トップページ > Google検索結果のリンクが「goto」経由に ── 順位チェックツールへの影響を確認する13項目(2026年9月時点)

Google検索結果のリンクが「goto」経由に ── 順位チェックツールへの影響を確認する13項目(2026年9月時点)

目次
  1. 01 何が起きたか — 検索結果のリンクが「google.com/goto」経由になった
    1. 2026年8月26日、Googleが仕組みを公式に確認した
    2. 展開は7月のテストから、8月にほぼ全面化した
    3. Googleは何と説明しているか
    4. 「表示されるURL」と「実際のURL」は、もとから別物だった
  2. 02 なぜ・背景 — スクレイパーとAIエンジンを、遠回りさせるための仕組み
    1. 名指しされた狙いは「進化する不正利用への対策」
    2. 順位チェックツールが受ける、具体的な負荷
    3. 副作用として、goto URLが検索結果に紛れ込む問題も
    4. AIエンジンによる検索結果の取得も、対象に含まれる
  3. 03 この記事で出てくる用語
    1. パススルーURL(goto リダイレクト)とは
    2. 順位チェックツール(ランクトラッカー)とは
    3. robots.txt と Disallow とは
  4. 04 型別 — 誰に、どこまで影響するのかを切り分ける
    1. 🅰 適用範囲 — 影響を受けるのは3つの立場
    2. 🅱 この変更が測っていないこと・保証しないこと
    3. 🅲 手順 — 自分のサイトで切り分ける3ステップ
  5. 05 自分のサイトで確認するチェックリスト
    1. 3つの観点 — ツールの信頼性・自社の記録・クライアントへの説明
    2. 13項目の内訳と、かかる時間の目安
  6. 06 順位を確認する方法の比較
    1. 3つの手段を、確認できることと限界で並べる
    2. goto方式の影響を受けない手段を、軸に据える
    3. サイト全体の健全性も、あわせて確認しておく
    4. 有料の順位チェックツールを使っていない場合はどうするか
  7. 07 当サイトで、まだ確認していないこと
    1. この記事のチェックリストを、自分のサイトではまだ試していない
    2. 次回への課題
  8. 08 このテーマの、これまで
    1. 「守る」から「見分ける」への流れ
    2. 「0件」と「N件」、どちらも即座に信じない
    3. 「測っていなかった」ことに気づいた経験
    4. ツールの数値と、Search Consoleの数値を突き合わせる習慣
    5. 「301リダイレクト」を扱った回との接続
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が起きたか — 検索結果のリンクが「google.com/goto」経由になった

2026年8月26日、Googleが仕組みを公式に確認した

2026年8月26日、Googleは検索結果のリンクを「google.com/goto」を経由するリダイレクトに切り替えたことを公式に確認しました(Google confirms deploying goto URL redirects to search results links(訳: Googleがgoto URLリダイレクトを検索結果リンクに展開したことを確認)(Search Engine Land・2026年8月26日))。従来は検索結果のタイトルにカーソルを合わせると、リンク先の実際のURLがそのままブラウザのアドレスバーやプレビューに表示されていました。これからは、いったんGoogleのサーバーを経由するパススルーURLが表示され、クリックすると同じページへリダイレクトされる仕組みに変わっています。日本語圏では、鈴木謙一氏の解説記事が2026年8月28日に公開されました(Google検索結果のリンクが「google.com/goto」経由に、スクレイピング対策か?(海外SEO情報ブログ・2026年8月28日))。

展開は7月のテストから、8月にほぼ全面化した

この仕組みは、いきなり全面展開されたわけではありません。まず2026年7月に一部で確認され始め、8月第1週から複数のレジデンシャルIPプロバイダーで大規模な展開が進みました。順位チェックツール「Nozzle」の創業者兼CEOであるDerek Perkins氏は、8月26日の時点で「ほぼ100%の展開に到達した」とソーシャルメディア上で報告しています(Google forces rank trackers into 500 to 1,000 requests per query(訳: Googleが順位チェックツールに1クエリあたり500〜1,000リクエストを強いる)(PPC Land・2026年8月26日))。展開の経過を整理すると、次のとおりです。

google.com/goto展開の経過を示す年表。2026年7月にテストとして一部で確認され始め、2026年8月第1週に複数のレジデンシャルIPで大規模な展開が始まり、2026年8月26日にGoogle公式スポークスパーソンが仕組みを確認、2026年8月28日時点で複数のIPプロバイダーでほぼ100%に到達した、という4つの時点を示す。出典はSearch Engine LandとPPC Land。
google.com/goto展開の経過

Googleは何と説明しているか

Search Engine Landが伝えたGoogleのスポークスパーソンのコメントは、次のとおりです。

"We have a long history of deploying technical measures against evolving forms of abuse, and we regularly take steps to protect our services and users."

(訳: 私たちには、進化し続けるさまざまな不正利用に対して技術的な対策を講じてきた長い歴史があり、サービスと利用者を守るための施策を定期的に講じています。)

この一文だけを読むと、何が起きているのか具体的には分かりません。ただし、続報や順位チェックツール側の反応を合わせると、標的になっているのは検索結果ページを自動で取得(スクレイピング)する側だという輪郭が見えてきます。

「表示されるURL」と「実際のURL」は、もとから別物だった

誤解しやすい点を先に整理しておきます。検索結果に表示されるタイトルリンクは、以前から内部的にはトラッキング用のパラメータやリダイレクトを経由していることがありました。今回の変更が新しいのは、その中継ぎ役をアドレスバーやリンクのコピー結果にまで露出させ、実際のURLを外部から一切読み取れない形にした点です。「以前も何かを経由していたのだから、今回も同じ延長線上だろう」と軽く考えると、順位チェックツールの負荷がどれだけ増えたかを見誤ります。

02 なぜ・背景 — スクレイパーとAIエンジンを、遠回りさせるための仕組み

名指しされた狙いは「進化する不正利用への対策」

Search Engine Landは、この変更を「検索結果へのアクセスの悪用から保護するための技術的措置」として位置づけ、とりわけスクレイパーやAIエンジンによる検索結果の自動取得を難しくすることが主な狙いだと報じています。通常の検索利用者への影響はほとんど無く、クリックすれば従来どおり同じページに到達します。変わるのは、クリックする前にアドレスバーやリンクのコピーで見えるURLの見え方だけです。

順位チェックツールが受ける、具体的な負荷

影響が大きいのは、検索結果を自動でクロールして順位を記録する順位チェックツール(ランクトラッカー)です。従来は検索結果ページを1回取得すれば、そこに書かれた実際のURLから順位を読み取れました。goto方式のリンクは暗号化された文字列になっており、その先のURLを知るには、リンクを1件ずつ実際にたどってリダイレクト先を確認する必要があります。Derek Perkins氏によれば、5ページ分の順位を確認するだけで、500〜1,000リクエストが必要になる計算です。しかもGoogleはHEADリクエスト(ページ本体を取得せず、存在確認だけを行う軽い通信方式)をブロックしているため、GETリクエストで1件ずつ律儀に辿るしかありません。

副作用として、goto URLが検索結果に紛れ込む問題も

鈴木謙一氏の解説記事は、もう1つの副作用に触れています。「google.com/goto」で始まるURLそのものが、Googleの検索インデックスに登録されてしまうという現象です。このURLはrobots.txtでブロックされているはずですが、外部サイトからのリンクなどをきっかけに、検索結果に表示されることがあると報告されています。この点は、Search Engine RoundtableやGetMeRankなど複数の海外情報源でも同じ現象として言及されており、単発の観測ではないことがうかがえます(Google Search Rolling Out google.com/goto Tracking Parameters(訳: Google検索がgoogle.com/gotoトラッキングパラメータを展開中)(Search Engine Roundtable))。自社のサイト名やブランド名で検索したときに、見慣れない「google.com/goto」形式のURLが結果に混ざっていないか、一度目視で確認しておくと安心です。

注意

「goto」という文字列を含むURLが検索結果やアクセスログに現れたとしても、それは自社サイトの不具合ではなく、Google側の仕組みに由来するものである可能性が高いです。むやみに自社の設定を疑って手を入れる前に、まずこの記事の04章の手順で切り分けてください。

AIエンジンによる検索結果の取得も、対象に含まれる

Search Engine Landの報道が「スクレイパーやAIエンジン」と並べて書いている点も見落とせません。近年、検索結果のページを大量に取得し、その内容を要約や回答生成の材料にするAI検索エンジンやAI回答サービスが増えています。大手メディアがGoogleのクローラーそのものを遮断するかどうかを検討した週について、当サイトでも別の記事で扱いましたが(archives/121)、そこで指摘した「守りたい相手と、実際に来ている相手が同じクローラーという壁を持つ」という構図は、今回のgoto方式にも通じます。goto方式は、正規の検索利用者を通しながら、機械的に大量アクセスする側だけを遠回りさせようとする、選別の仕組みだと理解すると位置づけやすくなります。

03 この記事で出てくる用語

パススルーURL(goto リダイレクト)とは

用語

パススルーURL(goto リダイレクト): 検索結果のリンクをクリックしたときに、いったんGoogleのサーバー(google.com/goto)を経由してから、目的のページへリダイレクトされる仕組みです。表示されるURLは暗号化された文字列になり、実際の飛び先を外部から読み取ることができません(Google confirms deploying goto URL redirects to search results links(Search Engine Land))。

順位チェックツール(ランクトラッカー)とは

用語

順位チェックツール(ランクトラッカー): 特定のキーワードで、自社や競合のサイトが検索結果の何位に表示されているかを、定期的に自動で記録するツールです。多くは検索結果ページを定期的に取得(クロール)し、そこに書かれたURLの並び順から順位を割り出す仕組みで動いています。goto方式のリンクは、この仕組みの前提を崩す変更にあたります。

robots.txt と Disallow とは

用語

robots.txt と Disallow: サイトの管理者が「このURLはクローラーに読み込ませない」と宣言するための、サーバー直下に置く設定ファイルです。Disallowで指定したパスは、正規のクローラーであれば巡回を避けます。ただし外部からのリンクなど、クロール以外の経路で検索結果に表示される現象を完全に防ぐものではありません。この仕組みはGoogle自身にも当てはまるため、「google.com/goto」配下がDisallowされているにもかかわらず一部が表示される今回の現象は、robots.txtの限界そのものを示す実例にもなっています。

04 型別 — 誰に、どこまで影響するのかを切り分ける

🅰 適用範囲 — 影響を受けるのは3つの立場

今回の変更が及ぶ範囲を、立場ごとに整理すると次のようになります。

立場受ける影響
通常の検索利用者ほぼ無い。クリックすれば従来どおり同じページに到達する
順位チェックツール
・スクレイパー
大きい。1クエリあたり500〜1,000リクエストが必要になる
自社のアクセス解析
(GA4等)
ほぼ無い。検索からの流入数・リファラーの記録は従来どおり
google.com/gotoリダイレクトが誰に、どこまで影響するかを示す3列の図。通常の検索利用者は影響がほぼ無くクリックすれば同じページに到達しアドレスバーのURLプレビューだけがgoto経由に変わる。順位チェックツール・スクレイパーは影響が大きく5ページ分の順位確認に500から1000リクエストが必要になりHEADはブロックされGETで1件ずつ辿る。自社のアクセス解析は影響がほぼ無く検索からの流入数・リファラーの記録は従来どおり残りgoto化されるのはGoogle側の表示のみ。
誰に、どこまで影響するか

🅱 この変更が測っていないこと・保証しないこと

この変更は、検索結果の並び順や掲載順位そのものを変えるものではありません。あくまで「クリックする前に見えるURLの表現方法」が変わっただけで、SEOの評価指標(掲載順位・クリック率・インプレッション)には直接影響しないと考えられます。また、goto URLが検索結果に紛れ込む問題は、鈴木謙一氏の記事が指摘する現象であり、すべてのサイトで一律に発生するとは限りません。自社で発生しているかどうかは、実際に確認するまで分かりません。

注意

「順位チェックツールの数値が急に動いた」ように見えても、それは自社サイトの評価が変わったからではなく、ツール側がgoto方式への対応で計測方法を切り替えた影響である可能性があります。契約しているツールの提供元から、変更に関するお知らせが届いていないかを確認してください。

🅲 手順 — 自分のサイトで切り分ける3ステップ

今回の変更を受けて、慌てて自社の設定を疑う前に、まず3つのステップで切り分けます。

自分のサイトで確認する3ステップを示す図。STEP1は契約している順位チェックツールの数値を手動のブラウザ検索と突き合わせる。STEP2はGA4でGoogle検索からの流入数・リファラーが普段どおりかを確認する。STEP3は自社サイト内のgotoという語を含むリンクがGoogle由来か自社由来かを切り分ける。
自分のサイトで確認する3ステップ

まず、契約している順位チェックツールが示す順位を、手動でブラウザから検索した結果と突き合わせます。次に、Search Consoleの表示回数・クリック数に不自然な変化が無いかを確認します。最後に、自社サイトのアクセスログや発リンクの中に「goto」という文字列を含むものが無いか、あればそれがGoogle由来のものか自社で意図して設置したものかを切り分けます。

05 自分のサイトで確認するチェックリスト

3つの観点 — ツールの信頼性・自社の記録・クライアントへの説明

ここまでの内容を、今日から手を動かせる作業に翻訳しました。観点は、契約している順位チェックツールが今も正しく動いているかの確認、自社のアクセス解析に異常が無いかの確認、そしてクライアントへの説明準備の3つに分かれます。順位チェックツールを契約していないサイトでも、4番目以降の項目はそのまま使えます。チェックの状態はブラウザ内にのみ保存され、サーバーには送信されません。

  • 契約している順位チェックツールの管理画面やお知らせを開き、goto対応に関する告知が出ていないか確認する
  • 主要キーワード3語について、ツールが示す順位と、手動のブラウザ検索の順位を突き合わせる
  • 2つの順位が大きくずれているキーワードが無いかを数える
  • GA4を開き、直近7日間のGoogle検索からのセッション数が、前週と比べて不自然に増減していないか確認する
  • Search Consoleのパフォーマンスレポートで、表示回数・クリック数の推移に急な変化が無いか確認する
  • サーバーのアクセスログを開き、リファラーやアクセス元に「goto」という文字列を含む行が無いか探す
  • 見つかった場合、そのIPアドレスやユーザーエージェントがGoogle由来かどうかを調べる
  • 自社サイト内のリンクに、偶然「goto」という文字列を含むものが無いかを確認する
  • 順位チェックツールの契約プランで、1日あたりのクロール上限やリクエスト数に制限が無いか確認する
  • 制限がある場合、goto方式の負荷増加によって上限に達しやすくなっていないか、直近の利用状況を確認する
  • クライアント向けの順位レポートに「取得方法が変わった可能性がある」旨を、次回から一行添える
  • 今回確認した内容を日付付きで記録し、1か月後にもう一度同じ手順で確認する予定を入れる
  • 社内で複数の順位チェックツールを併用している場合、ツール間で数値の食い違いが広がっていないか比較する

13項目の内訳と、かかる時間の目安

最初の3項目は契約している順位チェックツールの状態確認、4番目から7番目は自社のアクセス解析とログの確認、8番目と9番目はツールの利用上限の確認、10番目から13番目はクライアント対応と継続記録の仕組み化に対応しています。すべてに目を通す時間の目安は1サイトあたり15分程度です。特に6番目と7番目は見落とされがちですが、goto URLが検索結果に紛れ込む現象は自社で気づきにくいため、この記事のいちばんの目的はここにあります。

06 順位を確認する方法の比較

3つの手段を、確認できることと限界で並べる

今回の変更を受けて、順位を確認する手段を改めて一覧にしました。それぞれが「何を確認できるか」と「goto方式の影響をどこまで受けるか」を横に並べることで、自社にどの手段が足りているかが分かります。

手段確認できることgoto方式の影響
手動のブラウザ検索自分に実際に見えている順位そのもの受けない(見え方が変わるだけ)
有料の
順位チェックツール
複数キーワードの順位を自動で継続記録受ける(リクエスト数の増加・提供元の対応状況に依存)
Search Console
平均掲載順位
期間内の全表示回数をならした平均受けない(Google自身が集計する値のため)
当サイトの
(🔧 未登録URLのHTTPステータスとリンク元をまとめて調べるツール・無料)
未登録になったURLのHTTPステータスと、サイト内のリンク元順位は見ない(HTTPステータスとリンク元だけを調べる)

goto方式の影響を受けない手段を、軸に据える

この一覧から分かるのは、Search Consoleの平均掲載順位は、goto方式の影響を受けないという点です。順位チェックツールの数値が動いているように見えるときほど、Search Consoleの数値と突き合わせて、実際に順位が変わったのか、ツール側の計測方法が変わっただけなのかを切り分けることが大切になります。

サイト全体の健全性も、あわせて確認しておく

順位まわりの数値だけでなく、サイト全体の状態も定期的に見ておくと、変動の原因を切り分けやすくなります。🔧 WEBサイト総合分析ツールで、表示速度や構造化データの状態など、順位以外の変動要因もあわせて確認しておくと安心です。

有料の順位チェックツールを使っていない場合はどうするか

中小規模のサイトでは、有料の順位チェックツールを契約していないケースも多くあります。その場合、今回の変更による直接の負荷増加はありませんが、代わりにSearch Consoleの平均掲載順位だけを頼りにしている状態になります。上の比較表で確認したとおり、Search Consoleの数値はgoto方式の影響を受けないため、追加の対応は特に必要ありません。ただし、クライアントや社内から「順位チェックツールでは順位が確認しづらくなっているらしいが、うちは大丈夫か」と聞かれた際に、自社がそもそも有料ツールに依存していないことを説明できるようにしておくと、無用な不安を防げます。

07 当サイトで、まだ確認していないこと

この記事のチェックリストを、自分のサイトではまだ試していない

正直に書きます。05章のチェックリストに沿って、当サイト自身のアクセスログに「goto」という文字列を含む行が無いかを確認する作業は、この記事の執筆時点ではまだ行っていません。今回の変更を受けて内容を整理することを優先したため、自社での確認は次の課題として残っています。分からないことを、分かったふりで書かないという原則に従い、この段落を残しておきます。

次回への課題

次にこの記事を見直す際には、実際に当サイトのアクセスログとSearch Consoleの数値を突き合わせ、結果をここに追記する予定です。あわせて、当サイトの主要記事について、順位チェックツールを使わずにSearch Consoleだけで継続記録する運用が成り立つかも検証する予定です。推奨した項目を、自分のサイトで確認しないまま記事だけを公開しないという姿勢を、ここでも保ちます。

08 このテーマの、これまで

「守る」から「見分ける」への流れ

Googleが検索結果へのアクセスを制限する動きは、今回が初めてではありません。当サイトでは、CloudflareのPrecursorという仕組みがbot対策のあり方を変えつつあることを扱った回(archives/111)、大手メディアがGoogleのクローラーを遮断するかどうかを検討した週について扱った回(archives/121)があります。今回のgoto方式も、この一連の流れ——「誰が、何のために自社のコンテンツを取得しているか」を見分けようとする動き——の延長線上にあります。

「0件」と「N件」、どちらも即座に信じない

サイトを調べる仕組みが、思わぬ方向に振れることがあるという教訓は、当サイトでも別の文脈で扱っています(archives/130)。今回のgoto方式も、順位チェックツールの数値だけを見ていると、実際には起きていない変動を「起きた」と誤解しかねません。1つのツールの数値だけを鵜呑みにしないという姿勢は、今回のテーマにもそのまま当てはまります。

「測っていなかった」ことに気づいた経験

robots.txtのキャッシュ挙動を条件を揃えずに測っていたことに気づいた回(archives/117)、内部リンクの59.2%がnoindexへの飛び先だったと分かった回(archives/134)も、根っこは同じです。「確認したつもり」と「実際に確認した」の間には、思っている以上の差があるという点は、今回の07章にもそのまま当てはまります。

ツールの数値と、Search Consoleの数値を突き合わせる習慣

今回の一件を振り返ると、教訓は「goto方式にどう対応するか」よりも一段手前にあります。普段から複数の測定手段を持ち、片方だけを信じない習慣を持っていたかどうかです。順位チェックツールしか見ていなかったサイトほど、goto方式の展開で数値が動いたときに慌てることになります。逆に、Search Consoleの数値も日常的に確認していたサイトは、今回のような外部要因による変動と、実際の順位変動とを、早い段階で切り分けられます。

「301リダイレクト」を扱った回との接続

リダイレクトという仕組みそのものについては、301リダイレクトが被リンクの評価をどこまで引き継ぐかを扱った回(301リダイレクトは被リンクの評価を引き継ぐか?)があります。goto方式もリダイレクトの一種ですが、目的は評価の引き継ぎではなく、誰がリンクをたどっているかを見分けるための仕組みである点が異なります。同じ「リダイレクト」という言葉でも、目的によって意味が変わることを、あわせて確認しておくと理解が深まります。

Google検索結果のリンクが2026年8月、google.com/goto経由のリダイレクトに変わりました。順位チェックツールは1クエリで500〜1,000リクエストが必要に。通常の検索利用者や自社のアクセス解析への影響は無く、何を確認すればよいかを整理しました。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-20 調査更新済
  • Android(stable) 未取得
  • Chrome Android(stable) 156.0.8078.39
  • Chrome iOS(stable) 156.0.8078.33
  • Chrome(beta) 157.0.8103.6
  • Chrome(dev) 158.0.8106.0
  • Chrome(stable) 156.0.8078.36
  • Edge(stable) 155.0.4283.45
  • Firefox(stable) 158.0
  • Opera(stable) 137.0.6036.63
  • Safari iOS(stable) 未取得
  • Safari(stable) 未取得
  • iOS(stable) 未取得

現在の貴方のIPアドレス

216.73.216.60

このサイトで書いている人

株式会社ツクルン

株式会社ツクルン

Webアドバイジング・クリエイター
池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。