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Chrome 156のベータの一覧では、fenced frameをスタブにする計画と、ローカルネットワークの一時的な外し方の削除が載っている ── 自社のサイトと社内のChromeで、安定版の前に確認する13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — Chrome 156がベータになり、ChromeStatusの156の一覧には15項目が載っている
    1. Chrome for Developersが、156のベータを知らせた
    2. 予定表の日付と、リリースノートのページ
    3. ChromeStatusの156の一覧は、15項目だった
  2. 02 なぜ・背景 — fenced frameの中へ移動する手段が、先に廃止されるため
    1. fenced frameは、埋め込み先とデータを共有しない枠
    2. 消える理由は、枠の中へ移動する手段が先になくなるため
    3. 156で予定されている段階
    4. 廃止の版は、文書によって書き方が違う
    5. ローカルネットワークの一時的な外し方も、156で削除される予定
  3. 03 用語 — 読み違えやすい言葉を先にそろえる
    1. fenced frameと、スタブ
    2. Protected Audience・Shared Storage
    3. 企業向けのポリシー
  4. 04 型別 — 自社がどれに当たり、何を、どの順で確かめるか
    1. 🅰 型A — 広告・計測のタグを入れている公開サイト
    2. 🅱 型B — 会員画面・予約画面などのウェブアプリを持つサイト
    3. 🅲 型C — 社内のChromeを管理している会社
    4. 🅳 型D — 新しいCSSの機能を使いたい制作担当
    5. 公式が書いていないこと・確かめていないこと
    6. 手順1 — ページのソースと読み込まれるコードを、6つの語で探す
    7. 手順2 — Networkパネルの検索で、読み込まれたすべての資源を探す
    8. 手順3 — 提供元に、使っているかを問い合わせる
    9. 手順4 — ウェブアプリの保存と読み込みを、自社のコードで探す
    10. 手順5 — Chrome 156のベータで、代表のページを開いて見る
  5. 05 自分のサイトで確認するチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — 使っていた場合に、どこへ進むか
    1. fenced frameを使っていた場合
    2. IndexedDBを、すぐ使いたい場合
    3. 新しいCSSの機能は、対応を調べてから使う
  7. 07 当サイトで確かめたこと
    1. 5ページで、読み込まれるコードを、14個の語で探した
    2. fenced frameとProtected Audienceに関わる語は、0件だった
    3. 見つかった9件は、機能の有無を調べる、条件つきの書き方だった
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 日付つきの記録
    2. 当サイトの、関連する過去の記事
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — Chrome 156がベータになり、ChromeStatusの156の一覧には15項目が載っている

Chrome for Developersが、156のベータを知らせた

Chromeの開発者向けのサイト(Chrome for Developers)のブログに、「Chrome 156 beta」という記事がある。2026年10月13日に開いて読んだ。公開日は2026年9月30日と書かれている。本文の最初の一文は、次のとおりである。

"Chrome 156 is in beta as of September 30, 2026."

(訳: Chrome 156は、2026年9月30日からベータ版である。)

この記事に、変更の一覧はなく、ベータの中身はChromeStatusで見る、と案内されている。

予定表の日付と、リリースノートのページ

Chromiumのリリースの予定表(Chromium Dashboard)は、156のベータの最初の日を2026年9月30日、安定版の日を2026年10月20日と返した(2026年10月13日に取得)。157は、ベータの最初の日が2026年10月14日、安定版の日が2026年11月3日である。

Chromeのリリースノートのページ(developer.chrome.com/release-notes/156)は、同じ日の9時台に開こうとしたところ、見つからなかった(404)。155のページも見つからなかった。公式の解説ページがない時点では、素材はChromeStatusの機能のデータになる。

ChromeStatusの156の一覧は、15項目だった

ChromeStatusのAPIに「マイルストーン156」を指定して取り出すと、2026年10月13日の9時台の時点で、15項目が返った。欄ごとの数は、「Enabled by default」(訳: 既定で有効)が12、「Deprecated」(訳: 非推奨)が1、「Stepped rollout」(訳: 段階的な展開)が1、「In developer trial」(訳: 開発者向けの試験)が1である。「Removed」(訳: 削除)の欄は0件で、削除という言葉のつく項目も、「Deprecated」の欄に入っている。この一覧はベータの時点のものなので、安定版までに変わりうる。

この記事での分け方ChromeStatusの項目名(欄)
消える・働かなくなる(2項目)Remove FencedFrame element and window.fence APIs(Deprecated)/ Local network access restrictions(Stepped rollout)
動き方が変わる(4項目)IndexedDB: SQLite backend / Avoid caching module failures / Compression dictionary transport Updates / WebRTC Diagnostic Logging API(いずれもEnabled by default)
新しく使える(8項目)CSS random() function / CSS text-decoration-inset / Single-axis scroll containers / scroll-snap-type: pair ほか4項目(いずれもEnabled by default)
試験中(1項目)Web haptics JavaScript API(In developer trial)。156の安定版に入るかは、確かめていない

分け方は、この記事の読みである。

Chrome 156のベータでChromeStatusに載っている15項目の分け方を示す図。左の列は、消える・働かなくなるもので2項目。fenced frameの要素とwindow.fenceのAPI、ローカルネットワークの制限を一時的に外す企業向けのポリシー。中央の列は、動き方が変わるもので4項目。IndexedDBの保存の裏側、読み込みに失敗したモジュールの扱い、通信の圧縮の辞書、WebRTCの診断ログ。右の列は、新しく使えるもので8項目。CSSのrandom関数やtext-decoration-inset、overflowの2軸指定、scroll-snap-typeのpair、プロパティ登録の記述子、遷移元の要素を選ぶ擬似クラス、WebGPUの深度、WebTransportの見出し。下段に、ほかに開発者向けの試験中が1項目あると書かれている。
156の15項目の分け方 — 消える2・変わる4・新しく使える8、ほかに試験中が1

02 なぜ・背景 — fenced frameの中へ移動する手段が、先に廃止されるため

fenced frameは、埋め込み先とデータを共有しない枠

ChromeStatusの項目は、fenced frameを次のように説明している。

"Fenced frames are nested frames that embed content onto a page without the ability to share data between the fenced frame and its embedder."

(訳: fenced frameは、埋め込み先のページとの間でデータを共有する力を持たずに、ページにコンテンツを埋め込む、入れ子のフレームである。)

HTMLでは、fencedframeという要素で書く。ChromeStatusの項目の削除の対象は、この要素と、window.fenceのAPIである。

消える理由は、枠の中へ移動する手段が先になくなるため

項目の「motivation」(訳: 動機)は、次のように書いている。

"As described in the summary section, since fenced frames are no longer able to be navigated to a document, once PA and selectURL are removed, we should also remove FFs API for code health and to remove unused APIs from the web platform."

(訳: 概要の節に書いたとおり、PAとselectURLが削除されれば、fenced frameは文書へ移動できなくなる。コードの健全さと、使われないAPIの除去のために、fenced frameのAPIも削除すべきである。)

「PA」は、Protected Audienceの略である。概要の節は、fenced frameが移動できるのは、runAdAuctionとselectURLの戻り値から作る設定だけ、と書いている。枠の中へ入る道が、広告の配信に使うAPIの側で閉じられるので、枠そのものも消す、という筋である。

156で予定されている段階

概要は、4つの段階を書いている。要点は次のとおりである。

  • 156で、fenced frameの要素と関連する定義を、中身のない「スタブ」にして残す。
  • 同じ156で、window.fenceのAPIも、スタブにする。
  • 157のCanary・ベータで、スタブの要素を取り除く展開を、一部の利用者から始める。取り除かれた要素は、HTMLUnknownElementとして扱われる。
  • 157の安定版で、問題がなければ、全面の削除の承認を別に求める。

2つ目について、概要は次のように書いている。

"Since there is no FF document navigation, these APIs cannot be invoked anymore, so it will be a no-op."

(訳: fenced frameの文書への移動がないので、これらのAPIはもう呼び出せず、何も起こさない。)

項目のChromeの欄の状態は、「Proposed」(訳: 提案)である。これは決定ではなく、計画である。

fenced frameの削除の計画を示す図。ChromeStatusの項目の状態はProposed、つまり提案。左の段階は、Chrome 156で、fenced frameの要素とwindow.fenceのAPIをスタブにする。安定版の予定日は2026年10月20日。中央の段階は、Chrome 157のCanaryとベータで、スタブの要素を取り除く展開を一部の利用者から始める。157のベータの最初の日は2026年10月14日。右の段階は、157の安定版で、問題がなければ全面の削除の承認を別に求める。157の安定版の予定日は2026年11月3日。下段に、日付は2026年10月13日にChromium Dashboardから取得した予定で、削除の実施日ではないと書かれている。
fenced frameの削除の計画 — 156でスタブ、157で要素の削除を試し、安定版で全面の削除を別に承認する

廃止の版は、文書によって書き方が違う

fenced frameの項目の概要は、次のように書いている([2]と[3]は、原文の注の番号である)。

"These APIs are being deprecated and removed in M152 as per the following Intent threads: Protected Audience[2], Shared Storage[3]."

(訳: これらのAPIは、次の議論のスレッドに従い、M152で非推奨になり、削除されつつある。Protected Audience[2]、Shared Storage[3]。)

一方、ChromeStatusのProtected Audienceの項目は、段階の欄に153と記録している。Chrome 153のリリースノート(安定版の日は2026年9月8日)は、次のように書いている。

"Following Chrome's announcement that the current approach to third-party cookies will be maintained, the Protected Audience API is planned for deprecation and removal (along with related Privacy Sandbox APIs)."

(訳: サードパーティCookieの現在の方式を維持するというChromeの発表を受けて、Protected Audience APIは、関連するPrivacy SandboxのAPIとともに、非推奨にして削除する予定である。)

つまり、M152、153の記録、153のリリースノートの「予定」と、書き方が3つある。同じ版を指しているかは、確かめられていない。この記事は、時期を断定せず、「予定・計画」として伝える。153の廃止予定は、当サイトの記事「Chrome 153のリリースノートで、広告とクッキーに関わるAPI 5つが「廃止予定」になった ── 自社のタグと埋め込みの提供元に確認する14項目(2026年10月時点)」で扱った。

ローカルネットワークの一時的な外し方も、156で削除される予定

もう1つは、ローカルネットワークへのアクセスの制限である。ChromeStatusの項目は、概要の最後に、LocalNetworkAccessRestrictionsTemporaryOptOutというポリシーを156で削除する、と書いている。読み方と確かめ方は、当サイトの記事「ローカルネットワークの制限を一時的に外す企業向けポリシーは、ChromeStatusではChrome 156で削除される予定 ── 自社サイトが訪問者のlocalhostや社内に通信していないか確認する13項目(2026年10月時点)」に書いた。

03 用語 — 読み違えやすい言葉を先にそろえる

fenced frameと、スタブ

用語

fenced frame:入れ子のフレームの一種で、埋め込み先のページとの間でデータを共有しない枠である。スタブ:名前だけ残して、中身を空にした部品である。呼び出しても例外にならず、何も起こらない。ChromeStatusの計画は、156でfenced frameの要素とwindow.fenceを、この形にすると書いている。

Protected Audience・Shared Storage

用語

Protected Audience:サードパーティCookieを使わずに、関心に合わせた広告を出すためのAPIである(ChromeStatusの説明)。Shared Storage:最上位のサイトごとに分けない保存の場所を、プライバシーを守りながら使うためのAPIである(同)。どちらも、Chromeの広告・計測の仕組み(Privacy Sandbox)の一部で、ChromeStatusでは廃止・削除の項目になっている。

企業向けのポリシー

用語

ポリシー:会社や学校が、自分たちのChromeに一括で配る管理設定である。サイトの運営者が、訪問者のChromeに対して設定できるものではない。この記事では、LocalNetworkAccessRestrictionsTemporaryOptOutとWebRtcDiagnosticLogCollectionAllowedForOriginsの2つが出てくる。

04 型別 — 自社がどれに当たり、何を、どの順で確かめるか

🅰 型A — 広告・計測のタグを入れている公開サイト

fenced frameとProtected Audienceに関わるのは、広告や計測のタグが、これらを使っている場合である。提供元のタグの中で使われている可能性があるが、これは推測であり、タグごとに確かめるしかない。

🅱 型B — 会員画面・予約画面などのウェブアプリを持つサイト

IndexedDBとモジュールの読み込みは、ブラウザの中で動くアプリを持つサイトに関わる。

🅲 型C — 社内のChromeを管理している会社

ポリシーに関わる2つの項目は、社内のChromeを管理する担当者の仕事である。サイトの運営者は、担当者に、使っているかを聞くことになる。

🅳 型D — 新しいCSSの機能を使いたい制作担当

CSSの新機能は、使わなければ影響がない。使うなら、他のブラウザの対応を先に見る(06章)。

公式が書いていないこと・確かめていないこと

  • fenced frameの削除の計画が承認されたか。承認の議論のスレッドは、ChromeStatusの項目からリンクされているが、中身は読めていない。
  • 広告や計測のタグのうち、どれがfenced frameを使っているか。
  • 実際のChrome 156のベータで、自社のページを開いた結果。サイトごとに違うので、手順5で見る。

手順1 — ページのソースと読み込まれるコードを、6つの語で探す

代表のページを3つ選び、ページのソースを表示して、次の語を探す。ソースを検索するときは、HTMLのコメントの中の行を数えない。コメントの中は、読み込まれていないためである。

探す語何を指すか注意すること
fencedframefenced frameのHTMLの要素開いたあとにJavaScriptが作る場合は、ソースに出ない
window.fence枠の中とのやりとりに使うAPI枠の中のページに書かれる語で、埋め込み先には出にくい
runAdAuctionProtected Audienceで、広告を選ぶAPI見つかっても、呼ばれているかは別
joinAdInterestGroupProtected Audienceで、利用者を関心の集まりに加えるAPI同上
selectURLShared Storageで、表示するURLを選ぶAPIsharedStorageとあわせて探す
sharedStorageShared StorageのAPIの入口機能の有無を調べる書き方のことがある

手順2 — Networkパネルの検索で、読み込まれたすべての資源を探す

自社が書いていないコードは、ページを開いたときに読み込まれる。開発者ツールのNetworkパネルの検索について、公式の文書は、次のように書いている。

"Use the Search tab when you need to search the HTTP headers and responses of all resources for a certain string or regular expression."

(訳: 特定の文字列や正規表現を、すべての資源のHTTPの見出しと応答から探したいときは、検索のタブを使う。)

Macなら Command + F、WindowsやLinuxなら Control + F で、検索のタブが開く(公式の文書の手順)。代表のページ3つで、手順1の語を1つずつ探し、見つかった資源の提供元の名前を書く。ただし、語が見つかったことと、その機能を使っていることは別である。07章で、当サイトの実例を書く。

手順3 — 提供元に、使っているかを問い合わせる

手順2で名前の出た提供元のうち、広告・計測・埋め込みに関わるものには、次のような文面で問い合わせる。

ChromeStatusの156の一覧に、fenced frameの要素とwindow.fenceのAPIを
スタブにする計画があります。貴社のタグまたは部品について、
1. fenced frameの要素を使っていますか。
2. Protected AudienceまたはShared Storageを使っていますか。
3. 使っている場合、いつまでに、どのような対応をしますか。

返事は、提供元の名前、問い合わせた日、返事の日、要点を、一覧に書く。

手順4 — ウェブアプリの保存と読み込みを、自社のコードで探す

自社のコードを入れたフォルダを、エディタのフォルダ内検索で、indexedDBとimport(の2つで調べる。IndexedDBの項目について、ChromeStatusは次のように書いている。

"In this step, the first time a user visits a site, or after clearing site data, new IDB data will be stored in a backend that makes use of SQLite, but existing data stored in LevelDB is unimpacted."

(訳: この段階では、利用者が初めてサイトを訪れたとき、またはサイトのデータを消したあとの、新しいIndexedDBのデータは、SQLiteを使う保存の仕組みに置かれる。ただし、LevelDBに置かれた既存のデータには影響しない。)

同じ項目は、「ウェブのAPIに変更はない」という意味の一文(原文: “There is no change to the Web API.”)も書いている。アプリの書き方は変わらず、保存の裏側が変わる。モジュールの読み込みについては、項目は次のように書いている。

"Currently web developers cannot retry failed module loads, as these failures are being cached (and retries just result in immediate failures)."

(訳: いまのところ、ウェブの開発者は、失敗したモジュールの読み込みを再試行できない。失敗が保存されてしまい、再試行をしても、すぐに失敗になるためである。)

この項目は、156のベータで「Enabled by default」の欄にある。見つかった箇所で、再試行の処理を書いているかを確かめる。

手順5 — Chrome 156のベータで、代表のページを開いて見る

Chrome 156のベータは、公式ブログの案内のとおり、パソコン向けはGoogle.comから入手できる。ベータの版で、代表のページ3つを開き、表示・フォームの送信・ログインなどの主な操作が、従来どおりかを見る。

05 自分のサイトで確認するチェックリスト

下の13項目は、1項目5分ほどでできる作業である。チェックの状態はブラウザの中にだけ保存され、サーバーには送られない。

  • 公式ブログ「Chrome 156 beta」とChromium Dashboardの予定表を開き、156の安定版の予定日と、157の安定版の予定日を書く
  • ChromeStatusの156の一覧を開き、「Deprecated」と「Stepped rollout」の欄にある項目の名前を、すべて書き写す
  • 代表のページを3つ選び、ページのソースを表示して、「fencedframe」を検索し、見つかった件数をページごとに書く
  • 同じ3つのページで、Networkパネルの検索を開き、「runAdAuction」「joinAdInterestGroup」「selectURL」「sharedStorage」を1語ずつ検索して、語ごとの件数を書く
  • 項目4で見つかった資源の提供元の名前を書き出し、自社が契約している広告・計測・タグの一覧と、1つずつ照らし合わせる
  • 項目5で名前の出た提供元のうち3つを選んで、問い合わせの文面を送り、送った日と、返事の有無を書く
  • ウェブアプリ(会員画面・予約・管理画面)の有無を、開発者に聞いて「ある」か「ない」で書く
  • ある場合は、自社のコードを「indexedDB」と「import(」で検索し、見つかった件数を、語ごとに書く
  • 社内のChromeを管理している担当者がいるかを聞き、いる場合は、LocalNetworkAccessRestrictionsTemporaryOptOutとWebRtcDiagnosticLogCollectionAllowedForOriginsを設定しているかを、「はい」「いいえ」「分からない」で書く
  • CSSの新機能を使う予定があるかを制作担当に聞き、ある場合は、機能の名前を書いて、ChromeStatusでFirefoxとSafariの欄を見て、書き写す
  • Chrome 156のベータを入手し、代表のページ3つを開いて、表示と主な操作が従来どおりかを、ページごとに「同じ」か「違う」で書く
  • 同じ3つのページで、開発者ツールのConsoleを開き、赤い表示の件数を、ページごとに書く
  • 結果を日付つきで1つのファイルに保存し、安定版の予定日の2026年10月20日の後に、項目3・4・11をもう一度行う予定を、カレンダーに1つ登録する

時間が限られているときは、項目3・4・6・11の4つだけでも、概要は分かる。広告も計測のタグも入れていないサイトは、項目3・4で何も見つからなければ、確認は終わりに近い。

06 代替・他の選択肢 — 使っていた場合に、どこへ進むか

fenced frameを使っていた場合

ChromeStatusのfenced frameの項目には、使う側が移る先のAPIは書かれていない。目的は、使われないAPIを取り除くことである。タグの提供元が使っているなら、提供元の対応を待つ。項目6の問い合わせが、その手順である。

IndexedDBを、すぐ使いたい場合

IndexedDBの項目は、新しい保存方式をすぐ使えるサイトの条件を、書いている。保存したデータを消してよいサイトである(サーバーに保存した内容の小さな控えなど)。移す仕組みがまだないので、消せないデータを持つサイトは、すぐには使えない。

新しいCSSの機能は、対応を調べてから使う

MDNは、@supportsを次のように説明している。

"The @supports CSS at-rule lets you specify CSS declarations that depend on a browser's support for CSS features."

(訳: @supportsというCSSのat規則は、ブラウザがCSSの機能に対応しているかに応じて、CSSの宣言を指定できる。)

ChromeStatusに記録された他のブラウザの立場は、機能ごとに違う。random()は、Firefoxが「Positive」(訳: 好意的)、Safariが「Shipped/Shipping」(訳: 提供済み・提供中)。scroll-snap-type: pairは、Firefoxが「No signal」(訳: 表明なし)、Safariが「Support」(訳: 支持)。overflowの2軸指定は、どちらも表明なしである。Chromeで動くことと、利用者の多くの環境で動くことは別なので、使うなら、対応していない環境での見え方を先に決める。

公開ページの基本情報を一覧で見たいときは、当サイトの無料ツール🔧 WEBサイト総合分析・レポートツールが使える。画面の見え方をパソコン・スマホ・タブレットで並べたいときは、🔧 WEBページのスクリーンショット、表示デバイスの比較ツールが手がかりになる。後者は、ツールの説明が「現物とは少し違うかもしれない」と書いているとおり、Chrome 156のベータで開いた画面そのものではない。どちらも、fenced frameの有無を判定するツールではない。

注意

広告や計測のタグの変更は、利用者への説明や、同意の取り方、提供元との契約に関わる場合がある。提供元の返事が、そうした点に影響するときは、法務や個人情報の担当者に相談する。

07 当サイトで確かめたこと

5ページで、読み込まれるコードを、14個の語で探した

2026年10月13日9時55分に、当サイトの5ページ(トップ・ブログの1本・無料ツールの1つ・サイト紹介・解説記事の1本)を取得し、コメントの中を除いて、読み込まれているスクリプトを調べた。読み込まれるスクリプトのURLは、重複を除いて29本(5ページ合計のタグは86個)、ページに直接書かれたスクリプトは45本あった。29本のうち28本は取得でき、残る1本(Googleのログイン用の部品)には、HTTP 403が返った。ブラウザを装う設定は使わなかったので、この1本は中身を読めていない。

探した語は14個で、fencedframe、FencedFrame、window.fence、joinAdInterestGroup、runAdAuction、selectURL、sharedStorage、attributionReporting、browsingTopics、indexedDB、import(、compression-dictionary、WebRTC、RTCPeerConnectionである。

fenced frameとProtected Audienceに関わる語は、0件だった

fencedframe、FencedFrame、window.fence、joinAdInterestGroup、runAdAuction、selectURL、sharedStorageの7語は、取得できた範囲で、すべて0件だった。indexedDB、import(、compression-dictionary、WebRTC、RTCPeerConnectionも0件で、圧縮の辞書を示す見出し(Use-As-Dictionary)も、5ページとも返っていなかった。

探し方が働いているかの確認として、同じ探し方を、Googleのタグのファイルに当てた。attributionReportingが6件、browsingTopicsが3件、見つかった(3回取得して、同じ件数)。

見つかった9件は、機能の有無を調べる、条件つきの書き方だった

見つかった語を、前後の文字ごと読んだ。attributionReportingは、通信の指定に加える属性の書き方で、あるところでは、"setAttributionReporting" in XMLHttpRequest.prototypeという条件で、そのAPIがある環境かを先に調べていた。語が見つかったことと、そのAPIを使っていることは別である。これは、コードを目で読んだ範囲の話である。この2語は、153の廃止予定に関わる語で、156の話ではない。

言えるのは、確かめた5ページで、取得できた28本のスクリプトとページ本体の中に、fenced frameの要素やwindow.fence、Protected AudienceとShared Storageの呼び出しを指す書き方は、見つからなかったことである。言えないことは、3つある。ページを開いたあとにJavaScriptが組み立てる要素や通信は、分からないこと。読めなかった1本と、確かめていないページが残っていること。実際のChrome 156のベータで開いた結果は、確かめていないことである。

当サイトで2026年10月13日9時55分に確かめた結果を示す図。確かめたのはトップ、ブログの1本、無料ツールの1つ、サイト紹介、解説記事の1本の5ページ。読み込まれるスクリプトのURLは29本で、うち28本を取得できた。1本はHTTP 403で読めなかった。ページに直接書かれたスクリプトは45本。fencedframe、window.fence、runAdAuction、joinAdInterestGroup、selectURL、sharedStorageなどの語は0件だった。探し方の確認として、Googleのタグのファイルでは、attributionReportingが6件、browsingTopicsが3件見つかり、条件つきの書き方だった。下段に、実際のChrome 156のベータで開いた結果は確かめていないと書かれている。
当サイトで確かめた結果(2026年10月13日) — 7語は0件、探し方の確認では別の語が見つかった

「0件」に、探した範囲を書かないと、「探していない」と区別が付かない。この点は、当サイトの記事「「0件」に、探した数を書いていなかった ── 9種類で確かめた5日後、73種類で確かめ直した」で書いた。外から取った画面が、目当ての画面とは限らないことは、記事「外から取った画面は、目当ての画面とは限らない ── 遮断の画面を404と読み、引用符の違いでnoindexを「無い」と読みかけた」に書いてある。この記事の確認は、コードの文字を取得しただけなので、実際の画面は、手順5で見る。

08 このテーマの、これまで

日付つきの記録

日付出来事
2026年9月8日Chrome 153の安定版の日。Protected Audienceなどが、非推奨にして削除する予定と書かれた(リリースノート)
2026年9月30日Chrome 156のベータが始まった日(公式ブログ)
2026年10月20日Chrome 156の安定版の予定日(予定表)。fenced frameのスタブ化と、ローカルネットワークの一時的な外し方の削除は、156の予定
2026年11月3日Chrome 157の安定版の予定日(予定表)。fenced frameの要素の全面の削除は、この版で承認を求める計画

この記事は、削除が実施された日が、この表のどの行にも含まれていないことを、そのまま書く。

当サイトの、関連する過去の記事

Chrome 156は2026年9月30日にベータになった。ChromeStatusの15項目のうち、fenced frameをスタブにする計画と、ローカルネットワークの制限を外すポリシーの削除が予定されている。安定版の前に確かめる13項目を並べた。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-15 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 156.0.8078.25
  • Chrome iOS(stable) 156.0.8078.33
  • Chrome(beta) 156.0.8078.17
  • Chrome(dev) 157.0.8092.0
  • Chrome(stable) 156.0.8078.12
  • Edge(stable) 155.0.4283.45
  • Firefox(stable) 158.0
  • Opera(stable) 137.0.6036.63
  • Safari iOS(stable) 未取得
  • Safari(stable) 未取得
  • iOS(stable) 未取得

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池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。