トップページ > Chromeは153から、安定版が2週間ごとに出る。年末年始だけ間隔がのびる予定 ── 表示確認・計測・納品後の確認の予定を組み直して確認する13項目(2026年10月時点)

Chromeは153から、安定版が2週間ごとに出る。年末年始だけ間隔がのびる予定 ── 表示確認・計測・納品後の確認の予定を組み直して確認する13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — Chromeは2026年9月8日のChrome 153から、安定版が2週間ごとに出る
    1. 公式ブログの告知
    2. 表に書かれた、立場ごとの変わる点
    3. 企業向けのExtended Stableは残る
    4. 154と155の日付
  2. 02 なぜ・背景 — 版の数は2倍になり、1つの版の中身は小さくなる
    1. 公式ブログが挙げた理由
    2. 28日から14日へ ── 日付で並べると、変わった場所が見える
    3. 1年に出る版の数は、計算すると2倍になる
    4. 1つの版の中身は小さくなる
    5. 制作と運用で、効いてくる場面
  3. 03 用語 — 安定版、ベータ、Extended Stable、版の番号の言葉を分けて読む
    1. 安定版(Stable)
    2. ベータ(Beta)
    3. Extended Stable
    4. メジャーの版の番号(マイルストーン)
  4. 04 型別 — 自分の仕事がどの型に当たり、何を、どの順で確かめるか
    1. 🅰 自分の仕事は、どの型か
    2. 🅱 公式文書が書いていないこと
    3. この記事が確かめていないこと
    4. 🅲 手順1 — 安定版の予定日を、8週間先まで書く
    5. 🅲 手順2 — ベータで見る日を決める
    6. 🅲 手順3 — 計測の比べ方に、版の変わり目を書く
    7. 🅲 手順4 — 来訪者のChromeの版を、メジャーの番号ごとに数える
    8. 🅲 手順5 — 納品後の確認の連絡に、版の番号を書く
    9. 🅲 手順6 — 年末年始の間隔を数える
    10. 🅲 手順7 — Extended Stableを使う取引先に聞く
  5. 05 自分のサイトで確認するチェックリスト
    1. チェックリストの使い方
  6. 06 代替・他の選択肢 — 2週間の周期への合わせ方は、1つではない
    1. 追い方を、4つ比べる
    2. 画面を撮って、前回と見比べる
    3. 版ごとの変更を、あとから調べる
  7. 07 当サイトで確かめたこと
    1. 公式のページを、4つ取り直した
    2. 周期の日付を、公開データで数えた
    3. 155の安定版は、「出た」と書けない
    4. 当サイトの来訪者の版は、集計していない
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 2週間の周期をめぐる、日付つきの記録
    2. 当サイトの、関連する過去の記事
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — Chromeは2026年9月8日のChrome 153から、安定版が2週間ごとに出る

公式ブログの告知

Chrome for Developersのブログに、2026年9月8日の日付で、「Fresher features, faster fixes: The two-week release cycle is here」(訳: より新しい機能、より速い修正:2週間のリリースの周期が始まった)という記事が載っている。2026年10月6日に、この記事を開いて読んだ。書き出しの1文は、次のとおりである。

"Earlier this year, we announced our plan to shift Chrome from a four- to a two-week release cycle with the goal of delivering new features, performance improvements, and bug fixes faster."

(訳: 今年の初めに、私たちはChromeのリリースの周期を4週間から2週間に変える計画を発表した。目的は、新機能、性能の改善、不具合の修正を、より速く届けることである。)

記事は、この計画を、デスクトップ・Android・iOSのChrome 153の公開と同じ日に実行に移した、と書いている。ここでいう「リリースの周期」は、安定版(多くの利用者が使う版)が新しく出る間隔のことである。

表に書かれた、立場ごとの変わる点

記事には、何が変わるかを、ウェブ開発者・利用者・企業の管理者の3つの立場に分けた表がある。ウェブ開発者の行は、次のとおりである。

"Features reach Stable every two weeks. Scope per release is smaller, making regression isolation faster."

(訳: 機能は2週間ごとに安定版に届く。1回あたりの範囲は小さくなり、不具合の原因の切り分けが速くなる。)

この2文には、2つの内容がある。1つは、機能が安定版に届く間隔が2週間になること。もう1つは、1回の範囲が小さくなるので、不具合が出たときに、どの変更が原因かを切り分けやすくなることである。後者は、公式ブログが述べている利点であって、サイトの確認が楽になるという意味ではない。確認する回数は、増える側に動く(02章で数える)。

企業向けのExtended Stableは残る

企業の管理者の行には、次の1文がある。

"The Extended Stable channel is available for customers who cannot accommodate a two-week release cycle."

(訳: Extended Stableのチャンネルは、2週間のリリースの周期に対応できない顧客向けに用意されている。)

同じ記事の注意書きは、Extended Stableを使う組織について、セキュリティの修正は毎週の予定で取り込まれ続けるが、大きな機能の更新は8週間ごとに届くと書き、例としてChrome 156とChrome 160を挙げている。続けて、テストの手順について、次の1文を置いている。

"Ensure your test pipelines account for these eight-week milestone boundaries when planning enterprise deployments."

(訳: 企業への展開を計画するときは、テストの手順が、この8週間ごとの区切りを考慮に入れているかを確かめること。)

取引先に、端末の更新を管理している会社があれば、その会社の利用者が見ているChromeの版は、2週間ごとの安定版より古いままのことがある。

154と155の日付

ブログは、公開した9月8日の時点で、Chrome 154のベータはすでに試せると書き、154の安定版は9月22日の予定だと書いている。154のリリースノートは、公開日を次のように書いている。

"Stable release date: September 22nd, 2026"

(訳: 安定版の公開日:2026年9月22日)

155については、2026年9月16日付のベータの記事に、次の1文がある。

"Chrome 155 is in beta as of September 16, 2026."

(訳: Chrome 155は、2026年9月16日からベータになっている。)

Chrome Platform Statusの155のページは、「Scheduled Stable Release October 6, 2026」(訳: 安定版の公開は、2026年10月6日の予定)と表示していて、状態は「Preview」だった。取得した2026年10月6日の午前に、developer.chrome.comの「New in Chrome 155」の記事と、155のリリースノートのページは、どちらも見つからなかった(404)。一方、chromestatus.comの155のページは取得でき(200)、上の表示は、そのページのものである。この記事は、155について「安定版が出た」とは書かず、10月6日の予定と書く。くわしくは07章に書いた。

Chromeの安定版の予定日を並べた図。150は6月30日、151は7月28日、152は8月25日で、それぞれ28日おき。153は9月8日、154は9月22日、155は10月6日、156は10月20日で、14日おき。155と156は予定と記載されている。下段に、1年に出る版の数は、計算すると約13本から約26本になると書かれている。
安定版の間隔は、153の前から、28日から14日に変わった — 出どころはChromium Dashboardの公開スケジュールである

02 なぜ・背景 — 版の数は2倍になり、1つの版の中身は小さくなる

公式ブログが挙げた理由

記事は、2週間にする理由を、主に3つ書いている。1つ目は、新しい機能、性能の改善、不具合の修正を、より早く届けること。2つ目は、セキュリティである。記事は、AIによる自動の発見ツールと、コミュニティからの不具合の報告で、直すべき件数が増えていて、周期が短いほど、修正の管理が簡単になると書いている。修正が公開のコードに入ってから、利用者の手元に届くまでの間を短くすることで、修正が出たあとの空白の時間(「N-day」と呼ばれる)を小さくする、という説明である。3つ目は、同じ方向に進んでいる他の組織で、記事は、Microsoft、Mozilla、Braveの3つを挙げている。

28日から14日へ ── 日付で並べると、変わった場所が見える

Chromiumの公開ダッシュボード(Chromium Dashboard)には、版ごとのスケジュールを返す仕組みがある。2026年10月6日に、148から161までの版について、安定版の予定日を取得して、前の版との間隔を数えた。

版安定版の予定日前の版との間隔
1512026年7月28日28日
1522026年8月25日28日
1532026年9月8日14日
1542026年9月22日14日
1552026年10月6日14日
1562026年10月20日14日
1572026年11月3日14日
1582026年11月17日14日
1592026年12月8日21日
1602027年1月5日28日
1612027年1月19日14日

148から152までの間隔は28日で、153から14日に変わっている。予定日はすべて火曜日だった。153以降で目に付くのは、年末年始だけ間隔がのびる予定であることで、159は21日、160は28日である。この表は、公式の文書ではなく公開されているスケジュールの値なので、予定日は変わりうる。

1年に出る版の数は、計算すると2倍になる

1年を365日として、28日おきなら約13本(365÷28≒13.0)、14日おきなら約26本(365÷14≒26.1)になる。これは筆者の計算であって、公式の数字ではない。30日の間には、14日おきの安定版の予定日が2回か3回入る。納品から30日後に、利用者のChromeが納品の日と同じ版である保証は、なくなったと考えたほうがよい。

1つの版の中身は小さくなる

記事は、利用者について、より小さく、より頻繁な機能の更新と、より速いセキュリティの修正を受け取ると書いている。1つの版が持ち込む変更は小さくなるが、サイトに関わる変更が混ざる確率が、版ごとに消えるわけではない。たとえば、2026年9月の154では、iframeの高さを内容に合わせる指定が入り(Chrome 154で、iframeの高さを中身に合わせる指定が入った。ただし親のCSSと子のmetaの2か所が要る ── 自社の埋め込みを「両側を持つもの」と「提供元に頼むもの」に分ける13項目(2026年10月時点))、HTTPのページを開く前の確認が既定で出る(Chrome 154は、HTTPのページを開く前に既定で確認を出す。最終ページがHTTPSでも、転送の途中がHTTPなら出る ── 自社の入口を1つずつ開いて確認する13項目(2026年10月時点))。版が変わるたびに、リリースノートを開く手間が増える。

制作と運用で、効いてくる場面

  • 表示の確認:納品前に確認した版と、納品後に利用者が使う版が、すぐにずれる。
  • 計測の前後の比較:2つの期間のあいだに、Chromeの版が1回から2回変わる。
  • 納品後の確認の約束:30日の保証なら、期間のうちに、安定版が2回か3回出る。
  • 来訪者の版の割合:古い版の割合が、2週間ごとに動く。

03 用語 — 安定版、ベータ、Extended Stable、版の番号の言葉を分けて読む

安定版(Stable)

用語

安定版:多くの利用者が使うChromeの版である。公式ブログは、153から、機能が2週間ごとに安定版に届くと書いている。各版の安定版の予定日は、Chrome Platform Statusの版ごとのページに「Scheduled Stable Release」として書かれる。

ベータ(Beta)

用語

ベータ:安定版の前に試せる版である。Chromeのベータのページは、「Preview upcoming features before they're released.」(訳: 公開される前に、これからの機能を試せる)と案内していて、「Updated weekly」(訳: 毎週更新される)とも書いている。

Extended Stable

用語

Extended Stable:2週間の周期に合わせられない顧客向けのチャンネルである。公式ブログは、セキュリティの修正は毎週の予定で取り込まれ、大きな機能の更新は8週間ごとだと書いている。

メジャーの版の番号(マイルストーン)

用語

メジャーの版の番号:「Chrome 153」の153のことで、Chrome Platform Statusは「Chrome milestone」(訳: Chromeのマイルストーン)と呼んでいる。アクセスログのUser-Agentでは、番号のあとに「.0.0.0」が付く形で書かれる(Privacy Sandboxのページの例は「Chrome/98.0.0.0」で、04章の手順4で扱う)。

04 型別 — 自分の仕事がどの型に当たり、何を、どの順で確かめるか

🅰 自分の仕事は、どの型か

周期の変化が効く場面は、仕事によって違う。次の4つのうち、当てはまるものに印を付ける(複数でもよい)。

  • 表示の確認を担当する型(複数のサイトを見る制作・運用):確認の予定が、ブラウザの新しい版と並ぶ。
  • 納品後の保守を請け負う型:保証や点検の期間に、新しい版が何回出るかが関わる。
  • 数字の報告を担当する型(アクセス解析・表示速度の計測):前後の比較に、版の変わり目が混ざる。
  • 端末の更新を管理している会社を取引先に持つ型:Extended Stableの8週間の区切りが関わる。

🅱 公式文書が書いていないこと

次のことは、確かめた範囲の公式文書には書かれていない。この記事も、断定しない。

  • 2週間の周期が、いつまで続くか。
  • 年末年始に、安定版の間隔がのびる予定であること(ブログとリリースノートには、書かれていなかった)。
  • Extended Stableの大きな更新の日付の一覧。
  • 自社のサイトで、版ごとに不具合がどれだけ起きるか。

この記事が確かめていないこと

筆者は、Chrome 155のベータを手元に入れて、サイトを開く確認をしていない。当サイトの来訪者のChromeの版の割合も、この記事のために集計していない。書いたのは、公式のページの記載と、公開されているスケジュールの値である。

🅲 手順1 — 安定版の予定日を、8週間先まで書く

Chrome Platform Statusのロードマップと、Chromium Dashboardのスケジュールを開き、今日から8週間先までの安定版の予定日を、版の番号とセットで書く。2026年10月6日の時点では、155が10月6日、156が10月20日、157が11月3日、158が11月17日である。予定日は動きうるので、月に1回、開き直す。

🅲 手順2 — ベータで見る日を決める

公式ブログは、開発者に、ベータ版でサイトを試すことを勧めている。

"We encourage all developers to bookmark the Chrome Status Roadmap and test your sites against Chrome Beta channel releases."

(訳: すべての開発者に、Chrome Status Roadmapをブックマークして、ChromeのBetaチャンネルの版で自分のサイトを試すことを勧める。)

Chromium Dashboardの予定では、155のベータは9月16日、安定版は10月6日で、ベータが出てから安定版まで20日ある。156は、ベータが9月30日、安定版が10月20日で、同じく20日である(日付の差は、筆者の計算)。安定版が出る前に、主要な3ページをベータで開く日を、1回ぶん、手帳に入れておく。

ベータは安定版の20日前に出ることと、確認の日を3つに分ける提案の図。155はベータが9月16日、安定版が10月6日。156はベータが9月30日、安定版が10月20日。下段に、ベータで見る日、安定版が出る日、出た翌日に見る日の3つの枠があり、それぞれ、ベータが出てから1週間以内に主要3ページを開く、予定日を手帳に書き前日までに担当を決める、同じ3ページを安定版で開き直して比べる、と書かれている。
ベータが出てから安定版まで20日 — 確認の日を3つに分ける

🅲 手順3 — 計測の比べ方に、版の変わり目を書く

表示速度やコンバージョンの数字を、2つの期間で比べるとき、期間のあいだにChromeの版が変わっていると、サイト側の変更と、ブラウザ側の変更が、同じ差の中に混ざる。比べる資料の欄外に、期間のあいだにあった安定版の予定日を書いておく。CrUXのINPについて、公式にも原因が分かっていない悪化が続いた話は、CrUXの2026年8月分でもINPの悪化が続き、原因は公式にも分かっていない ── 自社の悪化を全体の傾向と切り分けて確認する13項目(2026年10月時点)に書いた。条件がそろっていない数字を並べた失敗は、同じ条件で測っていなかった ── robots.txtは「24時間キャッシュ」のはずが、測ったら1日13.9件と152.3件。3サイトの数字を並べる前に確認すべきだったことに書いた。

🅲 手順4 — 来訪者のChromeの版を、メジャーの番号ごとに数える

Privacy Sandboxのページは、縮小されたUser-Agentについて、次のように説明している。

"The reduced User-Agent includes the browser's brand and a significant version, where the request came from (desktop or mobile), and the platform."

(訳: 縮小されたUser-Agentには、ブラウザの名前と意味のある版、リクエストの出どころ(デスクトップかモバイルか)、プラットフォームが含まれる。)

同じページの例には「Chrome/98.0.0.0」という文字列がある。つまり、アクセスログのUser-Agentで版を数えるときは、Chrome/のあとの最初の数字がメジャーの番号で、残りは0である。手元のログで数えるなら、grep -o 'Chrome/[0-9]*' access.log | sort | uniq -c | sort -rn | headのような形で、メジャーの番号ごとの行数が出る。一般に知られているとおり、Chromium系の別のブラウザの文字列にも「Chrome/」が含まれるので、Edgeなどの印が付いた行は、別に数えるか、外す。ログの数え方で、HTTPのログだけを見て数を取り違えた話はAIは331回来たと書いた。実際は11,024回だった ── HTTPのログだけを52日間 見ていた、行全体で探して正反対の2つが混ざった話は「AIからの流入60件」を数え直したら、60件ともAIが自分の名前を名乗った文字列だった ── ログを行全体で探すと、正反対の2つが混ざるに書いた。

🅲 手順5 — 納品後の確認の連絡に、版の番号を書く

「Chromeで確認しました」だけでは、2週間後には、何の版だったかが分からない。確認の連絡の文面に、確認に使った版の番号と、確認した日を書く欄を足す。手元のChromeの版は、ブラウザの設定画面の「Chromeについて」で見られる。

🅲 手順6 — 年末年始の間隔を数える

Chromium Dashboardの値では、158が11月17日、159が12月8日、160が2027年1月5日、161が1月19日である。158から159は21日、159から160は28日で、確認の予定を「14日ごと」で組んでいると、この間だけ版の数が合わなくなる。休みの前に確認を済ませ、休み明けの最初の営業日に、同じページを開き直す予定を入れる。

年末年始に、安定版の間隔がのびる予定を示す図。158は2026年11月17日、159は2026年12月8日、160は2027年1月5日、161は2027年1月19日。間隔は、158から159が21日、159から160が28日、160から161が14日。下段に、通常は14日おきで、この間は確認の予定を14日で割ると版の数が合わないと書かれている。
158から160のあいだは、間隔が21日・28日にのびる予定 — 予定日は変わりうる

🅲 手順7 — Extended Stableを使う取引先に聞く

取引先がExtended Stableを使っているかは、外からは分からない。聞く質問は1つで、「ブラウザの更新は、2週間ごとの安定版ですか、Extended Stableですか」でよい。Extended Stableの8週間の区切りについて、公式ブログは156と160を例に挙げている。Chromium Dashboardの安定版の予定日で、この2つを数えると、156が10月20日、160が2027年1月5日で、77日(11週間)空く。8週間という書き方と開きがあるが、Extended Stableの更新日が、安定版の予定日と同じとは限らない。筆者は、Extended Stableの更新日そのものを確かめられていない。

05 自分のサイトで確認するチェックリスト

下の13項目は、1項目5分ほどでできる作業である。項目1が手順1、項目2・3が確認の予定の棚卸し、項目4と5が手順2、項目6と7が手順4、項目8が手順3、項目9が納品後の約束、項目10が手順5、項目11が手順6、項目12が手順7、項目13が手順1と2をまとめる作業に対応している。担当するサイトがまだ無い人も、項目1・4・13は、今日から使える。チェックの状態はブラウザの中にだけ保存され、サーバーには送られない。

  • Chromium Dashboardのスケジュールを開き、今日から8週間先までの安定版の予定日を、版の番号とセットで4つ書く
  • 担当しているサイトのうち、表示の確認の予定を持っているものを数え、確認の間隔を、日数で1つずつ書く
  • 項目2の予定のうち、「Chromeの新しい版が出たら」と書いてあるものの本数を数えて書く
  • 手元のChromeの設定画面で「Chromeについて」を開き、版の番号を書き、ベータ版を入れたパソコンがあるかを、「ある」か「ない」で書く
  • 担当サイトの主要な3ページを、ベータ版のChromeで開き、崩れや動かない場所がないかを、1ページずつ「あり」か「なし」で書く
  • アクセスログかアナリティクスで、直近7日間のChromeの版を、メジャーの番号ごとに上位3つ書き、割合を書く
  • 項目6で書いた3つの番号が、最新の安定版から何版前までに入るかを、数字で書く
  • 前後を比べている計測の資料を1つ選び、比べる期間のあいだにあった安定版の予定日の数を、項目1の予定日から数えて書く
  • 納品後の確認を約束している案件を1つ選び、その日数を14で割った商を書き、約束の期間に安定版が何回出るかを書く
  • 納品後の確認の連絡の文面に、確認に使った版の番号と日付を書く欄があるかを見て、無ければ、足す一文を1つ書く
  • 2026年12月8日と2027年1月5日の安定版の予定日の前後7日間に、確認できない日が何日あるかを数えて書く
  • Extended Stableを使っているか、取引先3社に聞き、「使っている」「使っていない」「分からない」で書く
  • 今日から14日分の確認の予定を、「ベータで見る日」「安定版が出る日」「出た翌日に見る日」に分け、日付を1つずつ書く

チェックリストの使い方

時間が限られているときは、項目1・5・6・13の4つだけでも、「次の安定版はいつか」「ベータで崩れていないか」「来訪者はどの版か」「次の2週間に何をするか」が分かる。項目6と7は、周期が変わっていなくても、使える。来訪者の版が分かれば、確認する版の数を決める材料になる。

06 代替・他の選択肢 — 2週間の周期への合わせ方は、1つではない

追い方を、4つ比べる

合わせ方確認の頻度向く場面注意する点
全部の版で開く2週間ごと表示の崩れが売上に直結するサイト人の手では続きにくい。画面を撮る道具で省く
2つに1つの版で開く4週間ごと変更が少ないサイト間の版で起きた崩れは、最長で4週間見つからない
リリースノートを読んで決める2週間ごとに読む担当サイトが多く、全部は開けないとき読み落としが出る。読んだ日と版を記録する
問い合わせが来たら開く随時確認の予算が無い小さなサイト利用者が先に気づく。来訪者の版の割合は、別に見ておく

どれを選んでも、確認した版の番号と日付を残すことは共通である。2週間ごとに版が変わるので、残さないと、あとから「どの版で確認したか」が分からなくなる。

実務のヒント

確認する3ページは、入口になるページ・フォームのあるページ・埋め込みを使っているページの3種類から1つずつ選ぶ。フォームと埋め込みは、ブラウザの機能の変更が関わる例が、これまでの記事にある(たとえば、154のiframeの指定はChrome 154で、iframeの高さを中身に合わせる指定が入った。ただし親のCSSと子のmetaの2か所が要る ── 自社の埋め込みを「両側を持つもの」と「提供元に頼むもの」に分ける13項目(2026年10月時点)で扱った)。

注意

ベータで崩れていなくても、安定版で崩れないとは限らない。ベータと安定版は、同じ番号でも、細かい版が違うことがある。安定版が出た翌日に、もう一度開くことを、予定に入れておく。

画面を撮って、前回と見比べる

確認するページが多いときは、当サイトの無料ツール🔧 WEBページのスクリーンショット、表示デバイスの比較をまとめて撮っちゃおツールや、🔧 WEBサイトのスクリーンショット、まとめて撮っちゃおツールで画面を撮り、前回の画面と見比べられる。どちらも、画面を撮って並べるツールであって、Chromeの版を選ぶツールではない(版を選べるかは、筆者は確かめていない)。

版ごとの変更を、あとから調べる

版ごとの変更は、リリースノートと、「New in Chrome」の記事で調べられる。たとえば、153の廃止予定のAPIはChrome 153のリリースノートで、広告とクッキーに関わるAPI 5つが「廃止予定」になった ── 自社のタグと埋め込みの提供元に確認する14項目(2026年10月時点)、154のHTTPの確認はChrome 154は、HTTPのページを開く前に既定で確認を出す。最終ページがHTTPSでも、転送の途中がHTTPなら出る ── 自社の入口を1つずつ開いて確認する13項目(2026年10月時点)で扱った。表示速度の判定の基準は、Core Web VitalsのLCP・INP・CLSは「良好・改善が必要・不良」の3段階で判定される ── 自分のサイトで確認する14項目(2026年9月時点)に書いた。

07 当サイトで確かめたこと

公式のページを、4つ取り直した

2026年10月6日の午前に、次の4つのページを取得して、本文を読んだ。2週間の周期の開始(9月8日付のブログ)、Chrome 154のリリースノート、Chrome 155のベータの記事、Chrome Platform Statusの155のページである。この記事の引用は、取得した本文と1文字ずつ照らして書いた。

周期の日付を、公開データで数えた

Chromium Dashboardのスケジュールから、148〜161の安定版の予定日を取得し、前の版との間隔を計算した。148から152は28日おき、153から158は14日おきで、159は21日、160は28日、161は14日だった。表の予定日は、すべて火曜日だった。

155の安定版は、「出た」と書けない

同じ日の午前11時30分ごろ、次の4つを調べた。ChromeのVersionHistory APIの、Windowsの安定版の一覧には、155.0.8059.26と155.0.8059.12があり、その次が154.0.8037.98だった。一方、Chrome Releasesのブログでデスクトップの最新の安定版の告知は、2026年10月1日付で、154.0.8037.97と154.0.8037.98だった。developer.chrome.comの「New in Chrome 155」の記事と155のリリースノートのページは、404だった(chromestatus.comの155のページは200だった)。さらに、同じブログの2026年10月2日付のExtended Stableの告知は、152.0.7977.152で、このとき安定版は154だった。VersionHistory APIの案内は、このAPIを、Google ChromeとFuchsia Web Engineの版の履歴に、プログラムからアクセスできるものと説明している。一覧に版があることが、すべての利用者に届いたことを意味するのかは、APIの応答からは分からない。Chromium Dashboardの155の欄には、early_stableという項目があり、日付は2026年9月23日だった。この項目が何の配信を指すかは、筆者は公式の説明を見つけられていない。このため、この記事は、155の安定版を10月6日の「予定」と書いた。同じ10月6日に、当サイトのトップページに出る「ブラウザ・OS 最新バージョン」の表を見ると、「Chrome(stable)155.0.8059.26」と出ていたが、この表の出典のリンクはVersionHistory APIで、VersionHistory APIの一覧と同じ種類のデータであり、公式の安定版の告知とは別のものである。

当サイトの来訪者の版は、集計していない

当サイトのアクセスログを開いて、Chromeの版を数える作業は、この記事のためには行っていない。手順4の数え方は、公式のページの説明と、一般的なログの読み方から書いたもので、当サイトのログで試した結果ではない。数えたあとは、合計だけで終わらせず、内訳を割って見る。参照元の95.1%が自分のサイトからの移動だった話は、外部から来た人は19人だけだった ── アクセスログの「参照元」の95.1%は、自分のサイトからの移動だったに書いた。

08 このテーマの、これまで

2週間の周期をめぐる、日付つきの記録

日付出来事
2026年7月28日Chrome 151の安定版の予定日(Chromium Dashboardの値)。ここまでは28日おき
2026年9月8日2週間の周期が始まる。Chrome 153が、デスクトップ・Android・iOSで公開された(公式ブログ)
2026年9月16日Chrome 155がベータになった(公式ブログ)
2026年9月22日Chrome 154の安定版の公開日(リリースノート)
2026年10月6日Chrome 155の安定版の予定日(Chrome Platform Status)。この記事のために、公式のページと公開データを取得した
2026年12月8日Chrome 159の安定版の予定日。前の版から21日(Chromium Dashboardの値)
2027年1月5日Chrome 160の安定版の予定日。前の版から28日(Chromium Dashboardの値)

この表に、自社のサイトでの影響は入っていない。影響が出るかどうかは、サイトの作りと来訪者の版による。

当サイトの、関連する過去の記事

Chromeは2026年9月8日の153から、安定版が28日おきから14日おきに変わった。年末年始は間隔が21日・28日にのびる予定である。表示確認、計測の前後の比較、納品後の確認の予定を、2週間単位で組み直すために、自分の仕事で確かめる13項目をまとめた。
2025/05/31
THU
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ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-06 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 155.0.8059.30
  • Chrome iOS(stable) 155.0.8059.24
  • Chrome(beta) 156.0.8078.4
  • Chrome(dev) 157.0.8081.0
  • Chrome(stable) 155.0.8059.26
  • Edge(stable) 154.0.4258.37
  • Firefox(stable) 157.0
  • Opera(stable) 136.0.6008.80
  • Safari iOS(stable) 未取得
  • Safari(stable) 未取得
  • iOS(stable) 未取得

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株式会社ツクルン

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Webアドバイジング・クリエイター
池田南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。