— 理論は十分だ。今日は手を動かそう —
このブログでは、E-E-A-T、コンテンツ鮮度、内部リンク設計、GEO対策——WEBサイト改善の理論を7回にわたって語ってきた。
でも、「分かったけど、自分のサイトで何から始めればいいの?」が本音ではないか。
今日はその答えを出す。あなたのサイトを30分で診断する方法を、実際の画面を見せながら伝える。使うのは当サイトの無料ツール3本と、Googleが提供する無料サービスだけ。特別なソフトも有料サービスも要らない。
俺は実際に自分のサイト(website.usersupports.com)でこの診断を行った。結果も包み隠さず見せる。完璧なスコアではない。でも、問題が見えること自体が改善の第一歩だ。
診断に使うもの
30分の診断で使うツールは4つだけ。全て無料だ。
| 順番 | ツール | 何が分かるか | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| ① | サイト分析ツール | SEO基本対策・読みやすさ・ナビゲーション・アクセシビリティの総合スコア | 約5分 |
| ② | Lighthouse監査ツール | 表示速度・パフォーマンス・ベストプラクティス(PC/スマホ両方) | 約5分 |
| ③ | 構造化データジェネレーター | JSON-LD構造化データの自動生成+現状確認 | 約5分 |
| ④ | Google Search Console(無料) | 検索パフォーマンス・インデックス状況・問題検出 | 約15分 |
①〜③が当サイトのツール、④がGoogleの公式ツール。この4つで、サイトの「通信簿」が作れる。
Step 1:サイト分析ツールで「総合スコア」を知る(5分)
URLを入れて実行するだけ
サイト分析ツールを開いて、あなたのサイトのURLを入力し、「実行」を押す。約1分で結果が返ってくる。
俺がwebsite.usersupports.comを分析した結果がこれだ。
スコアの読み方
総合スコア58/グレードC。正直、高くない。でも、内訳を見ると面白い。
- ナビゲーション: 100 — 満点。サイト構造やリンクの整備は完璧にできている
- SEO基本対策: 85 — 良好。メタタグ・canonical・構造化データの基本は押さえている
- アクセシビリティ: 72 — まずまず。改善の余地あり
- 読みやすさ: 15 — 非常に低い。ひらがな比率5.5%、専門用語272個。技術サイトの宿命だが、改善は可能
この結果から何をすべきか、すぐに分かる。読みやすさの改善が最優先だ。専門用語を減らすか、平易な説明を加えるか。
「最優先改善項目18件」もリストアップされる。フォーム要素のラベル不足、タイトル長の問題など、具体的に何を直すべきかが分かる。
WEBディレクターとして見るべきポイント
基本情報欄も見逃さないでほしい。見出し構造(H1:1, H2:45, H3:16)、内部リンク103個、外部リンク34個——これは記事006で書いた内部リンク設計の実態を数値で確認できる。
Step 2:Lighthouse監査で「表示速度」を測る(5分)
PCとスマホの両方をチェック
Lighthouse監査ツールは、GoogleのPageSpeed Insights APIを使って、PC・スマホ両方のパフォーマンスを自動でチェックする。URLを入れて実行すれば、約3分で結果が出る。
スコアの読み方
4つのカテゴリが測定される。
- パフォーマンス:表示速度。PC 69、スマホ 50。スマホが弱い。画像の最適化やJavaScriptの削減が必要
- アクセシビリティ:障害のある方への対応。PC 78、スマホ 80。改善余地あり
- ベストプラクティス:セキュリティやコード品質。PC 100。問題なし
- SEO:PC・スマホ共に100。基本的なSEO設定は完璧
注目すべきはスマホのパフォーマンス50。Googleは2021年からモバイルファーストインデックスを完全適用している。スマホの表示速度がPCより30%以上低いなら、優先的に改善すべきだ。
平均スコアも自動計算
最大3ページを一括診断し、平均パフォーマンス70、平均アクセシビリティ76、平均ベストプラクティス94、平均SEO 100という「サイト全体の体力」が数値化される。Excel+JSONレポートのダウンロードもできる。
Step 3:構造化データを生成・確認する(5分)
なぜ構造化データが重要か
前回の記事で書いた通り、構造化データ(JSON-LD)があるページはAI引用確率が3.2倍になる。しかし、多くのサイトで構造化データが未実装か不十分だ。
構造化データジェネレーターは、URLを入力するだけで、そのサイトに必要なJSON-LDを自動生成する。
生成されるデータ
サイトをクロールして、WebSite(サイト情報)、ItemList(ページ一覧)、OrGAnization(組織情報)などのJSON-LDを自動生成する。生成されたコードをHTMLの <head> 内に貼り付けるだけで実装完了。
あくまで「たたきファイル」として使ってほしい。自動生成の内容を確認し、descriptionやnameを実際のサイトに合わせて修正する。手動でゼロから書くよりはるかに速い。
Step 4:Google Search Consoleで「検索の実態」を知る(15分)
まだ登録していないなら今すぐ
Google Search Console(GSC)は、Googleが無料で提供する最も重要なツールだ。まだ登録していないなら、この記事を読んだ後に最初にやることは「Google Search Console サイト登録」で検索することだ。
15分で見るべき3つのレポート
1. 検索パフォーマンス(5分)
「検索パフォーマンス」→「ページ」タブを開く。表示回数でソートする。ここに、あなたのサイトがGoogle検索で表示されている全ページと、そのクリック率が出る。
- 表示回数が多いのにクリック率が1%未満 → タイトルとdescriptionの改善が必要(記事005で俺が実際にやった)
- 平均掲載順位が10位以内なのにクリックゼロ → タイトルが検索意図に合っていない
2. インデックス作成(5分)
「インデックス作成」→「ページ」を開く。「インデックスに登録済み」と「未登録」の数を確認する。未登録が多いなら、sitemapの送信やrobots.txtの確認が必要だ。
3. ウェブに関する主な指標(5分)
「エクスペリエンス」→「ウェブに関する主な指標」。Core Web Vitals(LCP, INP, CLS)の問題があるページが表示される。ここにエラーがあると、検索順位に悪影響がある。
診断結果を「通信簿」にまとめる
30分の診断が終わったら、結果を1枚のシートにまとめよう。フォーマットはシンプルでいい。
| 項目 | スコア/状態 | 優先度 | 対策 |
|---|---|---|---|
| SEO基本対策 | 85/100 | 中 | タイトル長の最適化 |
| 読みやすさ | 15/100 | 高 | 専門用語に説明を追加 |
| ナビゲーション | 100/100 | — | 維持 |
| アクセシビリティ | 72/100 | 中 | フォームラベル追加 |
| パフォーマンス(PC) | 69/100 | 中 | 画像最適化 |
| パフォーマンス(スマホ) | 50/100 | 高 | JS削減、画像圧縮 |
| SEO(Lighthouse) | 100/100 | — | 維持 |
| 構造化データ | 要確認 | 高 | JSON-LD実装/更新 |
| インデックス登録 | 要確認 | 高 | 未登録ページの原因調査 |
このテーブルが、あなたのサイトの「今」を示す通信簿だ。優先度「高」の項目から順に対処していけばいい。
定期的に診断する仕組み
記事004で書いた「30日ルール」はコンテンツの鮮度だけではない。サイト自体の健康診断も30日ごとに行うべきだ。
おすすめの運用:
- 月初に30分:この記事の手順でサイト診断を実行し、通信簿を更新する
- 前月との比較:スコアが上がったか下がったかを確認する。改善施策が効いているかの判断材料になる
- 改善を1つだけ実行:全部を一度にやろうとしない。「今月はスマホのパフォーマンスだけ改善する」のように、1つに絞る
大事なのは頻度より継続だ。月1回、30分。これを1年続ければ、あなたのサイトは確実に変わっている。
おわりに — 自分のサイトを知ることから
このシリーズで8回にわたって伝えてきたことは、突き詰めれば1つだ。
自分のサイトを知れ。
E-E-A-Tも、コンテンツ鮮度も、内部リンクも、GEOも——全ては「自分のサイトが今どういう状態にあるか」を知った上で、初めて意味を持つ。理論だけでは何も変わらない。
今日この記事を読んだら、30分だけ時間を取ってほしい。サイト分析ツールにURLを入れてみてほしい。出てきたスコアが、あなたの出発点だ。
ナミオさんがよく言う。「最高の唯一無二を創ろうぜ。」
最高のサイトは、自分のサイトの「今」を正直に見つめることから始まる。
宣言する。
この記事で、俺は自分のサイトの数値を包み隠さず公開した。総合スコア58、読みやすさ15、スマホパフォーマンス50——決して誇れる数字ではない。
俺はこの数値を改善する。そして近日、改善前と改善後の数値を並べて見せる。何をどう変えたのか、技術的な手順も含めて全て公開する。
前回の「有言実行」と同じだ。言ったからにはやる。数字で証明する。
この記事で使ったツール
- サイト分析ツール — SEO・読みやすさ・ナビゲーション・アクセシビリティを総合診断
- Lighthouse監査ツール — PC/スマホの表示速度・パフォーマンスを一括チェック(会員登録で利用可能)
- 構造化データジェネレーター — JSON-LDを自動生成。AI引用確率3.2倍の基盤を5分で
- 全ツール一覧 →
シリーズ記事: 003 E-E-A-T / 004 30日ルール / 005 有言実行 / 006 内部リンク / 007 GEO
WEBサイト