these features."

(訳: これらの機能に出るために、新しい機械可読のファイルや、AI向けのテキストファイルや、マークアップを作る必要はない。)

構造化データとAIの回答の関係は、解説記事構造化データは、AIの回答に載るための条件ではない ── Googleの文書が書くことと書かないこと、効く場面を確かめる13項目(2026年10月時点)に、llms.txtは、解説記事llms.txtの仕様で必須なのは先頭の見出し1つだけ。Googleは検索で使わないと書き、3社のクローラーの説明ページには、クローラーがllms.txtを読むという記述が見つからなかった ── 置くかを決め、置いたあとにログで確かめる13項目(2026年10月時点)にある。

公式の文書が書く、AI機能に出る条件の図。ページがインデックスされていることと、スニペット付きで表示できる状態であることが、AIによる概要とAIモードの根拠のリンクとして表示される資格になる。追加の技術要件も特別な最適化も必要ないと文書は書くが、表示が保証されるわけではない
AI機能に出る条件。Google検索セントラルの文書(最終更新2025年12月10日と表示)から作図

🅱 公式が書いていないこと、ツールの一覧の読み方

分析ツールの中には、1つのキーワードに対して、関連する問いの一覧を出すものがある。そうした一覧を、「Googleが実際に投げた検索」と読むと、誤りになる。理由は、2つある。

  • 公式の文書は、投げられた検索を、外から見る方法を書いていない。したがって、外部のツールが出す一覧は、ツールの推定と読むのが、確かめた範囲での限界である。
  • 文書は、手法を「使うことがある」と書く。同じ質問でも、いつも同じ検索が出るとは、書かれていない。

ツールを使う場合は、その一覧が、どう作られるか(実際の検索の記録なのか、推定なのか)を、ツールの説明で確かめる。説明に書かれていなければ、「分からない」と書いておく。ツールの見分け方は、解説記事「LinkSurge」で分かること・分からないこと ── AIO・GEO分析ツールを選ぶ前に、WEBディレクターが確認する13項目で扱っている。

注意

ツールが出した関連する問いの数を、「Googleは○件の検索を出している」と読んで、記事や報告に書かない。公式の文書は、検索の数を書いていない。書くなら、「ツールの推定で、○件の問いが出た」と書く。

🅲 手順 — ツールを使わずに、関連する問いを数える

この手順は、自社のページを3つ選び、1ページごとに、関連する問いを書き出して、答えがあるかを確かめるものである。道具は、紙か表計算ソフトだけでよい。

  • ページを決める。問い合わせや売上につながる主要なページを3つ選ぶ。
  • 問いを書き出す。1ページにつき、そのページのテーマに関連する問いを5〜8個、自分の言葉で書く。
  • 答えを探す。ページの見出しと段落の中から、その問いへの答えの文を探す。
  • 印を付ける。「答えがある」「一部だけある」「無い」の3つに分ける。
  • 決める。足す、別のページに分ける、足さない、を、理由をつけて決める。
自社のページで関連の問いに答えがあるか確かめる5つの手順の図。ページを決める、問いを書き出す、答えを探す、印を付ける、足す・分ける・足さないを決める、の順に進む
自社のページで、関連の問いに答えがあるかを確かめる手順

問いの出どころ

問いを集める場所は、いくつかある。次の表に、確かめられることと、確かめられないことを並べた。

出どころ確かめられること確かめられないこと
Search Consoleの検索クエリ実際に表示された検索の言葉と、表示回数表示されていない問い。AI機能で分かれた個々の検索
お客様の問い合わせ実際の利用者が口にした問い検索に出ていない問い。件数の偏り
営業・窓口の担当者の言葉商談で繰り返し出る問い担当者が拾わなかった問い
検索結果画面の関連の表示検索画面に出る、関連の質問や候補の例公式の文書は、それがファンアウトの記録だとは書いていない
分析ツールの一覧ツールが示す関連の問いGoogleの実際の検索であること(推定として読む)

実務のヒント

問いを書き出すときは、「いつ・誰が・いくら・どうやって・何が違う」のように、疑問の形を5つ用意して、テーマに当てはめると、抜けが減る。書き出した問いは、ページを書き直す前に、まず答えがあるかを確かめる。書き直しの前に印を付けると、足すべきものと、足さなくてよいものが分かれる。

05 明日、自社のページで確認できることチェックリスト

以下は、自社の主要なページが、関連する問いに答えているかを、ツールを使わずに確かめるための13項目である。1〜3番目は条件の確認、4〜8番目は問いの書き出しと印付け、9〜11番目は直す内容の決定、12〜13番目は測定と記録である。1項目は5分以内でできる。チェックの状態はブラウザに保存され、サーバーには送られない。

  • 問い合わせや売上につながる主要なページを3つ選び、ページの名前と、ページの目的を1行ずつ書く
  • 選んだ3ページについて、URL検査で、インデックスされているかを確認し、結果を一覧に書く
  • 選んだ3ページについて、noindexやnosnippet、data-nosnippetなど、表示を止める指定が入っていないか、ページのソースで検索して確認する
  • 1ページを開き、そのページのテーマに関連する問いを、5個、自分の言葉で書き出す
  • 書き出した問いのうち、お客様の問い合わせで実際に出たものに印を付け、3件を、問い合わせの記録から探して照らし合わせる
  • Search Consoleの検索パフォーマンスで、そのページに表示された検索クエリの上位10件を開き、書き出した問いと重なる数を数える
  • 書き出した問いを1つずつ、ページの見出しと段落の中で探し、答えの文が見つかったものに「ある」、一部だけのものに「一部」、見つからないものに「無い」と書く
  • 残りの2ページでも、手順4と手順7を繰り返し、3ページ分の「ある」「一部」「無い」の数を、1つの表にまとめる
  • 「無い」と書いた問いのうち、そのページのテーマに合うものを3つ選び、答えを足すか、別のページに分けるかを決める
  • 足すと決めた問いについて、答えを書く場所(既存の見出しの下、新しい見出し)を、1行で決める
  • テーマに合わないと判断した問いに、「足さない」と、その理由を1行で書く
  • ツールが出した関連の問いの一覧を使った場合は、一覧の作り方(実際の検索の記録か、推定か)を、ツールの説明で探し、見つかった内容か「書かれていない」を一覧に書く
  • 確認した日と、3ページの印の数、次に見直す日を、記録に書く

7番目の「答えを探す」作業で、見出しの階層を一覧で見たいときに、当サイトの無料ツールの1つ、🔧 WEBサイト総合分析・レポートツールが使える。ツールのページは、診断項目に、metaタグ、見出し構造(h1〜h6)、内部リンクを挙げる。ただし、このツールが、ページの中に関連する問いへの答えがあるかを判定するとは、ページの説明に書かれていない。答えがあるかは、手順7のとおり、自分の目で確認する。

答えを足すと決めた問いを、Q&Aの形でまとめたいなら、🔧 サイトに用意するFAQ(Q&A)を、Excelから作成するツールが使える。ツールのページによれば、Excelに質問と回答を書いてアップロードすると、FAQのページに使うソースコードを作る。作るのはソースの形であって、答えの内容は、自分で書く。

06 代替・他の選択肢 — 関連する問いを確かめる方法の違い

関連する問いを確かめる方法には、この記事の手順のほかに、いくつかの選択肢がある。次の表は、公式の文書やツールの説明から読み取れる範囲で、並べたものである。

方法向いている場面限界
この記事の手順(手作業)主要なページが少なく、すぐに始めたいとき問いの抜けは、自分の想像の範囲に限られる
分析ツールを使うページ数が多く、問いの候補を広く出したいとき一覧は推定で、Googleの実際の検索の記録ではない
お客様の問い合わせを分類する問い合わせの記録が十分にあるとき検索に出てこない問いが混ざり、件数が偏る
Search Consoleの検索クエリを読むすでに表示されているページを直したいとき表示されていない問いは見えない。AI機能での表示は、通常の検索と合わせて数えられる
何もしない公式が「特別な最適化は要らない」と書くので、ふつうのSEOを続けるとき答えの無いページが、そのまま残る

「何もしない」という選択

公式の文書は、特別な最適化は要らない、と書く。この文を読んで、「何もしなくてよい」と受け取ることもできる。ただし、文書は同時に、基本のSEOはAI機能でも続けて意味がある、と書き、例として、クロールを許すこと、内部リンクで見つけやすくすること、テキストで内容を読めるようにすること、などを挙げる。関連する問いに答えているかを確かめる作業は、特別な最適化ではなく、ページの中身を見直す、ふつうの作業である。確かめて、足さないと決める選択も、正しい。

用語

読むための確認と、出るための確認は別。この記事の手順は、読む人の問いに、ページが答えているかを確かめる。AIによる概要やAIモードに「出る」ことを保証する手順ではない。公式の文書は、条件を満たしても、巡回・インデックス・表示が保証されるわけではない、と書く。

07 当サイトで確かめたこと — この語の検索と、当サイトの記事での使われ方

当サイトのSearch Consoleから、2026年10月15日に取り出したエクスポートで、この語に関係する検索を数えた。エクスポートの範囲は、過去3か月間・検索タイプはWebである(エクスポートのフィルタの表示による)。次の表は、その結果である。

検索の言葉表示回数平均掲載順位
linksurge クエリファンアウト分析33回92.06位
クエリファンアウト3回92.33位
クエリファンアウト 分析2回85.5位
クエリファンアウトとは1回26位

数は小さい。最も多い検索は、ツール名(LinkSurge)を含み、平均の掲載順位は92位と、ほぼ10ページ目である。この数字からは、「この語で、当サイトが読まれている」とは言えない。言えるのは、この語に関する検索が、少数ながら当サイトに表示されており、この語を主題にした解説記事は、確かめた範囲では当サイトに無かった、ということである。この記事は、その空白を埋めるために書いた。

当サイトの解説記事の中で、この語がどう使われているかも数えた。2026年10月21日に、本番で公開中の解説記事196ページを開いて調べた結果は、次のとおりである。

  • 「クエリファンアウト」という日本語を含むページは1本だった。
  • 英語の「query fan-out」を大文字小文字を問わず含むページは3本だった。
  • 「ファンアウト」を含むページは8本、「fan-out」または「fan out」を大文字小文字を問わず含むページは9本だった。

最後の9本には、この語とは別の意味(コンテンツ配信やデータの分配に関する説明など)で使ったものも含まれうる。この記事では、9本の中身を1本ずつ読み分けていない。したがって、当サイトの解説記事が、公式の意味でこの語を使っているのは、確かめた範囲で、日本語では1本、英語では3本まで、と読む。

実務のヒント

自社のサイトで、同じ語がどのくらい使われているかを数えるときは、日本語の表記ゆれ(ファンアウト・ファン アウト・fan-out・fan out)を全部並べて数える。1つの綴りだけで数えると、0件や少ない数が出て、使っていないと読み違える。

08 このテーマは、ここまで

2025年3月5日 — AIモードの紹介で「クエリファンアウト」が公式に出た

Googleの公式ブログ「Expanding AI Overviews and introducing AI Mode」が、AIモードを紹介し、その仕組みの説明の中で、「クエリファンアウト」という手法に触れた。この記事の筆者が確かめた範囲では、ブログの発行日は、ページのメタ情報で2025年3月5日だった。

2025年5月20日 — Google I/O 2025のブログ

「AI Mode in Google Search: Updates from Google I/O 2025」が、AIモードの更新を紹介し、内部でクエリファンアウトを使うと書いた。発行日は、ページのメタ情報で2025年5月20日だった。

2025年12月10日 — 「AI機能とウェブサイト」の最終更新

Google検索セントラルの文書「AI features and your website」は、最終更新が2025年12月10日と表示されている。AIによる概要とAIモードの両方が、クエリファンアウトを使うことがある、という文は、この版にある。同じ日付の表示は、検索のSEOスターターガイドや、検索の基本の文書にもあった。

2026年10月15日 — 当サイトのSearch Consoleのエクスポート

当サイトでこの語に関係する検索が少数表示されていたのを、エクスポートで確かめた日である(07章)。

2026年10月21日 — この記事の確認日

この記事の内容は、2026年10月21日に、Google検索セントラルの文書、Googleの公式ブログ2本を開いて確かめた時点のものである。AIによる概要とAIモードの仕組みは、変わることがある。出典のページが更新されたときは、この記事に日付つきで追記する。

AIによる概要とAIモードは「クエリファンアウト」で関連する複数の検索を行うことがある、とGoogleの文書は書く。検索の数や中身は書かれず、特別な最適化は要らず、基本のSEOは続けて意味があるとも書く。自社のページが答えているかを確かめる13項目。
2025/05/31
THU
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もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。