トップページ > Googleがクロールを緊急に減らす手順にRetry-Afterの書き方を加えた。手順そのものは新しくない ── 保守・障害の画面が返す数字を確かめる13項目(2026年10月時点)

Googleがクロールを緊急に減らす手順にRetry-Afterの書き方を加えた。手順そのものは新しくない ── 保守・障害の画面が返す数字を確かめる13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — Googleが、クロールを緊急に減らす手順に、Retry-Afterの書き方を10月6日に加えた
    1. 2026年10月6日の更新履歴
    2. 文書が書く手順は、200の代わりにエラーを返すこと
    3. 書き方は2つ。秒数か、UTCの日時
  2. 02 なぜ・背景 — クロールを減らす手段が、サーバーからエラーを返すことしかない場合がある
    1. クロールが急に増える原因は、サイトの作りにあることが多い
    2. 減らすと、Googleの側で何が起きるか
    3. 効くのは、そのホスト名の全体
  3. 03 用語 — 500・503・429とRetry-Afterを、先に分けておく
    1. 503と429と500は、同じ「エラー」でも意味が違う
    2. Googleは429を、サーバーが過負荷のしるしと読む
    3. Retry-Afterは、「いつ戻ってきてよいか」を伝えるヘッダー
  4. 04 型別 — 保守・障害の画面が「何を返すか」を、3つの型に分けて測る
    1. 🅰 適用範囲 — 保守の画面を出す全部のサイトが対象
    2. 🅱 この記事が確かめていないこと
    3. 🅲 手順1 — curlで、保守の画面の返事を取る
    4. 🅲 手順2 — 503か429のとき、Retry-Afterが付いているかを見る
    5. 🅲 手順3 — robots.txtまで503にしていないかを見る
    6. 🅲 手順4 — CDN・キャッシュ・転送が、返事を変えていないかを見る
    7. 🅲 手順5 — CMSの保守モードが返す数字を、仕組みで確かめる
    8. 🅲 手順6 — 続ける期間の上限を決め、終わったら元に戻ったかを見る
  5. 05 自分のサイトで確認するチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — 503を返す前に、考える手が3つある
    1. 機能を絞って、サイトは出したままにする
    2. 数日を超えるなら、200で返す案内のトップページを置く
    3. 403・404・410・noindexで止めない
    4. 当サイトの無料ツールと、記事
  7. 07 当サイトで確かめたこと
    1. 平常時の公開ページ12本は、200で返り、Retry-Afterは付いていなかった
    2. 保守のときの返事は、まだ確かめていない
    3. 測り方の注意
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 保守とクロールの頻度に関わる公式の文書の、最終更新日
    2. 当サイトの、関連する過去の記事
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — Googleが、クロールを緊急に減らす手順に、Retry-Afterの書き方を10月6日に加えた

2026年10月6日の更新履歴

Googleのクロールの文書には、更新履歴のページがある。2026年10月6日の項目は、Retry-Afterというヘッダーの説明を、クロールを減らす手順の文書に加えた、という内容である。2026年10月11日に開いて確かめた。「何を」の欄は、次のように書く。

"Restructured the emergency crawl rate reduction section and added information and examples about the Retry-After HTTP header to the Reduce the Google crawl rate documentation."

(訳: 緊急のクロール頻度の引き下げの節を組み直し、Retry-Afterヘッダーの情報と例を、「Googleのクロール頻度を下げる」の文書に加えた。)

「なぜ」の欄は、新しい対応ではない、と書く。

"Support for the Retry-After HTTP header is not new (it was already documented in Temporarily pause or disable a website), and adding it directly to the crawl rate reduction guide makes it easier to find and understand when urgently reducing crawler traffic."

(訳: Retry-AfterのHTTPヘッダーへの対応は新しくない(「ウェブサイトを一時的に停止または無効にする」の文書に、すでに書かれていた)。クロール頻度を下げる手引きに直接加えたのは、クローラーのアクセスを急いで減らすときに、見つけやすく、分かりやすくするためである。)

つまり、10月6日にGoogleの動きが変わったわけではない。以前から書かれていたことが、緊急時に開く文書の中に、例つきで置かれた。この記事は、自社のサーバーの返事を確かめる手順をまとめる。

文書が書く手順は、200の代わりにエラーを返すこと

更新されたのは「Reduce the Google crawl rate」(訳: Googleのクロール頻度を下げる)という文書である。急いでクロールを減らす手順を、次の1文で書いている。

"To urgently reduce the crawl rate for a short period of time (for example, a couple of hours, or 1-2 days), return a 500, 503, or 429 HTTP response status code instead of 200 to the crawl requests."

(訳: 短い期間(たとえば数時間、または1〜2日)だけ、急いでクロール頻度を下げるには、クロールのリクエストに対して、200の代わりに、500、503、または429のHTTPレスポンスのステータスコードを返す。)

続けて、503か429を返すときに付けられるヘッダーを、次のように書いている。

"When returning a 503 or 429 status code, you can also include a Retry-After HTTP header (as defined in RFC 9110 HTTP Semantics) to indicate when Google's crawlers can retry the request, using either a delay in seconds or an absolute UTC date and time:"

(訳: 503か429のステータスコードを返すとき、Googleのクローラーが再びリクエストしてよい時期を示すために、Retry-AfterのHTTPヘッダー(RFC 9110 HTTP Semanticsで定められたもの)も付けられる。時期は、待つ秒数か、UTCの日時そのもので示す。)

書き方は2つ。秒数か、UTCの日時

文書は、2つの書き方を、例で見せている。1つは秒数で、Retry-After: 120。もう1つはUTCの日時で、Retry-After: Wed, 21 Oct 2026 07:28:00 GMTである。末尾の「GMT」は、日本時間ではなくUTCを指す。日本時間の午後4時28分は、UTCでは午前7時28分になる。日時で書くときは、この9時間の差を間違えやすい。

Googleのクロールを緊急に減らすときの返し方を3つのコードで比べた図。左から500、503、429の3つの枠が並ぶ。503と429の枠には、再び来てよい時期を伝える行が付けられると書かれている。その行の書き方は2通りで、待つ秒数を書く方法(例は120)と、UTCの日時を書く方法(例は2026年10月21日の午前7時28分)。下段に、500にはこの行を付けられると文書は書いていない、期間は1〜2日を超えない、と書かれている。
緊急にクロールを減らす3つのコードと、Retry-Afterの2つの書き方 — 付けられるのは503と429

出典

「Reduce the Google crawl rate」の末尾には「Last updated 2026-10-06 UTC.」(訳: 最終更新 2026年10月6日 UTC)とある。更新履歴の10月6日の項目と、日付が一致している。

02 なぜ・背景 — クロールを減らす手段が、サーバーからエラーを返すことしかない場合がある

クロールが急に増える原因は、サイトの作りにあることが多い

文書は、クロールが急に増えたときの原因を、まず探すよう書いている。報告の多い原因は、URLの組み立ての無駄で、絞り込みや並べ替えのある一覧、日付ごとのURLが大量にあるカレンダー、動的検索広告の対象の3つである。先に確かめるのは、ホスティング会社への問い合わせと、直近のアクセスの記録だ、とも書く。

つまり、エラーを返すのは、原因を直すまでの一時しのぎである。原因が絞り込みの一覧にあるなら、クロールの予算の考え方を扱った、当サイトの記事「クロールバジェットを気にすべきサイトの条件 ── 2つの要素を確認する14項目(2026年9月時点)」が先に役に立つ。

減らすと、Googleの側で何が起きるか

文書は、減らす前に警告を置いている。

"When considering reducing Google's crawl rate, keep in mind that this will have broad effects."

(訳: Googleのクロール頻度を下げることを考えるときは、これが広い影響を持つことを覚えておくこと。)

影響は、検索と広告で別々に書かれている。検索は、新しいページが見つかりにくくなり、既存のページの更新が遅れ、削除したページが長く残りうる、という内容である。広告は、キャンペーンが取り消されたり停止されたりし、配信されないことがある、という内容である。

効くのは、そのホスト名の全体

エラーを返したときの動きを、文書は2点で書いている。

"It reduces your site's crawl rate across the whole hostname (for example, subdomain.example.com), including both the URLs that return errors and the URLs that return content."

(訳: ホスト名全体(たとえばsubdomain.example.com)で、サイトのクロール頻度が下がる。エラーを返すURLも、内容を返すURLも、どちらも含まれる。)

"It automatically increases the crawl rate again once the number of these errors is reduced."

(訳: これらのエラーの数が減ると、クロール頻度が自動的にまた上がる。)

1点目の意味は大きい。一部のURLだけにエラーを返したつもりでも、同じホスト名の全体でクロールが減る。ホスト名が別(wwwありとなし、サブドメイン)なら、別々に扱われる、と読める。これは筆者の整理である。

03 用語 — 500・503・429とRetry-Afterを、先に分けておく

503と429と500は、同じ「エラー」でも意味が違う

3つのコードは、HTTPの標準では次のように書かれている。503は、サーバーが一時的に要求を処理できない場合に使う。

"The 503 (Service Unavailable) status code indicates that the server is currently unable to handle the request due to a temporary overload or scheduled maintenance, which will likely be alleviated after some delay."

(訳: 503(Service Unavailable)のステータスコードは、一時的な過負荷や予定された保守のために、サーバーが今はリクエストを処理できないことを示す。しばらくすれば解消される見込みである。)

429は、短い時間に送られたリクエストが多すぎるときに使う、いわゆるレート制限のコードである(RFC 6585)。

500は、サーバー側の予想外の不具合を表す。予定した保守は503、アクセスが多すぎるときの制限は429、と使い分けるのが、標準の言葉に沿った読み方である。

Googleは429を、サーバーが過負荷のしるしと読む

Googleの別の文書は、ステータスコードごとの扱いを書いている。429については、次のように書く。

"Google's crawlers treat the 429 status code as a signal that the server is overloaded, and it's considered a server error."

(訳: Googleのクローラーは、429のステータスコードを、サーバーが過負荷であるしるしとして扱い、サーバーエラーとみなされる。)

Retry-Afterは、「いつ戻ってきてよいか」を伝えるヘッダー

Retry-Afterの定義は、HTTPの標準にある。503と一緒に付けたときの意味は、次のとおりである。

"When sent with a 503 (Service Unavailable) response, Retry-After indicates how long the service is expected to be unavailable to the client."

(訳: 503(Service Unavailable)の応答と一緒に送られたとき、Retry-Afterは、そのサービスが利用者に対してどれくらいの間使えない見込みかを示す。)

値の形は2つで、標準は次のように書いている。

"The Retry-After field value can be either an HTTP-date or a number of seconds to delay after receiving the response."

(訳: Retry-Afterの値は、HTTPの日時か、応答を受け取ってから待つ秒数のどちらかである。)

読む側の対応について、MDN Web Docsは次のように書いている。

"Support for the Retry-After header on both clients and servers is still inconsistent."

(訳: Retry-Afterヘッダーへの対応は、クライアントでもサーバーでも、まだ一貫していない。)

用語

ソフト404は、本当は「見つかりません」と言いたいページが、200で返っている状態を指す。Googleの文書は、2xxで返った内容がエラーメッセージを思わせる場合、Search Consoleにソフト404のエラーが出る、と書く。保守の画面を200で返すと、この扱いを受ける場合がある。

04 型別 — 保守・障害の画面が「何を返すか」を、3つの型に分けて測る

🅰 適用範囲 — 保守の画面を出す全部のサイトが対象

保守や障害の画面を、まったく出さないサイトは少ない。レンタルサーバーの保守、CMSの更新中の表示、ホスティング会社の障害など、自分で作っていない画面が出ることもある。返るステータスコードは、次の3つの型のどれかに分かれる。

型Googleの文書での扱い自社で確かめること
200で返す内容が空やエラーメッセージを思わせるなら、ソフト404になりうる。更新履歴の手順(500・503・429)には当たらない保守の画面のステータスコードが200のままではないか
503か429で返すクロールが一時的に遅くなる。ホスト名の全体に効く。Retry-Afterを付けられるRetry-Afterが付いているか。秒数か日時か。期間が1〜2日を超えないか
別のURLへ転送する転送先の内容が処理される。転送先が200なら、200で返す型と同じ扱いになりうる転送が何回あるか。最後のURLが何を返すか

3行目の「転送」は、筆者の整理である。Googleの文書は、転送元のURLの内容は無視され、最終的な転送先の内容が処理される、と書いている。

🅱 この記事が確かめていないこと

注意

この記事は、Retry-Afterを付けたら、Googleが実際に再訪する時期が変わるかを測っていない。公式の文書にも、Retry-Afterを付けると再訪が早まる、という保証は書かれていない。当サイトの保守の画面が、本番で何を返すかも、本番を止めて測ることはしていない。

🅲 手順1 — curlで、保守の画面の返事を取る

Googleの文書は、503の確認の方法も書いている。

"Confirm a 503 HTTP response status code locally by using curl or a similar tool."

(訳: 503のHTTPレスポンスのステータスコードを、curlか同様のツールを使って、手元で確認すること。)

確かめるのは、ステータスコードの数字と、ヘッダーの行である。ブラウザの画面は案内が出ているだけで、数字が見えない。保守の画面を出せる時間が限られているなら、1回で数字とヘッダーを保存する。

実務のヒント

ステータスコードとヘッダーを画面に出すには、curl -s -o /dev/null -D - 調べるURLを使う。本文は捨てて、応答ヘッダーの全部を表示する指定である。数字だけなら、-w "%{http_code}"を足す。

🅲 手順2 — 503か429のとき、Retry-Afterが付いているかを見る

ステータスコードが503か429なら、次はヘッダーの中のRetry-Afterの行を探す。Googleの保守の文書は、503の画面を作るときの工夫を、次のように書いている。

"Use the retry-after HTTP header with a best effort date or duration."

(訳: retry-afterのHTTPヘッダーを、できるだけ正確な日時か期間で付けること。)

行が無ければ、付ける余地がある。有るなら、秒数か、UTCの日時かを書き留める。日時なら、日本時間に直して(9時間足して)、予定の終了時刻と合っているかを見る。

🅲 手順3 — robots.txtまで503にしていないかを見る

保守の画面を出す設定が、サイトの全体にかかっていると、robots.txtまで503になることがある。Googleの保守の文書は、これを名指しで止めている。

"Don't return a 503 HTTP response status code for the robots.txt file because this blocks all crawling."

(訳: robots.txtのファイルには、503のHTTPレスポンスのステータスコードを返さないこと。クロールの全部がブロックされるからである。)

robots.txtの仕様の文書は、5xxで取れなかったときの動きを書いている。

"For the first 12 hours, Google stops crawling the site but keeps trying to fetch the robots.txt file."

(訳: 最初の12時間は、Googleはそのサイトのクロールを止めるが、robots.txtのファイルを取りに行くことは続ける。)

確かめ方は、保守の画面が出ている間に、robots.txtのURLにも同じcurlを送ることである。サイトを一時的に止めるときの文書(出典欄の「Temporarily pause or disable a website」)は、保守の画面を出す場合の注意として、次のように書いている。

"Continue to allow crawling through the robots.txt file."

(訳: robots.txtのファイルを通したクロールは、許可し続ける。)

同じ文書は、robots.txtに503を返さないようにとも書いている。ふだんどおり200で返す形にしておく、という意味だと読める。

🅲 手順4 — CDN・キャッシュ・転送が、返事を変えていないかを見る

保守の画面を、サーバー本体ではなく、手前の仕組み(CDN、ホスティング会社の保守ページなど)が返すことがある。サーバー本体が503を返していても、手前の仕組みが古いキャッシュの200を返せば、外から見えるのは200になる。逆もありうる。どちらになるかは、自分の設定による。

Googleのネットワークエラーの文書は、自分でホスティングしていないなら、ホスティング会社かCDNの提供元に助けを求めるよう書いている。手がかりは、curlの応答ヘッダーの中にある。キャッシュの状態を示す行(Ageなど)があれば、返事がどこで作られたかを疑う。手前の仕組みを通る経路と、サーバー本体を直接開く経路を比べられるなら、両方で数字を書き留める。

🅲 手順5 — CMSの保守モードが返す数字を、仕組みで確かめる

CMSの更新中の画面も、ステータスコードを返している。WordPressの公開されているソースコードで、保守の画面を出す関数を、2026年10月11日に開いて読んだ。標準の動きは、Retry-After: 600のヘッダーを付け、「Briefly unavailable for scheduled maintenance. Check back in a minute.」(訳: 予定された保守のため、一時的に使えません。しばらくしてからまた確認してください。)という文を、503で返すものだった。

ただし、保守の画面を差し替える仕組みもある。プラグインや独自の保守画面が入っていれば、返す数字は別になりうる。標準の動きだけで決めず、自分のサイトにcurlを送る。

🅲 手順6 — 続ける期間の上限を決め、終わったら元に戻ったかを見る

文書は、エラーを返し続ける期間に、はっきりした目安を置いている。

"We don't recommend that you do this for a long period of time (meaning, longer than 1-2 days) as it may have a negative effect on how your site appears in Google products."

(訳: これを長い期間(つまり1〜2日より長く)続けることは勧めない。サイトがGoogleの製品に表示される見え方に、悪い影響が出るおそれがあるからである。)

検索については、さらに具体的に書いている。

"For example, in the case of Search, if Googlebot observes these status codes on the same URL for multiple days, the URL may be dropped from Google's index."

(訳: たとえば検索の場合、Googlebotが同じURLでこれらのステータスコードを何日も続けて見ると、そのURLがGoogleのインデックスから外れるおそれがある。)

解除のあとは、元の200に戻ったかを確かめる。Googleの文書は、戻したあとの動きを、次のように書いている。

"Once the server starts responding with a 2xx status code, Google gradually increases the crawl rate for the site."

(訳: サーバーが2xxのステータスコードで応答し始めると、Googleはそのサイトのクロール頻度を、徐々に上げる。)

「徐々に」とあるので、解除した直後に元の頻度に戻るとは限らない。

保守や障害の画面が返す数字を確かめる流れの図。最初の問いは、curlで取ったステータスコードは何か。200なら、保守の画面が200のままで、ソフト404になりうるので、返し方を見直す。503か429なら、次の問いで、Retry-Afterの行が付いているか。付いていなければ、秒数かUTCの日時で付ける余地がある。付いていれば、robots.txtも503になっていないかを確かめる。302などの転送なら、転送先のURLで同じ確認をやり直す。下段に、続ける期間は1〜2日を超えない、と書かれている。
保守の画面が返す数字を確かめる流れ — 最初の問いは、ステータスコードが何か

05 自分のサイトで確認するチェックリスト

下の13項目は、1項目5分ほどでできる作業である。保守の画面をまだ出せない日は、項目1〜4だけ先に進めてよい。チェックの状態は、ブラウザの中にだけ保存され、サーバーには送られない。

  • 公式の文書「Reduce the Google crawl rate」を開き、末尾の「Last updated」の日付(2026-10-06 UTC)と、緊急に減らすときに返す3つのコード(500・503・429)を、メモに書き写す
  • 自社の保守や障害の画面を出す手段を、「サーバー設定」「CMSの保守モード」「ホスティング会社の保守ページ」「CDNの画面」から該当するものすべてに丸を付けて書き出す(担当が分からない手段は「不明」と書く)
  • 自社のホスト名(wwwあり・なし、サブドメイン)を全部書き出し、保守の画面を出す手段がホスト名ごとに同じか違うかを書く
  • 平常時のトップページにcurlでGETを送り、ステータスコードを「200」の形で書く
  • 保守の画面を出せる環境で、curlのGETを1回送り、ステータスコードを「200」「503」「429」「302」のどれかで書く
  • 項目5が503か429なら、応答ヘッダーのRetry-Afterの行を探し、「あり(秒数)」「あり(日時)」「なし」のどれかで書く
  • 項目6が「あり(日時)」なら、日時の末尾がGMTかを見て、日本時間に直した時刻(9時間足す)を、予定の終了時刻と並べて書く
  • 項目5が200なら、保守の画面の案内の文言を1行書き写し、ステータスコードが200のままで案内を出していることをメモに書く(ソフト404の恐れ)
  • 保守の画面が出ている間に、robots.txtのURLにcurlのGETを送り、「200」か「503」かを書く(503なら、直す依頼を担当に書く)
  • CDNやキャッシュを間に置いているなら、応答ヘッダーにAgeなどキャッシュの状態を示す行があるかを書き、手前の仕組みを通る経路とサーバー本体を直接開く経路の数字を並べて書く
  • 保守の画面を続ける最長の期間を、「最大2日」を上限にして日数で決め、予定の開始と終了の日時といっしょに書く
  • 保守が終わったら、平常時のページに同じcurlを送り、200に戻ったことと、Retry-Afterの行が消えたことを、日時つきで書く
  • 保守の時間帯のアクセスの記録から、Googlebotを名乗るリクエストに返したステータスコードを数え、「503が◯件、200が◯件」の形で書く(名乗りが本物かの確認は、公式の確認方法で別に行う)

06 代替・他の選択肢 — 503を返す前に、考える手が3つある

機能を絞って、サイトは出したままにする

Googleの保守の文書は、サイトを閉じる前の手を、まず「機能を絞る」と書いている。

選択肢Googleの文書での位置づけ向く場面
機能を絞る推奨。検索での見え方への悪い影響が最も小さいと書かれている注文だけ止めたいなど、一部の機能の停止
1〜2日のあいだ503を返すサイト全体を止める必要があるときの、短期間の方法として書かれているサーバーの移行、障害の復旧のあいだ
200の案内ページを置くもっと長く止めるときの方法として書かれている数日を超えて止めるとき

数日を超えるなら、200で返す案内のトップページを置く

同じ文書は、長く止めるときの方法を、次のように書いている。

"If you need to disable the site for a longer time, then provide an indexable home page as a placeholder for users to find in Search by using the 200 HTTP status code."

(訳: もっと長い間サイトを止める必要があるなら、検索で利用者が見つけられるように、インデックスできる仮のトップページを、200のHTTPステータスコードで出すこと。)

つまり、200で返すこと自体が間違いなのではない。1〜2日のあいだは503、それを超えるなら、案内を載せた200の仮のページ、という使い分けが書かれている。

403・404・410・noindexで止めない

止めるつもりで、別の手を使ってしまう例も、保守の文書は名指しで書いている。

"Don't block the website by returning 403, 404, 410 HTTP status codes, or with a noindex robots meta tag or x-robots-tag HTTP header."

(訳: 403、404、410のHTTPステータスコードを返したり、noindexのrobotsメタタグやx-robots-tagのHTTPヘッダーを使ったりして、ウェブサイトをブロックしないこと。)

理由は、これらを使うとサイトのURLが検索から外れるから、と書かれている。

当サイトの無料ツールと、記事

平常時の状態を記録するときは、当サイトの無料ツール🔧 WEBサイト内のリンク漏れ・チェックツールが使える。リンクや画像のアドレスを調べて、アクセスステータスをまとめて出せるので、保守の前後で200以外が増えていないかを見比べられる。見た目を前後で画像に残したいときは、当サイトの無料ツール🔧 WEBサイトのスクリーンショット、まとめて撮っちゃおツールが使える。

エラー画面全般の返し方は、当サイトの記事「「正規URLを別のドメインに取られた」と見えたら、先にエラー画面の返し方を確かめる ── 重要ページの取得結果を確認する13項目(2026年10月時点)」でも扱った。

07 当サイトで確かめたこと

平常時の公開ページ12本は、200で返り、Retry-Afterは付いていなかった

当サイトの公開ページを、2026年10月11日の午前9時すぎに、curlで開いた。サイトマップの354本のアドレスを、先頭から29本おきに数え、12本目(先頭から320番目)までの12本を選んだ。13本目に当たる最後の1本(349番目)は開いていない。12本とも200で返り、応答ヘッダーにRetry-Afterの行は1本にも付いていなかった。続けて、robots.txtも同じ方法で開き、200で返ることを確かめた。

当サイトで2026年10月11日に、公開ページ12本とrobots.txtの返事を確かめた結果の図。サイトマップの354本から29本おきに12本を選んで開いた結果は、12本とも200で、Retry-Afterの行は0本。robots.txtも200。下段に、これは平常時の結果で、保守や障害のときに何を返すかは、まだ確かめていない、と書かれている。
当サイトの公開ページ12本の返事(2026年10月11日) — 平常時の結果であり、保守時の返事ではない

保守のときの返事は、まだ確かめていない

言えるのは、平常時に200で返っていることまでである。保守や障害のときに何を返すかは、確かめていない。本番のサイトを止めて測ると、読んでいる人の利用を妨げる。この確認は、当サイトの記事「記事に書いた弱点が、自分のサイトにあった ── 公開した日にチェック項目を当てたら、エラー画面の返し方と、サイトの名前の書き方がそろっていなかった」で、これから行うと宣言した項目の1つである。止めずに確かめる方法を先に決めてから行う。

測り方の注意

外から取った画面は、目当ての画面とは限らないので、題名を先に見る。この考え方は、当サイトの記事「外から取った画面は、目当ての画面とは限らない ── 遮断の画面を404と読み、引用符の違いでnoindexを「無い」と読みかけた」に書いた。「200が返る」ことと、狙いどおり動いていることが別だった例は、「llms.txt が v2 になった日 ── 200 が返ることと、対応していることは別だった」と「24時間越しに自分を捕まえた日 — 「HTTP 200」が嘘をついた配置ミスと、テンプレート1行で1153記事を直した話」にある。robots.txtの取得の頻度を、同じ条件で測れていなかった例は、「同じ条件で測っていなかった ── robots.txtは「24時間キャッシュ」のはずが、測ったら1日13.9件と152.3件。3サイトの数字を並べる前に確認すべきだったこと」にある。

08 このテーマの、これまで

保守とクロールの頻度に関わる公式の文書の、最終更新日

関わる公式の文書を、2026年10月11日に開き、ページの末尾の最終更新日を書き写した。日付は、すべてUTCである。

文書最終更新(UTC)内容
Reduce the Google crawl rate2026年10月6日クロールを緊急に減らす手順。500・503・429とRetry-After
Temporarily pause or disable a website2025年12月10日サイトを一時的に止めるときの方法と、避けること
How HTTP status codes affect Google's crawlers2026年2月4日ステータスコードごとのGoogleの扱い
How Google interprets the robots.txt specification2026年8月31日robots.txtが取れないときの動き

表の日付を見ると、10月6日に新しくなったのは、クロールを減らす手順の文書だけで、サイトを止める方法の文書は、2025年12月10日のままだった。今回の更新が、Googleの動きを変えた、という記録は、更新履歴にも、各文書にも、見つけていない。

当サイトの、関連する過去の記事

Googleは2026年10月6日、クロールを緊急に減らす手順の文書にRetry-Afterの書き方を加えた。手順自体は新しくない。保守や障害の画面が200・503・429のどれを返すか、待ち時間の行が付くかを、curlと13項目で確かめる。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-11 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 156.0.8078.25
  • Chrome iOS(stable) 155.0.8059.37
  • Chrome(beta) 156.0.8078.17
  • Chrome(dev) 157.0.8092.0
  • Chrome(stable) 156.0.8078.12
  • Edge(stable) 155.0.4283.45
  • Firefox(stable) 157.0.1
  • Opera(stable) 136.0.6008.80
  • Safari iOS(stable) 未取得
  • Safari(stable) 未取得
  • iOS(stable) 未取得

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株式会社ツクルン

株式会社ツクルン

Webアドバイジング・クリエイター
池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。