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VideoObjectのcreatorとinteractionStatisticは、必須ではなく推奨の項目 ── 動画の作り手と反応の数を確認する13項目(2026年9月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — 9月24日、動画の構造化データに「作った人」の欄が加わった
    1. Googleの更新履歴には、2つの変更が並んで書かれている
    2. 文書の最終更新は、2026年9月24日になっている
    3. creatorとinteractionStatisticは、必須ではなく推奨の側に置かれている
  2. 02 なぜ・背景 — 公式の説明は、「表示にどう使われるか」まで書いていない
    1. 動画は、検索結果のいくつかの場所に出る
    2. 冒頭で例に挙がる項目に、creatorとinteractionStatisticは入っていない
    3. 「クリエイターの動画」への関心が高まっている、という報道がある
    4. 数字を書ける欄は、書いた数字に責任を持つ欄でもある
  3. 03 この記事で出てくる用語
    1. creator(作った人)と author
    2. interactionStatistic(反応の数)と InteractionCounter
    3. interactionType(反応の種類)と userInteractionCount(回数)
  4. 04 型別 — 書ける範囲、文書が触れていないこと、確かめる手順
    1. 適用範囲: creatorは、名前とURLで作り手を特定する
    2. 適用範囲: interactionStatisticは、4種類の反応だけが挙げられている
    3. この文書が測っていないこと
    4. 手順1: 動画ごとに、作った人を1人(または1組織)に決める
    5. 手順2: 反応の数を、どこから取るかを決める
    6. 手順3: 書いたら、テストにかけて、ページと見比べる
  5. 05 明日、自分のサイトで確認できることチェックリスト
    1. まず、動画を載せているページを数える
  6. 06 代替・他の選択肢(表で)
    1. 書く・書かないは、二択ではなく4つの選択肢がある
    2. 「書かない」は、手を抜くことではない
    3. creatorとauthorは、どちらを使うか
    4. interactionCountは、古い書き方として今も動く
  7. 07 自社サイトで確認したこと — 動画を載せたページの有無から
    1. 公開している297ページを開いて、動画を載せたページを数えた
    2. 結果は、3つとも0ページだった
    3. 「作った人を書く」ことは、記事では既にやっている
    4. 動画を載せるときの決めごとを、先に書いておく
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 2019年10月: interactionStatisticが推奨の書き方になった
    2. 2023年5月: descriptionが、必須から推奨に移った
    3. 2024年4月・8月・9月: 動画まわりの文書が、たびたび手直しされている
    4. 2026年9月: creatorが追加され、interactionStatisticの種類が整理された
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — 9月24日、動画の構造化データに「作った人」の欄が加わった

Googleの更新履歴には、2つの変更が並んで書かれている

Google Search Centralの更新履歴には、2026年9月24日の項目として、VideoObject構造化データの文書に変更が入ったことが記されている。creatorプロパティを追加し、authorでも書けると注記した。あわせて、interactionStatisticについて、対応している操作の種類を文書に書き出した。動画の構造化データは、動画1本ごとに「名前・サムネイル・アップロード日」などを機械に伝えるための書き方で、その中に「誰が作ったか」と「どれだけ反応があったか」を書く欄が、文書の上で明確になった、ということになる。

"Added the creator property (noting support for author) and updated interactionStatistic to document supported interaction types in the VideoObject structured data documentation."

(訳: VideoObject構造化データの文書に、creatorプロパティを追加し(authorにも対応していると注記)、interactionStatisticについて、対応している操作の種類を文書化した。)

この記事は、上の変更を自社サイトの動画に当てはめて確かめる手順である。変更の出どころは、更新履歴のページである。

文書の最終更新は、2026年9月24日になっている

変更の載った文書「Video (VideoObject, Clip, BroadcastEvent) structured data(訳: 動画の構造化データ)」は、ページ末尾の表示で最終更新が2026-09-24 UTCだった。この文書を開いて確かめたのは2026年9月29日である。更新履歴の日付と、文書自体の最終更新日が一致しているので、9月24日以降に別の変更が入っていない限り、この記事が扱う内容は現行の文書のとおりと考えてよい。

creatorとinteractionStatisticは、必須ではなく推奨の側に置かれている

文書は、VideoObjectのプロパティを必須と推奨に分けている。必須はname(動画のタイトル)、thumbnailUrl(サムネイル画像のURL)、uploadDate(動画が最初に公開された日時)の3つである。推奨に並ぶのは、contentUrl、creator(またはauthor)、description、duration、embedUrl、expires、hasPart、ineligibleRegion、interactionStatistic、publication、regionsAllowedだった。今回動いた2つは、どちらも推奨の側にある。必須の3つを欠くと動画の情報を取り出せない場合がある、と文書は書いており、まず必須の3つが揃っているかが先である。

VideoObjectの項目の整理図。必須はname、thumbnailUrl、uploadDateの3つ。推奨は、contentUrl、description、duration、embedUrl、expires、hasPart、ineligibleRegion、publication、regionsAllowedに加えて、2026年9月24日に追加または更新されたcreator(authorも可)とinteractionStatistic
必須は3つ。今回の変更は、推奨の2つに入った

02 なぜ・背景 — 公式の説明は、「表示にどう使われるか」まで書いていない

動画は、検索結果のいくつかの場所に出る

文書の冒頭には、動画が現れる場所が挙げられている。メインの検索結果ページ、動画モード、Google画像検索、Google Discoverである。動画のページに構造化データを付けると、Googleが動画を見つけやすくなる、とも書かれている。ここでいう構造化データは、動画の情報を人に見せる飾りではなく、機械に渡す説明書だと考えると分かりやすい。ページの見た目が同じでも、説明書が正しいかどうかで、Googleが受け取る情報は変わる。

冒頭で例に挙がる項目に、creatorとinteractionStatisticは入っていない

文書の冒頭には、構造化データで動画の情報に影響を与えられる例として、次の一文が置かれている。

"you can influence the information that's shown in video results, such as the description, thumbnail URL, upload date, and duration, by marking up your video with VideoObject."

(訳: VideoObjectで動画をマークアップすることで、説明文、サムネイルのURL、アップロード日、長さなど、動画の検索結果に表示される情報に影響を与えられる。)

例に挙がっているのは、description・サムネイルURL・アップロード日・durationの4つで、creatorとinteractionStatisticは、この一文には出てこない。この2つが検索結果のどこに、どう使われるのかは、当該の文書に書かれていない。したがって「書けば順位が上がる」「書けば表示が変わる」と、公式の文書から言い切ることはできない。この記事も、その効果には踏み込まない。

この記事が言えないこと

creatorやinteractionStatisticを書いたら、検索結果の見え方や順位がどう変わるかは、確かめていないし、公式の文書にも書かれていない。この記事が扱うのは「文書に何と書いてあるか」と「自分のサイトで、正しい内容を書けているかを確かめる手順」までである。

「クリエイターの動画」への関心が高まっている、という報道がある

この変更と同じ2026年9月に、マーケティング業界の媒体MarTechが、B2B(企業向け)の会社が、AIで量産された内容に埋もれないために、クリエイターの動画を使う動きが広がっている、という趣旨の記事を載せている(B2B Brands Turn to Creator Video to Fight AI Slop and Aid AI Search(訳: B2Bブランドは、AIが作った質の低い量産コンテンツに対抗し、AI検索を助けるため、クリエイター動画に向かう))。ただし、これは業界媒体の報道であり、記事中の数字は調査会社の発表を引いたものである。その調査の原典までは確かめられていない。「B2Bの会社全体がクリエイター動画に向かっている」と一般化して受け取らないほうがよい。なお、ここでいう「クリエイターの動画」は、企業が外部の作り手に動画を作ってもらう施策の話であり、構造化データのcreator(その動画を作成・公開した個人や組織を示すプロパティ)とは別の意味である。

数字を書ける欄は、書いた数字に責任を持つ欄でもある

反応の数を書く欄ができたことには、注意も要る。Googleの構造化データの一般ガイドラインには、品質面の決まりとして、次の一文がある。

"Don't mark up content that is not visible to readers of the page."

(訳: ページの読者に見えないコンテンツを、マークアップしないこと。)

作った人も、視聴回数も、ページを見た人に確かめられる形で存在していることが前提になる。ページに載っていない視聴回数を構造化データにだけ書く、実際とは違う作り手の名前を書く、といった書き方は、このガイドラインの外にある。さらに、文書の警告欄には、ガイドラインの外にある技術がマークアップに使われていると検出された場合、サイトに手動による対策が出る可能性がある、と書かれている。手動による対策については構造化データは、構文が正しくても消えることがある ── 手動による対策の条件を確認する14項目で確認できる。

03 この記事で出てくる用語

creator(作った人)と author

用語

creator—動画を作った、または公開した個人や組織を示すプロパティ。Googleの文書では「creator (or author)」と併記され、authorでも書ける。値は個人(Person)か組織(Organization)のどちらかで、名前とURLを持たせる。

Googleの文書は、creatorを「The person or organization that created or published the video.(訳: 動画を作成または公開した個人または組織。)」と説明している。schema.orgの側では、creatorはCreativeWork(創作物)の作者を示すプロパティで、authorと同じ意味だと書かれている。動画は、schema.orgの分類ではCreativeWorkの一種なので、この定義がそのまま当てはまる。

interactionStatistic(反応の数)と InteractionCounter

用語

interactionStatistic—動画に対する反応の数をまとめて書くプロパティ。値はInteractionCounterという型で、「どんな反応か」(interactionType)と「何回か」(userInteractionCount)の2つを持つ。

schema.orgのInteractionCounterは「A summary of how users have interacted with this CreativeWork.(訳: 利用者がこの創作物とどう関わったかの要約。)」と説明されている。反応の種類ごとに1つずつ書く、という設計である。

interactionType(反応の種類)と userInteractionCount(回数)

用語

interactionType—反応の種類。Googleの文書がサポートしていると挙げているのは、WatchAction、LikeAction、CommentAction、ShareActionの4つ。userInteractionCount—その反応が起きた回数を表す整数。

04 型別 — 書ける範囲、文書が触れていないこと、確かめる手順

適用範囲: creatorは、名前とURLで作り手を特定する

creatorの中身について、文書はこう書いている。creator.name(またはauthor.name)は作り手の名前で、「If a person or organization is specified, you must provide either name or alternateName.(訳: 個人または組織を指定する場合は、nameまたはalternateNameのどちらかを必ず書く。)」とされている。creator.urlは、「A link to a web page that uniquely identifies the creator or organization (such as a profile page or homepage).(訳: 作り手や組織を一意に特定するウェブページへのリンク。プロフィールページやトップページなど。)」と説明されている。creatorを書くなら、名前を必ず添える。URLは、その作り手だと分かるページを指す、というのが文書の書き方である。

文書のサンプルでは、組織が作り手のとき"@type": "Organization"、個人のとき"@type": "Person"としている。会社の公式動画なら組織、担当者個人のチャンネルの動画なら個人、というように、ページに実際に書かれている作り手の種類に合わせるのが自然である。どちらか決められない動画は、ページに作り手を書くところから始める(後述の手順1)。

適用範囲: interactionStatisticは、4種類の反応だけが挙げられている

interactionStatisticのinteractionTypeについて、文書は「Google supports the following interactionTypes(訳: Googleは、次のinteractionTypeに対応している)」として、4つを挙げている。それ以外の種類が同じように扱われるかは、文書には書かれていない。

interactionType文書の説明書く前に確かめること
WatchAction動画が視聴された回数ページに視聴回数を表示しているか。表示していないなら、元の動画サービスで確認できる数か
LikeAction高評価・アップボートの数高評価の数が、ページか元のサービスで数えられているか
CommentActionコメントの数コメント欄がページに実在するか。無いなら書かない
ShareAction共有(再共有)された回数共有の数を数える仕組みがあるか。ボタンがあるだけでは数は取れない
interactionStatisticで書ける反応の4種類。WatchActionは視聴された回数、LikeActionは高評価の数、CommentActionはコメントの数、ShareActionは共有された回数。いずれもuserInteractionCountに整数を1つ書く。確認できる実数だけを書き、取れない種類は書かない
反応は4種類。書いてよいのは、確認できる実数だけ

数の書き方は、userInteractionCountに整数を1つ入れる形である。Googleの文書のサンプルでは、視聴回数として5647018のような数字が例に使われている。schema.orgのInteractionCounterのページには、コメント数と聴取数(ListenAction)のように、複数のカウンターを並べたサンプルがある。一方、Googleの動画の文書のサンプルは、反応を1種類だけ書いた形である。複数の種類を並べて書く場合の扱いが、Googleの文書に明記されているかは、確かめられていない。

この文書が測っていないこと

ここまでの内容は、文書に書かれていることだけである。文書が触れていない、または書いていないことは、次の3つである。

  • 検索結果への効き方。creatorとinteractionStatisticが、表示や順位にどう使われるかの記述はない。
  • 数字が古くなったときの扱い。視聴回数は日々変わるが、構造化データの数字をどの頻度で更新すべきかは、文書に書かれていない。
  • Search Consoleでの見え方。この2つを書いた結果が、どのレポートにどう出るかは、文書の範囲外である。

確かめられるのは「書いた内容が正しいか」までである。

手順1: 動画ごとに、作った人を1人(または1組織)に決める

最初にやることは、構造化データを触る前に、ページに載っている動画の作り手を決めることである。社内で撮った動画なら会社名、外部のクリエイターに依頼した動画なら、そのクリエイターの名前か屋号になる。ページの見える場所に書かれていない作り手は、creatorに書かない。書かれていないなら、まずページに「制作」「出演」といった形で書き、そのうえでcreatorに同じ名前を入れる。順序が逆になると、構造化データにだけ存在する作り手が生まれる。

手順2: 反応の数を、どこから取るかを決める

次に、interactionStatisticに入れる数字の出どころを決める。自社のサーバーで再生回数を数えているなら、その数字がページに表示されているかを確かめる。外部の動画サービス(YouTubeなど)に動画を置いているなら、そのサービスの画面で見える数字が出どころになる。数字を手で書き写して固定すると、次の日から実際の数字とずれていく。テンプレートやプラグインが、表示している数字を、そのまま構造化データに出す形が望ましい。出どころが決まらない種類は、書かないことを選んでよい。

実務のヒント

構造化データの下書きから作りたいときは、当サイトの🔧 WEBサイト・構造化データ自動作成ツール — JSON-LD形式の構造化データの、たたき台を作るが使える。下書きを先に作っておくと、動画の項目を足すときに、作り手の名前をほかの構造化データと揃えて書きやすい。

手順3: 書いたら、テストにかけて、ページと見比べる

書いたあとは、文書の案内どおり、Rich Results Test(リッチリザルトテスト)で重大なエラーが無いかを確かめる。文書は、重大なエラーを直したうえで、重大ではない指摘も直すとよい、と書いている。その次に、Search ConsoleのURL検査ツールで、Googleがそのページをどう見ているかを確かめる。最後に、構造化データの作り手と数字を、ページの見える場所の表示と、自分の目で見比べる。テストツールは、書式の誤りは見つけるが、ページの見た目との食い違いまでは判定しない。ここは人が確かめる部分である。ページ全体の技術的な状態をまとめて見たいときは、🔧 WEBサイト総合分析・レポートツールで、URLを入れて総合的に診断しておくと、見落としに気づきやすい。

注意

「テストを通ったから正しい」とは限らない。作り手の名前が間違っていても、視聴回数が実際より大きくても、書式が正しければテストは通る。ページの内容と一致しているかは、テストとは別に、見比べて確かめる。

05 明日、自分のサイトで確認できることチェックリスト

まず、動画を載せているページを数える

動画を載せているページが1ページも無いサイトなら、この記事の確認項目は、動画を追加するときのために取っておけばよい。動画があるサイトは、まず3〜5ページを選び、上から順に確かめる。項目は、動画の構造化データ全体(1〜3番)、作った人(4〜8番)、反応の数(9〜12番)、テスト(13番)の順に並んでいる。チェックの状態は、お使いのブラウザに保存され、サーバーには送られない。画面を閉じても続きから確認できる。

  • 動画を載せているページを3〜5ページ選び、ページ名と動画の本数を書き出す
  • 選んだページのソースを開き、「VideoObject」の文字が何回出るかを数える
  • VideoObjectごとに、name・thumbnailUrl・uploadDateの3つが揃っているかを確認する
  • 動画1本ごとに、creator(またはauthor)が書かれているかを確認する
  • creatorの種類が、PersonかOrganizationのどちらかになっているかを確認する
  • creatorに、name(またはalternateName)が入っているかを確認する
  • creator.urlのリンクを実際に開き、その作り手を示すページが表示されるかを確認する
  • 構造化データのcreatorの名前が、ページの見える場所に書かれた作り手の名前と同じかを、目で見比べる
  • interactionStatisticのinteractionTypeが、Watch・Like・Comment・Shareの4種類のどれかになっているかを確認する
  • userInteractionCountの数字を、ページに表示している数字(または元の動画サービスの数字)と、1本ずつ見比べる
  • 反応の数が手書きで固定されていないか、テンプレートやプラグインが自動で出しているかを確認する
  • 反応の数を確認できる場所が無い動画を一覧にして、interactionStatisticを書かない判断を記録する
  • Rich Results Testに動画のページを1ページ入れて、重大なエラーが0件かを確認する
観点該当する項目目安時間
動画の構造化データ全体1〜3番(3項目)ページごとに5分
作った人(creator)4〜8番(5項目)動画1本につき3分
反応の数(interactionStatistic)9〜12番(4項目)動画1本につき3分
テスト13番(1項目)1ページ2分

動画が5本程度のサイトなら、全体で1時間前後で一巡できる。動画が多いサイトは、まず作り手(4〜8番)から始めるとよい。反応の数(9〜12番)は、数字の出どころを決める作業が入るため、時間がかかりやすい。Search Consoleの画面の見方に迷ったときは、🔧 Search Consoleの見方に迷ったらこちらの解説ツールを開くとよい。

06 代替・他の選択肢(表で)

書く・書かないは、二択ではなく4つの選択肢がある

creatorとinteractionStatisticは推奨であり、必須ではない。したがって、両方書く、片方だけ書く、どちらも書かない、のどれも選べる。選ぶ基準は、ページの見える場所に、正しい内容を書けるかである。

選択肢向いているケース注意点
両方を書く作り手がページに書いてあり、反応の数も表示または取得できる動画数字を最新に保つ仕組みが要る。手書きの固定値は、日々ずれる
creatorだけ書く作り手は明確だが、反応の数を確認できる場所が無い動画作り手の名前とページの表記を、常に揃える
書かない作り手がページに書かれていない動画、数を取れないサイト必須の3つ(name・thumbnailUrl・uploadDate)は、書かない選択でも必要
interactionCountを使う既存のページが古い書き方のまま動いている場合Googleは対応を続けるが、interactionStatisticを推奨している

「書かない」は、手を抜くことではない

推奨の項目を書かないことは、必須を満たしている限り、誤りではない。文書は、推奨の項目について「more information about your VideoObject, which could provide a better user experience(訳: VideoObjectについての追加の情報。より良い体験につながる可能性がある)」という位置づけで説明している。「可能性がある」と書かれているので、書けば必ず効くものとしては扱われていない。数字を取れないのに無理に書き、実際とずれた数字を出すくらいなら、書かないほうが安全である。

creatorとauthorは、どちらを使うか

文書は「creator (or author)」と併記している。9月24日の更新履歴も「noting support for author」と、authorに対応していることを添えている。同じ意味で使えるので、どちらか1つに統一して書くのが、後から見直すときに分かりやすい。schema.orgの側でも、creatorは「Author property for CreativeWork と同じ」と説明されている。組織の情報(会社名・ロゴなど)をどう書くかは、Organization構造化データは、正しく書いても「合格」の通知が来ない ── ナレッジパネルに伝える情報を確認する13項目(2026年9月時点)を併せて見ておくと、名前の揃え方が決めやすい。

interactionCountは、古い書き方として今も動く

文書には「Starting October 2019, we changed our documentation to recommend interactionStatistic instead of interactionCount.」(訳: 2019年10月から、文書ではinteractionCountの代わりにinteractionStatisticを推奨するよう変更した。)という注記があり、interactionCountへの対応も続いている。古い書き方で動いているページを慌てて書き換える必要は無く、新しく書くときはinteractionStatisticを選べばよい。

書くか書かないかを決める2つの問いの図。作った人については、動画を作った人や組織がページに書いてあるなら、同じ名前とURLをcreatorに書く。書いていなければ、まずページに作り手を示し、それまではcreatorを書かない。反応の数については、確認できる実数を取れる場所があれば、種類ごとにuserInteractionCountへ実数を書く。無ければ書かない
作り手と反応の数は、別々の問いで決める

07 自社サイトで確認したこと — 動画を載せたページの有無から

公開している297ページを開いて、動画を載せたページを数えた

この記事の内容を、当サイト自身に当てはめて確かめた。2026年9月29日に、当サイトのサイトマップに載っている297ページを1つずつ開き、HTMLの中身を調べた。数えたのは3つで、videoタグを使っているページ、YouTubeやVimeoの埋め込み(iframe)があるページ、構造化データにVideoObjectを書いているページである。297ページはすべて開けた(開けなかったページは0件)。

結果は、3つとも0ページだった

動画のタグを使ったページは0、YouTubeなどの埋め込みがあるページは0、VideoObjectを書いているページも0だった。creatorやinteractionStatisticという語が構造化データに出るページも、0ページである。したがって、01〜06章の確認項目を、当サイトの実例として示すことはできない。この記事は、当サイトが今後動画を載せる場合に最初に確かめる手順を、公式の文書どおりに整理したもの、という位置づけである。

注意

この「0ページ」は、HTMLに直接書かれた動画のタグと埋め込みを数えた結果である。JavaScriptで後から動画プレーヤーを差し込むページや、外部のサービスのスクリプトだけで動画を出すページは、この数え方では拾えない。「当サイトに動画は無い」と断言するものではなく、「この3つの形では見つからなかった」までが言えることである。

「作った人を書く」ことは、記事では既にやっている

動画は無くても、構造化データに作り手を書く、という考え方は当サイトにもある。297ページのうち268ページで、構造化データに「author」という語が出ていた。これは主に記事の著者を示すためのもので、型の中身までは全数を確かめていない。動画を載せるときも、記事の著者と同じ考え方で、実在する作り手の名前とURLをそのまま書くことになる。構造化データの値が、実際の表示と食い違っていないかを確かめる姿勢は、出力は在った。だから誰も測らなかった ── datePublished・og:type・用語ハイライト・sitemapで見つけた4つの「値だけ違う」穴で、当サイトの失敗として書いている。

動画を載せるときの決めごとを、先に書いておく

動画を載せる日が来たら、迷いやすい点を先に決めておくと、慌てずに済む。ここでは、次の3つを決めごととして書いておく。1つ目は、creatorには、ページに載せる作り手と同じ名前を書くこと。2つ目は、反応の数は、ページに表示できる実数が取れる種類だけを書き、取れない種類は書かないこと。3つ目は、構造化データを足したら、05章の13項目で確かめてから公開することである。

08 このテーマの、これまで

2019年10月: interactionStatisticが推奨の書き方になった

動画の構造化データの文書は、2019年10月に、反応の数の書き方をinteractionCountからinteractionStatisticへ推奨する形に変えた。推奨される書き方が、interactionStatisticに一本化されたのが、この変更の中身である。今回の9月24日の更新は、そのinteractionStatisticについて、対応している反応の種類を文書に書き出したものである。

2023年5月: descriptionが、必須から推奨に移った

更新履歴の2023年5月4日の項目には、videoのdescriptionプロパティを、必須の表から推奨の表に移した、と書かれている(理由は「もはや必須ではないため」)。必須と推奨の線引きは、文書の更新で動くことがある、という実例である。creatorとinteractionStatisticが今は推奨でも、将来もそのままとは限らないので、書く前に、その日の文書で確認したい。

2024年4月・8月・9月: 動画まわりの文書が、たびたび手直しされている

更新履歴には、動画に関する変更が続けて記録されている。2024年4月17日には、動画カルーセル(一部のサイト運営者に限って試されていた機能)に関する記述を、構造化データの文書から取り除いた。2024年8月23日には、動画のSEOのベストプラクティスを全面的に書き直し、インデックス登録の条件や技術要件を整理した(動画がインデックスされる条件は動画をGoogle検索に載せるには ── インデックス登録の5条件とVideoObjectを確認する15項目(2026年9月時点)に整理している)。2024年9月10日には、動画を制限する別の書き方として、ineligibleRegionプロパティを受け付けると追記した。動画の文書は、1年に何度も手直しされている。

2026年9月: creatorが追加され、interactionStatisticの種類が整理された

そして2026年9月24日に、creatorの追加とinteractionStatisticの更新があった。この記事は、その5日後の2026年9月29日に文書を開いて確かめた内容である。変更点は2つだけで、必須の3つの扱いは、更新履歴の記述からは変わっていない。文書は今後も更新される。この記事の内容は、確認した時点(2026年9月)のものとして扱い、実際に構造化データを書く日には、Googleの文書を直接開いて、最新の記載を確かめてほしい。

2026年9月24日、Googleは動画の構造化データにcreator(作った人)を追加し、interactionStatisticで書ける反応を4種類に整理した。どちらも必須ではない。書くなら実在する作り手と実数だけにする。確認手順を13項目にまとめた。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-09-29 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 155.0.8059.16
  • Chrome iOS(stable) 154.0.8037.55
  • Chrome(beta) 155.0.8059.12
  • Chrome(dev) 156.0.8072.0
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株式会社ツクルン

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Webアドバイジング・クリエイター
池田南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。