トップページ > Lighthouse 13.5にAIエージェント向けカタログの検査が入った。探す名前は、仕様が「前身」と呼ぶai-catalogの側だった ── 置くか置かないかを決めて確かめる14項目(2026年10月時点)

Lighthouse 13.5にAIエージェント向けカタログの検査が入った。探す名前は、仕様が「前身」と呼ぶai-catalogの側だった ── 置くか置かないかを決めて確かめる14項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — Lighthouse 13.5.0にARDの検査が入り、探しに行く名前は仕様が「前身の名前」と呼ぶ側だった
    1. Lighthouse v13.5.0の「New Audits」に、検査が1つ載った
    2. 検査の名前は「ard-schema」で、Agentic Browsingのカテゴリに入る
    3. 検査が探しに行く手がかりは、4つある
    4. 仕様の側は、新しい名前に変わっている
    5. つまり、検査と仕様で、探す名前が食い違っている
    6. この記事が書くことと、書かないこと
  2. 02 なぜ・背景 — AIエージェント向けの案内を置く話は、提案の段階にある
    1. ARDが解こうとしている問題
    2. 仕様は「提案」であり、作者の所属は複数にまたがる
    3. Lighthouseの「Agentic Browsing」は、実験的なカテゴリである
    4. 公式の採点ページには、ARDの記載がまだ無い
  3. 03 用語 — 似た名前が多いので、先にそろえる
    1. ARDとai-catalog
    2. エントリとrepresentativeQueries
    3. Agentmap
    4. 「対象外」と「不合格」の違い
  4. 04 型別 — 自社に関係があるか、何が測られていないか、どの順で確かめるか
    1. 🅰 この検査が関係するサイト
    2. 🅱 この検査が測っていないこと
    3. 🅲 確かめる手順
    4. 手順1 — 2つのファイル名と、3つの入口を開く
    5. 手順2 — 「存在しない場所」の返事を確かめる
    6. 手順3 — 窓口を数える
    7. 手順4 — 置くなら、ARDの手順の雛形から始め、必須の項目を足す
    8. 手順5 — 3か月後に、公式の更新日を見直す
  5. 05 明日、自社で確認するチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — llms.txtとの扱いの違いを見て、置かない選択も含めて決める
    1. 同じ区分にあるllms.txtの検査は、どう扱われるか
    2. 置かない選択は、不利になる設計ではない
    3. WebMCPの検査は、また別の準備が要る
    4. 当サイトの無料ツールで、確認の入口を作る
  7. 07 当サイトで確かめたこと
    1. 当サイトのトップと入口を、2026年10月5日に確かめた
    2. ソースの読み方に当てはめると、検査は「対象外」になる
    3. 当サイトのllms.txtは、隣の検査の3つの条件を満たしている
    4. ARDの手順の雛形を、検査部品に通した結果
    5. 当サイトの扱い
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 検査が入るまでの、日付つきの記録
    2. 当サイトの、関連する過去の記事
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — Lighthouse 13.5.0にARDの検査が入り、探しに行く名前は仕様が「前身の名前」と呼ぶ側だった

Lighthouse v13.5.0の「New Audits」に、検査が1つ載った

Lighthouseの公開ページ(GitHub)にある「v13.5.0」のリリースを、2026年10月5日に開いた。「New Audits」(訳: 新しい検査)の欄には、次の1行だけが載っている。

"ard-schema: add Agent Resource Discovery audit (#17168)"

(訳: ard-schema: Agent Resource Discoveryの検査を追加する(#17168))

同じページには、いつ使えるようになるかの見込みも書かれている。

"We expect this release to ship in the DevTools of Chrome 156, and to PageSpeed Insights within 2 weeks."

(訳: このリリースは、Chrome 156の開発者ツールと、2週間以内にPageSpeed Insightsに搭載される見込みである。)

リリースのページには、公開の日時が「18 Sep 16:18」と表示されている。ページのHTMLには、日時の値としてdatetime="2026-09-18T16:18:20Z"(訳: 2026年9月18日16時18分20秒、UTC)があり、年は2026年と分かる。この値はUTC(協定世界時)なので、日本時間では9月19日の1時18分にあたる。この記事では、UTCの日付で「2026年9月18日」と書く。PageSpeed Insightsに入ったかどうかは、確かめていない。

検査の名前は「ard-schema」で、Agentic Browsingのカテゴリに入る

変更の説明は、次のとおりである。

"Adds the Agentic Resource Discovery (ARD) schema conformance audit (ard-schema) to Lighthouse under the agentic-browsing category."

(訳: Agentic Resource Discovery(ARD)のスキーマへの適合を調べる検査(ard-schema)を、agentic-browsingのカテゴリのもとでLighthouseに加える。)

なお、正式な名前の綴りが文書によって揃っていない。リリースの欄は「Agent Resource Discovery」、変更の説明と仕様のページは「Agentic Resource Discovery」と書いている。この記事は、略称のARDで統一する。検査の表示名は、合格のときが「ai-catalog.json schema is valid」、不合格のときが「ai-catalog.json schema is invalid」である(Lighthouse 13.5.0のソースにある文字列)。

検査が探しに行く手がかりは、4つある

13.5.0のソースを読むと、この検査は、まず次の順に「カタログの場所」を決めている。

  1. robots.txtの中の、「Agentmap:」で始まる行の値
  2. ページの中にある、rel属性にai-catalogを含むlink要素のhref(headの中に限らない)
  3. HTTPレスポンスのLinkヘッダーのうち、relがai-catalogのもの(ページを読み込む形の実行のときだけ)
  4. 上の3つが無いときは、固定の場所/.well-known/ai-catalog.json

決まった場所のファイルを取得して、JSONとしての形と、いくつかの決まりを検査する。仕組みの詳細は、04章の表と、07章の手元の確認にまとめた。

仕様の側は、新しい名前に変わっている

ARDの仕様のページは、冒頭に次の3つを書いている。バージョンはv0.91、状態(Status)はProposal(訳: 提案)、日付は2026年8月26日である。

そのページの「Discovery」の節は、読み取る側の決まりとして、/.well-known/ard.jsonを取得することと、rel="ard"のリンクを尊重することを定めている。そして、前の名前については、こう書いている。

"ARD's predecessor specified the path /.well-known/ai-catalog.json and the link relation ai-catalog; a consumer MAY additionally consult these, and a consumer that does treats them as equivalent entry sources."

(訳: ARDの前身は、/.well-known/ai-catalog.jsonというパスと、ai-catalogというリンクの関係名を定めていた。読み取る側は、これらも追加で参照してよく、参照する場合は同等の入口として扱う。)

公開する側への案内も、同じ節にある。

"A resource that remains only at /.well-known/ai-catalog.json may not be found, since consulting that path is optional for consumers — a publisher on the predecessor path SHOULD move to ard.json."

(訳: /.well-known/ai-catalog.jsonにしか無い資源は、見つからないかもしれない。読み取る側にとって、そのパスの参照は任意だからである。前身のパスで公開している側は、ard.jsonへ移るべきである。)

つまり、検査と仕様で、探す名前が食い違っている

Lighthouse 13.5.0が探す4つの手がかりのうち、ファイルの名前・linkのrel・Linkヘッダーの3つは、仕様が「前身」と呼ぶ名前の側である。仕様の現在の名前(ard.jsonとrel="ard")は、13.5.0のソースには出てこない。robots.txtの「Agentmap:」の行だけが、両方に共通している。

仕様のページには、Linkヘッダーを使う方法の記載が、取得した本文の中に見つからなかった。13.5.0は、仕様に書かれていない入口も探していることになる。

Lighthouse 13.5.0が探す名前と、ARD仕様 v0.91が書く名前を左右に並べた図。左はLighthouse 13.5.0が探すもので、1 robots.txtのAgentmapの行、2 ページの中のlink要素のrel ai-catalog、3 HTTPのLinkヘッダーのrel ai-catalog、4 /.well-known/ai-catalog.jsonの4つ。右はARD仕様 v0.91が現在の名前とするもので、1 robots.txtのAgentmapの行、2 ページのheadのrel ard、3 Linkヘッダーは取り上げていない、4 /.well-known/ard.jsonの4つ。下段に、仕様はai-catalogを前身の名前と書き、Lighthouseが探すのはその前身の名前の側で、robots.txtの行だけが同じだと書かれている。
探す名前の食い違い — Lighthouse 13.5.0は、仕様が「前身」と呼ぶ名前を探している

この記事が書くことと、書かないこと

この記事は、Lighthouseそのものを実行した結果を載せていない。ソースコード(v13.5.0)を読んだ内容と、検査の部品だけを取り出して実行した結果を載せている。そして、「ARDを置かないと評価が下がる」とは書かない。Lighthouseの採点を説明する公式のページ(最終更新2026年5月5日)には、ARDの記載が無かった。

02 なぜ・背景 — AIエージェント向けの案内を置く話は、提案の段階にある

ARDが解こうとしている問題

ARDの仕様の「Motivation」(訳: 動機)の節は、AIが外部の道具や別のエージェントを使うとき、利用者や開発者が使う前に1つずつ「導入」して、あらかじめ組み込む形になっている点を問題としている。そのうえで、検索エンジンがウェブページを見つけるように、エージェントも検索で見つけられる形を目指している。

仕様がこの文書で「エージェントの資源」と呼ぶのは、MCPの道具、A2Aのエージェント、スキル、その他の呼び出せるサービスである。記事を読ませるためのページではなく、呼び出して使う窓口が対象になっている。

仕様は「提案」であり、作者の所属は複数にまたがる

仕様のページの冒頭には、著者として3人の名前と所属が並んでいる(Googleの人、Microsoftの人、Hugging Faceの人)。状態は先に書いたとおりProposalで、バージョンはv0.91である。決まった標準というより、複数の会社の人が出した提案が、版を重ねている段階と読める。

前身の名前(ai-catalog)の仕様と今の仕様の関係については、Lighthouseのソースの先頭のコメントが「ARD Spec 1.0 / ADR-0003」と書いている。一方、取得した仕様のページの本文には、「specVersion」という語が1件も無かった。検査の部品が必須とする項目(07章)と、仕様のページの書き方が、同じ版を指しているかどうかは、この記事では確かめていない。

Lighthouseの「Agentic Browsing」は、実験的なカテゴリである

Lighthouseの公式のページは、このカテゴリについて、こう書いている。

"Note: The Agentic Browsing category and WebMCP support are experimental and based on proposed standards."

(訳: 注意: Agentic Browsingのカテゴリと、WebMCPへの対応は、実験的であり、提案段階の標準に基づいている。)

採点の方法も、ほかのカテゴリとは違う。

"Unlike other Lighthouse categories, the Agentic Browsing category does not have a weighted average score from 0 to 100."

(訳: ほかのLighthouseのカテゴリと違い、Agentic Browsingのカテゴリには、0から100までの加重平均の点数が無い。)

代わりに、確認項目のうち何個を満たしたかの割合が表示される。13.5.0の設定ファイルを読むと、このカテゴリには7つの検査が入っていて、どれも重みは同じ1である。ard-schemaは、llms-txtと同じ「Agent Discoverability」(訳: エージェントからの見つかりやすさ)の区分に置かれている。

公式の採点ページには、ARDの記載がまだ無い

Lighthouseの採点を説明するページ(最終更新2026年5月5日)の本文には、「ARD」も「ai-catalog」も出てこなかった。発見のされやすさの項目として書かれているのは、llms.txtだけである。13.5.0のリリースの後に、ページが更新されるかどうかは、確かめていない。

03 用語 — 似た名前が多いので、先にそろえる

ARDとai-catalog

用語

ARD:Agentic Resource Discoveryの略称で、AIエージェントが使える資源(MCPの道具やエージェントなど)を、公開する側が説明し、探す側が見つけるための仕様である。ai-catalog:その前身の仕様が使っていた名前で、ファイルがai-catalog.json、リンクの関係名がai-catalogだった。現在の仕様は、ard.jsonとrel="ard"を使う。

エントリとrepresentativeQueries

用語

エントリ:1つの資源を説明するひとまとまりの記述である。仕様は、identifier(探すための名前)・displayName(人が読む名前)・type(資源の種類)・urlまたはdata(本体の場所または中身)を必須としている。representativeQueries:その資源が答えられる、自然な文の質問の例である。仕様は2〜5個を勧めている。

Agentmap

用語

Agentmap:robots.txtの中に「Agentmap: https://example.com/entries.json」の形で書く、エントリの置き場を示す行である。ほかの方法と並ぶ、見つけてもらうための入口の1つとして、仕様が挙げている。

「対象外」と「不合格」の違い

用語

対象外(Not Applicable):Lighthouseで、その検査をする前提が無いサイトに付く表示で、合格にも不合格にも数えられない。不合格:検査の前提はあるが、条件を満たさないときの表示である。この記事の核心は、置いていないサイトは「不合格」ではなく「対象外」になるという、ソースの読み方にある(04章)。

04 型別 — 自社に関係があるか、何が測られていないか、どの順で確かめるか

🅰 この検査が関係するサイト

ARDが対象にするのは、AIエージェントが呼び出せる窓口である。次のどれかを公開しているなら、関係がある。

  • MCPサーバー(AIが道具として呼び出せるもの)
  • 別のAIエージェントが話しかけられる窓口
  • AIに渡して使わせるための、スキルの配布場所

会社の紹介・記事・店舗の案内が中心のサイトは、このどれにも当てはまらない場合が多い。そのときは、置くものが無い。置くものが無いのにファイルを置くと、中身を空にするか、実在しない窓口を書くことになる。

🅱 この検査が測っていないこと

ard-schemaが測るのは、置かれたファイルがJSONとして正しい形かどうかである。次のことは、測っていない。

  • 検索順位や、AIの回答への表示にどう影響するか(この検査が測る範囲に、順位や回答への表示は含まれていない)
  • AIエージェントが、実際にそのファイルを読みに来るか
  • ファイルの中に書かれた窓口が、本当に動いているか
  • 説明の文が、利用者の質問に合っているか

注意

「Lighthouseで合格した」ことは、「AIエージェントに見つけてもらえる」ことを意味しない。この検査が確かめるのは、ファイルの形だけである。見つけてもらえるかどうかは、この検査では分からない。

🅲 確かめる手順

手順は5つである。表は、検査と仕様で探す名前を並べたものである。

手がかりLighthouse 13.5.0(ソースを読んだ結果)ARD仕様 v0.91(本文の記載)
robots.txt行頭が「Agentmap:」の行の、最初の値を使う(大文字と小文字は区別しない)「Agentmap:」の行で、エントリの置き場を示せる
ページ中のlinkrelにai-catalogを含むlink要素のhrefrel="ard"のlink要素。ai-catalogは前身の名前
Linkヘッダーrelがai-catalogのもの(ページを読み込む形の実行のときだけ)取得した本文に記載が見つからなかった
固定のパス/.well-known/ai-catalog.json(上の3つが無いとき)/.well-known/ard.json。ai-catalog.jsonは前身のパス
置くか、置かないかを決める流れを示す図。1 調べる:2つのファイル名と、3つの入口を開く。2 窓口を数える:AIエージェントが呼び出せる窓口が自社にいくつあるか。3 分かれ道:0なら置かないを記録、1以上なら表にして書く。4 置いて確かめる:specVersion・名前・説明を入れ、検査の結果を記録。5 見直す:3か月後に公式の更新日を開き直す。下段に、置かないと決めた日付と理由も記録に残すと書かれている。
置くか、置かないかを決める流れ — 「置かない」と決めた日付と理由も記録に残す

手順1 — 2つのファイル名と、3つの入口を開く

/.well-known/ai-catalog.jsonと/.well-known/ard.jsonを、ブラウザで開く。robots.txtで「Agentmap:」を探し、トップページのソースでai-catalogとrel="ard"を探し、レスポンスのLinkヘッダーを開発者ツールで見る。ここまでは、5分で終わる。

手順2 — 「存在しない場所」の返事を確かめる

ファイルが無い場所に、どんな返事が来るかを確かめる。404が返れば、Lighthouseは「対象外」にするとソースから読める。一方で、無い場所にもサイト共通の画面を、ステータス200で返す作りのサイトでは、事情が変わる。ステータスが200だと、カタログがあるものとして扱われ、中身がJSONでなければ、JSONの形の誤りとして数えられる、とコードからは読める(実行しては確かめていない)。

手順3 — 窓口を数える

自社が公開している、AIエージェントが呼び出せる窓口の数を、担当者に聞いて数える。0なら、置かない。1以上なら、窓口ごとに「名前・種類・説明の場所」を1行の表にする。

実務のヒント

「置かない」と決めたときも、日付・決めた人・理由を1行で残す。数か月後に仕様が変わったとき、何を根拠に置かなかったかが分かる。

手順4 — 置くなら、ARDの手順の雛形から始め、必須の項目を足す

ARDの公式サイトの「How to publish」(訳: 公開の方法)は、ard.jsonの雛形を載せている。ところが、その雛形は、Lighthouse 13.5.0の検査部品に通すとエラーになる。理由と結果は、07章に書いた。

手順5 — 3か月後に、公式の更新日を見直す

仕様はProposalで、Lighthouseのカテゴリは実験的である。名前は、また変わりうる。リリースノートと仕様のページの更新日を、3か月後に開き直す予定を、先に入れておく。

05 明日、自社で確認するチェックリスト

次の14項目は、1項目あたり5分ほどでできる作業である。項目1〜6が手順1と2、項目7〜9が手順3、項目10〜12が手順4、項目13と14が手順5に対応している。チェックの状態はブラウザの中にだけ保存され、サーバーには送られない。

  • ブラウザで、自社のドメインの「/.well-known/ai-catalog.json」を開き、結果を「404」「JSON」「そのほか」のどれかで書き留める
  • 同じ手順で「/.well-known/ard.json」を開き、結果を項目1の隣に書く
  • 2つのアドレスに、curlで「curl -s -o /dev/null -w '%{http_code}'」を実行し、ステータスの数字を記録する。200が返ったら、本文の最初の1行を見て、JSONかHTMLかを書く
  • robots.txtを開き、「Agentmap:」で始まる行の数を数えて、数字で書く
  • トップページのソースを表示し、「ai-catalog」と「rel="ard"」を検索して、見つかった数を書く
  • 開発者ツールのNetworkで、トップページの読み込みを選び、レスポンスヘッダーにLinkが無いかを確認する。あればrelの値を書き写す
  • 社内の担当者3人に、AIエージェントが呼び出せる窓口(MCPサーバー・エージェント・API)を公開しているかを聞き、窓口の数を数字で書く
  • 窓口が0なら、「置かない」と、日付・決めた人・理由を1行で記録に書く
  • 窓口が1つ以上なら、窓口ごとに「名前・種類・説明の場所」を、1行ずつの表にする
  • 置くなら、表の1行を1つのエントリに写し、identifierを「urn:air:自社のドメイン:種類:名前」の形で書き、representativeQueriesを2〜5個書く
  • ファイルの先頭に「"specVersion": "1.0"」を書いたかを確認する(Lighthouse 13.5.0の検査部品は、これが無いとエラーにする)
  • 置いたら、Lighthouse 13.5.0以降が使える環境で、Agentic Browsingのカテゴリを実行し、ard-schemaの結果を記録する
  • 置く名前を、ard.jsonだけにするか、ai-catalog.jsonも置くかを決め、決めた理由を1行で書く
  • 3か月後の日付で、Lighthouseのリリースノートと仕様のページの更新日を開く予定を、カレンダーに入れる

06 代替・他の選択肢 — llms.txtとの扱いの違いを見て、置かない選択も含めて決める

同じ区分にあるllms.txtの検査は、どう扱われるか

13.5.0のソースを読んで、llms.txtの検査と、ard-schemaの扱いを並べた。

場面llms-txtの検査ard-schemaの検査
ファイルが無い取得の結果が4xxなら「対象外」入口の手がかりが無く、ステータスが200でなければ「対象外」
サーバーの誤り5xxなら不合格入口の手がかりが無いときは、5xxでも「対象外」になる、とコードからは読める
中身の条件見出し1が1つ以上・リンクの形が1つ以上・50文字以上JSONの形・specVersion・entries・各エントリの必須の項目。誤りがあれば0、警告だけなら0.9
重み1(Agent Discoverabilityの区分)1(同じ区分)

llms.txtの公式の説明ページも、「ファイルが無く404なら対象外」と書いている。

"If the file is not provided by the server (resulting in a 404), the audit is marked as Not Applicable (N/A), as providing the file is optional at the moment."

(訳: サーバーがファイルを提供していない場合(404になる場合)、現時点ではファイルの提供が任意であるため、この検査は「対象外(N/A)」と表示される。)

ard-schemaの説明ページは、取得した範囲では見つからなかった。ただ、ソースの動きは、llms.txtと同じ考え方である。置いていなければ対象外、置いたなら中身を検査する。

置かない選択は、不利になる設計ではない

13.5.0のコードでは、入口の手がかりが無く、固定のパスのステータスが200でなければ、検査は「対象外(score 1・notApplicable)」を返す。カテゴリの割合の数え方の細部は、確かめていない。しかし、少なくとも、置いていないことが、検査の不合格として表示される作りではない。

実務のヒント

報告書にLighthouseの結果を載せる担当者は、「Agentic Browsingの割合が低い」と「ARDを置いていない」を、分けて書く。置いていなければ、その検査は割合に数えられない、と読める。

WebMCPの検査は、また別の準備が要る

Agentic Browsingのカテゴリには、WebMCPの検査も3つ入っている(登録された道具・宣言のないフォーム・スキーマの正しさ)。公式の採点ページは、WebMCPの検査の実行に、WebMCPのorigin trial(訳: 試験的な機能の登録)への登録が要ると書いている。ARDの検査とは、前提が違う。

当サイトの無料ツールで、確認の入口を作る

手順1の前に、公開ページの基本情報を一覧で見たいときは、当サイトの無料ツール🔧 WEBサイト総合分析・レポートツールが使える。metaタグ・見出し・リンク・セキュリティヘッダーを一覧にするが、ARDの有無を判定するツールではない。

Lighthouseの結果をまとめて見たいときは、PageSpeed Insightsを使って最大3ページを測る🔧 WEBサイトの 最大3ページ Lighthouse監査・チェックツールがある(利用には無料の会員登録が必要です)。13.5.0の検査がPageSpeed Insightsに入ったか、このツールの結果にAgentic Browsingが出るかは、この記事では確かめていない。

07 当サイトで確かめたこと

当サイトのトップと入口を、2026年10月5日に確かめた

ブラウザ相当のUAに、確認用の識別子を足して、当サイトを読んだ。結果は次のとおりである。

  • /.well-known/ai-catalog.json:404
  • /.well-known/ard.json:404
  • robots.txt(370バイト)の「Agentmap:」の行:0件
  • トップページ(約18万バイト)のlink要素で、relがardまたはai-catalogのもの:0件(二重引用符と単一引用符の両方で探した)
  • トップページのレスポンスヘッダーのLink:0件

404の返事は、題名が当サイトの名前になっている画面だった。遮断の画面ではなく、当サイト自身の「見つからない」の画面である。

ソースの読み方に当てはめると、検査は「対象外」になる

入口の手がかりが4つとも無く、固定のパスが404なので、13.5.0のコードを読む限り、当サイトのard-schemaは「対象外」になる。Lighthouse自体は実行していないので、実際の画面での表示は、確かめていない。

当サイトのllms.txtは、隣の検査の3つの条件を満たしている

同じ区分のllms-txtの検査の条件(見出し1が1つ以上・リンクの形が1つ以上・50文字以上)を、当サイトのllms.txtに当てた。ファイルはステータス200で、約12,000バイト(文字数にして約5,900字)あり、3つとも満たしていた。この結果も、検査の部品の条件を手元で当てたもので、Lighthouseの実行結果ではない。

ARDの手順の雛形を、検査部品に通した結果

ARDの公式サイトの「How to publish」の雛形(entriesの1件だけを書いたもの)を、Lighthouse 13.5.0のソースにある検査の部品に通した。

  • 雛形そのまま:エラー2・警告1。エラーは「Missing required 'specVersion' root property.」(訳: 必須の項目specVersionが、最上位に無い)を含む。警告は、雛形のtypeが「標準の発見用の種類」の一覧に無いことだった
  • specVersion: "1.0"を足す:エラー0・警告1(警告は同じtypeの指摘)
  • さらにtypeをapplication/mcp-server-card+jsonに替える:エラー0・警告0

雛形のtypeは「application/mcp-server+json」で、検査部品の一覧は「application/mcp-server-card+json」である。仕様のページにも、後者の書き方がある。つまり、ARDの公式サイトの「How to publish」(訳: 公開の方法)の手順どおりに書いたファイルは、13.5.0の検査では、そのままでは通らない。この結果は、Lighthouse全体ではなく、検査の部品だけを取り出して実行したものである。

ARDサイトの手順の雛形を、Lighthouse 13.5.0の検査部品に通した結果を示す表の図。1行目は雛形そのままで、specVersionが無く、エラー2・警告1。2行目はspecVersionを1.0で足し、typeは雛形のままで、エラー0・警告1。3行目はさらにtypeをmcp-server-card+jsonに替え、エラー0・警告0。下段に、2026年10月5日に確認したこと、検査の部品だけを取り出して実行したこと、Lighthouse全体の実行ではないことが書かれている。
手順の雛形を検査部品に通した結果(2026年10月5日) — 必須の項目を1つ足し、typeを替えると、エラーも警告も0になった

当サイトの扱い

この確認の時点では、当サイトでは2つのファイルのどちらも置いていない。ARDが対象にするのは、AIエージェントが呼び出せる窓口であり、記事を読ませるためのページではない。そのため、窓口を公開したときに、置くかどうかを決める。決めたら、日付と理由を記録に残す。

08 このテーマの、これまで

検査が入るまでの、日付つきの記録

日付出来事
2026年5月5日Lighthouseの採点のページと、llms.txtの検査のページの最終更新日(どちらも同じ日の表示)
2026年8月10日ard-schemaの検査を加える変更(#17168)が提案された(変更のページの表示より)
2026年8月26日ARD仕様 v0.91の日付(Status: Proposal)
2026年8月31日#17168が統合された(変更のページの表示より)
2026年9月18日Lighthouse v13.5.0のリリース(UTCの日付。日本時間では9月19日の1時18分)
2026年10月5日この記事のために、リリース・変更・仕様・ソースを開き、当サイトの入口を確かめた

Chrome 156の開発者ツールとPageSpeed Insightsに入る時期は、リリースのページに「見込み」としてしか書かれていない。入った日付は、この表のどの行にも含まれていない。

当サイトの、関連する過去の記事

AIエージェント向けの案内ファイルについては、当サイトのブログでも書いてきた。

同じ「AIの訪問」を扱った、当サイトの記事は、AIクローラーは1つではない ── robots.txt・llms.txtで「通す」「止める」を切り分ける(2026年9月時点)でrobots.txtとllms.txtの切り分けを、AIエージェントが作ったサイトでも、Googleが見る土台はたった3つ ── 公開前に確認する13項目(2026年9月時点)でAIエージェントが作ったサイトの公開前の確認を、扱っている。この記事は、それらの内容を繰り返さない。

Lighthouse 13.5にARDの検査が入った。探すのは、仕様が「前身」と呼ぶai-catalog.jsonなどの名前である。置いていなければ「対象外」と読める。置くか置かないかを決めて確かめる14項目を、当サイトの確認結果とあわせて整理した。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-06 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 155.0.8059.30
  • Chrome iOS(stable) 155.0.8059.24
  • Chrome(beta) 156.0.8078.4
  • Chrome(dev) 157.0.8081.0
  • Chrome(stable) 155.0.8059.26
  • Edge(stable) 154.0.4258.37
  • Firefox(stable) 157.0
  • Opera(stable) 136.0.6008.80
  • Safari iOS(stable) 未取得
  • Safari(stable) 未取得
  • iOS(stable) 未取得

現在の貴方のIPアドレス

216.73.217.145

このサイトで書いている人

株式会社ツクルン

株式会社ツクルン

Webアドバイジング・クリエイター
池田南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。