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BingのAIパフォーマンスに、問いをテーマ別に束ねる「Topics Portfolio」がベータで加わった。数字は概算の目安 ── 自社の画面で何を読み何を読まないかを確認する13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — BingのAIパフォーマンスに、問いをテーマ別に束ねる「Topics Portfolio」がベータで加わった
    1. Bingの公式ブログが、2026年10月13日に知らせた
    2. 入口は、「Citations & Pages」の隣のタブ
    3. 一覧には、4つの列がある
    4. テーマを開くと、詳細の画面になる
  2. 02 なぜ・背景 — 2月は「どのページが」、6月は「どんな意図とテーマで」、10月は「テーマの全体像」
    1. 2月:AIパフォーマンスは、引用の回数とページを見せる画面として始まった
    2. 6月:意図・テーマ・引用シェア・比較が、プレビューで加わった
    3. 10月:テーマの一覧と、空いている問いが加わった
    4. 6月の「Topics」と、10月の「Topics Portfolio」の関係は、10月の記事に書かれていない
  3. 03 用語 — 読み違えやすい言葉を先にそろえる
    1. groundingと、grounding query
    2. Topic Size・Sites Cited・Queries
    3. Opportunity Queries(機会の問い)
    4. ベータと、「概算」の意味
  4. 04 型別 — 自社がどれに当たり、何を、どの順で確かめるか
    1. 🅰 型A — 解説記事やニュースを、定期的に出しているサイト
    2. 🅱 型B — 小さいサイト・公開して間もないサイト
    3. 🅲 型C — 店舗・地域のサイト
    4. 🅳 型D — 制作会社・代理店で、顧客のBingの画面を見る担当
    5. 公式が書いている制約と、書いていないこと
    6. 手順1 — AIパフォーマンスを開き、Topics Portfolioのタブの有無と、期間を決める
    7. 手順2 — テーマの一覧の上から10件を、自社の分類と並べる
    8. 手順3 — Topic SizeとSites Citedを並べて、大きさと混み具合を見る
    9. 手順4 — 自社の引用が集中するテーマを開き、問いを、ページと突き合わせる
    10. 手順5 — Opportunity Queriesを、取り組む問いと、外す問いに分ける
    11. 手順6 — 分類が違うと感じた行に、親指で知らせる
    12. 手順7 — 画面を、日付・期間つきで保存し、次の日を決める
  5. 05 自分のサイトで確認するチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — テーマ別の画面が使えないとき、何で補うか
    1. タブが出ないときは、自分でテーマに分ける
    2. Googleの側の画面とは、分け方が違う
    3. IndexNowで、変更をBingに知らせる
    4. いまは使わない、という選択
  7. 07 当サイトで確かめたこと
    1. 読んだ公式の文章と、その日付
    2. 読めなかったもの
    3. 当サイトの画面は、この記事を書いた時点で、確かめていない
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 日付つきの記録
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — BingのAIパフォーマンスに、問いをテーマ別に束ねる「Topics Portfolio」がベータで加わった

Bingの公式ブログが、2026年10月13日に知らせた

Microsoft Bingの公式ブログに、「Introducing Topics Portfolio (Beta) in AI Performance」(訳: AIパフォーマンスに、Topics Portfolio(ベータ)を導入する)という記事がある。ページには「October 13, 2026」と表示されている。2026年10月14日に開いて読んだ。本文の最初の文は、次のとおりである。

"Today we are announcing a new beta feature inside the AI Performance report in Bing Webmaster Tools."

(訳: 今日、Bing Webmaster ToolsのAIパフォーマンスのレポートの中に、新しいベータ版の機能を発表する。)

続く文が、機能の名前と役割を説明している。

"It is called Topics Portfolio, and it groups the grounding queries where your site appears into broader thematic clusters – for example, football, taxes or AI Chatbots – so you can see the shape of your presence across those clusters rather than one query at a time."

(訳: 名前はTopics Portfolioで、自社のサイトが出ているgrounding queriesを、より広いテーマのまとまりに束ねる。たとえば、サッカー、税金、AIチャットボットである。問いを1つずつではなく、まとまりごとに、自社の出方の形を見られる。)

つまり、これまで1つずつ見ていたAIの回答の根拠になった問いを、テーマごとに束ねて見る画面である。なお、この記事は、画面を見て書いたものではなく、公式ブログの文章を読んで書いている。画面の見え方は、各自の画面で確かめる(07章に、確かめたことと確かめていないことを分けた)。

入口は、「Citations & Pages」の隣のタブ

画面への行き方は、公式ブログに次のように書かれている。

"If there is sufficient data for your site, you will see a new Topics Portfolio tab next to Citations & Pages."

(訳: 自社のサイトに十分なデータがあれば、Citations & Pagesの隣に、新しいTopics Portfolioのタブが見える。)

「十分なデータがあれば」という条件が付いている。データが足りなければ、タブは出ない。どれだけあれば十分かは、公式ブログの本文に書かれていない。なお、記事の最後の節は、同じタブを「Topics tab」(訳: Topicsのタブ)と書いている。「Topics Portfolio」のタブと「Topics」のタブが、同じものを指すと読むのが自然だが、画面での表記は確かめるまで分からない。

一覧には、4つの列がある

タブを開くと、最初に出るのは、自社に意味のある出方があるテーマの一覧で、テーマごとに3つの数字が並ぶ、と公式ブログは説明している。列の意味を、記事の表から日本語にして、読むときの注意を足した。

列公式ブログの説明の要旨この記事の読み方
Topic自社が出ている、関連する問いを束ねた、広いテーマのまとまり分類はAIが作る。自社の見方と違うことがある
Topic Size選んだ期間に、そのテーマで、すべてのサイトにわたって引用された回数のおおよその合計。AI検索での需要の大きさを表す自社の引用の数ではない。テーマ全体の大きさの目安である
Sites Citedそのテーマの問いに出ているサイトのおおよその数。どれだけ混んでいるかを示す数が大きいほど、同じテーマで並ぶサイトが多い、と読む
Queriesそのテーマの、異なるgrounding queriesのおおよその数テーマの中に、問いがいくつあるかの目安である

表の下には、「Top Opportunity Queries」(訳: 上位の機会の問い)という欄がある。公式ブログは、ポートフォリオ全体の中で、他のサイトが出ていて、自社が出ていない、最も強い問いと説明している。この欄の引用の量は、正確な数ではなく、範囲で表示される、とも書かれている。

テーマを開くと、詳細の画面になる

一覧のテーマをクリックすると、そのテーマの詳細の画面になる。上に3つの数字のカードがあり、テーマの大きさ(Topic Size)、テーマの中での自社の引用、テーマの中の問いの数が並ぶ。その下に、問いの表が2つある。

  • Your Grounding Queries(訳: 自社のgrounding queries):このテーマで、自社がすでに出ている上位の問い。公式は、すでに見慣れた、Citations & Pagesのデータと揃うと書いている。
  • Opportunity Queries(訳: 機会の問い):同じテーマで、他のサイトは出ていて、自社は出ていない上位の問い。引用の量は範囲で出る。
Topics Portfolioの画面の構成を示す図。左は一覧の画面で、Citations & PagesとTopics Portfolioの2つのタブがあり、Topics Portfolioが選ばれている。表の列は、Topic(テーマの名前)、Topic Size(引用の合計の概算)、Sites Cited(出ているサイト数)、Queries(問いの数)の4つ。行の例は、公式ブログの文中にあるfootball、taxes、AI Chatbots。表の下に、他のサイトは出ていて自社は出ていない問いを範囲で示すTop Opportunity Queriesの欄がある。右は、テーマを押して開く詳細の画面で、上にTopic Size、自社の引用、Queriesの3つのカード、下にYour Grounding QueriesとOpportunity Queriesの2つの表がある。下段に、公式ブログの説明をもとに作った図で、実際の見た目は画面で確かめると書かれている。
Topics Portfolioの画面の構成 — 一覧でテーマを選び、詳細で自社の問いと空いている問いを見る

02 なぜ・背景 — 2月は「どのページが」、6月は「どんな意図とテーマで」、10月は「テーマの全体像」

2月:AIパフォーマンスは、引用の回数とページを見せる画面として始まった

Bingの公式ブログに、2026年2月の記事「Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview」(訳: Bing Webmaster ToolsのAIパフォーマンスの、公開プレビューを導入する)がある。ページには「February 10, 2026」と表示されている。この記事は、AIパフォーマンスを、Microsoft Copilot、BingのAI要約、一部の提携先の画面で、サイトの内容がどう現れるかを示すものと説明している。

ダッシュボードが測るものは、5つ書かれている。引用の総数(Total Citations)、1日あたりの引用されたページ数の平均(Average Cited Pages)、grounding queries、ページごとの引用、時間の推移である。grounding queriesは、引用の動き全体の標本だと、2月の記事は書いている。

ページごとの引用の欄については、次のように書かれている。

"This reflects how often pages are cited, not page importance, ranking, or placement."

(訳: これは、ページが引用された回数を表すもので、ページの重要度、順位、置かれた位置を表すものではない。)

引用の数は、重要度や順位ではないと、公式が2月から書いている点は、10月の画面を読むときにも当てはまる。

6月:意図・テーマ・引用シェア・比較が、プレビューで加わった

2026年6月16日の記事「New AI Visibility Insights in Bing Webmaster Tools: Intents, Topics, Citation Share, Compare」(訳: Bing Webmaster Toolsの、AIでの見え方の新しい情報:意図、テーマ、引用シェア、比較)は、4つの機能を、世界中でプレビューとして展開すると書いている。

  • Intents:grounding queriesを、情報収集、商業、ナビゲーション、学習と問題解決、調査、作成、地域などの、広い分類に分ける。
  • Topics:関連するgrounding queriesを、より広いテーマのまとまりに束ねる。記事は、「solar panels」「solar energy efficiency」「residential solar installation」が、「Solar Energy」のテーマに入る例を挙げている。
  • Citation Share:特定のgrounding queryについて、すべてのサイトに表示された引用のうち、自社が占める割合を示す。
  • Compare:前の期間を、現在のグラフに重ねて表示する。たとえば、直近30日と、その前の30日である。

Citation Shareについて、記事は、数字の読み方を、次のように釘を刺している。

"Importantly, Citation Share is designed as an observational metric – not a ranking system or a competitive scoreboard."

(訳: 重要なことに、Citation Shareは観察のための指標として作られており、順位付けの仕組みでも、競争の得点表でもない。)

10月:テーマの一覧と、空いている問いが加わった

10月13日の記事は、Topics Portfolioが、これまでのレポートが見せられなかった3つを加える、と書いている。テーマごとの自社の出方を一目で見る「ポートフォリオの視点」、テーマの大きさと混み具合を示す「エコシステムの文脈」、実際のBingでの根拠づけの動きから選ばれた、特定のテーマの特定の問いという「行動に結びつく機会」である。

また、テーマと機会の問いは、自社のAI検索での出方から選ばれたもので、一般的な一覧から持ってきたものではない、と説明している。

6月の「Topics」と、10月の「Topics Portfolio」の関係は、10月の記事に書かれていない

6月の記事は、Topicsを、関連するgrounding queriesを、広いテーマのまとまりに束ねるものと説明している。10月の記事は、Topics Portfolioを、grounding queriesを、広いテーマのまとまりに束ねるものと説明している。説明は、よく似ている。ただし、2026年10月13日付の本文には、6月のTopicsとの関係を述べた文は見つからなかった。同じものの名前が変わったのか、別の画面なのかは、確かめられていない。画面で、タブの名前を確かめるのが、確実である。

BingのAIパフォーマンスの、2026年の3つの発表を並べた図。左は2026年2月の公開プレビューで、引用の総数、1日あたりの引用ページ数の平均、標本としてのgrounding queries、ページごとの引用、時間の推移の5つ。中央は2026年6月16日にプレビューで4つ加わった機能で、問いの意図で分けるIntents、問いをテーマで束ねるTopics、同じ問いの引用の中の割合を示すCitation Share、前の期間を重ねるCompare。右は2026年10月13日にベータで加わったTopics Portfolioで、4つの列のあるテーマの一覧、Top Opportunity Queries、テーマの詳細、1・2・3か月の期間。下段に、10月の記事は6月のTopicsとの関係を書いておらず、同じものかは確かめられていないと書かれている。
AIパフォーマンスの変化 — 2月はページ、6月は意図とテーマ、10月はテーマの一覧と空いている問い

03 用語 — 読み違えやすい言葉を先にそろえる

groundingと、grounding query

用語

grounding(グラウンディング):AIが答えを作るときに、答えを支えて引用するために使う、元になる資料とウェブ上の証拠である。grounding query:AIが、回答に引用された内容を取り出すときに使ったキーフレーズである(2月の記事の説明)。利用者が打った言葉そのものだとは、書かれていない。Bingの6月の記事は、groundingを、次のように説明している。

"In AI-generated answers, grounding refers to the source material and web evidence the system uses to support and cite its response."

(訳: AIが作る回答において、groundingとは、システムが、回答を支え、引用するために使う、元の資料とウェブ上の証拠を指す。)

2月12日付の別の記事は、groundingを、AIを最新で信頼できる情報につなぐ仕組みと説明している(要旨)。grounding queryが、利用者の問いとどれほど似ているかは、公式の記事に書かれていない。

Topic Size・Sites Cited・Queries

用語

Topic Size:そのテーマで、全サイトにわたって引用された回数のおおよその合計である。Sites Cited:そのテーマの問いに出ているサイトの、おおよその数である。Queries:そのテーマの、異なるgrounding queriesの、おおよその数である。3つとも、公式ブログが「approximate」(訳: おおよそ)と書いている。自社の数字ではなく、テーマ全体の数字である。

Opportunity Queries(機会の問い)

用語

Opportunity Queries:同じテーマの中で、他のサイトは出ていて、自社は出ていない問いである。「機会」という名前だが、自社が書けば出られる、という保証ではない。引用の量は、範囲で表示される。

ベータと、「概算」の意味

公式ブログは、ベータの意味を、次のように説明している。分類はAIが作り、全体の数字は集計であるため、早く出して、利用者の意見で直したい、という説明である。数字の読み方は、次の一文で示している。

"Treat the numbers as directional signals for planning, not as a precise ledger."

(訳: 数字は、計画のための方向を示す信号として扱い、正確な台帳としては扱わないこと。)

この一文が、この記事全体の読み方の基準である。AI検索の数字から、仮定を切り離して読む手順は、当サイトの記事「「2027年に半減」の土台は、7.1%の1点だった ── AI検索の数字から「仮定」を分離する3つの手順」にある。数字は、1件単位で合わせるものではなく、方向を見るものである。

04 型別 — 自社がどれに当たり、何を、どの順で確かめるか

🅰 型A — 解説記事やニュースを、定期的に出しているサイト

公式ブログは、Topics Portfolioを、コンテンツの戦略や編集の計画を考える発行者に、最も役立つはずと書いている。記事を継続して出しているサイトは、自社が書いているテーマと、AIが引用しているテーマが、重なっているかを見る。手順2から順に進める。

🅱 型B — 小さいサイト・公開して間もないサイト

公式ブログは、画面が出ないことを、あらかじめ書いている。

"Topics with insufficient site presence or insufficient ecosystem activity are not shown, so smaller sites may see a shorter list or may not even see this feature."

(訳: サイトの出方が十分でないテーマや、全体の動きが十分でないテーマは表示されない。そのため、小さなサイトは、短い一覧しか見えないか、この機能そのものが見えないことがある。)

タブが無いことは、サイトが悪いことを意味しない。手順1で、タブの有無を日付つきで記録して終わりでよい。1か月後に、同じことをもう一度確かめる。

🅲 型C — 店舗・地域のサイト

2月の記事は、地域の事業者に、住所・営業時間・連絡先を最新に保つため、Bing Places for Businessへの登録も勧めている。Topics Portfolioの記事は、地域の事業者について特に書いていない。まず、住所・営業時間・連絡先が正しいかを確かめ、そのあとでテーマの画面を見る順番がよい。

🅳 型D — 制作会社・代理店で、顧客のBingの画面を見る担当

顧客への報告に、Topic SizeやSites Citedの数字を載せるときは、「概算」「範囲」と書き添える。公式が概算と書いているのに、整数の事実のように見せると、次の月に数字が少し違うだけで説明が要る。

公式が書いている制約と、書いていないこと

10月13日の記事は、ベータの制約を4つ書いている。分類がAIで作られること、画面に出ないテーマがあること、ブランド名の問いが機会の問いに出ることがあること、数字が概算で範囲であることである。2つ目は上の型Bで引用した。分類について、次のように書かれている。

"Topic classification is AI-generated and can occasionally be imperfect, so a query may land in a topic you would have labelled differently."

(訳: テーマの分類はAIが作るので、ときに完全ではなく、問いが、自分なら別のテーマと名付けたはずの場所に入ることがある。)

ブランド名の問いについては、次の一文がある。

"Branded queries can appear as opportunity queries."

(訳: ブランド名の問いが、機会の問いに出ることがある。)

記事は、ランニングシューズのテーマで、contososhoes.comが、他社のブランド名の問いを機会として見る例を挙げている。一方、2026年10月13日付の本文には、次の記述が見つからなかった。「十分なデータ」の具体的な基準、テーマの分類の更新の頻度、日本語のサイトでの精度、レポートの数字をAPIで取れるかどうか。見つからなかったことは、「無い」ことの証明ではない。確かめた範囲は、この記事で読んだ本文までである。

手順1 — AIパフォーマンスを開き、Topics Portfolioのタブの有無と、期間を決める

公式の手順は、Bing Webmaster Toolsにログインして、AIパフォーマンスを開くところから始まる。自社のサイトを選び、タブの名前を、画面のまま書き写す。タブが無ければ、「無い」と日付つきで書く。ある場合は、期間を3か月にして、一覧を開く。3か月は、公式が選べる最も長い期間である。

手順2 — テーマの一覧の上から10件を、自社の分類と並べる

一覧の上から10件の、テーマ名と、3つの数字を、表に書き写す。隣の列に、自社のサイトで使っている、カテゴリや見出しの分類名を書く。一致するものと、しないものを数える。一致しないテーマは、AIの分類が自社の見方と違うか、自社が書いていないテーマに出ているか、のどちらかである。

手順3 — Topic SizeとSites Citedを並べて、大きさと混み具合を見る

Topic SizeもSites Citedも大きいテーマは、需要が大きく、並ぶサイトも多い。Topic Sizeが大きくSites Citedが小さければ、並ぶサイトが少ないと読める。ただし、どちらも概算で、同じ画面の同じ期間の中で、相対的に比べるものである。他の期間や他のサイトの数字と、小数点まで合わせようとしない。

手順4 — 自社の引用が集中するテーマを開き、問いを、ページと突き合わせる

自社の引用が多いテーマを1つ開き、Your Grounding Queriesの上位を、Citations & Pagesの、ページごとの引用と照らす。どのページが、どの問いで引用されているかを見る。テーマの名前とページの内容が合っていなければ、分類のずれか、想定と違う使われ方をしている可能性がある。

手順5 — Opportunity Queriesを、取り組む問いと、外す問いに分ける

機会の問いを、1テーマにつき5件ほど選び、2つに分ける。取り組む問いは、自社が実際に答えを書ける問いである。外す問いは、自社の名前や商品名を含む問い、他社のブランド名の問い、事業と関係のない問いである。公式が、ブランド名の問いが出ることがあると、前もって書いているためである。取り組む問いは、3件に絞る。

手順6 — 分類が違うと感じた行に、親指で知らせる

各テーマの行と、各機会の問いに、上向きと下向きの親指がある、と公式は説明している。分類が合わないテーマや、的外れな問いには下向き、合うものには上向きを付ける。公式によれば、これらの信号は、分類と機会の選び方を担当するチームへ直接届く。

手順7 — 画面を、日付・期間つきで保存し、次の日を決める

画面を保存し、日付・期間・見た件数を1行にまとめ、数字には「概算」と書き添える。次に見る日を、カレンダーに登録する。同じ手順を、1か月後にもう一度行い、違いを書くと、数字の方向が見える。

画面の項目読んでよいこと読まないこと
テーマの名前AIが、問いをどのようにまとめたかの見方自社の正式なカテゴリの名前だと決めること
Topic Sizeテーマ全体の需要の、おおよその大きさ自社の引用の数や、自社の取り分としての読み
Sites Cited同じテーマに、おおよそどれくらいのサイトが並ぶか競合の一覧や、自社の順位
自社の引用(カード)そのテーマの中での、自社の引用の方向ページの重要度や、検索の順位(2月の記事は、引用の数は重要度ではないと書く)
Opportunity Queriesの量範囲として、大きいか小さいかの見当範囲の中の1つの数字を、期待値として使うこと
Topics Portfolioの画面を読む順番を示す図。1つ目は自社が出ているテーマで、テーマを開いてYour Grounding QueriesをCitations & Pagesのページと照らす。読まないことは、テーマ名を自社の正式な分類だと決めること。2つ目はテーマの混み具合で、Topic SizeとSites Citedを並べる。どちらも概算。読まないことは、概算の数字を前月と1件単位で比べること。3つ目は空いている問いで、Opportunity Queriesを取り組む問いと外す問いに分ける。読まないことは、自社名や商品名の問いや、全部の問いを宿題にすること。下段に、公式ブログは数字を計画のための方向の目安とし、厳密な台帳としては読まないよう書いていると書かれている。
Topics Portfolioを読む順番 — 自社が出ているテーマ、混み具合、空いている問いの3段で読む

05 自分のサイトで確認するチェックリスト

下の13項目は、1項目5分ほどでできる作業である。チェックの状態はブラウザの中にだけ保存され、サーバーには送られない。

  • Bing Webmaster Toolsにログインし、AIパフォーマンスを開いて、画面にあるタブの名前を、すべて書き写す
  • 期間を3か月にして、Citations & Pagesのタブにある、引用の合計の数字を、期間と一緒に書き写す
  • Topics Portfolioのタブ(または「Topics」のタブ)が見えるかを確かめ、見えなければ「無し」と今日の日付を書く
  • 見える場合は、テーマの一覧の上から10件の名前と、Topic Size・Sites Cited・Queriesの数字を、表に書き写す
  • 自社のサイトで使っているカテゴリや見出しの分類名を10個書き、項目4のテーマ名と並べて、一致する数と、しない数を数える
  • Topic Sizeの大きい順に3つのテーマを選び、それぞれのSites Citedの数字を、隣に書く
  • 選んだ3つのテーマを開き、自社の引用の数字(カード)を、テーマごとに書く
  • Your Grounding Queriesの上位5件を、Citations & Pagesのページ一覧と照らし、同じ内容のページがあるかを「はい」「いいえ」で書く
  • Opportunity Queriesから、1テーマにつき5件を選び、自社名・商品名・他社のブランド名を含む問いの数を数え、あれば外す
  • 残った機会の問いから、自社が答えを書ける問いを3件選び、書ける理由を1行ずつ書く
  • 分類が自社の内容と違うと感じた行に、下向きの親指を最大3つまで付け、付けたテーマの名前を書く
  • 画面を保存し、日付・期間・見た件数を1行にまとめ、同じ手順をやり直す日を、カレンダーに1つ登録する
  • 社内や顧客への報告に載せる数字ごとに、「概算」または「範囲」の注を、1語ずつ書き添える

時間が限られているときは、項目1・3・4・13の4つだけでも、状況が分かる。タブが見えない場合は、項目3で終わりにする。

06 代替・他の選択肢 — テーマ別の画面が使えないとき、何で補うか

タブが出ないときは、自分でテーマに分ける

Topics Portfolioのタブが出ない場合でも、Citations & Pagesのページごとの引用は見られるはずである。そのページの一覧を表計算に書き出し、URLの階層やカテゴリで、自分でテーマに分ける方法がある。公式の分類より粗くても、自社の編集の分け方に合っている分類のほうが、手を打ちやすい。

Googleの側の画面とは、分け方が違う

Search Consoleには、生成AIパフォーマンスのレポートがある。Googleのヘルプのページ(2026年10月14日に開いた英語版)は、このレポートを、GoogleのAI OverviewsとAI Modeでの、インプレッションの動きを見るものと説明している。表のまとまり(ディメンション)として、ページ、国、日付、デバイスの4つが書かれている。また、2026年8月31日の時点で、全世界のすべてのサイトに展開済み、と書かれている。このページの説明には、テーマで束ねる見方は出てこない。Googleが見せたのが表示回数までだったことは、当サイトの記事「Googleが見せたのは表示回数までだった ── 生成AIパフォーマンスレポートの「半分」と、自分で測る指標が止まっていた93日」で書いた。Bingは引用の回数、Googleはインプレッションと、数える単位が違うので、足したり比べたりしない。

当サイトの記事「生成AIパフォーマンスレポートが全世界に届いた。それでも「空」の理由は2つ残っている ── 自分のサイトで確認する13項目(2026年9月時点)」と「Search ConsoleのAIパフォーマンスレポート、結局どこまで見えるようになったのか ── 全サイト公開の噂と、インプレッションしか測れない現実を確認する(2026年8月時点)」に、Google側のレポートの読み方を書いた。3つのツールを並べて、AIでの見え方を測る話は、記事「AIに表示された回数を知っているか — GSC・GA4・Bing、3ツール立体計測の正直な現在地」にある。Search Consoleの画面で迷ったときは、当サイトの無料ツール🔧 Google Search Console お助け。もうちょっと詳しく知りたいよツールが使える。

IndexNowで、変更をBingに知らせる

2月の記事は、内容を新しく保つ手段として、IndexNowを案内している。ページの追加・更新・削除を、参加する検索エンジンへ知らせる仕組みである。Bing Webmaster ToolsのAPIの変更は、記事「Bing WebmasterのSOAP・POX APIは、もう応答しない ── 自社の自動送信が止まっていないか確認する13項目(2026年9月時点)」で扱った。

いまは使わない、という選択

タブが出ない場合や、機会の問いが自社の事業に合わない場合は、いまは何も手を打たないのも、1つの判断である。手順1の記録と、1か月後の確認だけは続けると、画面が出た日に気づける。

注意

ベータ版の数字を根拠に、「このテーマで引用される」「この問いに書けば、引用される」と、顧客や社内へ約束しない。公式が、数字を概算と書き、分類にも誤りがありうると書いている。約束できるのは、「画面でこう見えた。次に、この3つを確かめる」までである。

07 当サイトで確かめたこと

読んだ公式の文章と、その日付

2026年10月14日に、Bingの公式ブログの3本(2月・6月16日・10月13日)、2月12日のgroundingの記事、Googleのヘルプの1ページを、本文を取得して読んだ。この記事の英文の引用は、すべて、取得した本文から、1文字ずつ照らして書いた。照らせなかった文は、引用の形にせず、要旨で書いている。

読めなかったもの

6月の記事は、AIパフォーマンスのよくある質問のページ(Bing Webmaster Toolsのヘルプ)を案内している。2026年10月14日に開いたが、ページがJavaScriptで内容を作る形で、取得できたのは、JavaScriptを有効にする必要があるという英文だけで、本文は読めなかった。この記事は、よくある質問の中身を、一切引いていない。

当サイトの画面は、この記事を書いた時点で、確かめていない

当サイトのBing Webmaster Toolsで、AIパフォーマンスのタブが見えるか、Topics Portfolioが出るかは、この記事を書いた時点で、確かめていない。当サイトも、この記事の13項目の順で確かめる。確かめた結果は、日付をつけて、この記事に書き足す。

「書かれていなかった」と言えるのは、読んだ範囲までである。他人が測った数字を、自分のサイトに当てはめる前の注意は、当サイトの記事「「+28%」と「+9%」は、同じ調査の、同じプラットフォームの数字だった ── 他人が測った数字を自分のサイトに当てはめる前に確かめる3点」にまとめてある。

08 このテーマの、これまで

日付つきの記録

  • 2026年2月:BingがAIパフォーマンスを、Bing Webmaster Toolsの公開プレビューとして導入した(Bing Blog・ページ上の日付は2月10日)。
  • 2026年6月16日:Intents、Topics、Citation Share、Compareの4つが、プレビューで加わった(Bing Blog)。
  • 2026年8月31日:この日の時点で、Search Consoleの生成AIパフォーマンスのレポートが、全世界のすべてのサイトに展開済み(Googleのヘルプの記述)。
  • 2026年10月13日:AIパフォーマンスにTopics Portfolioがベータで加わった(Bing Blog)。

当サイトの関連する過去の記事は、下の「関連記事」に並べた。

Bingのウェブマスターツールに、AIの回答に引用される問いをテーマ別に束ねるTopics Portfolioがベータで加わった。分類はAIが作り、数字は概算で、画面が出ないサイトもある。自社の画面で何を読み、何を読まないかを確かめる13項目を並べた。
2025/05/31
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池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。