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GoogleのUniversal Cartは米国で始まり、Google上のBuyボタンが付くのはnative_commerceを付けた商品だけ ── 自社の売り先と商品データが条件に届いているか確かめる13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — Googleが、複数の店の商品を1つにまとめるカートを米国で始めた
    1. 2026年10月15日に、米国で提供が始まった
    2. カートでできることは、4つと書かれている
    3. 店の側に関わるのは、4つめの「買う」の部分
    4. この記事が読んだもの、読めなかったもの
  2. 02 なぜ・背景 — カートは買う人の機能で、移送やBuyボタンは店の実装になる
    1. カートの先には、2つの実装の道がある
    2. 道は、Googleの承認を通らないと開かない
    3. 従来のチェックアウトのボタンとは、取引が起きる場所が違う
    4. UCPは、AIと店の注文の仕組みをつなぐ共通の決まり
    5. 順位への影響は、公式のFAQが「ない」と答えている
    6. どこの国で動くのか
    7. 日本が出てくる、別の文書がある
  3. 03 用語 — ユニバーサルカートの話で出てくる言葉を先にそろえる
    1. Universal Cart(ユニバーサルカート)
    2. UCP(Universal Commerce Protocol)
    3. 売り手(seller of record / merchant of record)
    4. native_commerce(checkout_eligibility)
    5. 補助フィード(supplemental data source)
  4. 04 型別 — 自社がどの型に当たるかで、最初に確かめる場所が変わる
    1. 型A 日本だけに売る店は、「対象外である」と確かめる
    2. 型B 米国などにも売る店は、対象の言葉の意味に迷う
    3. 型C サービス経由で売る店は、サービスの案内を探す
    4. Buyボタンの対象にならない商品の種類
  5. 05 自分のサイトで確認するチェックリスト
    1. 13項目は、国・準備・商品データ・動きの順に並べた
  6. 06 代替・他の選択肢 — 今どう動くかを選ぶ
    1. 選択肢は5つある
    2. 「今は何もしない」も、選択肢の1つである
    3. 商品データを整える仕事は、対象外でも残る
    4. 在庫と住所の確認は、店の責任と書かれている
  7. 07 当サイトで確かめたこと
    1. 当サイトは、売り場を持たない
    2. UCPの名乗りを、アクセスログで数えた
    3. 「0」の意味は、限られている
    4. 当サイトの約束
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 日付つきの記録
    2. 当サイトの、関連する過去の記事
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — Googleが、複数の店の商品を1つにまとめるカートを米国で始めた

2026年10月15日に、米国で提供が始まった

Googleの公式ブログに、2026年10月15日の日付で「Google’s new Universal Cart launches today in the U.S.」(訳: Googleの新しいユニバーサルカートが、今日、米国で始まる)という記事が出た。書き手は、消費者向けショッピングを担当するプロダクトマネジメントのシニアディレクター、Suresh Ganapathyと記されている。2026年10月17日に、記事の本文を取り直して読んだ。

記事の見出しの1つは「An intelligent new shopping cart」(訳: 賢い新しいショッピングカート)で、記事はこのカートをそう呼んでいる。提供の場所について、記事はこう書いている。

"Today, Universal Cart is rolling out in the U.S. across Google Search and in the Gemini app."

(訳: 今日、ユニバーサルカートが、米国で、Google検索とGeminiアプリで順次提供される。)

この記事は、商品を売っている会社の目線で読む。買う人の便利さの話を、売る側の「確かめること」に置き換えるのが狙いである。

カートでできることは、4つと書かれている

記事は、買う人ができることを4つ挙げている。要旨は次のとおりである。

  • 複数の店の商品を、1つのカートに保存する。AIモードで入れた商品と、Geminiアプリで入れた商品が、同じカートに並ぶ。
  • 価格の下がりや、在庫の戻りの通知を受ける。カートは、Googleのショッピンググラフ(商品の情報のまとまり)の上にあり、記事は「60+ billion」(600億件超)の、更新され続ける商品情報があると書く。
  • カードの特典やクーポンを見て、支払い方法を選ぶ。カートはGoogleウォレットの上に作られているため、持っているカードの特典を踏まえて選べると書かれている。
  • 買う準備ができたら、Google Payで買うか、店のカートへ移す。この4つめが、店の側の実装に関わる。

店の側に関わるのは、4つめの「買う」の部分

4つめについて、記事は、ナイキ、セフォラ、ターゲット、ウルタビューティ、ウォルマート、ウェイフェア、そして多くのShopifyの店などで、簡単にした買い方を試せると書く。続けて、買い方の2つの形のどちらでも、売り手が変わらないことを書いている。

"Either way, you will receive direct confirmations and customer support from the merchant, and they will remain the seller of record."

(訳: どちらの形でも、注文の確認とサポートは、店から直接届き、店が売り手(seller of record)のままである。)

この記事が読んだもの、読めなかったもの

読んだのは、Googleの公式ブログの記事、Merchant Centerのヘルプの3つの文書、UCPの開発者向けガイドの6ページ、UCPの公式サイトのトップである。読めていないのは、参加申込のフォームの中身と、Merchant Centerの管理画面(当サイトは売り場もアカウントも持たない)である。日本語での案内も探したが、見つけられなかった。見つけられなかったことは、「無い」の証明にはならない。

02 なぜ・背景 — カートは買う人の機能で、移送やBuyボタンは店の実装になる

カートの先には、2つの実装の道がある

UCPの開発者向けガイドの概要のページ(最終更新2026年10月5日)は、店が選べる道を2つ挙げている。1つは、Google上で購入までを済ませる「checkout path」(チェックアウトの道)。もう1つは、買う人のカートを店のサイトへ引き渡す「cart path」(カートの道)である。ガイドのカートのページ(最終更新2026年10月16日)は、カートの道が、今回のユニバーサルカートを支えると書いている。

"This API supports Google's Universal Cart feature by allowing a one-way population of the cart on your system, primarily through the CreateCart endpoint."

(訳: このAPIは、店のシステムの側にカートを一方向で作ることで、Googleのユニバーサルカートの機能を支える。主な入り口はCreateCartである。)

同じページは、最初の提供は「カートを作って移す」ことに限られ、更新や削除、同期は含まれないとも書く。そして、カートの移送には、決済までのAPIは要らないと明記している。つまり、店が選べる道は、軽い入り口(カートを受け取って自社のサイトで続ける)と、重い入り口(Google上で決済まで)に分かれている。

道は、Googleの承認を通らないと開かない

概要のページは、準備の順番を書いたうえで、承認が要ることを明記している。

"Your integration must be approved by Google before you can go live on AI Mode in Google Search and Gemini."

(訳: GoogleのAIモードとGeminiで始める前に、あなたの実装はGoogleの承認を受けなければならない。)

Merchant Centerのヘルプも、UCPを使った購入の機能が「限られた店」向けであることを書く。次の1文は、読み飛ばさないほうがよい。

"The checkout feature enabled by UCP is available for select merchants at this time."

(訳: UCPで使えるようになるチェックアウトの機能は、現時点では、選ばれた店が使える。)

つまり、Buyボタンは、条件を揃えれば自動で付くものではない。条件を揃え、申し込み、選ばれ、実装が承認される、という順番の話である。

従来のチェックアウトのボタンとは、取引が起きる場所が違う

Merchant Centerのヘルプは、既存のチェックアウトボタンとの違いを、問いと答えの形で説明している。

"With the existing checkout button, the transaction occurs on your site. With the new checkout experience enabled, the checkout happens directly on Google’s surfaces while keeping you the merchant of record."

(訳: 既存のチェックアウトボタンでは、取引は店のサイトで起きる。新しいチェックアウトを有効にすると、チェックアウトはGoogleの画面の上で直接起き、店は売り手(merchant of record)のままである。)

取引の場所が変わると、確かめることも変わる。Google上での購入では、Googleが呼ぶ注文の窓口(API)の応答と、商品データの正しさが、買う人の画面を決める。

UCPは、AIと店の注文の仕組みをつなぐ共通の決まり

Merchant Centerのヘルプは、UCPを、エージェント型の商取引のための新しい公開の規格と説明し、Agent2Agent(A2A)、Agent Payments Protocol(AP2)、Model Context Protocol(MCP)といった既存の規格と互換だと書く。UCPの公式サイトのトップには、小売、宿泊、飲食などの業界の会社名が並び、業界が共同で作る規格だと説明されている。

大事なのは、規格に乗る入り口が、Merchant Centerの商品データと設定に置かれていることである。当サイトの記事「検索は「クリックする場所」から「エージェントが代わりに動く場所」になった — WebMCP・UCPとAgentic Commerce時代の実務チェックリスト」も、UCPを扱っている。

順位への影響は、公式のFAQが「ない」と答えている

UCPの開発者向けFAQは、ネイティブの実装を選ぶと順位が上がるのか、という問いに、はっきり答えている。

"No. Opting for our Native integration does not influence how we rank your offers in product listings."

(訳: いいえ。ネイティブの実装を選んでも、商品の一覧での、あなたの提示の順位づけには影響しない。)

続けて、UCPを使った提示には、直接購入の選択肢が付く、とも書かれている。順位の話と、ボタンの話は、分けて読む。

どこの国で動くのか

国については、Merchant Centerのヘルプの冒頭に、次の1文がある。

"This article only applies to products with eligibility in the United States, Canada, and Australia, and for participating merchants and partners."

(訳: この文書は、米国、カナダ、オーストラリアで対象となる商品と、参加している店とパートナーにだけ当てはまる。)

申込の手順のページには、申込の体験が米国で順次提供され、オーストラリアとカナダは来年に続くとある。ただし、このページに日付は無く、いつの「来年」なのかは読み取れない。どちらの文書にも、日本は出てこない。

日本が出てくる、別の文書がある

紛らわしいことに、Merchant Centerのヘルプには、日本が書かれた、チェックアウトに関する別の文書がある。「Add a checkout link for your products」(訳: 商品にチェックアウトのリンクを付ける)である。その冒頭に、対象の国が並ぶ。

"This article only applies to products for sale in Argentina, Australia, Canada, France, Germany, Great Britain, India, Indonesia, Israel, Japan, Mexico, Poland, South Korea, Switzerland, and the United States."

(訳: この文書は、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、英国、インド、インドネシア、イスラエル、日本、メキシコ、ポーランド、韓国、スイス、米国で販売される商品にだけ当てはまる。)

こちらは、商品の一覧から店のチェックアウトやカートのページへ直接つなぐ機能で、UCPとは別の機能である。日本の名前が出ていても、UCPやユニバーサルカートが日本で動く根拠にはならない。2つを混ぜないことが、最初の注意になる。

売り先の国で道が分かれることを3つの箱で示した図。左の箱は、売り先に米国・カナダ・オーストラリアがある場合で、13項目を上から確かめる。参加は申込制で、選ばれた店だけと書かれている。中央の箱は、日本だけで売る場合で、対象外であることを日付つきで書き、商品データは今のうちに整える。右の箱は、日本が載る別の文書で、チェックアウトリンクの文書には日本が載るが、UCPとは別の機能なので混ぜない。下段に、対象の国が所在地か販売先かは文書に書き分けがないと書かれている。
売り先の国で、確かめることが変わる

03 用語 — ユニバーサルカートの話で出てくる言葉を先にそろえる

Universal Cart(ユニバーサルカート)

用語

Universal Cart(ユニバーサルカート):Googleが2026年10月15日に米国で始めた、複数の店の商品を1つにまとめて保存できるカートである。Google検索のAIモードとGeminiアプリの中で使える。買う人の側の機能で、価格の下がりや在庫の戻りの通知、支払い方法の提案、クーポンの表示も含む。

UCP(Universal Commerce Protocol)

用語

UCP(Universal Commerce Protocol):AIや各種のシステムが、商品の発見から購入、購入後のサポートまで、同じ決まりで店とやりとりするための公開の規格である。Googleは、AIモードとGeminiでの購入や、カートの移送に使う。

売り手(seller of record / merchant of record)

用語

売り手(seller of record / merchant of record):注文を受けて商品を売り、代金と顧客との関係に責任を持つ側である。公式の文書は、Googleの画面で買われても、店が売り手のままだと繰り返し書く。

native_commerce(checkout_eligibility)

用語

native_commerce(checkout_eligibility):商品データに付ける属性で、その商品をGoogle上での購入の対象にするかを、真か偽かの1つの値で示す。印が無いか偽なら、その商品は対象外になる。Merchant Centerのヘルプは、Buyボタンが出るのはこの属性を使った商品だけと書く。

補助フィード(supplemental data source)

用語

補助フィード(supplemental data source):Merchant Centerで、主の商品データを触らずに、属性だけを足す別のデータの置き場である。UCPのガイドは、新しい属性は補助フィードで足すのがよいと書く。主のフィードに書式の誤りが入ると、ふだんの商品の取り込みに影響しうるためである。

04 型別 — 自社がどの型に当たるかで、最初に確かめる場所が変わる

商品を売っている会社と言っても、売り先も、売り方も違う。次の4つの型に分けると、最初の一手が決まる。

型よくある例最初に確かめること
型A 日本だけに売る国内のネットショップ、国内の配送だけの店UCPの文書に日本が書かれていないことを、日付つきで書く
型B 米国などにも売る海外発送を受ける店、越境の販売売り先に米国・カナダ・オーストラリアがあるか、返品と問い合わせ先が各国の分あるか
型C サービス経由で売るShopifyなどのカートサービス、決済代行会社の仕組みを使う店そのサービスが、UCPへの対応を案内しているか
型D 売り場を持たない情報の提供や、サービスの案内が中心のサイト商品データが無いので対象外。次の動きを待つだけでよい

型A 日本だけに売る店は、「対象外である」と確かめる

日本だけで売っているなら、ユニバーサルカートやUCPのチェックアウトは、今は対象ではないと読むのが素直である。ただし、公式の文書に日本が書かれていないことと、今後も無いことは別である。確かめた日付と文書の名前を書いておくと、次に見直すとき、何が変わったかが分かる。

型B 米国などにも売る店は、対象の言葉の意味に迷う

米国、カナダ、オーストラリアに売る店は、次の疑問に当たる。ヘルプの「対象となる商品」は、店の所在地の話なのか、商品の販売先の話なのか、文書には書き分けがない。この記事では判断しない。自社の条件を書いて、Merchant Centerの公式の窓口に聞くのが、いちばん確実である。

型C サービス経由で売る店は、サービスの案内を探す

申込の手順のページは、第三者のサービスやプラットフォームを使う場合の道を、1文で示している。

"If you work with a third-party service provider or platform, please connect directly with them to learn more about their plans for Universal Commerce Protocol integration."

(訳: 第三者のサービス提供者やプラットフォームを使っている場合は、ユニバーサルコマースプロトコルへの対応の予定を知るため、直接そちらに連絡してほしい。)

サービスが先に実装して、店は設定を足すだけ、という形もありうる。その場合も、商品データの正しさは、店の側の仕事のまま残る。決済会社がGoogleのトークンを処理できるかも、決済会社の案内で確かめる。

Buyボタンの対象にならない商品の種類

UCPのガイドは、Merchant Centerの準備の章に、チェックアウトの対象にならない商品の種類を挙げている。該当する商品では、native_commerceの印を、付けないか、偽にしておく。要旨は次のとおりである。

  • 定期購入(繰り返し請求の商品)と、店が決めた分割払いの商品
  • 名入れや刻印など、個別の指定が要る商品
  • 中古や再生品、返品できない最終販売の商品
  • 発売日が先の、予約の商品
  • 保証や設置、設定など、別の契約が要る商品
  • 大型の荷物など、通常と違う配送料が要る商品
  • ギフトのように、請求書を分ける必要がある取引
  • 店頭で有効にしないと使えない商品
  • 年齢の確認が要る商品(酒、たばこなど)と、Googleのショッピングの方針で禁止された種類
  • 授業や旅行パッケージなどのサービス(原文には、旅行向けの特定の仕組みで連携する場合を除く、という括弧がある)、レンタル、ゲーム内の通貨や外観などの仮想のもの
  • 買う前に、利用者が特定のソフトを入れる必要がある商品

日本の商品の言い方に、どれが当たるかは、文書に書かれていない。自社の商品を1つずつ見て、迷うものは、迷うと書いておく。

Buyボタンが付くまでに店が揃えるものを3つの箱で示した図。左の箱は商品データで、native_commerceの印を付ける。印が無いか偽なら対象外で、商品の番号と注意表示も必要。中央の箱はMerchant Centerの設定で、返品の費用・期間・全文へのリンクと、URL・メール・電話のどれか1つ以上の問い合わせ先。右の箱は実装と申込で、UCPの実装、決済会社の対応、参加の申込、Googleの承認が要ると書かれている。下段に、定期購入・中古・予約・名入れなどは、印を付けない種類として挙がっていると書かれている。
Buyボタンまでに揃えるものは3つ。対象外の種類もある

05 自分のサイトで確認するチェックリスト

下の13項目は、1項目5分ほどでできる作業である。チェックの状態はブラウザの中にだけ保存され、サーバーには送られない。

13項目は、国・準備・商品データ・動きの順に並べた

項目1〜3は国と入り口の決め方、4〜9はMerchant Centerの設定と商品データ、10〜13は実際の動きとまとめである。商品データの価格と在庫のずれは、当サイトの記事「Merchant Centerの自動更新は、価格や在庫が1日に2回以上など頻繁に変わる商品では働かないことがあり、ずれを検出すると不承認になることがある ── 商品ページと商品データの価格・在庫がそろっているか確認する13項目(2026年10月時点)」と同じ見方で確かめられる。

ユニバーサルカートから注文までの道を3つの箱で示した図。左の箱は、AIモードやGeminiで見つけた商品を、店が違っても1つのカートに保存すること。中央の箱は、買うときの2つの道で、店のカートへ移して店のサイトで払う道と、Google上でGoogle Payで払う道で、後者は対象の店だけ。右の箱は、売り手は店のままで、注文の確認と問い合わせは店から届くと書かれていること。下段に、店が確かめるのは、どちらの道に参加するかと、商品データが条件に届くかだと書かれている。
カートの先には、店のカートへ移す道と、Google上で払う道がある
  • 自社が商品を売り、送っている国を全部書き出し、米国・カナダ・オーストラリアのどれが入っているか、1つも入っていないかを、日付つきで書く
  • 自社が使っているカートのサービスと決済会社の名前を書き、それぞれの公式の案内ページで、UCPやGoogle Payのトークンへの対応を探し、見つかった日付か、見つからなかったことを書く
  • 目指す入り口を、「カートを受け取って自社のサイトで続ける」「Google上で決済まで」「今は参加しない」の3つから1つ選び、選んだ日付と理由を1行で書く
  • 商品データのフィードを開き、先頭の10商品に、native_commerce(checkout_eligibility)の列があるかを数えて書く(補助フィードに分けているかも書く)
  • Merchant Centerで、返品の設定に費用・期間・全文へのリンクの3つが入っているかと、お客様サポートの連絡先(URL・メール・電話)が1つ以上あるかを、それぞれ書く
  • 売っている商品を、04章の対象外の11種類のどれかに当たるものと、当たらないものに分け、当たるものの本数と、迷うものの本数を書く
  • 売れ筋の上位10商品について、商品ページと商品データの価格と在庫を並べて開き、食い違う商品の数を書く
  • 商品データのidと、注文の仕組み(カートや注文管理)で使う商品の番号が、同じ10商品で一致するか照らし、一致しない商品の数を書く
  • 米国向けの商品に、法令で求められる注意表示(カリフォルニア州の警告など)が要るものがあるかを、商品の種類ごとに数えて書く
  • 在庫が0の商品を1つ選び、自社のカートに入れようとして、何と表示されるか、画面の文言を書き写す
  • 届け先に、自社が配送しない国の住所を入れて、注文の画面が断るか、そのまま進むかを書く
  • 直近7日分のアクセスログで、User-Agentが「Google/UCP」で始まる行の数を、固定の文字列で数えて書く(比較用にGooglebotの行も数える)
  • 項目1から12の結果を、「国」「準備」「商品データ」「動き」の4行にまとめ、日付と次に見直す日を付けて1枚にして保存する

時間が限られているときは、項目1・4・6・13の4つだけでも、自社がどの型に当たるかの見当は付く。

06 代替・他の選択肢 — 今どう動くかを選ぶ

選択肢は5つある

選択肢向く場面確かめること
今は何もしない型Aの店、売り場を持たないサイト対象外と確かめた日付を残す
商品データだけ整えるすべての型価格・在庫・idが商品ページと一致するか
サービスの対応を待つ型Cサービスの案内を、月1回見る
カートの受け取りだけ作る米国などに売る店で、自社サイトで購入を続けたい場合承認が要ること、決済のAPIは要らないこと
Google上の決済まで作る米国などに売る店で、決済の実装まで持てる場合在庫、住所、決済会社の対応

「今は何もしない」も、選択肢の1つである

日本だけで売る店が、UCPの実装を作っても、今は使われる場所がない。何もしないと決めて、その日付を残すことは、手を抜くことではない。記録が無いと、半年後に、本当に見たのかどうか分からなくなる。

商品データを整える仕事は、対象外でも残る

UCPのための準備と書かれていても、中身は、Merchant Centerの商品データの正しさである。ヘルプは、準備の基本を、こう書いている。

"The best preparation is to ensure all your data in the Merchant Center - from product feeds to brand assets - is as robust and up-to-date as possible."

(訳: いちばんよい準備は、商品フィードからブランドの素材まで、Merchant Centerにある全部のデータを、できるだけ堅牢で最新にしておくことだ。)

価格と在庫のずれは、UCPが無くても、広告や無料の掲載に影響する。当サイトの記事「Merchant Centerの自動更新は、価格や在庫が1日に2回以上など頻繁に変わる商品では働かないことがあり、ずれを検出すると不承認になることがある ── 商品ページと商品データの価格・在庫がそろっているか確認する13項目(2026年10月時点)」と、「AIモードの見守り機能は全員向けに展開が始まった ── 在庫・価格・営業時間の変化を、機械が正しく読めるか確認する13項目(2026年9月時点)」は、その見方を扱っている。

在庫と住所の確認は、店の責任と書かれている

UCPのFAQは、在庫の確認が、売り手である店の仕事だと書く。

"As the Merchant of Record, it is your responsibility to perform real-time inventory checks."

(訳: 売り手(Merchant of Record)として、リアルタイムの在庫確認を行うのは、あなたの責任である。)

在庫が尽きたときは、店のAPIが「out_of_stock」というエラーコードを返す。配送できない国の住所も、同じように、店のAPIが「address_undeliverable」などのコードで断る形である。Googleが、国際配送の住所を自動で止めてくれるわけではないと、FAQは明記している。

注意

参加は申込制で、選ばれた店だけが使えると、公式の文書に書かれている。さらに、UCPの概要は、規格に書かれた機能のすべてが、Googleの画面で使えるわけではないと書く。この13項目は、準備として確かめる作業であって、Buyボタンが付く約束ではない。

07 当サイトで確かめたこと

当サイトは、売り場を持たない

当サイトは、ツールと解説記事を載せる情報のサイトで、カートも商品データのフィードも持たない。04章の型Dで、ユニバーサルカートやUCPの対象にはならない。13項目のうち、当サイトで確かめられたのは、アクセスログの項目(項目12)だけである。

UCPの名乗りを、アクセスログで数えた

UCPのFAQには、店のサーバーの側から、UCPの呼び出しを見分ける方法が書かれている。

"You can identify incoming UCP requests at the network level by verifying that the request meets two conditions: a header with the label UCP-Agent:Profile is present, and the User-Agent value begins with Google/UCP."

(訳: 届いたUCPの要求は、ネットワークの層で、2つの条件を満たすかを確かめて見分けられる。UCP-Agent:Profileという名前のヘッダーが付いていることと、User-Agentの値がGoogle/UCPで始まることである。)

ヘッダーのほうは、ログにその項目が記録されているかを確かめていないため、数えていない。User-Agentの欄のほうを、2026年10月17日に数えた。FAQには、Googleが店のAPIの死活を調べるときの名乗りとして「Google-UCP-Prober/1.0」も書かれているため、これも数えた。

数えたもの結果
HTTPSのアクセスログのファイル数53(2026年8月27日の分から、10月17日に開いた時点まで)
行数の合計247,997
「Googlebot」を含む行1,524
「Google/UCP」を含む行0
「Google-UCP-Prober」を含む行0

「0」の意味は、限られている

当サイトはUCPに参加していないので、UCPの呼び出しも、死活の確認も来ない。0は、予想どおりの値である。この数字で言えるのは、この数え方が動いていることまでである。比較用のGooglebotが1,524行で出たので、数え方は生きている。UCPに参加した店なら、この行が増えると考えられる。増えない場合は、窓口が呼ばれていないか、ログの形式が違うかを、順に確かめる。

数え方の注意は、当サイトの記事「AIは331回来たと書いた。実際は11,024回だった ── HTTPのログだけを52日間 見ていた」と、「「AIからの流入60件」を数え直したら、60件ともAIが自分の名前を名乗った文字列だった ── ログを行全体で探すと、正反対の2つが混ざる」に書いた。今回は、HTTPSのログを数え、HTTPのログは数えていない。行全体ではなく名乗りの欄で数える、という点は守った。

当サイトの約束

公式の文書に、日本がUCPやユニバーサルカートの対象に加わったと書かれたら、この記事の末尾に、日付つきで書き足す。この記事は、2026年10月17日時点のものとして読んでほしい。

08 このテーマの、これまで

日付つきの記録

  • 2026年10月2日: UCPのガイドの「Prepare your Merchant Center account」(Merchant Centerの準備)の最終更新。返品の設定、問い合わせ先、対象外の商品の種類などが書かれている。
  • 2026年10月5日: UCPのガイドの概要の最終更新。2つの道と、承認が要ることが書かれている。
  • 2026年10月15日: Googleが、ユニバーサルカートを米国で始めた。
  • 2026年10月16日: UCPのFAQ、カートのページ、ネイティブのチェックアウトのページの最終更新。
  • 2026年10月17日: この記事の確認の日。Merchant Centerのヘルプの文書には、更新日が書かれていない。

日本での提供の予定は、読んだ文書のどこにも書かれていない。この記事は、いつ変わるかを予想しない。

当サイトの、関連する過去の記事

当サイトの記事「Merchant Centerの自動更新は、価格や在庫が1日に2回以上など頻繁に変わる商品では働かないことがあり、ずれを検出すると不承認になることがある ── 商品ページと商品データの価格・在庫がそろっているか確認する13項目(2026年10月時点)」は、価格と在庫が頻繁に変わる商品の、商品ページとデータのずれを扱っている。当サイトの記事「AIモードの見守り機能は全員向けに展開が始まった ── 在庫・価格・営業時間の変化を、機械が正しく読めるか確認する13項目(2026年9月時点)」は、在庫や価格の変化が機械に読めるかを扱っている。

当サイトの記事「AI検索の質問は長くなった、と言われている ── 商品・サービスページが答えられるか確認する13項目(2026年9月時点)」は、商品やサービスのページが、長い質問に答えられるかを扱っている。当サイトの記事「Cloudflareが通信の半分以上は人間ではないと書いた週、当サイトのログで自動と分かるものは36.2%だった ── 他人の大きな数字を、自社のログ1週間分で数え直す」と「「測定中」と書いてあると、誰も測らなくなる ── llms.txtの52日分のログを、宣言から15日後に初めて開いた」は、自社のログを数える方法を書いている。今回の数え方も、同じ考え方である。

GoogleはUniversal Cartを2026年10月15日に米国で始めた。UCPの案内の対象国は米国・カナダ・オーストラリアで、日本は出てこない。参加は申込制で、Googleの承認が要る。売り先、返品と問い合わせ先、商品データの印を確かめる13項目を、10月17日時点でまとめた。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-19 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 156.0.8078.39
  • Chrome iOS(stable) 156.0.8078.33
  • Chrome(beta) 157.0.8103.6
  • Chrome(dev) 158.0.8106.0
  • Chrome(stable) 156.0.8078.36
  • Edge(stable) 155.0.4283.45
  • Firefox(stable) 158.0
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池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。