リンク切れは、出る画面の数と行き先の持ち主で直す順番が決まる ── 内部・テンプレート・外部の3層に分けて確認する13項目(2026年10月時点)
リンク切れは、出る画面の数と行き先の持ち主で直す順番が決まる ── 内部・テンプレート・外部の3層に分けて確認する13項目(2026年10月時点)
目次
01 何が書いてあるか — 公式の文書は「404を全部直せ」とは書かない。直すのは、自分でリンクしているもの・サイトマップに載せているもの
引用について
この記事の「" "」で囲んだ英語の文は、公式の文書やヘルプからの引用で、日本語訳は記事の筆者が付けたものである。原文は各出典のページで確かめられる。各ページは2026年10月20日に開いて確かめた。
見つけたリンク切れは、まず「直すもの」と「直さなくてよいもの」に分かれる
リンク切れのチェックは、ツールにURLを入れれば一覧が出る。難しいのはその後である。一覧に100件並んだとき、どれから手を付け、どれは放っておいてよいのか。この記事は、見つけ方よりも、見つかったリンク切れを直す順番をどう決めるかを扱う。リンクの書き方そのもの(hrefが無いと辿られない、など)は、解説記事リンクをクロール可能にする ── href属性が無ければ、Googleには読まれない13項目(2026年9月時点)に譲る。
Search Consoleのヘルプ「ページのインデックス登録レポート」は、404について、直す範囲を絞って書いている。
"In general, we recommend fixing only 404 errors that you link to yourself or list in a sitemap."
(訳: 一般には、自分でリンクしている、またはサイトマップに載せている404のエラーだけを直すことを勧める。)
同じヘルプは、404そのものを悪者にもしていない。
"404 responses are not necessarily a problem, if the page has been removed without any replacement."
(訳: 404の応答は、置き換えるページがないまま取り除いたのであれば、必ずしも問題ではない。)
つまり、公式の文書が「直せ」と言っているのは、自分のサイトの中に、そのURLへの入口を自分で作っている場合である。外から勝手にリンクされた404や、消したことが正しい404は、そうではない。
移したページには301、というのが公式の答え
同じヘルプは、ページを移した場合の対処も1行で書く。
"If your page has moved, use a 301 redirect to the new location."
(訳: ページを移したのなら、新しい場所への301の転送を使う。)
301のほかの転送の種類や、転送が何回も続く問題は、解説記事301リダイレクトは被リンクの評価を引き継ぐか? チェーンと着地点の落とし穴(2026年8月時点)とサーバー側の301が使えないとき、次に選ぶべきはどれか ── meta refreshとJavaScriptリダイレクトの判定基準を確認する13項目(2026年9月時点)にある。この記事では、転送を通るリンクを「直す順番の中のどこに置くか」だけを決める。
4xxは、Googleにはまとめて「内容が無い」と受け取られる
Google検索セントラルの「HTTPステータスコードがGoogleのクローラーに与える影響」(最終更新は2026年2月4日と表示されている)は、4xx系の扱いをこう書く。
"All 4xx errors, except 429, are treated the same: Google crawlers inform the next processing system that the content doesn't exist."
(訳: 429を除くすべての4xxのエラーは同じに扱われる。Googleのクローラーは、次の処理の仕組みに、内容が存在しないと伝える。)
同じ文書は、新しく見つけた404のページは処理されない、とも書く。
"Newly encountered 404 pages aren't processed."
(訳: 新しく見つけた404のページは処理されない。)
したがって、404のURLそのものが検索結果に出ることは、公式の説明の上ではない。一方で、この文書にもヘルプにも、「404のリンクが多いと、ほかのURLの順位が下がる」という趣旨の文は、確かめた範囲では見つからなかった。この記事も、そのようには書かない。
02 なぜ・背景 — 同じ「リンク切れ1件」でも、出る画面の数と、直せる人が違う
公式が言っていないことの先に、読む人の問題がある
順位への影響が言えないからといって、放っておいてよいことにはならない。MDN(Mozillaの開発者向け文書)の404のページ(最終更新は2026年6月22日と表示されている)は、読む人の側から書いている。
"404 errors on a website can lead to a poor user experience for your visitors, so the number of broken links (internal and external) should be minimized to prevent frustration for readers."
(訳: サイトの404は訪問者の体験を悪くしうる。そのため、読者のいらだちを防ぐよう、リンク切れ(内部も外部も)の数は最小にすべきである。)
Googleのヘルプは「自分でリンクしているものを直す」、MDNは「読者のために数を最小にする」と言う。2つは矛盾しない。前者は検索エンジンへの対応の優先順位で、後者は読者への対応の理由である。直す順番は、この2つをどう並べるかで決まる。
リンク切れには3つの層がある
リンクが切れる場所は、次の3つに分けられる。層ごとに、直せる人と、1回の修正で消える数が違う。
- 内部リンク — 本文の中で自分のサイトの別のページへ貼ったリンク。直せるのは自分で、直すと消えるのはそのページの1本ぶん
- テンプレート由来のリンク — サイドバー・フッター・ヘッダーなど、全ページに共通で出る部分のリンク。直せるのは自分で、1回直すと、出ていたページのすべてで消える。詳しい例は解説記事テンプレート由来のリンクが、サイト全体を巻き込む ── 発リンクを点検する12項目(サイドバー404の実例つき)にある
- 外部リンク — 他のサイトへ貼ったリンク。相手のURLは直せないので、直せるのはリンクを貼った側の書き換えか削除だけ
一覧の件数は、問題の数ではない
リンクチェックのツールは、リンクの1本ごとに1行を出す。サイドバーの1つのリンクが切れていれば、全ページ分の行が並ぶ。一覧に出た行の数は、直す場所の数と一致しない。一覧を、リンク先のURLごとにまとめ直すと、直す場所の数が見える。この記事の手順は、そこから始まる。
03 この記事に出てくる用語
リンク切れ(デッドリンク)
押しても、目当てのページが開かないリンクをいう。MDNは、404に行き着くリンクを「broken」や「dead」と呼び、時間がたつと切れていくことを「link rot(リンクの腐食)」と書く。
404と410
どちらも「そのURLにページが無い」ことを返すステータスコードである。違いは、いつまで無いのかを伝えるかどうかにある。RFC 9110(HTTPの標準)は、404は一時的か恒久的かを示さないとし、サーバーが恒久的だと分かっているなら410を使うのがよい、と書く。
"A 404 status code does not indicate whether this lack of representation is temporary or permanent; the 410 (Gone) status code is preferred over 404 if the origin server knows, presumably through some configurable means, that the condition is likely to be permanent."
(訳: 404のステータスコードは、この欠落が一時的か恒久的かを示さない。恒久的だろうと、設定などで元のサーバーが分かっている場合は、404より410の方が好ましい。)
Googleは、2つを分けて扱わない(01章の引用のとおり、429以外の4xxは同じ)。使い分けは、解説記事削除したページに何を返すか ── 404・410・ソフト404の使い分けを確認する15項目にある。
ソフト404
ステータスコードは200なのに、中身が「ページが見つかりません」のような画面になっているものをいう。Googleの文書は、2xxで返っても、中身がエラーを示していれば、Search Consoleにソフト404として出る、と書く。
"If the content suggests an error for Google Search, an empty page or an error message, Search Console will show a soft 404 error."
(訳: 内容がGoogle検索にとってエラーを示している場合、つまり空のページやエラーメッセージの場合、Search Consoleはソフト404のエラーを表示する。)
転送(リダイレクト)と、転送の連鎖
URLを開くと、別のURLへ移されることをいう。移された先がさらに別のURLへ移す、というのが連鎖である。Googleの文書は、クローラーが辿る転送の回数に上限があると書く。
"By default, Google's crawlers follow up to 10 redirect hops."
(訳: 既定では、Googleのクローラーは最大10回の転送を辿る。)
リンク元とリンク先
リンクを書いたページが「リンク元」、リンクが指す先が「リンク先」である。404の一覧に出るのはリンク先のURLで、直す場所はリンク元にある。この区別が、04章の手順の中心になる。
04 型別 — 直す順番は、3つの問いで決める
🅰 この確認が当てはまるサイト
ページ数が数十本以上あり、ブログ・解説記事・商品ページなどを継続して増やしているサイトが対象である。数ページのサイトでは、全部のリンクを目で押して確かめる方が早い。反対に、数千ページを超えるサイトでは、この記事の手順をそのままは回せない。05章の項目を「アクセスが多い上位のページ」と「テンプレート」に絞って回し、残りは定期的な自動の巡回に任せる形になる。
🅱 この確認が測っていないこと
- リンク切れが順位に与える影響 — 公式の文書には、影響を示す文が確かめた範囲では見つからなかった。この記事は影響の大きさを測っていない
- JavaScriptで後から挿入されるリンク — HTMLに最初から書かれたリンクだけを数える道具は、表示されてから現れるリンクを見落とす
- ログインが必要なページの中のリンク — 外から巡回する道具は、ログインの先を辿れない
- 相手のサイトが人とボットで応答を変えている場合の本当の状態 — 道具には400や403が返っても、人のブラウザでは開くことがある。07章に実例がある
🅲 手順: 3つの問いに答えて、順番を付ける
一覧から、リンク先のURLごとにまとめ直したうえで、1件ずつ次の3つを答える。
- そのリンクは、何ページに出ているか — 1ページだけか、共通の部品から全ページに出ているか
- 行き先は、自分のサイトか、外か — 自分のサイトなら、リンクを直すか転送を足せば確実に消せる
- 押した人は、行き止まりか、回り道か — 404は行き止まり。転送を通るなら回り道。200だが別の画面に着くなら、行き止まりと同じである
答えを並べた順番は、次の表のようになる。これは、この記事の筆者がGoogleの優先順位の説明を元に組んだ私案であり、公式の文書が示す順番ではない。
| 順 | 見つかった場所と状態 | 先に直す理由 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 共通の部品(サイドバー・フッター・ヘッダー)の、自分のサイトの404 | 1回の修正で全ページから消える。自分でリンクしている404なので、公式が直すと勧める範囲でもある | リンク先を正しいURLに書き換える。置き換え先が無ければ、リンクを外す |
| 2 | 本文の、自分のサイトの404、またはサイトマップに載っている404 | 公式が直すと勧める範囲。リンク元が分かっていて、確実に直せる | 移したなら新しいURLへ301。無くしたなら、リンクを外すか、別の記事へ差し替える |
| 3 | 共通の部品にある外部リンクの404、または200でも別の画面に着くもの | 全ページで読む人が行き止まりになる。相手は直せないので、貼った側が直す | 同じ内容の別のURLに差し替える。無ければリンクごと外す |
| 4 | 本文の外部リンクの404 | 読む人は行き止まりだが、そのページだけで済む。見られる回数の多いページから直す | 差し替えるか、リンクを外して文だけ残す |
| 5 | 転送を2回以上通るリンク | 辿れてはいるので急がない。回り道の分だけ遅くなる | リンク先を、転送の最後のURLに書き換える |
| 6 | 400・403を返す外部リンク | 相手のボット対策の可能性がある。切れていると決めつけない | ブラウザで開いて確かめる。人に開くなら、直さない |
共通の部品を、先に直す理由
表の1番と3番が上にあるのは、同じ1回の作業で消える行の数が桁違いに多いからである。サイトのページが500本あって、全ページのサイドバーに同じ切れたリンクが1本あれば、リンクチェックの一覧には500行が並ぶ。本文の404が10本あっても、行は10行である。件数だけで並べ替えると、共通の部品が上に来る。
ただし、件数の多さと、読む人にとっての重さは別である。アクセスが少ないページの共通の部品でないリンクが500本あっても、アクセスの多いトップページの本文の1本の方が、押される回数は多いことがある。05章の最初の項目が「アクセスの多いページを開く」になっているのは、そのためである。
実務のヒント
一覧を、リンク先のURLの列で並べ替え、同じURLが何行続くかを数える。10行以上続くURLは、共通の部品から出ている疑いが強い。そのURLを1つ選び、サイトのソースを検索して、どの部品に書かれているかを探す。
05 明日、自社のサイトで確認できることチェックリスト
以下は、リンク切れを見つけて、直す順番を付けるまでの13項目である。1〜3番目は見つける、4〜8番目は直す順番を付ける、9〜11番目は転送と応答の確認、12〜13番目は記録して次に備える手順である。1項目は5分以内でできる。チェックの状態はブラウザに保存され、サーバーには送られない。
- アクセスの多い上位10ページを開き、本文・サイドバー・フッターのリンクを全部押して、開かないものの数を書き出す
- サイトマップの先頭から20件のURLを1件ずつ開き、ステータスが200以外のものを数える
- Search Consoleのページのインデックス登録レポートで「見つかりませんでした(404)」の行を開き、例のURLを10件選んで、自分のサイトのどのページから辿れるかを調べる
- 404のURLを1件選び、サイトのソースを検索して、そのURLを書いたページが何ページあるか数える
- 数えたリンク元を、サイドバー・フッター・ヘッダー・本文の4つに分け、共通の部品から出ているものに印を付ける
- 共通の部品に書かれた切れたリンクを1か所直し、直す前に出ていたページ3つを開き直して、消えたことを確かめる
- 移したページへのリンク切れは、置き換え先のURLを1つ決め、リンク先の書き換えか301かを1行で書く
- 置き換え先が無いページへのリンクは、リンクを外すか、文だけ残すかを、リンク元のページごとに決めて書く
- 内部リンクを10件選び、curlの-Iで転送の回数を数え、2回以上通るものを1件ずつ最後のURLに書き換える
- 200で開く外部リンクを10件選び、ブラウザで実際に開いて、目当ての内容か、ログイン画面や広告の画面になっていないかを確かめる
- 400や403を返す外部リンクは、ブラウザで同じURLを開き、人には開くかを確かめて、開くなら一覧から外す
- 外部リンクの一覧に、リンク元・リンク先・ステータス・確認した日を1行ずつ書き、次に確認する日付を入れる
- 直したあと、リンクチェックのツールを同じページで取り直し、前回の件数と比べて、減った数と残った数を書く
1番目の洗い出しと13番目の取り直しには、サイトのリンクをまとめて調べる道具が役に立つ。当サイトの無料ツールの1つ、🔧 サイト内のリンク漏れ・アクセスステータスを調べるツール — Excelに出力できるは、調べたいページのURLと対象(HTMLのリンク・画像・PDFなど)を選び、リンク漏れとアクセスステータスをまとめて出す。
3番目と4番目の確認には、Search Consoleの404の一覧を、そのまま読み込ませる道具が使える。「見つかりませんでした(404)」の例のURLをエクスポートし、🔧 Search Consoleのエクスポートを読み込んで詳しく見るツールに、サイトのURLと一緒に渡すと、一覧のURLが今どのステータスを返すか、サイトの中のどのページからリンクされているかを調べられる。
06 代替・他の選択肢 — 見つける道具は4種類あり、見えるものがそれぞれ違う
道具ごとに、見えるものと見えないもの
| 道具 | 見えるもの | 見えないもの | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| Search Consoleのページのインデックス登録レポート | Googleが見つけたURLのうち404を返したもの。表示されるのは過去1か月に404を返したURLだけ | 自分のページに貼ったリンクの全数。例のURLは1,000件までで、その状態のすべてを示すとは限らない。Googleがリンクや過去の記録から見つけたURLも混ざる | 公式が直すと勧める範囲を、サイトマップと突き合わせるとき |
| Search Consoleのリンクレポート | Googleが見つけた内部リンクと外部リンクの標本 | 全リンクの一覧ではない。以前に見つかったリンクも含み、すでに無いページも混ざる。nofollowかどうかも示さない | どのページがよくリンクされているか、全体の傾向を見るとき |
| サイトを巡回するリンクチェッカー | 指定したページ(または深さを決めた範囲)のリンクのステータス。W3Cの道具は転送も警告する | ログインの先、JavaScriptで後から現れるリンク、人とボットで変わる応答 | リンク元ごとの一覧を作り、直す順番を付けるとき |
| ブラウザで目で開く | 200でも目当てのページか。ログイン画面・広告・別の内容になっていないか | 数が多いと終わらない | 外部リンクの上位10件など、少数を確かめるとき |
Search Consoleのリンクレポートについて、ヘルプは次のように書く。
"This report isn't a comprehensive list of every link on your site."
(訳: このレポートは、サイトにあるすべてのリンクの一覧ではない。)
W3Cのリンクチェッカーは、ページまたは範囲を指定して、リンクとアンカーの状態を調べる公開の道具である。W3Cの説明は、すべてのリンクが辿れるかを確かめ、HTTPの転送には警告を出す、と書く。当サイトのツールについては、表の記述を、ツールのページにある入力欄と説明の範囲で書いた。この記事のために実行して、出力を確かめたものではない。
どの道具も、最後は目で開く
表の最後の行が必要なのは、ステータスコードが「中身が正しいか」を言わないからである。Googleの文書が、2xxを返してもインデックスへの登録は保証されないと書くように、200は「ページがある」とは言っても、「目当てのページである」とは言わない。07章に、200が返っていたのに行き先が目当てのものではなかった例を載せる。
注意
リンクチェッカーが「0件」と出したときは、調べた範囲の中で0件だったというところまでしか言えない。どのページから始めたか、深さをいくつにしたか、ログインの先を調べたかを、一覧と一緒に書いておく。
07 当サイトで確かめたこと — トップページの外部リンク35件を、1つずつ開いた
2026年10月20日に、トップページから出る外部リンクを数えた
当サイトのトップページのHTMLから、当サイト以外へ向かうリンクを抜き出した。同じURLを重ねて数えないと、35件だった。このうち32件は、解説記事・運営者ブログ・ツールのページにも同じリンクが出ていて、全ページに共通の部分(サイドバーとフッター)にある。35件を、手元のパソコンから、ブラウザに近い名乗りで1件ずつ取得し、転送は10回まで追った。結果は次のとおりである。
| 結果 | 件数 | 内容 |
|---|---|---|
| そのまま200 | 27件 | 転送なしで開いた |
| 転送されて200 | 6件 | 1〜2回の転送を経て開いた。ストアのURLが名前入りのURLへ、ログインが必要な管理画面がサインイン画面へ、ある画像生成の入口が別名のサービスのページへ、など |
| 400 | 1件 | SNSのページ。手元からの取得でだけ、400が返った |
| 403 | 1件 | 業界ニュースサイトのトップ。手元からの取得でだけ、403が返った |
404を返したリンクは、35件のうち0件だった。ただし、ステータスだけを見れば「全部生きている」と読める35件の中にも、目で確かめるべきものが残っていた。内訳は次の項で書く。
転送されて200になった6件は、リンクの文と行き先を見比べる対象
6件の内訳は、次のとおりである。アプリのストアの1件はURLに名前の部分が加わっただけ、分析ツールの1件はURLが1つ奥の階層へ移っただけだった。ある大手ソフト会社の画像生成の入口は、同じ名前のツールが別のドメインへ移っていた。Search Consoleの入口は、ログイン前の紹介ページへ着き、クラウドの管理画面の入口は、サインイン画面へ着いた。残る1件は、リンクの文字が元のツールの名前のままなのに、行き先は別の名前のサービスのページだった。
6件とも、ステータスは200で、リンクチェッカーは「正常」と出す。しかし、最後の1件は、読む人がリンクの文字で期待したものとは別の画面に着く。この1件は、リンクの文と行き先を見比べて、直し方を決める対象として控えた。ログインの入口2件は、ログインしていない人に見えるのが入口の画面だけである点を、リンクの文で示すかどうかを決める対象になる。05章の10番目の確認は、この種類を拾うためにある。
400と403の2件は、切れているとは決めていない
手元からの取得で400と403が返った2件は、リンクが切れているとは決めなかった。相手のサイトが、ブラウザ以外からの取得に違う応答を返す設計にしている可能性がある。この記事では、人のブラウザで開くかどうかまでは確かめていない。05章の11番目の項目は、この確認を手順にしたものである。
サイドバーの1本は、404だったものが「200の広告ページ」になっていた
共通の部品の話では、2026年8月16日に、サイドバーのリンク集に切れたリンクが1本あった。全ページのサイドバーに出る部品由来で、記事の本文にそのURLを書いた記事は0本だった。経緯と点検の手順は、解説記事テンプレート由来のリンクが、サイト全体を巻き込む ── 発リンクを点検する12項目(サイドバー404の実例つき)に書いた。
その後、2026年10月19日に同じURLをもう一度開くと、404ではなくなっていた。外部の変換ツールだったURLが、広告つきの転送ページに変わっていて、ステータスは200だった。200が返るから生きている、とは言えなかった。本物のツールの画面ではなく、広告の画面に着くからである。そのリンクの1行を、サイドバーの部品から外した。外したあと、トップ・解説記事・ブログ・ツールの4ページで、残りのリンクが表示されることと、そのURLが0件になったことを確かめた。2026年10月20日に取り直しても、4ページとも0件だった。
実務のヒント
外部の変換ツールや無料サービスへのリンクは、数か月で行き先の性質が変わることがある。404のうちに気づかなかったリンクは、あとから200の別の画面になって、リンクチェッカーの目をすり抜ける。共通の部品の外部リンクだけでも、四半期に1回は、ブラウザで開いて目で確かめる。
08 このテーマは、ここまで
2022年6月 — HTTPの標準が、404と410の使い分けを書いた
RFC 9110(HTTP Semantics、2022年6月)が、404と410の使い分けを書いた。404は一時的か恒久的かを示さない。恒久的だと分かっているなら410が好ましい。Googleの文書は、この2つを同じに扱うので、使い分けは主にほかのクライアントへの意味である。
2025年12月10日 — Googleの「リンクのベストプラクティス」の更新
Googleの「リンクのベストプラクティス」は、最終更新が2025年12月10日と表示されている。サイト内のリンクについて、次の文がある。切れたリンクは、この入口を1つ減らすことになる。
"Every page you care about should have a link from at least one other page on your site."
(訳: 大事にするページはすべて、サイト内の少なくとも1つの別のページからのリンクがあるべきである。)
2026年2月4日 — ステータスコードの文書の更新
「HTTPステータスコードがGoogleのクローラーに与える影響」は、最終更新が2026年2月4日と表示されている。4xxの扱い(429を除いて同じ)、ソフト404、転送を最大10回まで辿ることは、この版に書かれている。
2026年4月14日 — 転送の文書の更新
「転送とGoogle検索」(Redirects and Google Search)は、最終更新が2026年4月14日と表示されている。恒久的な転送は新しい行き先を検索結果に出し、一時的な転送は元のページを検索結果に出す、という整理が書かれている。リンク切れを転送で直すときの、種類の選び方の根拠になる。
2026年10月20日 — この記事の確認日
この記事の内容は、2026年10月20日に、上記のGoogleの文書、Search Consoleのヘルプ、RFC 9110、MDN、W3Cの説明を開いて確かめた時点のものである。Search Consoleのページのインデックス登録レポートのヘルプには、更新日の表示が確かめた範囲では見つからなかった。出典のページが更新されたときは、この記事に日付つきで追記する。
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