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WordPress 7.2 Beta 4は「本番に入れない」試験版で、Beta 3は7.1.4に同梱された ── 本番の更新の前に、複製で更新の所要時間を測り、複製が外へ手を出さないことを確かめる13項目(2026年11月時点)

目次
  1. 01 何が書いてあるか — Beta 4は、本番や重要なサイトに入れない試験版である
    1. Beta 3は、単独では出なかった
    2. 試す4つの方法
    3. Beta 4の中身は、短くしか書かれていない
    4. 最終版の日付は、文書で違って書かれている
    5. この記事で扱わないこと
  2. 02 なぜ・背景 — 複製で試す理由は、本番と同じ組み合わせにある
    1. テストの呼びかけは、複製で更新して使い続けることを勧める
    2. 空のサイトでは、本番の組み合わせが見えない
    3. 複製は、本番の更新の予行にもなる
    4. 12月8日に、自動で7.2へ上がるサイトがある
  3. 03 用語 — 出てくる言葉を、先にそろえる
  4. 04 型別 — 誰に関係があり、何が分からず、どう確かめるか
    1. 🅰 適用範囲 — 本番のほかに、複製を作れるWordPressサイト
    2. 🅱 この情報が測っていないこと
    3. 🅲 手順1 — 本番の状態を、先に控える
    4. 🅲 手順2 — バックアップを取り、戻せるかを見る
    5. 🅲 手順3 — 複製を作る
    6. 🅲 手順4 — 複製を、外へ出さない
    7. 🅲 手順5 — 複製で更新して、所要時間を測る
    8. 🅲 手順6 — 更新の前後を比べる
    9. 🅲 手順7 — 結果を、本番の日取りに変える
  5. 05 明日、担当サイトで確認できることチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — 複製の作り方は、見えるものと手間が違う
    1. 3つの作り方を、表で比べる
    2. ホスティング会社のステージングを使う
    3. 空のサイトで、本体の変更だけ見る
    4. 複製を持てないとき
  7. 07 筆者が確かめたこと — Beta 4のzipは、7.1.4と1,465ファイルで中身が違った
    1. 取得したzipが、公表された値と合った
    2. 2つのzipを、ファイルごとに比べた
  8. 08 このテーマは、ここまで — 7.2のベータと、10月の更新の記録
    1. 日付つきの流れ
    2. 当サイトの、関連する過去の記事
    3. 今回の記事の位置
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が書いてあるか — Beta 4は、本番や重要なサイトに入れない試験版である

引用について

この記事は、WordPress 7.2 Beta 4の告知(2026年11月3日付)、7.1.4の告知(10月28日付)、7.2のリリース日程の投稿(10月6日付)、テストの呼びかけの投稿(10月20日付)、Beta Testerプラグインの説明、WordPressの更新・バックアップ・自動更新の文書、WP-CLIの文書を、2026年11月4日に開いて確かめた内容を書いている。英文は一字ずつ引き写さず、記事の筆者が日本語に直した要旨で書く。出典に書かれていない筆者の読みと案は、「筆者の読み」「筆者の案」と書いて分ける。WordPress Playgroundの文書のページは、画面を組み立てる部品しか返らず、中身が読めなかった。Playgroundのトップページに出る説明だけを読んだ。

WordPressは2026年11月3日、7.2 Beta 4を出した。告知の要旨は、まずこうである。この版は、試験と開発のためだけの版であり、本番や重要なサイトに入れたり、動かしたり、試したりしてはならない。試すなら、試験環境か、手元のサイトで行う。

最終版の7.2は、12月8日に出る予定である。それまでの間、本番のサイトで、いつ何をするかを決める材料は、この告知と、公式の日程にある。この記事は、その材料を使って、本番の更新の前に、本番と同じ中身の複製で試すときに、何を確かめておくかを書く。複製には、本番と同じデータが入る。そのため、試す前に、複製が外へ手を出さないことを確かめる必要がある。もう1つ、複製で更新して、かかった時間を測っておく。10月の更新で、更新の最中の短い間が弱点になったためである(対の記事で書いた)。

Beta 3は、単独では出なかった

告知には、「Beta 3はどうなったのか」という見出しがある。答えは1行で、10月28日に出た7.1.4に、7.2 Beta 3が含まれていた、というものである。7.1.4の告知も、7.2 Beta 3も出た、適用できる修正はすべて含む、と書く。日程の投稿の表にも、「Beta 3(7.1.4の間に出た)」と書かれている。

この書き方から、ベータの番号が欠けたり、他の版と同じ日に出たりすることがある、と分かる。試験版を追うサイトでは、番号の抜けを、不具合と読まなくてよい。

試す4つの方法

告知は、Beta 4を試す方法を4つ挙げている。

方法告知が書く手順(要旨)
Beta Testerプラグインプラグインを入れて有効にし、「Bleeding edge」の経路と、「Beta/RC Only」の流れを選ぶ
zipの直接ダウンロードBeta 4のzipを取り、サイトに入れる
WP-CLIwp core update --version=7.2-beta4
WordPress Playground7.2 Beta 4のPlaygroundを、ブラウザで開く。準備は要らない

4つの方法の見え方の違いは、WordPress 7.2 Beta 1の告知は変更点を機能名で並べるだけ。自社のサイトに効く場所は、4つの束に分けて試験環境で確かめる ── 確認する13項目(2026年10月時点)に書いた。この記事は、4つのうち、本番の複製に当たる使い方に絞る。

Beta 4の中身は、短くしか書かれていない

告知が挙げる変更は、少ない。アクセシビリティでは、Windowsのハイコントラストモードでの、キーボードの焦点の見え方が改善された。管理画面の細かい調整、右から左へ書く言語でのブロックの並び、ブロックの間隔の直しもある。開発者向けでは、Abilities API、DataViewsの拡張、REST APIの挙動の改善が続いた。リビジョンの扱いと入力の検証の修正、対応環境での互換の更新もある。新しい標準のテーマIpsumは、焦点の表示や画面読み上げのリンクなどが調整された。そして、更新の画面に、翻訳の更新が1件ずつ出て、選んで入れられるようになる。

告知は、どの変更で、どのテーマやプラグインが動かなくなるかを書いていない。それは、試して初めて分かる。

最終版の日付は、文書で違って書かれている

最終版の日は、Beta 4の告知と日程の投稿が12月8日と書く。一方、10月20日のテストの呼びかけは、12月9日と書いていた。日付の食い違いは、WordPress 7.2 Beta 1の告知は変更点を機能名で並べるだけ。自社のサイトに効く場所は、4つの束に分けて試験環境で確かめる ── 確認する13項目(2026年10月時点)で、すでに書いた。この記事は、日程の投稿の日付(12月8日)を使い、直前に公式のページで確かめ直すよう勧める。

この記事で扱わないこと

Beta 4の機能の解説、最終版の内容の予想は扱わない。「7.2で10月の脆弱性の問題が直る」といった結び付けも書かない。また、当サイトはWordPressを使っていない。「当サイトで7.2を試した」という話は、この記事には出てこない。確かめたのは、公開されている配布物の中身である(07章)。

02 なぜ・背景 — 複製で試す理由は、本番と同じ組み合わせにある

テストの呼びかけは、複製で更新して使い続けることを勧める

10月20日のテストの呼びかけは、試験の勧めを、次のように並べている。自分のサイトを、いつものように使って試す。試験用のサイト(ステージング)を作る。本番のサイトで、ベータを試したり更新したりしない。理由は、問題が出たとき、利用者に見えてしまうからである。ステージングで更新して、サイトをいつものように使い続け、更新の後に出た誤りや警告、変な挙動と、その時にした操作を書き留める。

呼びかけは、確認の一覧も載せている。たとえば、更新の後に、プラグインやテーマが自動で無効になっていないか。サイトヘルスに新しい警告が出ていないか。リンクとパーマリンクで、404などの誤りが出ないか。サイトマップとrobots.txtが動くか。予約投稿や自動の作業が、予定どおりに動くか。決済や解析との連携が、まだつながるか。このうち、プラグインの無効化と連携の確認は、本番と同じ組み合わせが無いと確かめられない(筆者の読み)。

空のサイトでは、本番の組み合わせが見えない

Playgroundや、手元で新しく作ったサイトは、空である。本番で使っているプラグイン、テーマ、設定、データの量は入っていない。そのため、本体の変更そのものは試せても、本番の組み合わせで何が起きるかは分からない。複製は、データベースとファイルを写すので、本番の組み合わせを持つ。その代わり、本番のデータも持つ。複製を作る作業は、守りの作業と、組になる(筆者の整理)。

複製は、本番の更新の予行にもなる

複製には、もう1つの使い道がある。本番の更新の所要時間を、先に測ることである。10月28日の7.1.4では、本体の更新の最中の短い間が弱点になっていた(WordPress本体の更新の最中に、認証なしでコードを実行されうる脆弱性が、11月3日に悪用確認リストへ載った。期限は11月6日 ── 担当サイトの更新の窓と、前後の記録を確かめる13項目(2026年11月時点))。複製で更新にかかった時間を測っておけば、本番の窓の長さの目安になる(筆者の案)。ただし、複製が外から届く場所にあるなら、複製の更新の最中も、同じ窓を持つと読める。複製を外に出さない確認は、この意味でも要る。

12月8日に、自動で7.2へ上がるサイトがある

WordPressの文書は、自動更新の既定を次のように書く。5.6より前は、小さな版(修正やセキュリティの版)だけが既定で自動だった。5.6以降に新しく入れたサイトは、小さな版と大きな版の両方が、既定で自動になる。ただし、バージョン管理の検出がある場合は、この限りではない。既存のサイト(文書の言い方はExisting installations)は、管理者や設定の定数、フィルタで大きな版の自動更新を有効にしない限り、それまでの動き(小さな版だけ)のままである。

7.2は、7.1.4の告知が「次の大きな版」と呼ぶ。つまり、12月8日の最終版に、本番が自動で上がるかは、サイトごとに違う。上がるサイトでは、複製で試す期間が、最終版の日までに限られる。上がらないサイトでも、更新の日取りは、自分で決めなければならない。

03 用語 — 出てくる言葉を、先にそろえる

用語

複製(ステージングサイト)は、本番と同じ中身を持つ、試験用のサイトである。公式の呼びかけは、ステージングを、本番ではない複製と説明している。この記事では、データベースとファイルを写して作ったものを、複製と呼ぶ。

用語

ベータ版とリリース候補(RC)は、最終版の前に出る試験版である。ベータは、変更が入る段階の版で、RCは、重大な不具合が出なければ最終版になる版である。Beta 4の後に、Beta 5、RC 1から3が出る予定である。

用語

Beta Testerプラグインは、試験版へ更新する道を、画面から開くプラグインである。説明によると、有効にすると、サイトが「小さな版の更新の経路」に切り替わる。もっと先の開発版を選ぶ設定もある。プラグインの説明は、使う前にバックアップを取ることも勧めている。

用語

環境の種類は、WP_ENVIRONMENT_TYPEという設定で、サイトに伝える値である。取れる値は、local、development、staging、productionの4つで、設定が無ければproductionになる、とWordPressの文書にある。プラグインやテーマが、環境で動きを分けるための仕組みである。

04 型別 — 誰に関係があり、何が分からず、どう確かめるか

🅰 適用範囲 — 本番のほかに、複製を作れるWordPressサイト

対象は、WordPressを使い、複製を作れるサイトである。ホスティング会社が、ステージングの機能を用意している場合もある。呼びかけは、ステージングの作り方が分からなければ、ホスティング会社に聞くように書く。サーバーに入って作業できる人は、WP-CLIで複製を作れる。

🅱 この情報が測っていないこと

Beta 4の告知は、Beta 4で何が壊れるかを書いていない。複製の作り方の細部は、環境ごとに違い、公式の文書は1つの手順を決めていない。この記事も、Beta 4を実際に入れて動かしてはいない。担当サイトの更新の所要時間も、測っていない。

注意

複製には、本番のデータが入る。会員の情報、問い合わせの内容、注文の記録が含まれる場合は、複製にも本番と同じ守りが要る(筆者の読み)。試し終えた複製は、不要になったら、データごと消す決まりにしておく。

🅲 手順1 — 本番の状態を、先に控える

複製を作る前に、本番の状態を、一覧に書く。版、PHPの版、有効なプラグインの数、そして自動更新の設定である。

wp core version
wp plugin list --status=active --format=count
grep -n "WP_AUTO_UPDATE_CORE\|AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED" wp-config.php

1つ目は版、2つ目は有効なプラグインの数を出す。--statusで、状態を絞れる、とWP-CLIの文書にある。3つ目は、自動更新の設定を探す。WordPressの文書によると、WP_AUTO_UPDATE_COREは、trueで開発版・小さな版・大きな版がすべて、falseですべて無効、'minor'で小さな版だけが有効になる。AUTOMATIC_UPDATER_DISABLEDをtrueにすると、すべての自動更新が止まる。どちらも見つからなければ、そのサイトの既定の動きになる。

🅲 手順2 — バックアップを取り、戻せるかを見る

WordPressの文書は、更新の前に、データベースとファイルの両方をバックアップするように書く。データベースだけでは、テーマ、プラグイン、アップロード、設定のファイルが入らない、とデータベースのバックアップの文書に明記されている。保管の目安として、バックアップの文書は、3〜5個の新しいものを、別の場所に置くように勧める。

取っただけでは、戻せるかは分からない。戻す練習は、複製を作る作業とほぼ同じなので、複製を作ること自体が、その練習になる(筆者の案)。戻す手順を試す考え方は、WordPress 7.2は12月8日に出る予定で、ベータは10月20日に始まる ── 日程の各日付に試験環境でやることを割り当てる13項目(2026年10月時点)にも書いた。

🅲 手順3 — 複製を作る

データベースは、WP-CLIで書き出して、複製側で読み込める。ファイルは、本番のディレクトリを、複製の場所へ写す。

wp db export honban.sql
wp db import honban.sql
wp search-replace 'https://本番のURL' 'https://複製のURL' --dry-run

1つ目は、mysqldumpを使って書き出す、とWP-CLIの文書にある。2つ目は、複製側で、書き出したファイルを読み込む。3つ目は、データベースの中の文字列を置き換えるコマンドで、--dry-runを付けると、変更を保存せずに結果だけを出す。このコマンドは、PHPの直列化されたデータも扱える、と文書にある。結果を確かめてから、--dry-runを外して実行する。複製のURLは、本番とは別のものにする。

🅲 手順4 — 複製を、外へ出さない

複製が本番に手を出す道は、4つ考えられる(筆者の整理)。メール、予約や定期の処理、外部の連携、検索エンジンである。

複製が本番に手を出す4つの道を並べた図。メールは複製から利用者や顧客へ届かないか、予約と定期の処理は予約投稿や定期の処理が動き出さないか、外部との連携は決済や解析などへ本物のデータを送らないか、検索エンジンは複製のURLが検索に出ないか(載せないよう頼む設定を入れ、外からも読む)。それぞれに、複製で先にやることが添えてある
複製が本番に手を出す4つの道と、先にやること

まず、入口を閉じる。複製のURLに、パスワードや接続元の制限をかけて、外から開けない状態にする。そのあと、外からトップを開いて、認証を求められるか(401か403)を確かめる。パスワードのファイルを、公開される場所の外に置くことは、Basic認証のパスワードのファイルが、公開の場所の中に9本あった ── 外からは全部403だったが、読めなかったのは1つの決まりのおかげだった。確かめ方と、公開の外へ移した記録に書いた。

検索エンジンについては、管理画面の「表示設定」に、検索エンジンに載せないよう頼む欄がある。WordPressの文書によると、5.3以降は、これをオンにすると、ページのソースに、検索結果へ載せないよう頼む印(noindexとnofollow)が出る。頼む設定であって、断る仕組みではないので、入口の認証と組にする。

メール、予約、連携は、複製の中の設定を見て止める。予定されている処理は、次のコマンドで一覧にできる。

wp cron event list

WP-CLIの文書によると、このコマンドは、予定された処理を、名前、次に動く時刻、間隔で出す。一覧の名前から、メールや外部へ送りそうなものを探し、複製では止める。名前が何をするかは、プラグインごとに違うので、この記事では決めない。複製が自分で更新しないよう、AUTOMATIC_UPDATER_DISABLEDを入れる手もある。複製の更新は、手順5で、こちらの手で行うためである。

🅲 手順5 — 複製で更新して、所要時間を測る

複製を更新するときは、始めと終わりの時刻を、秒まで控える。Beta 4を試すなら、告知のコマンドが使える。7.1.4のような小さな版の更新も、同じ複製で試せる。

date '+%F %T'
wp core update --version=7.2-beta4
date '+%F %T'

WP-CLIの文書は、「別の更新が進行中」という誤りが出たときに、別の更新が動いていないことを確かめてから、wp option delete core_updater.lockを実行するよう書く。この説明から、更新の途中を示す鍵のような仕組みがあると読める(筆者の読み)。誤りが出たら、複製の側で、更新が本当に止まっているかを確かめてから、消す。

🅲 手順6 — 更新の前後を比べる

比べるのは、版、プラグインとテーマの状態、サイトヘルスの警告、画面の表示である。呼びかけの確認の一覧から、5分でできる項目を選ぶ。たとえば、プラグインやテーマが自動で無効になっていないか、サイトヘルスに新しい警告が出ていないか、リンクとパーマリンクに誤りが無いか、サイトマップとrobots.txtが動くか、管理画面に各権限で入れるかである。画面の見た目は、更新の前後で撮ったスクリーンショットを並べる。

🅲 手順7 — 結果を、本番の日取りに変える

複製で見つけたことと、所要時間を、本番の更新の日取りに使う。日程の投稿の予定では、11月10日にBeta 5、17日にRC 1、24日にRC 2、12月1日にRC 3、7日に予行演習と24時間のコード凍結、8日に最終版が出る。日程は、案であって、変わりうる。決めるときは、公式の日程のページで、日付を確かめ直す。

複製で試して本番の日取りを決める5つの段を並べた図。1は複製を作る、2は外へ出さない、3は複製で更新する、4は前後を比べる、5は日を決める。下に、公式の日程の案として、11月10日のBeta 5、11月17日のRC 1、12月8日の最終版が書かれている
複製で試して、本番の日を決める5つの段。日程は案で、変わりうる

05 明日、担当サイトで確認できることチェックリスト

以下は、担当サイトの複製を作り、外へ出さず、更新の所要時間を測って、一覧に書く13項目である。1〜3番目は公式の文書の読み取りと、自動更新の設定の確認、4〜6番目は試す1サイトの控えと複製づくり、7〜11番目は複製を外へ出さない確認、12〜13番目は複製での更新と、前後の比較である。1項目は5分以内でできる。チェックの状態は、お使いのブラウザに保存され、サーバーには送られない。

  • Beta 4の告知を開き、本番や重要なサイトに入れない、と書いた2文と、Beta 3の説明の1文を、メモ帳に書き写す
  • 公式の日程のページを開き、Beta 5・RC 1・最終版の日付を、暦に書き込む
  • 各サイトのwp-configで、WP_AUTO_UPDATE_CORE(自動更新の設定)を探し、見つかった値か「無し」を、一覧に書く
  • 複製を作って試すサイトを1つ選び、版・PHPの版・有効なプラグインの数を、一覧に書く
  • そのサイトのデータベースとファイルのバックアップを取り、取った日時と保存先を、一覧に書く
  • 複製を作り、トップページが開くまでにかかった時間を、分で一覧に書く
  • 複製のURLに認証をかけ、外からトップを開いて、401か403が返るかを、一覧に書く
  • 複製で「検索エンジンに載せない」設定をオンにし、トップのソースにnoindexが出るかを、一覧に書く
  • 複製でwp cron event listを取り、予定の件数と、メールや外部へ送りそうな名前の数を、一覧に書く
  • 複製のメールの送り先と、決済や解析の連携の設定が、本番のままでないかを、設定画面で見て、一覧に書く
  • 複製に、自動更新を止める設定が入っているかを見て、結果を一覧に書く
  • 複製を更新し、始めと終わりの時刻から、所要時間を分と秒で、一覧に書く
  • 更新の後、プラグインとテーマが無効に変わっていないか、サイトヘルスの警告の数、トップと記事2ページの表示を、更新の前と比べて、一覧に書く

06 代替・他の選択肢 — 複製の作り方は、見えるものと手間が違う

3つの作り方を、表で比べる

試験の場所は、呼びかけが挙げる中から、本番に近い順に3つ選べる。筆者の整理を、表にした。公式の文書が、この比較を書いているわけではない。

作り方本番の組み合わせ本番のデータ外へ出る道
ホスティング会社のステージング見える入るあり。入口と設定を確かめる
手元で複製(LocalやWP-envなど)見える入る手元で閉じる。メールと連携は確かめる
空のサイト(Playgroundなど)見えない入らないほぼ無い

ホスティング会社のステージングを使う

呼びかけは、ホスティング会社に、ステージングの作り方を聞くよう勧める。会社の機能なら、複製づくりの手間が減る。ただし、複製の入口、メール、連携の設定は、会社の標準のまま安全とは限らない。手順4の確認は、会社の機能で作った複製にも行う。

空のサイトで、本体の変更だけ見る

Playgroundは、トップの説明によると、WordPressとPHPとデータベースを、ブラウザの中で動かす。サーバーも、データベースの用意も、ログインも要らない。本番のデータを入れないので、複製が外へ手を出す心配は、ほとんど無い。その代わり、本番のプラグインとテーマの組み合わせは見えない。本体の変更を見るだけなら足りる、と筆者は考える(筆者の読み)。

複製を持てないとき

複製を作れないサイトは、更新の日取りで守る。ベータは試さず、RCや最終版の様子が出てから、本番を更新する、という選び方である。その場合も、更新の前のバックアップと、更新の後の確認は、省けない。日程ごとの考え方は、WordPress 7.2は12月8日に出る予定で、ベータは10月20日に始まる ── 日程の各日付に試験環境でやることを割り当てる13項目(2026年10月時点)に書いた。

実務のヒント

複製は使い捨てにすると決めておく。試験のたびに、本番から作り直す。古い複製を残すと、本番のデータの古い写しが、守りの外に残り続ける。

07 筆者が確かめたこと — Beta 4のzipは、7.1.4と1,465ファイルで中身が違った

当サイトはWordPressを使っていないので、複製の作り方や更新の所要時間は、当サイトでは測れない。この章では、公開されている2つの配布物(7.1.4のzipと、7.2 Beta 4のzip)を、筆者が取得して比べた結果を書く。取得は、2026年11月4日に行った。Beta 4を実際に入れて動かしてはいない。

取得したzipが、公表された値と合った

Beta 4のzipは、43,969,156バイトだった。同じ場所の「.sha1」のファイルに書かれた値(4e94811c…)と、取得したzipのSHA-1が一致した。7.1.4のzipも、同じ場所のSHA-1と一致した。ただし、この値は、同じ配布元が出しているので、転送で壊れなかったことは確かめられるが、配布元が正しいことまでは確かめられない。zipの中のバージョンのファイルには、Beta 4が「7.2-beta4」と書かれていた。

2つのzipを、ファイルごとに比べた

2つのzipに入るファイルを、名前と中身の照合値で比べた。7.1.4は3,782ファイル、Beta 4は4,095ファイルである。

区分ファイル数意味
同じ2,3072つで中身が一致する
変更1,465同じ名前で、中身が違う
追加323Beta 4だけにある
消えた107.1.4にあって、Beta 4に無い
7.1.4とBeta 4のzipのファイルの比較を示した図。7.1.4は3,782ファイルで、同じが2,307、変更が1,465、消えたが10。Beta 4は4,095ファイルで、同じが2,307、変更が1,465、追加が323
7.1.4とBeta 4のzipの比較。2026年11月4日に、2つを取得して照らした

Beta 4のzipの約36%に当たる1,465ファイルが、7.1.4と中身が違う。追加の323のうち、132は、新しい標準のテーマIpsumの部品だった。名前から、Secrets APIの部品と読める13ファイルのまとまりも、追加の中にあった(中身は読んでいない)。変更は、PHPが497、スタイルが495、スクリプトが245ファイルで、この3つが中心だった。なお、2つのzipのバージョンのファイルには、必要なPHPの版が、どちらも「7.4」と書かれていた。これは、ファイルに書かれた値で、最終版では変わりうる。

この数え方は、zipに入る名前と照合値を比べたもので、変更の中身の良し悪しは見ていない。複製で試す範囲の目安として、「1,465ファイルが変わる」と言えるまでである。

08 このテーマは、ここまで — 7.2のベータと、10月の更新の記録

日付つきの流れ

  • 2026年10月6日: 7.2のリリース日程の案が出た。最終版は12月8日。
  • 2026年10月20日: Beta 1が出て、テストの呼びかけが出た。
  • 2026年10月27日: Beta 2が出た。
  • 2026年10月28日: 7.1.4が出て、7.2 Beta 3が含まれた。
  • 2026年11月3日: Beta 4が出た。
  • 2026年11月4日: この記事のために、告知と配布物を開き直した。

当サイトの、関連する過去の記事

今回の記事の位置

これまでの7.2の記事は、日程と変更点を読んだ。今回は、本番の更新の前に、複製を作って外へ出さず、所要時間を測るところに絞った。対の記事のWordPress本体の更新の最中に、認証なしでコードを実行されうる脆弱性が、11月3日に悪用確認リストへ載った。期限は11月6日 ── 担当サイトの更新の窓と、前後の記録を確かめる13項目(2026年11月時点)は、本番の更新の最中と、その前後の記録を扱う。複製で測った所要時間は、その記事の「更新の窓」の目安に使える(筆者の案)。

複製の画面を確かめるときに、当サイトの無料ツールも使える。🔧 【運営】WEBページのスクリーンショット、表示デバイスの比較をまとめて撮っちゃおツールは、表示デバイスの違いでスクリーンショットを撮る。ただし、認証をかけた複製は、外から開けないので撮れないと、筆者は読む。🔧 【UX】WEBサイト内のリンク漏れ・チェックツールも、公開されたURLが対象なので、同じ注意が要る。

WordPress 7.2 Beta 4は、本番や重要なサイトに入れない試験版で、Beta 3は10月28日の7.1.4に含まれた。本番の更新の前に、複製で更新の所要時間を測り、複製が外へ手を出さないことを、13項目のチェックリストで確かめる。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-11-05 調査更新済
  • Android(stable) 17
  • Chrome Android(stable) 157.0.8103.38
  • Chrome iOS(stable) 157.0.8103.37
  • Chrome(beta) 158.0.8127.2
  • Chrome(dev) 159.0.8130.0
  • Chrome(stable) 157.0.8103.27
  • Edge(stable) 156.0.4314.42
  • Firefox(stable) 159.0.1
  • Opera(stable) 139.0.6053.38
  • Safari iOS(stable) 27.2
  • Safari(stable) 27.2
  • iOS(stable) 27.2

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このサイトで書いている人

株式会社ツクルン

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Webアドバイジング・クリエイター
池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。