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GoogleアナリティクスのユーザーグループがAPIで管理できるようになったが、まだAlphaの段階 ── 人の出入りのたびに権限を確認する13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — Googleアナリティクスが、ユーザーグループを管理するAPIに対応した(2026年10月5日)
    1. リリースノートの2026年10月5日の項目
    2. 項目の中の「Developer Changelog」の行き先は、別のAPIの変更履歴だった
    3. そのAPIは「Alpha」と明記されている
  2. 02 なぜ・背景 — 権限は上から下へ流れ、人が抜けても自動では消えない
    1. 上位の権限は、下位で減らせない
    2. 管理者の権限が必要で、削除はアカウントの管理者だけ
    3. 最後の管理者は、自分を削除できない
  3. 03 用語 — 組織・グループ・実効権限を、先に分けておく
    1. ユーザーグループは、組織に属するアカウントで作る
    2. グループの役割は、オーナーとメンバーの2つ
    3. 画面で選べる役割は5つ、データの制限は2つ
  4. 04 型別 — 権限の棚卸しを、画面・履歴・アクセスの3方向から確かめる
    1. 🅰 適用範囲 — アナリティクスを複数人で使う全部のサイトが対象
    2. 🅱 この記事が確かめていないこと
    3. 🅲 手順1 — アクセス管理の画面で、ユーザーの一覧を書き出す
    4. 🅲 手順2 — 組織とユーザーグループが在るかを確かめる
    5. 🅲 手順3 — 1人ずつ、実効権限を並べる
    6. 🅲 手順4 — 変更履歴で、最近の追加と削除を見る
    7. 🅲 手順5 — データアクセスのレポートで、誰が読んでいるかを見る
    8. 🅲 手順6 — 人が抜けたら、アカウントの層から外す
    9. 🅲 手順7 — 管理者の人数を数える
  5. 05 自分のサイトで確認するチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — 画面で毎月数える方法と、APIで一覧を出す方法
    1. 画面で、決まった時期に数える
    2. Admin APIの一覧で、ユーザーを出す
    3. Google Marketing Platform Admin APIで、グループを出す
    4. 連携している外部ツールも、別の画面で数える
  7. 07 当サイトの棚卸しは、これから行う
    1. この記事を書く段階では、権限の画面も、APIも開いていない
    2. 権限の中身は書かず、「何を、いつ確かめたか」だけを書く
    3. 確かめ方の注意
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. ユーザーグループのAPIまでの経緯
    2. 当サイトの、関連する過去の記事
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — Googleアナリティクスが、ユーザーグループを管理するAPIに対応した(2026年10月5日)

リリースノートの2026年10月5日の項目

Googleアナリティクスのヘルプには、新しくなった点を日付順に書いた「What's new in Google Analytics」(訳: Googleアナリティクスの新着情報)のページがある。2026年10月12日に開くと、先頭の項目は10月5日で、題は「User Groups Admin API」(訳: ユーザーグループ管理API)だった。内容の1文目は、次のとおりである。

"Google Analytics now supports a User Groups Admin API, allowing you to manage user group access to your Google Analytics properties and accounts at scale."

(訳: Googleアナリティクスが、ユーザーグループ管理APIに対応した。Googleアナリティクスのプロパティとアカウントへの、ユーザーグループの権限を、大規模に管理できる。)

この項目が書く機能は2つである。1つはグループそのものの管理で、作成、詳細の編集、固有の識別子を使った削除ができる。もう1つはグループの所属の管理で、次のように書かれている。

"Manage group membership: Add users to specific user groups, remove users from groups, and assign permission levels as either a Member or Owner."

(訳: グループの所属を管理する: 特定のユーザーグループにユーザーを加える、グループからユーザーを外す、権限の水準をメンバーかオーナーのどちらかに割り当てる。)

使うための条件も、同じ項目に1文で書かれている。

"To use these API features, User Admin or Org Admin permissions are required on the given organization."

(訳: これらのAPIの機能を使うには、対象の組織で、ユーザー管理者か組織の管理者の権限が必要である。)

項目の中の「Developer Changelog」の行き先は、別のAPIの変更履歴だった

リリースノートの項目の末尾には、「Developer Changelog」(訳: 開発者向けの変更履歴)へのリンクがある。このリンクの行き先を調べると、Google Analytics Admin APIではなく、Google Marketing Platform Admin API(訳: Googleマーケティングプラットフォーム管理API)の変更履歴だった。該当する項目の日付は、2026年9月18日である。10月5日の告知より、17日前に、メソッドが追加されていたことになる。この行き先の読み取りは、リンクのアドレスを見た筆者の確認である。

変更履歴の項目は、「新しいアクセス管理のメソッド」と題され、ユーザーグループ、グループの所属、組織の管理者の割り当ての3系統を挙げている。所属については、次のように書く。

"Use these methods to add, update and remove the users and user groups that belong to a user group, including each member's owner or member role."

(訳: これらのメソッドを使って、ユーザーグループに属するユーザーとユーザーグループを、加える、更新する、外す。各メンバーのオーナーまたはメンバーの役割も含む。)

そのAPIは「Alpha」と明記されている

同じ変更履歴のページの先頭には、次の注意書きがある。

"The Google Marketing Platform Admin API is in Alpha. Alpha is an unstable early preview stage."

(訳: Googleマーケティングプラットフォーム管理APIは、Alphaの段階にある。Alphaは、不安定な、初期の試験公開の段階である。)

つまり、10月5日の告知で「対応した」と書かれたAPIは、まだ不安定な試験公開の段階にある。仕組みに組み込んで自動で運用する前に、人の目で権限を確かめる手順を持っておく価値がある。この記事は、その手順をまとめる。

Googleアナリティクスの権限を扱う3つの道具を比べた図。左は、管理画面のアクセス管理で、アカウントとプロパティの両方でユーザーとユーザーグループを扱える。中央は、Google Analytics Admin APIのアクセス設定で、文書に載っている対象はユーザーだけ。右は、Googleマーケティングプラットフォーム管理APIで、ユーザーグループ、グループの所属、組織の管理者の割り当てを扱う。このAPIはAlpha、つまり不安定な初期の試験公開の段階と書かれている。下段に、2026年10月12日に確認した、と書かれている。
権限を扱う3つの道具 — ユーザーグループのAPIは、まだAlphaの段階

02 なぜ・背景 — 権限は上から下へ流れ、人が抜けても自動では消えない

上位の権限は、下位で減らせない

Googleアナリティクスの権限は、アカウントの下にプロパティがある階層で動く。ヘルプは、上位で与えた権限が下位でどう効くかを、次のように書いている。

"You can give a user more permissions as you move down the account hierarchy, but you cannot give a user fewer permissions than you assigned at higher levels."

(訳: アカウントの階層を下りるにつれて、ユーザーに多くの権限を与えることはできるが、上位で与えた権限より少なくすることはできない。)

実効の権限は、いちばん広いものが残る、とも書かれている。

"A user's effective permissions equate to the most-permissive role for that resource."

(訳: ユーザーの実効の権限は、その対象で、いちばん許可の広い役割に等しい。)

この2つを合わせると、プロパティの画面で見たら「閲覧者」でも、アカウントの画面で「編集者」なら、実際は編集者になる。グループが加わると、確認する場所が増える。ヘルプは、実効の権限を「ほかの対象(組織、ユーザーグループ、そのプロパティを含むアカウントなど)から割り当てられた役割」と「その対象に直接割り当てた権限」の合計だ、と説明している。

管理者の権限が必要で、削除はアカウントの管理者だけ

ユーザーやグループの追加と変更には、アカウントかプロパティの管理者の役割(Administrator)が要る。削除については、条件が厳しい。

"To delete user accounts or user groups, you need to have the Administrator role at the account level."

(訳: ユーザーのアカウントやユーザーグループを削除するには、アカウントの階層で、管理者の役割を持っている必要がある。)

つまり、プロパティだけの管理者は、人を追加できても、削除できない。人が抜けたときに、削除できる人を、先に決めておく必要がある。

最後の管理者は、自分を削除できない

ヘルプは、管理者がいなくなる事故を防ぐ決まりも書いている。

"As a safety measure, if you are the last user who has the Administrator role, you cannot delete yourself."

(訳: 安全のための措置として、管理者の役割を持つ最後のユーザーである場合は、自分自身を削除できない。)

これは安全のための決まりだが、裏を返せば、管理者が1人だけだと、その人が抜けたあとの引き継ぎが難しくなる。管理者が誰もいなくなった場合の手続きは、別のページに書かれていて、サイトの所有を証明する作業が要る。人の出入りのたびに、管理者の人数を数える理由は、ここにある。

03 用語 — 組織・グループ・実効権限を、先に分けておく

ユーザーグループは、組織に属するアカウントで作る

ヘルプは、グループを作る条件を、1文で書いている。

"To create a user group, your Analytics account has to belong to an organization."

(訳: ユーザーグループを作るには、アナリティクスのアカウントが、組織に属している必要がある。)

組織に属していない場合は、最初のグループを作るときに、組織を作って結びつける手順が案内される、と続く。組織は、アカウントを含む上の層と読める。10月5日のAPIも、この組織の層で動く(リファレンスのリソース名が「organizations/」で始まる)。リリースノートの条件に、「対象の組織で」とあるのも、このためである。

グループの役割は、オーナーとメンバーの2つ

API側のリファレンスは、グループの中の役割を、2つに分けている。

"Owner role that can add and remove group members."

(訳: グループのメンバーを加えたり外したりできる、オーナーの役割。)

"Member role that receives all permissions assigned to the group."

(訳: グループに割り当てられた権限のすべてを受け取る、メンバーの役割。)

オーナーは、グループの人の出入りを決められる人である。権限そのものが広いとは限らないが、グループに誰が入るかを変えられるので、結果として、グループの権限を受け取る人を増やせる。これは筆者の整理である。

用語

実効権限は、ある人が、ある対象に対して、実際に持っている権限の合計を指す。直接割り当てた権限に加えて、上位の階層や、所属するグループから届く権限が入る。画面の1か所だけを見ても、実効権限は分からない。

画面で選べる役割は5つ、データの制限は2つ

画面の役割は、管理者(Administrator)、編集者(Editor)、マーケター(Marketer)、アナリスト(Analyst)、閲覧者(Viewer)の5つで、データの制限が「No Cost Metrics」(費用に関する指標を見せない)と「No Revenue Metrics」(収益に関する指標を見せない)の2つ、とヘルプは書く。管理者は、ユーザーを管理でき、自分自身を含めて、どの権限も与えられる。編集者は、プロパティの設定を変えられるが、ユーザーは管理できない。

出典

ここまでの引用は、アナリティクスのヘルプ(ユーザーとグループの追加・編集・削除、アクセスとデータ制限の管理)と、Google Marketing Platform Admin APIのリファレンスから取った。どの文書も、2026年10月12日に開いて、本文を1文字ずつ照らした。

04 型別 — 権限の棚卸しを、画面・履歴・アクセスの3方向から確かめる

🅰 適用範囲 — アナリティクスを複数人で使う全部のサイトが対象

ユーザーグループのAPIを使わなくても、人の出入りのたびに権限を確かめる作業は、複数人で計測を使うサイトの全部に関わる。確かめる材料は、4つの場所にある。

場所確かめられること必要な権限
アクセス管理の画面アカウントとプロパティの、ユーザーとグループの一覧と、役割管理者の役割
変更履歴過去2年の変更。いつ、誰が、何を変えたか編集者の役割
データアクセスのレポート誰がレポートのデータを読んだか(メールアドレス)は、すべてのプロパティ。読んだ回数などは360のプロパティだけ。最長2年管理者
Admin APIの一覧アカウントかプロパティの、アクセス設定の一覧文書の確認が必要

変更履歴については、ヘルプが次のように書く。

"Change history provides a record of changes made to an account over the last 2 years."

(訳: 変更履歴は、アカウントに対して行われた変更の記録を、過去2年にわたって提供する。)

表の4行目は、権限の欄を「文書の確認が必要」とした。Admin APIの文書には、必要な権限の全部が、1か所にまとまって書かれていなかったためである。

🅱 この記事が確かめていないこと

注意

この記事は、ユーザーグループのAPIを実際に呼んでいない。権限の画面や、自社のアカウントの設定も、記事を書く目的では開いていない。書いたのは、公式の文書とヘルプの文を読み解いた内容である。APIはAlphaの段階なので、名前や動きが、予告なく変わる可能性がある。使う前に、公式の変更履歴を開き直してほしい。

🅲 手順1 — アクセス管理の画面で、ユーザーの一覧を書き出す

管理(Admin)の画面で、アカウントの「アカウントのアクセス管理」と、プロパティの「プロパティのアクセス管理」の、両方を開く。ヘルプは、アカウントで追加したユーザーが、そのアカウントの全プロパティで同じ権限を持つ、と書いている。アカウントの一覧とプロパティの一覧は、別のものとして、順に書き出す。ユーザーは、メールアドレスで識別される。

実務のヒント

一覧を書き出すときは、メールアドレス、役割、所属するグループの3つの列を持つ表にする。同じ人が、アカウントの表とプロパティの表の両方に出るので、メールアドレスで照らして重ねると、見落としが減る。

🅲 手順2 — 組織とユーザーグループが在るかを確かめる

アカウントが組織に属しているか、ユーザーグループが作られているかを確かめる。一覧のフィルタに、ユーザーグループの項目がある、とヘルプは書く。グループが1つもなければ、このあとの手順のうち、グループに関わる部分は、読み飛ばしてよい。グループが在るなら、グループの名前、説明、所属するメンバーを書き出す。

🅲 手順3 — 1人ずつ、実効権限を並べる

一覧に出た人のうち、外部の人(制作会社、広告の運用会社、退職した人)を先に選ぶ。1人ずつ、アカウントでの役割、プロパティでの役割、所属するグループ経由の役割を並べ、いちばん広いものを実効権限として書く。プロパティで閲覧者になっていても、グループ経由で編集者なら、実効権限は編集者である。

Googleアナリティクスの権限の層と、実効権限の決まり方を示した図。上から、組織、アカウント、プロパティの3層が並び、上の層の権限は下の層へ引き継がれる。右側に、ユーザーグループが組織の層で作られ、所属するメンバーに権限を渡す様子が描かれている。下段の例では、プロパティでは閲覧者、アカウントでは編集者、グループ経由で管理者の権限がある人は、実効権限が、いちばん広い管理者になると書かれている。下に、実効権限は、いちばん許可の広い役割に等しい、と書かれている。
実効権限は、いちばん広い役割が残る — 1か所の画面だけでは決められない

🅲 手順4 — 変更履歴で、最近の追加と削除を見る

変更履歴の画面で、期間を直近の数か月に絞り、「Changed by」(訳: 変更した人)の欄に、権限を変えた人のメールアドレスを入れて絞る。ヘルプは、この画面を見るには編集者の役割が要る、と書く。

"You need the Editor role to view Change history for an Analytics account or property."

(訳: アナリティクスのアカウントやプロパティの変更履歴を見るには、編集者の役割が必要である。)

人が入った日、出た日が、変更履歴の日付と合っているかを見る。人が抜けたのに、権限を外した記録が無いなら、その人はまだ入れる状態にある。

🅲 手順5 — データアクセスのレポートで、誰が読んでいるかを見る

管理者だけが使えるのが、データアクセスのレポートである。Admin APIの文書は、このレポートを、次のように説明している。

"Access records are retained for up to 2 years."

(訳: アクセスの記録は、最長2年間、保持される。)

設定の変更の履歴とは別で、レポートのデータを読んだ回数の記録である。文書に載っていたのはAPIのメソッドで、管理画面から使えるかは、確かめていない。ただし、軸によって使えるプロパティが違う(このあとの引用を参照)。誰が読んだかの一覧と、権限を持つ人を照らして、権限を持っているのに、レポートを読んでいない人がいないかを見る。リクエストの項目には、アクセスしたことのない人まで含めるかを決める設定がある。

"If true, all users with access to the specified property or account are included in the response, regardless of whether they have made an API call or not."

(訳: 真にすると、指定したプロパティやアカウントにアクセスできる全ユーザーが、APIを呼んだかどうかにかかわらず、応答に含まれる。)

グループの中の人を展開するかを決める設定も、別にある。この設定は、上の設定を真にしたときだけ働く、と文書は書いている。

runAccessReportのページは、使える範囲を次のように限っている。

"Reports may be requested for any property, but dimensions that aren't related to quota can only be requested on Google Analytics 360 properties."

(訳: レポートはどのプロパティでも要求できるが、クォータに関係しない軸は、Googleアナリティクス360のプロパティでしか要求できない。)

一方、同じAPIの「Data access schema」(訳: データアクセスのスキーマ)のページ(2026年10月9日更新)には、軸と指標ごとに使えるプロパティの列がある。誰が読んだか(userEmail)は、次のように、すべてのプロパティで使える。

"userEmail User email All Google Analytics Properties The email of the GA user that accessed GA reporting data."

(訳: userEmail ユーザーのメールアドレス すべてのGoogleアナリティクスのプロパティ レポートのデータにアクセスしたGAユーザーのメールアドレス。)

読んだ回数(accessCount)は、同じ表で「Google Analytics 360 Properties」とされている。つまり、360でなければ読んだ回数は取れないが、誰が読んだかは取れる。ほかに、読んだ日時(epochTimeMicros)、IPアドレス(userIP)、見たレポートの種類(reportType)なども360だけである。

🅲 手順6 — 人が抜けたら、アカウントの層から外す

人を外すときは、アカウントのアクセス管理で、その人の行にチェックを入れて、削除する。ヘルプは、元のプロパティから外すと、そのサブプロパティからも外れ、サブプロパティから外した場合は、そのサブプロパティだけから外れる、と書く。アカウントの層で外さないと、ほかのプロパティの権限が残るおそれがある。グループの所属の人は、グループから外す。

🅲 手順7 — 管理者の人数を数える

最後に、管理者の役割を持つ人を、アカウントの層で数える。1人だけなら、最後の管理者になる人が、自分を削除できない決まりと合わせて、引き継ぎの段取りを決めておく。管理者が多すぎるのも、削除と権限の変更を、何人もができる状態になる。人数の目安は、公式の文書には書かれていないので、自社の運用で決める。

人の出入りのたびに行う権限の確認の流れの図。最初の枠は、人が入った、または抜けた。次に、アクセス管理の画面で一覧を書き出す。次に、1人ずつ実効権限を並べる。次に、変更履歴とデータアクセスのレポートで、追加と削除の記録と、データを読んでいるかを確かめる。最後に、結果が3つに分かれる。権限が合っていればそのまま、広すぎれば役割を下げる、抜けた人の権限が残っていればアカウントの層で削除する。下段に、管理者の人数も毎回数える、と書かれている。
人の出入りのたびに行う、権限の確認の流れ — 最後に管理者の人数も数える。なお、図の中のデータアクセスのレポートでは、誰が読んだか(メールアドレス)はすべてのプロパティで取れるが、読んだ回数などは360のプロパティだけである

05 自分のサイトで確認するチェックリスト

下の13項目は、1項目5分ほどでできる作業である。管理者の役割が無い日は、項目1〜4と項目13を先に進めてよい。チェックの状態は、ブラウザの中にだけ保存され、サーバーには送られない。

  • 公式の「What's new in Google Analytics」を開き、2026年10月5日の項目「User Groups Admin API」の1文目と、使うための条件(User AdminかOrg Adminの権限)を、メモに書き写す
  • 管理の画面で「アカウントのアクセス管理」を開き、ユーザーの数を数えて、「アカウント◯人」の形で書く
  • 同じく「プロパティのアクセス管理」を、プロパティごとに開き、ユーザーの数を、「プロパティ名◯人」の形で書く
  • アカウントの一覧とプロパティの一覧を並べ、両方に載っている人の数を数えて書く
  • 一覧のうち、社外の人(制作会社、広告の運用会社、個人の協力者)に印を付け、人数を書く
  • アカウントが組織に属しているかを、「属している」「属していない」「不明」のどれかで書く
  • ユーザーグループが在れば、グループの名前と所属人数を書き、1つも無ければ「なし」と書く
  • 印を付けた社外の人を1人ずつ選び、アカウントの役割、プロパティの役割、グループ経由の役割を並べて、いちばん広い役割を実効権限として書く
  • 管理者の役割を持つ人を、アカウントの層で数えて書き、1人だけなら、引き継ぎの担当を1人決めて名前を書く
  • 変更履歴を開き、期間を直近3か月にして、「Changed by」で、権限を変えた人のメールアドレスを3人まで書き出す
  • 直近3か月に抜けた人を思い出して書き出し、その人の権限を外した記録が、変更履歴に在るかを「在る」「無い」で書く
  • Admin APIのデータアクセスのレポート(runAccessReport)を管理者の権限で呼び出し、誰が読んだか(userEmail)の一覧を取って、権限を持つのに一覧に出てこない人の人数を書く。読んだ回数(accessCount)は360のプロパティだけなので、360でなければ「回数は取れない」と書く
  • Google Marketing Platform Admin APIの変更履歴を開き、「Alpha」の注意書きが今も在るかを、確かめた日付つきで書く

06 代替・他の選択肢 — 画面で毎月数える方法と、APIで一覧を出す方法

画面で、決まった時期に数える

いちばん確実なのは、画面で数える方法である。APIの準備が要らず、Alphaの変更の影響も受けない。人の出入りがあった日と、3か月に1回など、決まった時期に、04章の手順1から7を行う。時期の決め方は、当サイトの記事「Search Console の通知 65 件のうち 33 件が未読だった ── 「修正を検証」を押さなかった理由と、毎週の点検にした日」で、通知の未読を、毎週の点検に変えた経緯を書いた。

Admin APIの一覧で、ユーザーを出す

Google Analytics Admin APIには、アカウントやプロパティのアクセス設定を一覧する機能がある。文書は、1件の設定を、次のように説明している。

"A binding of a user to a set of roles."

(訳: ユーザーを、役割の集まりに結びつけるもの。)

2026年10月12日に開いた文書では、結びつける対象の欄に載っていたのは、ユーザー(メールアドレス)だけだった。グループの欄は、見つからなかった。有効な役割の一覧に、画面にあるマーケターは、載っていなかった。グループまで含めた全体を、この一覧だけで見渡せるかは、確かめていない。

Google Marketing Platform Admin APIで、グループを出す

グループの一覧、グループの所属の一覧、組織の管理者の割り当ての一覧は、Google Marketing Platform Admin APIに、一覧を返すメソッドがある。ただし、Alphaの段階である。

方法見られるもの注意
管理画面アカウントとプロパティの、ユーザーとグループ手作業。数える人が、毎回必要
Admin API(アクセス設定)文書上は、ユーザーとその役割グループの記載は見つからなかった
GMP Admin API(Alpha)グループ、グループの所属、組織の管理者の割り当て不安定な初期の段階。組織の層の権限が要る
データアクセスのレポート誰がデータを読んだか(メールアドレス)は、すべてのプロパティ。読んだ回数などは360のプロパティだけ。最長2年管理者のみ。設定の変更は含まない。360でなければ、読んだ回数は取れない

連携している外部ツールも、別の画面で数える

計測の権限と別に、サイトにつながる外部ツールの権限は、サービスごとに別々の画面で管理される。この棚卸しは、当サイトの記事「サイトにつながる外部ツールと権限は、サービスごとに別々の画面で管理されている ── 計測・CMS・広告の連携を棚卸しする14項目(2026年9月時点)」にまとめた。Search Consoleの数字の見方に迷ったときは、当サイトの無料ツール🔧 Google Search Console お助け。もうちょっと詳しく知りたいよツールが使える。サイトの計測の入れ方を、全体で見渡すときは、当サイトの無料ツール🔧 WEBサイト総合分析・レポートツールが使える。

07 当サイトの棚卸しは、これから行う

この記事を書く段階では、権限の画面も、APIも開いていない

当サイトは、ホスト名のフィルタやダッシュボードなど、Googleアナリティクスの新しい機能が加わるたびに、記事にしてきた。ただし、この記事を書く段階では、当サイトの権限の画面も、ユーザーグループのAPIも、開いていない。04章の手順は、これから当サイトに当てる。

権限の中身は書かず、「何を、いつ確かめたか」だけを書く

当サイトの権限の人数や、誰がどの役割かは、書かない。記事に書くのは、どの手順を、いつ行ったかまでである。行ったら、この記事に、確かめた日付と、見つかった種類(たとえば「外部の人の権限が残っていた」「管理者が1人だった」)だけを書き足す。

確かめ方の注意

引用の元は、公式の文書を取り直して、1文字ずつ照らした。外から取った画面が目当ての画面とは限らない点は、当サイトの記事「外から取った画面は、目当ての画面とは限らない ── 遮断の画面を404と読み、引用符の違いでnoindexを「無い」と読みかけた」に書いた。数を書くときに、数えた範囲を書く大切さは、記事「「0件」に、探した数を書いていなかった ── 9種類で確かめた5日後、73種類で確かめ直した」にまとめた。

08 このテーマの、これまで

ユーザーグループのAPIまでの経緯

関わる公式の文書を、2026年10月12日に開き、日付を書き写した。

文書日付内容
GMP Admin API Changelog2024年3月6日v1alphaの初回の公開
GMP Admin API Changelog2025年10月29日組織に関するメソッドの追加
GMP Admin API Changelog2026年9月18日ユーザーグループ、所属、組織の管理者の割り当てのメソッドの追加
What's new in Google Analytics2026年10月5日ユーザーグループ管理APIへの対応を告知

表のとおり、メソッドが加わったのは9月18日で、リリースノートが告知したのは10月5日だった。2つの日付は、17日離れている。リリースノートの項目に、メソッドの追加日は書かれていない。

当サイトの、関連する過去の記事

2026年10月5日、Googleアナリティクスがユーザーグループを管理するAPIに対応したと告知された。APIはまだAlphaの段階なので、画面で権限と管理者の人数を数える13項目を、人の出入りの手順にまとめた。当サイトの確認は、これから行う。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-15 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 156.0.8078.25
  • Chrome iOS(stable) 156.0.8078.33
  • Chrome(beta) 156.0.8078.17
  • Chrome(dev) 157.0.8092.0
  • Chrome(stable) 156.0.8078.12
  • Edge(stable) 155.0.4283.45
  • Firefox(stable) 158.0
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  • Safari iOS(stable) 未取得
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池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。