【初期データからの示唆】GoogleのAI Mode経由の流入傾向
【初期データからの示唆】GoogleのAI Mode経由の流入傾向
2026年6月追記 — AI Mode経由の流入は「2%未満」からどう変わったか
初期データ(利用率2%未満)から1年でデフォルト化へ
この記事の初期データでは、AI Modeの利用は全検索の2%未満で、テクノロジーに関心の高いアーリーアダプター中心でした。2026年6月現在、AI Modeは月間10億ユーザーを突破し、200超の国・地域で提供されています(Google I/O 2026, 2026-05-19)。なお「デフォルトの検索体験になった」という報道もありましたが、TechCrunchが「not the default experience」と明記している通り、現時点では検索内の選択肢のひとつです(Chrome Canaryのデフォルト化フラグもGoogle検索VPが「エラー」と否定)。
ゼロクリック化は数字で確認できる段階に
- 米国のゼロクリック率は68.01%(2024年の60.45%から+7.56ポイント。SparkToro×Similarweb, 2026年1〜4月)。検索しても、どのサイトにもクリックせず終わるケースが約7割。
- AI Overviewが表示されたクエリでは、オーガニックのCTRが約60%下落するという調査結果があります。
- 一方で、AI経由で残ったクリックはコンバージョンが+23%良いという報告もあり、「量は減るが質は上がる」傾向が見えています。
※「AI Modeで93%がゼロクリック」といった極端な数字も流通していますが、母数の取り方が媒体ごとに異なり、Google公式数値と食い違うため、鵜呑みは禁物です。
GA4でAI流入を計測する(当サイトの実践)
AI経由の流入は、放っておくと「Referral」や「Direct」に紛れて見えません。GA4のカスタムチャネルグループで「AI Search」チャネルを作ると可視化できます。当サイトでは参照元に対して次の正規表現を条件に設定しています。
perplexity\.ai|openai\.com|chatgpt\.com|copilot\.microsoft\.com|claude\.ai
設定場所は GA4管理 → データの収集と修正 → チャネルグループ → 作成。条件のドロップダウンを「完全一致」から「正規表現に一致(=~)」に変えてから入力するのがポイントです。これでAIアシスタント経由の流入を独立したチャネルとして追えるようになります。
出典: Google I/O 2026 公式ブログ(2026-05-19)/ SparkToro×Similarweb ゼロクリック調査(2026)/ Search Engine Land / GA4公式ヘルプ
2026年5〜6月の計測アップデート — 「AI Mode流入は公式ツールでも分離できない」が確定した
2026年5〜6月に、AI流入計測の公式環境が大きく動きました。結論から言うと、他社AI経由の流入は楽になり、Google自身のAI Mode経由は依然ブラックボックスです。
- GA4に「AI Assistant」デフォルトチャネルが新設(2026年5月中旬) — ChatGPT・Gemini・Deepseek・Copilot・Grokなどの参照元が自動で独立チャネルに分類されるようになりました。ただし公式定義に「GoogleのAI OverviewsとAI Modeは除外する」と明記されており、これらは従来通りOrganic Searchに混ざります
- Search Consoleに「検索生成AIパフォーマンスレポート」(2026年6月3日発表) — AI Overviews/AI Mode/Discover内の表示を測る新レポート。ただし指標はインプレッションのみでクリック・クエリ・CTRは未対応、AI OverviewsとAI Modeの区別も不可、英国先行
- つまり「AI Mode経由のクリック」をGA4でもSearch Consoleでも単独分離する手段は、2026年6月時点で存在しない。これが計測設計の出発点になります
一方、流入の「質」を裏付けるデータは充実してきました。Adobeの2026年Q1調査では、米国小売へのAI経由訪問が前年比+393%、そのCVRは非AI経由より+42%高い(2025年3月時点では-38%だったのが1年で逆転)。Semrushのクリックストリーム調査も「AI検索経由の訪問者は従来オーガニックの4.4倍の価値」と報告しています。なおChatGPTは外部リンクに `utm_source=chatgpt.com` を自動付与するとOpenAI公式ヘルプが明言しており、Perplexityはreferrer `perplexity.ai` を一貫して送出します。GA4での分離精度はAIサービス側の仕様に依存する、という構造も覚えておきたいところです。
出典: GA4公式ヘルプ「Default channel group」(AI Assistant定義)/ Google Search Central Blog(2026-06-03)/ Adobe AI Traffic Report Q1 2026 / Semrush AI Search Study / OpenAI公式ヘルプ「Publishers and Developers FAQ」
当サイトで実施してみた — AI流入計測の実録と正直な効果
本文で紹介したGA4の「AI Search」カスタムチャネルは、当サイトで実際に設定済みです(2026年6月11日に設定完了)。あわせて毎朝の定点レポートでAI経由流入を記録し続けています。実施してみた結果を正直に書きます。
- 実数はまだ小さい — 当サイト(小規模サイト)の直近30日のAI経由流入は、openai経由3セッション・bing organic 6セッション。全体に占める比率は数%です。「AI流入がすごい」という景気のいい話は、当サイトの規模ではまだ起きていません
- それでも設定する価値はあった — 計測基盤がなければ「ゼロなのか、見えていないだけなのか」の区別すらつきません。チャネルを分けたことで、AI経由の訪問が direct や referral に紛れず、毎朝1行で確認できるようになりました
- 質の変化は業界データと整合 — 当サイトのopenai経由セッションは直帰率が低め(バウンス率0〜50%)で、「量は少ないが目的を持って来る」というAdobe調査(AI経由CVR+42%)の傾向と矛盾しません
結論: AI流入計測は「効果が出るからやる」ものではなく、「これから効果が出るかを判定できる状態を作る」ためにやるもの。設定はGA4の管理画面で15分で終わります。流入が増えてから慌てて設定しても、過去のデータは戻ってきません。
出典: 当サイトGA4実測(2026年6月)/ Adobe AI Traffic Report Q1 2026
2026年のAI Modeはどんな機能を持っているか(流入元としての理解)
流入を計測・獲得する前提として、AI Mode自体の主要機能を押さえておきます。①query fan-out(質問をサブトピックに分解し複数の関連検索を同時発行——Google Search Central公式が明記)、②Deep Search(数十〜数百のバックグラウンドクエリで深掘り)、③マルチモーダル入力(2026年刷新の検索ボックスでテキスト・画像・ファイル・動画)、④Personal Intelligence(Gmail・フォト連携のパーソナライズ)、⑤Search Agents(指定トピックの24時間監視・2026年夏ロールアウト)。fan-outが走るということは、1つの質問の裏で「あなたの記事が答えられるサブトピック」が複数検索されているということ。網羅的に観点を埋めた記事ほど、fan-outの受け皿が増える構造です。
llms.txt・エンティティSEO以外にできること — 代替・併用アプローチ
AI検索経由の流入を増やす手段は、llms.txtやエンティティSEOだけではありません。当サイトが併用している代替アプローチを挙げます。
- デジタルPR・ブランドメンション獲得 — AI引用の82〜89%はearned media(獲得メディア露出)由来という調査があり、被リンクより言及そのものが効く。プレスリリース配信の常態化は当サイトでも実践中
- 質問形の見出し+直後の直接回答 — fan-outのサブクエリと記事の見出しが噛み合う構造を作る。FAQセクションの整備も同系統
- 統計・一次データを本文に置く — Princeton大のGEO研究(KDD 2024)で統計データ追加により可視性+41%
- Bing側の最適化 — Copilot経由の引用はBing Webmaster Toolsの「AI Performance」で計測可能。IndexNowでの即時通知も鮮度面で有効(当サイトは記事更新ごとに送信)
- 著者情報・運営者情報の明示 — E-E-A-T面の信頼性。実在の監修者をPersonスキーマで示す(当サイト実装済み)
出典: Google Search Central「AI Features and Your Website」/ Muck Rack調査(AI引用とearned media)/ Princeton GEO研究(KDD 2024)/ Bing Webmaster Blog(2026-02-10)
📌 関連コンテンツ — AI流入・計測をさらに深掘り
- AIモードのリンククリックは3%未満!? AIモードの適切な位置づけ
- Google AI Modeを日本語で使う方法 — Geminiとの違いも解説
- Google I/O 2026でSearchが終わった日 — 今週何をすべきか
- AI Agentに引用される準備 — llms.txtの次にやること
- エンティティSEO — AI引用される「実在の組織」になる
- WEBサイトサポートの無料ツール一覧
Information Agents(Search Agents)— 2026-06-12 正式ロールアウト
2026年6月12日、GoogleはInformation Agentsを AI Mode上で正式公開しました(Google AI Ultra加入者向け、全言語・全マーケット対応)。
- 仕組み: ユーザーがトピックを登録すると、エージェントが24時間365日バックグラウンドで監視。ブログ・ニュース・SNS・金融・スポーツのリアルタイムデータを横断して「新情報が出たら通知+リンク付き要約」を送る
- パラダイムシフト: 従来の「呼んだら答える検索」から「能動的に動くエージェント」へ
- 今後の展開: 今夏中にGoogle AI Pro(上位プラン)ユーザーにも拡大予定
このInformation Agentsにとって、コンテンツの「引用価値」が決定的に重要になります。エージェントは24時間監視しながら「このサイトを引用する価値があるか」を自動判定します。AI Mode流入の計測にとどまらず、エージェントに引用される構造を作ることがWEBディレクターの新しい実務です。当サイトでは毎朝SC・GA4 AI Searchで実数を計測し続けながら、この変化を追っています。
出典: Search Engine Journal「Google Rolls Out AI Mode Information Agents To Ultra Subscribers」(2026-06-12)/ 9to5Google(2026-06-12)
2026年6月17日: GSC「AIブロック」オプトアウトとInformation Agentsの関係
2026年6月3日、Googleは2つの機能を同時に発表しました。①Search ConsoleにAI Overviewのインプレッション計測レポートを新設、②AI Overview・AI Mode・Discoverへの表示をドメイン単位でブロックできるオプトアウトトグルを6月17日に有効化(英国CMA競争命令への対応)。このオプトアウトとInformation Agentsの関係を整理します。
オプトアウトトグルの対象と対象外
- 対象: AI Overviews、AI Mode、Discover AIフィーチャー(検索結果ページの自動要約)
- 対象外: Geminiアプリ(別系統のため適用外)/ Copilot・ChatGPTなど他社AIサービス
- ランキングへの影響: Googleは「ランキングに影響しない」と明言
Information Agentsとの関係(重要)
Information AgentsはAI Mode内の機能として動作します。AI Modeをオプトアウトした場合、Information Agentsによる自サイトコンテンツのモニタリング・引用から外れる可能性があります(Googleは現時点で明示していないため、6月17日以降の挙動を確認する必要があります)。
WEBディレクターとしての判断基準
コンテンツを「引用されること」で認知を広げたいサイト(B2Bサービス・エージェンシー・情報メディア等)にとって、オプトアウトは逆効果です。Information Agentsに正しく解釈・引用されるための準備を整えることが先決——それがこの記事で解説した対応(構造化データ・llms.txt・毎日更新・ブランドメンション獲得)です。
| オプトアウトすべきケース | オプトアウト不要のケース |
|---|---|
| 購読型メディア(AI要約で完結されると課金転換が失われる) | B2B/エージェンシー(引用でブランド認知につながる) |
| 独自調査データが主要資産のサイト | 情報提供を主目的とするメディア |
| Information Agentsの引用を獲得したいサイト |
出典: Search Engine Land「Google Search Console AI performance reports and controls to block your content in AI responses」(2026-06-03)/ Google Search Central Blog(2026-06-03)/ TechTimes(2026-06-08)
Information Agents — 数字で押さえる展開状況と規模感
Information Agentsの正式ロールアウト(2026年6月12日)前後の具体的な数字を整理します。
| 指標 | 数値 | 出典・時点 |
|---|---|---|
| AI Modeの月間ユーザー数 | 10億人突破(2026年5月時点) | Google I/O 2026(2026-05-19) |
| Information Agentsの提供開始日 | 2026年6月12日(Google AI Ultra全言語・全マーケット) | Search Engine Journal(2026-06-12) |
| Google AI Ultraの月額料金 | 月額$249.99(米国) | Google公式(2026年) |
| Information Agentsの次の展開予定 | 今夏 Google AI Pro(上位プラン)へ拡大 | Google公式発表(2026-06-12) |
| AI引用の82〜89%がearned media(獲得メディア)由来 | 82〜89% | Muck Rack調査(2026年) |
| AI検索経由のCVR改善(非AI経由との比較) | +42%(2026年Q1、米国小売) | Adobe AI Traffic Report Q1 2026 |
| AI Overview表示率(全クエリ中) | 約48% | SparkToro 2026年調査 |
| AI引用とTop10ランキングの重複率(2025→2026変化) | 76%→20%未満 | 複数調査機関(2026年観測) |
これらの数字が示す構造: AI Modeは10億人規模のプラットフォームですが、Information Agentsは現時点でその中のごく一部の高額プランユーザー(Ultra/月額$249.99)向けに提供されています。「今すぐ広告費レベルのトラフィックが来る」という誤解は禁物ですが、Ultra→AI Pro→一般展開のロードマップ上、先行してエージェントに引用される側の準備を整えることの意義は大きいです。
出典: Google I/O 2026 公式ブログ(2026-05-19)/ Google公式発表(2026-06-12)/ Adobe AI Traffic Report Q1 2026 / Muck Rack AI引用調査(2026)/ SparkToro 2026
- 初期データによると、AI Mode経由の流入は全体の2%未満で、クリック率が従来の検索より低下傾向にある。
- AI Modeは、ユーザーが満足する回答を提供することで、外部サイトへのクリックが減少する可能性がある。
- アーリーアダプターはテクノロジーに関心が高く、AI Modeを試すことが目的である可能性がある。
- AI Modeのデフォルト化が進むと、ユーザー行動やクリック率に大きな変化が生じる可能性がある。
この記事でこんな事が
学べそうですね
ポイント要約
GoogleのAI Modeによる流入傾向を分析し、従来の検索結果とのギャップやユーザー行動の変化について考察しています。
このトピックで身につけるべきスキル
- 1AI Modeの特徴と従来の検索結果との違いを理解する。GoogleのAI関連技術について学ぶ見てみるGoogleのAI技術やその応用についての公式リソース
- 2リファラル流入のデータを分析し、トレンドを把握する。SEOの基礎を学ぶ見てみるSEOの基本概念と戦略を学ぶためのリソース
- 3ユーザーの検索意図や行動パターンを考慮したコンテンツ戦略を立てる。ユーザー意図を理解するためのガイド見てみるユーザー意図をSEOに活かすための実践的なガイド
- 4AI Modeによる検索結果の変化がSEOに与える影響を評価する。データ分析の基礎を学ぶ見てみるデータ分析の基本的な手法を学ぶためのコース
- 5データ分析の手法を用いて、ユーザーエンゲージメントを向上させる施策を検討する。リファラルマーケティングの戦略見てみるリファラルマーケティングの効果と戦略に関するリソース
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【初期データからの示唆】GoogleのAI Mode経由の流入傾向
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