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Googleトレンドのカテゴリは最大6階層・1,132種類ある ── 需要調査で確認する13項目(2026年9月時点)

01 何が起きたか — Googleトレンドのカテゴリ選択に、最大6階層・1,132種類の分類が用意されていた

「調べる」ページに、カテゴリだけで絞り込める新しいメニューが付いた

2026年9月2日、Google Search Centralが公式アカウントで、Googleトレンドの「調べる(Explore)」ページに新しいカテゴリフィルターを導入したと発表した。公式の投稿はこう述べている。

"We're excited to introduce Trends category filters on the new Explore page. This update makes it easier to refine trends data more precisely for specific categories such as 'All Books & Literature.'"

(訳: 新しい「調べる」ページに、トレンドのカテゴリフィルターを導入できることを嬉しく思う。この更新により、「すべての書籍、文学」のような特定のカテゴリに対して、トレンドデータをより正確に絞り込みやすくなる。)

投稿はあわせて、キーワードを入力せずにカテゴリだけを選ぶ使い方も紹介している。特定のカテゴリ・地域・期間の組み合わせだけで、検索数の多い上位の語句を調べられるという使い方だ。日本語でこの動きを報じた鈴木謙一氏のブログは、この変更を「カテゴリが細分化された」と表現し、以前は「ショッピング」「旅行」のような大枠の分類しか選びにくかったのに対し、今は「ショッピング、小売」から「アパレル」、さらに「フットウェア」まで、複数階層のサブカテゴリを選べるようになったと説明している。

カテゴリという機能自体は、今回できたものではない

ここで整理しておきたいことがある。Googleの公式ヘルプ「トレンドをカテゴリ別に絞り込む」を確認すると、カテゴリで結果を絞り込む機能自体は、以前から存在していた。ヘルプページはこう説明している。

Google トレンドで複数の意味を持つ単語を検索する場合、特定のカテゴリで結果を絞り込んで、探したい意味の単語のデータを取得できます。

例として挙げられているのが「ジャガー」だ。動物のジャガーを調べたいのか、自動車メーカーのジャガーを調べたいのかは、単語だけでは決まらない。カテゴリを追加すれば、どちらの意味の検索データが欲しいのかを示せる。実際に確認したところ、Googleトレンドの分類の中には「自動車」の下の「自動車メーカー」の下に「ジャガー」という項目が存在しており、この例えがそのまま実在の分類に対応していることが確認できた。今回の変更は、この既存の仕組みを選びやすくしたメニューの刷新であって、絞り込みという発想そのものが新しく生まれたわけではない

Googleトレンドのカテゴリ分類の規模を示す図。大分類は25種類、階層は最大6段、重複を除いた分類の全体は1,132種類(重複を含めると延べ1,426件)
2026年9月11日時点で数えた、Googleトレンドのカテゴリ分類の規模

実際に数えると、大分類25・全体で1,132種類、最大6階層だった

「細分化された」と言われても、実際にどれだけ細かいのかは、数えてみるまで分からない。そこで、カテゴリを選ぶ画面がメニューを組み立てる際に読み込んでいる分類のデータを2026年9月11日(日本時間)に取得し、実際に数えてみた(地域設定は日本語表示)。結果は、最上位の大分類が25種類、下位の分類まですべて含めた重複のない分類の数は1,132種類、最も深い階層は6段だった。「書籍、文学」の下に「詩」や「電子書籍」があるように、末端の分類まで具体的な語句になっている。ブログ記事やSNSの投稿の中には「1,000以上のカテゴリがある」という表現も見られたが、その桁数はこの数え方でも裏付けられる形になった。

02 なぜ・背景 — カテゴリを選ぶ意味と、変わらない前提

同じ言葉でも、カテゴリが違えば別のデータになる

公式ヘルプが挙げる「ジャガー」の例は、需要調査の現場でもそのまま起こりうる。「クラウド」という語は、ITのクラウドサービスを指すこともあれば、天候の雲を指すこともある。「マウス」はコンピュータの周辺機器にも、動物にも当てはまる。カテゴリで絞り込まずに検索すると、本来は関係のない検索がまとめて1つの数字に混ざったまま表示される可能性がある。今回のメニュー刷新は、この絞り込みを階層をたどって選びやすくした変更だと理解しておくとよい。

クエリを入れる使い方と、入れない使い方の2つがある

Search Engine Landの記事は、今回の機能に2つの使い方があると整理している。1つはクエリ(検索語句)を入れたうえでカテゴリを指定する使い方で、多義語の意味を絞り込みたいときに使う。もう1つはクエリを入れずにカテゴリだけを指定する使い方で、特定の分野・地域・期間の中で検索数の多い語句を見つけたいときに使う。同記事は、SEO関連の調査であれば「Java」というクエリを「SEO、SEM」のカテゴリで絞り込むことで、プログラミング言語のJavaと混ざらない、検索マーケティング文脈でのデータに近づけられるという例を挙げている。

用語

検索インタレストGoogleトレンドが表示する0〜100の数値。ある期間・地域における全検索の中で、指定した語句がどれだけの割合を占めるかを示す相対値であり、実際の検索回数(絶対数)ではない。Google公式のFAQは「それぞれのデータポイントは、対象とする地域と期間の総検索数で割ることで、相対的な人気度を比較できるようにしている」と説明しており、数値は0〜100の範囲に調整される。

カテゴリを絞り込んでも、この「割合」という前提は変わらない

カテゴリで絞り込めるようになったからといって、Googleトレンドが示す数字の性質が変わるわけではない。カテゴリを指定した結果も、依然として0〜100の相対値であり、そのカテゴリの中で何回検索されたかという絶対数ではない。地域や期間を変えれば、同じ語句でも表示される数値の意味あいが変わる。期間を変えると同じ語句でも見える動きがまったく違って見えることは、当サイトの別の記事でも扱っている(archives/34)。この「相対値である」という前提を確認しないまま、カテゴリ別の数字を他社の数字や自社の別の指標とそのまま比べると、比較の土台がずれる。

03 この記事で出てくる用語

「検索語句(キーワード)」と「トピック」は別の指定方法

Googleトレンドで語句を入力するとき、キーワードとして検索する方法と、トピックとして検索する方法の2通りがある。公式ヘルプは「検索ニーズに応じて、検索語句をキーワードまたはトピックとして定義できます」としたうえで、両者の違いをこう説明している。キーワードで検索すると、その単語を含む結果がそのまま表示される(例:「バナナ」を検索すると「バナナ」や「バナナ サンドイッチ」が対象になる)。一方でトピックは「すべての言語で共通の概念を持つキーワードのグループ」であり、「ロンドン」というトピックを選ぶと、「イギリスの首都」や、スペイン語表記の「Londres」までまとめてデータに含まれる。

用語

トピック:Googleが「共通の概念」としてまとめた検索語句のグループ。表記ゆれ・別言語の呼び方・関連する言い回しを1つの概念として集計する。単純な文字列の一致で検索する「キーワード」とは別の指定方法であり、Explore画面の入力候補から選ぶ形で指定する。

誤字・表記ゆれ・類義語は、キーワード検索では自動的にまとめられない

キーワードとして検索した場合の挙動については、公式ヘルプにはっきりとした記述がある。

"You won't get results for misspellings, spelling variations, synonyms, plural, or singular versions of your terms."

(訳: 誤字、綴りの違い、類義語、複数形・単数形の違いについては、結果に反映されません。)

「トピック」で検索すればある程度はこの差を吸収できるが、それでも入力した語句がキーワードなのかトピックなのかによって、集計される範囲が変わることは、需要調査の前提として押さえておく必要がある。同じ語句をキーワードで検索した結果とトピックで検索した結果を、無意識に同じものとして扱わないことが重要になる。この「0件」や集計範囲の書き方について、当サイトは以前、探した条件を書かずに数字だけを書いてしまった反省を記事にしている(archives/139)。

カテゴリは、絞り込みのための条件の1つ

カテゴリは、地域・期間・検索の種類(ウェブ検索・画像検索・ニュース検索など)と並ぶ、絞り込みの条件の1つとして扱われている。Google Search Centralの公式ドキュメントは、調べる(Explore)ページの機能を「国・期間・カテゴリ・プロパティのフィルターを適用できる」と説明しており、カテゴリだけが特別な仕組みというわけではなく、他の絞り込み条件と同じ列に並ぶ選択肢の1つとして位置づけられている。

04 型別 — 適用範囲・確認できていないこと・手順

🅰 適用範囲 — カテゴリ絞り込みが効くのは、どんな場面か

カテゴリでの絞り込みが特に効くのは、多義語や、複数の業界にまたがる語句を主要キーワードにしているサイトである。逆に、固有名詞に近い専門用語や、社名・商品名のように意味が1つしかない語句を調べる場合は、カテゴリを指定してもしなくても、表示される数値に大きな差は出にくい。また、クエリを入れずにカテゴリだけで上位の語句を探す使い方は、自社が想定していなかった関連語や、季節ごとに変わる需要を見つけたいときに向いている。

🅱 この記事(公式情報)が確認できていないこと・分からないこと

公式のヘルプとドキュメントを確認したうえで、正直に書いておきたい点がある。第一に、今回のメニュー刷新の前に、カテゴリの選択画面にいくつの分類が表示されていたかという具体的な数字は、公式ドキュメントに見当たらなかった。細分化された、という説明はあっても、以前との数の比較は確認できていない。第二に、1,132種類あるカテゴリのそれぞれに、十分な量のデータが集まっているかどうかは分からない。今回の発表に対するSNS上のコメントの中には、カテゴリによっては期間を変えても結果が返らないことがある、という指摘も見られたが、これは利用者からの報告であって、Googleの公式な説明ではない。

第三に、低い検索ボリュームの語句は、統計的な誤差を防ぐためにランダムなノイズが加えられることがあり、公式ヘルプも小さな検索件数のクエリではこの誤差がより目立つとしている。カテゴリを細かく絞り込むほど対象となる検索の集まりは小さくなりやすく、このノイズの影響を受けやすくなる方向に働く可能性があるが、これは公式資料からの推測であり、断定はできない。

注意

検索件数が非常に少ないクエリは、Googleトレンドの画面上では「0」として表示される。「0」という表示が、検索が存在しないことを意味するのか、単に集計の対象にならないほど少ないことを意味するのかは、画面の数字だけでは区別できない。

🅲 手順 — 自社の主要キーワードを確認する4段階

ここまでの内容を、実際の確認作業に落とし込むと、次の4段階になる。

自社の主要キーワードをGoogleトレンドで確認する4段階。1主要キーワードを洗い出す、2カテゴリで意味の重複を除く、3期間と地域を揃えて比べる、4結果をチェックリストで確認する
カテゴリを選ぶ作業は、この4段階のうちの2番目にあたる

この4段階のうち、2番目の「カテゴリで意味の重複を除く」を飛ばして進めると、多義語を含む語句のデータが、関係のない検索と混ざったまま比較の対象になってしまう。今回の変更で選びやすくなったのは、この2番目の作業にあたる部分である。

05 明日、自分のサイトで確認できることチェックリスト

以下は、Googleトレンドの画面だけで、今日から確認できる項目である。特別な集計ツールは不要で、ブラウザの操作だけで完結する。

実務のヒント

10番目の項目で開くSearch Consoleのデータをまとめて確認したいときは、当サイトの🔧 Google Search Console お助けツールで、順位が付いているクエリの状況をあわせて見ておくと効率がよい。

  • 自社の主要キーワードを5〜10個、リストに書き出す
  • その中から、複数の意味に取れる語句(多義語)を3個以内で選び出す
  • 選んだ多義語をカテゴリなしで検索し、上位に出る関連キーワードを3件書き出す
  • 同じ語句にカテゴリを指定して検索し直し、3件書き出した関連キーワードと顔ぶれが変わるかを確認する
  • 検索語句として検索した場合と、トピックとして検索した場合の2通りで、検索インタレストの数値が変わるかを確認する
  • 検索期間を「過去12か月」と「過去5年」の2通りに変えて、繰り返す季節の山があるかを確認する
  • 地域設定を「日本全体」と、自社の主なターゲット都道府県の2通りに変えて、数値の順位が変わるかを確認する
  • 検索ボックスを空欄のまま、想定顧客に近いカテゴリを1つ選んで実行し、上位の語句を10件書き出す
  • 書き出した10件のうち、自社サイトでまだ扱っていない話題が何件あるか数える
  • Search Consoleの検索パフォーマンスレポートを開き、既に順位が付いているクエリを3ページ分確認する
  • 直前の2項目の結果を突き合わせ、両方に共通して出てくる語句を5個以内で選ぶ
  • 選んだ語句について、検索インタレストのグラフに「0」に近い期間がないか目で確認する
  • 自社の名前やサービス名を検索語句として入力し、直近90日間の検索インタレストの推移を確認する
観点該当する項目目安時間
語句とカテゴリの絞り込み1〜4番目(4項目)15分
キーワードとトピックの違いの確認5番目(1項目)5分
期間・地域による違いの確認6〜7番目(2項目)10分
自社サイトにない話題の発見8〜9番目(2項目)15分
Search Consoleとの突き合わせ10〜11番目(2項目)15分
数値の信頼性とブランド調査12〜13番目(2項目)10分

すべてに目を通す時間の目安は1サイトあたり70分程度である。主要キーワードの数が多いサイトでは、1〜7番目の作業に追加の時間がかかることがある。自社サイト全体でどんな語句が使われているかをまとめて見ておきたい場合は、当サイトの🔧 WEBサイト総合分析・レポートツールで先に確認しておくと、1番目のリスト作りが早く進む。

06 代替・他の選択肢(表で)

「調べる」と「急上昇中」は、同じGoogleトレンドの中でも別の道具

Googleトレンドには、ここまで扱ってきた「調べる(Explore)」のほかに、「急上昇中(Trending Now)」という別の画面がある。公式ドキュメントは、この2つを「特定の語句やトピックを分析するExploreツール」と「Google上で今何がトレンドになっているかを見るTrending Nowツール」として区別している。カテゴリで絞り込む今回の変更が入ったのはExploreの画面であり、急上昇中の画面とは別の場所にある。自社の主要キーワードを調べたいときはExplore、まだ知らない話題を広く拾いたいときは急上昇中、という使い分けになる。

需要を測る入口は、Googleトレンドだけではない

需要調査という観点で見ると、Googleトレンド以外にも情報源はある。当サイトの別記事では、Search Consoleに追加された「プラットフォームプロパティ」を使うと、ドメインを持たないSNS上の投稿でも、検索パフォーマンスのデータが取れるようになったことを確認している(Search Consoleプラットフォームプロパティ』とは)。Googleトレンドが「Google検索での関心の動き」を示すのに対し、この機能は「自社のSNS投稿が、検索の中でどう見られているか」という、別の角度のデータになる。複数の情報源を並べて見るときは、それぞれを同じ条件(同じ期間・同じ地域)で測っているかを先に確認しておきたい。異なる条件のまま数字を並べて食い違いに気づけなかった例を、当サイトは別の記事で扱っている(archives/117)。

需要を調べる4つの入口の比較。Googleトレンド調べるは意味を絞り込んだ検索の広がり、Googleトレンド急上昇中は今の話題、Search Consoleパフォーマンスレポートは自社サイトへの実際の流入、プラットフォームプロパティは自社SNS投稿の検索パフォーマンス
どれか1つで足りるわけではなく、見ている対象がそれぞれ違う
入口見えるもの数値の種類向いている使い方
Googleトレンド(調べる)指定した語句・カテゴリの検索の広がり0〜100の相対値多義語の絞り込み、季節性の確認
Googleトレンド(急上昇中)今、実際に検索が増えている話題順位・件数の一覧まだ知らない話題の発見
Search Console
パフォーマンスレポート
自社サイトに実際に来ている検索表示回数・クリック数・掲載順位既にランクインしているクエリの把握
プラットフォーム
プロパティ
自社SNS投稿の検索パフォーマンス表示回数・クリック数SNS投稿と検索の関係の把握

4つの入口は、見ている対象がそれぞれ違う。Googleトレンドが示すのは「世の中の検索の動き」であり、Search Consoleが示すのは「自社サイトに実際に来ている検索」である。Googleトレンドの数値が高くても、自社サイトの表示回数が伸びているとは限らない。両方を見比べて初めて、需要はあるのに自社サイトには来ていない、という状態に気づける。自社サイトでまだ扱っていない話題を見つけても、記事として公開しただけでは検索エンジンに読まれる状態になっているとは限らないことは、当サイトが1,000件超の記事で確認した経緯がある(archives/98)。

07 自社で確認したこと — カテゴリの一覧を実際に数えてみた

大分類25・全体で1,132種類、最も深い階層は6段

01章で触れた数字は、当サイトが2026年9月11日(日本時間)に、Googleトレンドのカテゴリ選択画面が読み込んでいる分類データを取得し、実際に数えたものである(地域設定は日本語表示)。階層ごとの内訳は、1段目が25、2段目が288、3段目が730、4段目が316、5段目が63、6段目が4で、合計は1,426件になった。ただし、この合計には同じ分類が複数の場所に重複して現れる分が含まれており、重複を除いた分類の数は1,132種類だった。

階層件数
1段目(大分類)25
2段目288
3段目730
4段目316
5段目63
6段目(最深部)4

1つの分類が、6つの異なる場所に現れていた

数えている過程で、想定していなかった仕様に気づいた。同じ分類が、複数の親カテゴリの下に重複して登録されているケースが231件あり、延べにすると525回にのぼる。もっとも多く重複していた分類は「保健政策」で、「ニュース」「健康」(2か所)「人々、社会」「法律、行政」(2か所)という、6つの異なる階層のどこからでもたどり着ける形になっていた。あるカテゴリを選んだからといって、そのカテゴリの分類が他のカテゴリと完全に切り分けられているとは限らない、ということになる。「健康」というカテゴリで絞り込んだ結果と、「法律、行政」というカテゴリで絞り込んだ結果に、同じ分類の語句が両方とも含まれる場合がある。

注意

カテゴリの分類名だけを見て、「このカテゴリを選べば、他のカテゴリの検索とは完全に混ざらない」と考えるのは早計である。分類の設計上、同じ下位分類が複数の上位カテゴリの下に置かれていることがある。

公式ヘルプの「ジャガー」の例は、数値までは確認できなかった

02章で紹介した「ジャガー」の例について、カテゴリなしで検索した場合とカテゴリ「自動車」で絞り込んだ場合とで、実際に検索インタレストの数値がどう変わるかを再現しようと試みたが、今回はアクセスの制限にかかり、数値そのものを確認するには至らなかった。分類として「自動車」の下の「自動車メーカー」の下に「ジャガー」が存在することは確認できたが、その分類を選んだときに数値がどう動くかは確認できなかったこととして、正直に書いておく。自社で確認する際は、ブラウザから1件ずつ操作すれば、この制限にはかからない。

08 このテーマの、これまで

2006年、年間まとめの企画から生まれた

Googleトレンドの起源は、2001年に始まった「Google Zeitgeist」という、その年によく検索された語句をまとめて紹介する企画にさかのぼる。この社内向けの分析の仕組みが一般公開されたのが2006年で、当時の様子を振り返る各種の解説記事によれば、社内でデータを見ていた担当者が、その有用性に気づいて外部にも公開する判断をしたと伝えられている。

2008年から2012年にかけて、より詳しい分析ツールと統合された

2008年には「Google Insights for Search」という、より高度な分析ができる別のツールが登場した。地域別の詳しい比較やカテゴリでの絞り込みは、当時このツールが担っていた機能だとされる。2012年9月、このInsights for SearchがGoogleトレンドに統合され、現在のような1つの画面にまとまった。カテゴリという概念自体は、この統合より前から存在していたことになる。

2026年1月、「調べる」ページがGeminiとともに刷新された

今回のカテゴリフィルターが追加された「新しいExploreページ」は、2026年1月14日に発表された刷新の続きにある。この刷新では、「調べる」ページの検索候補にGeminiによる語句の提案が加わり、関連する語句を最大8つまで自動でグラフに追加できるようになったと報じられている。公式ヘルプが説明する「新しいExplore」で8グループ・50語まで比較できるという仕様(従来のクラシック版は5グループ・25語まで)も、この時期の刷新に含まれるものとみられる。2026年9月のカテゴリフィルターは、単独の新機能というより、1月から続く画面刷新の一部として位置づけたほうが実態に近い。

細分化そのものは、Googleトレンドの歴史の中では珍しいことではない

年間まとめの企画から、より詳細な分析ツールへ、さらに画面刷新とカテゴリの整理へ。Googleトレンドは公開から今日までの間、繰り返し「もっと詳しく分かるように」という方向で機能を足してきた。今回の変更もその延長線上にある。ただし、当サイトが別の記事で確認したように、他人が測った調査結果の数字を、条件を確かめずに自社のサイトへそのまま当てはめると、数字の意味を取り違えることがある(archives/123)。Googleトレンドの数字についても、期間・地域・カテゴリという条件をそろえて見比べる姿勢は、今回のカテゴリフィルターが増えたからこそ、なお必要になる。

Googleトレンドの「調べる」ページにカテゴリフィルターが加わった。実際にカテゴリの分類データを数えると、大分類は25種類、重複を除いた全体は1,132種類、最も深い階層は6段あった。自社の主要キーワードで確認しておきたい13項目を紹介する。
2025/05/31
THU
00:00:00

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このサイトで書いている人

株式会社ツクルン

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池田南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。