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「構造化データテストツール」は2020年に役目が2つに分かれた ── リッチリザルトテストとSchema Markup Validatorの使い分けを確認する13項目(2026年10月時点)

目次
  1. 01 何が書かれているか — 「構造化データテストツール」は、2020年に役目が2つに分かれた。リッチリザルトテストは検索の見え方、Schema Markup Validatorは書き方を見る
    1. 2020年7月7日 — リッチリザルトテストがベータを終えた
    2. 2020年12月15日 — 旧ツールは「書き方を見る道具」に絞り直された
    3. 2021年5月と8月 — 移転先の名前が決まり、旧アドレスは案内に変わった
    4. 2026年10月20日 — 旧アドレスを開いたら、公式の構造化データの説明へ転送された
  2. 02 なぜ・背景 — 名前が同じでも、道具は別。確かめたい問いが3つに分かれている
    1. 旧名で探す人が、いまもいる
    2. 問い1: 書き方は正しいか
    3. 問い2: Googleの検索で、リッチリザルトの条件を満たしているか
    4. 問い3: 公開したあとの、実際のページで起きているか
    5. 「通る」と「出る」は、別の問いである
  3. 03 この記事に出てくる用語
    1. 構造化データの3つの形式
  4. 04 型別 — 適用範囲・公式が書いていないこと・確かめる順番
    1. 適用範囲: どの道具が、どの問いに答えるか
    2. 公式が書いていないこと
    3. 確かめる順番
    4. エラーと警告の読み方
  5. 05 明日、自社のサイトで確認できることチェックリスト
  6. 06 代替・他の選択肢 — 道具ごとの、公式の言い方と使い分け
    1. 5つの道具を、問いごとに並べる
    2. Search Consoleのレポートの読み方
    3. 公式が薦める、開発中と公開後の使い分け
  7. 07 当サイトの例 — 2026年10月20日に確かめた。説明文の旧名と、先日直した2つの食い違い
    1. 確かめられたこと: 4種類のページで、構造化データは読み込めた
    2. 見つかったこと: 無料ツールの紹介文に、旧名が残っていた
    3. 先日直した2つの食い違い
    4. 同じ食い違いは、記事の構造化データにもありうる
  8. 08 このテーマは、ここまで
    1. 2020年7月7日 — リッチリザルトテストがベータを終えた
    2. 2020年12月15日 — 旧ツールは廃止ではなく、絞り直しへ
    3. 2021年5月11日 — 移転先の名前が出た
    4. 2021年8月9日 — 安定した
    5. 2025年12月10日 — 構造化データの入門ページの更新日
    6. 2026年7月10日 — 構造化データの一般的なガイドラインの更新日
    7. 2026年10月16日 — 構造化データのギャラリーの更新日
    8. 2026年10月20日 — この記事の確認日
  9. 09 この記事のまとめ

01 何が書かれているか — 「構造化データテストツール」は、2020年に役目が2つに分かれた。リッチリザルトテストは検索の見え方、Schema Markup Validatorは書き方を見る

引用について

この記事の「" "」で囲んだ英語の文は、公式の資料からの引用で、日本語訳は記事の筆者が付けたものである。原文は各出典のページで確認できる。各ページは2026年10月20日に開いて確かめた。ページの下に「Last updated」の日付があるものは、その日付をそのまま書き、日付の表示が見つからなかったものは、見つからなかったと書く。

「構造化データテストツール」という名前で検索する人は、いまも一定数いる。ところが、その名前の道具は、いまは1つの道具としては存在しない。公式の資料をたどると、2020年から2021年にかけて、役目が2つに分けられている。まず、どの資料に何が書かれているかを、日付の順に読む。

2020年7月7日 — リッチリザルトテストがベータを終えた

Google検索セントラルのブログ「The Rich Results Test is out of beta」は、ページの表記が「Tuesday, July 07, 2020」である。書き出しは、こうである。

"Today we are announcing that the Rich Results Test fully supports all Google Search rich result features - it's out of beta."

(訳: 今日、リッチリザルトテストがGoogle検索のすべてのリッチリザルトの機能に完全に対応し、ベータを終えたことをお知らせする。)

同じ記事は、旧ツールについて「準備している」と書いた。ただし、この文はのちに訂正された。記事の冒頭に、後から足された注記があるためである。

"Update: On December 14, 2020, we announced that we're refocusing the Structured Data Testing Tool, not deprecating it."

(訳: 追記: 2020年12月14日に、構造化データテストツールは廃止ではなく、焦点を絞り直すと発表した。)

つまり、7月の時点の「廃止の準備」は、12月に「廃止ではなく、絞り直し」へ変わった。古い記事だけ読むと、結論が逆になる。

2020年12月15日 — 旧ツールは「書き方を見る道具」に絞り直された

同じブログの「An update on the Structured Data Testing Tool」は、ページの表記が「Tuesday, December 15, 2020」である(7月の記事の追記は「12月14日」と書いていて、1日ずれている。時差の違いか、書き方の違いかは、ページからは分からなかった)。この記事の中心は、次の2文である。

"The main purpose of the tool will be to check syntax and compliance of markup with schema.org standards. Going forward however, the tool will no longer check for Google Search rich result types."

(訳: この道具の主な目的は、マークアップの構文と、schema.orgの標準への適合を確かめることになる。ただし今後は、Google検索のリッチリザルトの種類を確かめることはしない。)

続けて、Google検索のリッチリザルト向けに確かめたいときの道具を、こう書いている。

"To test your markup for Google Search rich result types, you can continue to use the Rich Results Test."

(訳: Google検索のリッチリザルトの種類に向けてマークアップを試すには、引き続きリッチリザルトテストを使える。)

ここで、役目の分担が決まった。Google検索の見え方はリッチリザルトテスト、schema.orgとして正しい書き方かは、移転先の道具である。

2021年5月と8月 — 移転先の名前が決まり、旧アドレスは案内に変わった

12月の記事の末尾には、日付つきの追記が2つある。2021年5月11日の追記は、移転先の名前を「Schema Markup Validator」と書き、まだ開発中だとしていた。2021年8月9日の追記は、次のとおりである。

"Update on August 9, 2021: The Schema Markup Validator has stabilized, and Google now redirects the Structured Data Testing Tool to a landing page to help you select the right tool."

(訳: 2021年8月9日の追記: Schema Markup Validatorは安定した。Googleは現在、構造化データテストツールを、正しい道具を選ぶための案内ページへ転送している。)

2026年10月20日 — 旧アドレスを開いたら、公式の構造化データの説明へ転送された

旧ツールのアドレス(search.google.com/structured-data/testing-tool)は、2026年10月20日の朝に確かめたところ、1回目は302で、Googleの検索セントラルの構造化データの説明のページへ送られ、そこでさらに301で現在のアドレスへ移り、最後に200で表示された。道具の画面は開かず、説明のページが開く。2021年の追記が書いた「案内ページ」の形は、いまは公式の説明ページに替わっている、というのが外から見える事実である。ただし、この転送先がいつ替わったかは、公式の資料からは確かめられなかった。

構造化データテストツールの役目が分かれた経緯の年表。2020年7月7日にリッチリザルトテストがベータを終え、12月15日に旧ツールは構文とschema.org適合を見る道具へ絞り直しが示され、2021年8月9日にSchema Markup Validatorが安定して旧ツールは案内ページへ転送、2026年10月20日の確認では旧アドレスは公式の構造化データの説明へ転送された
旧ツールの役目が分かれた経緯と、2026年10月20日に確かめた旧アドレスの動き(筆者が整理した)

02 なぜ・背景 — 名前が同じでも、道具は別。確かめたい問いが3つに分かれている

旧名で探す人が、いまもいる

Search Consoleの検索の実績をエクスポートして、旧名の検索語を数えると、当サイトでも数は少ないが現れる(2026年10月15日のエクスポートでは、空白なしの「構造化データテストツール」が表示5回・平均順位は約89位、空白の入った「構造化データ テストツール」が表示4回・平均順位は約88位。クリックはどちらも0)。検索結果で自分の記事が上位に出ていなくても、旧名で探す人がいること自体は確かめられる。人は道具の名前ではなく、「自分の構造化データは大丈夫か」という問いで探している。

問いの形で整理し直すと、確かめたいことは3つに分かれる。

問い1: 書き方は正しいか

JSON-LDのカンマが抜けていないか、型や項目の名前の綴りが合っているか、という問いである。schema.orgの標準に合っているかを見る。これを見る道具は、Schema Markup Validatorである。Googleが検索で使わない型(12月の記事は例として「ExercisePlan」を挙げている)も、ここで確かめられる。

問い2: Googleの検索で、リッチリザルトの条件を満たしているか

Googleが検索の見え方に使う型について、必須の項目がそろっているか、という問いである。これを見る道具は、リッチリザルトテストである。2020年7月の記事は、この道具が「どの検索の機能の強化が、渡したマークアップで有効か」を示すこと、モバイルとデスクトップの両方の見え方を描くこと、Search Consoleのレポートと合っていることを、旧ツールより良い点として挙げた。

問い3: 公開したあとの、実際のページで起きているか

テストを通っても、検索結果に出るとは限らない。公開後は、Search Consoleのリッチリザルトのレポートと、URL検査で、実際のページを見る。これは「テスト」ではなく「点検」の仕事になる。

実務のヒント

道具を1つ選ぶ前に、「いま確かめたいのは、問い1・問い2・問い3のどれか」を声に出して言う。依頼書や手順書に「構造化データをテストする」としか書かれていなければ、その1文を、3つの問いのどれかに書き換える。

「通る」と「出る」は、別の問いである

3つの問いの答えは、どれも「出る」ことを約束しない。Googleの「構造化データの一般的なガイドライン」は、これを最初に断っている。引用は、03章の用語の後、04章で読む。

03 この記事に出てくる用語

用語: リッチリザルト

2020年7月のブログは、次のように定義している。"Rich results are experiences on Google Search that go beyond the standard blue link. They're powered by structured data and can include carousels, images, or other non-textual elements."(訳: リッチリザルトとは、Google検索での、標準の青いリンクを超える体験のことだ。構造化データで動いており、カルーセルや画像など、文字ではない要素を含むことがある。)

用語: リッチリザルトテスト(Rich Results Test)

Googleが提供する、構造化データの試験の道具。2026年10月20日に開いた画面には、"Does your page support rich results?"(訳: あなたのページはリッチリザルトに対応しているか)と書かれ、URLの入力とコードの入力が選べた。説明の欄には、公開されているページを試して、含まれる構造化データからどのリッチリザルトが作られうるかを見る、という趣旨の文があった。試験の設定は、スマートフォン用とデスクトップ用の2種類である。

用語: Schema Markup Validator

schema.orgの標準に沿った構造化データを検証する道具。schema.orgの説明ページには、JSON-LD・RDFa・Microdataの3つの形式から構造化データを取り出し、書き方の誤りを見つける、という趣旨の機能が並んでいる。同じページに、"It is based on the tool previously known as the Google Structured Data Testing Tool (SDTT), and is provided by Google as a service for the Schema.org community."(訳: これは、以前はGoogle構造化データテストツール(SDTT)として知られていた道具を土台にしていて、Googleがschema.orgのコミュニティ向けのサービスとして提供している。)とある。

構造化データの3つの形式

Googleの説明は、JSON-LD・Microdata・RDFaの3つを挙げ、JSON-LDを推奨している。この記事の確認項目は、JSON-LDを前提に書く。

04 型別 — 適用範囲・公式が書いていないこと・確かめる順番

適用範囲: どの道具が、どの問いに答えるか

公式の資料から、道具と問いの対応を並べる。表にして次の章でも使うが、ここでは言葉で押さえる。リッチリザルトテストは、Google検索で使われる型だけを見る。Schema Markup Validatorは、Googleが使わない型も含めて、schema.orgとしての書き方を見る。どちらも、検索結果に実際に出るかどうかは、答えない。

Googleの「構造化データの一般的なガイドライン」(Last updated 2026-07-10 UTC)は、次のように書いている。

"Important: Google does not guarantee that your structured data will show up in search results, even if your page is marked up correctly according to the Rich Results Test."

(訳: 重要: ページがリッチリザルトテストのとおりに正しくマークアップされていても、Googleは、構造化データが検索結果に出ることを保証しない。)

"Using structured data enables a feature to be present, it does not guarantee that it will be present."

(訳: 構造化データを使うと、機能が出ることが可能になるが、出ることを保証するものではない。)

同じ箇所は、出ない理由として、構造化データがページの主な内容を表していないこと、誤解を招きうること、内容が利用者から隠されていること、そして次の1つを挙げている。

"The structured data is incorrect in a way that the Rich Results Test was not able to catch."

(訳: 構造化データが、リッチリザルトテストでは見つけられなかった形で誤っている。)

公式が書いていないこと

次の3つは、筆者が公式の資料を読んだ範囲で、答えが見つからなかった。

  • テストを通ったページが、検索結果に出るまでの日数や確率
  • テストの画面が見ている型の一覧が、いつ追加・削除されたか(現在の一覧は、構造化データのギャラリーのページで見る)
  • 旧ツールの旧アドレスの転送先が、いつ現在の形に替わったか

数字のない箇所を、推測で埋めない。ギャラリーのページ(Last updated 2026-10-16 UTC)は、見え方についても控えめに書く。

"Note: The actual appearance in search results might be different. You can preview most features with the Rich Results Test."

(訳: 注: 検索結果での実際の見え方は異なることがある。ほとんどの機能は、リッチリザルトテストでプレビューできる。)

確かめる順番

道具を使う順番は、重い問いから軽い問いへ進む形が、迷いにくい。

  • まず、リッチリザルトテストで、検出された型の名前とエラー・警告の数を見る(問い2)
  • 型が検出されないとき、または期待した型と違うときは、Schema Markup Validatorで構文を見る(問い1)
  • 通ったら、公開後のページをSearch Consoleで見る(問い3)

エラーと警告の読み方

2020年7月の記事は、テストの結果の2つの印を、こう説明している。

"Note that errors disqualify your page from showing up as a rich result. While warnings might limit the appearance, your page is still eligible for showing up as a rich result."

(訳: エラーは、そのページがリッチリザルトとして出る資格を失わせる点に注意。警告は、見え方を制限するかもしれないが、ページはリッチリザルトとして出る資格を保っている。)

記事は例として、画像の項目が欠けているという警告があっても、画像なしでリッチリザルトとして出られる、と書いている。ここから読み取れるのは、次の対応である。

結果公式の説明次にやること
エラーリッチリザルトとして出る資格を失う必須の項目の欠けや値の誤りを直し、もう一度テストする
警告見え方が制限されることがあるが、資格は残る欠けている項目が、自社の内容で書けるか確かめて決める
エラー0・警告0条件を満たしているという意味で、表示の約束ではない公開後のレポートと実際の検索結果で見る
型が検出されない記事は、この場合の原因を書いていない(筆者が探した範囲)構文をSchema Markup Validatorで見て、ページの中身も確認する
テスト結果の読み方の流れ図。リッチリザルトテストでエラーがあれば資格を失うので直す。警告は資格が残るので欠けた項目を書けるか決める。エラーも警告もなければ条件を満たしただけで、公開後にSearch ConsoleのレポートとURL検査、実際の検索結果で確かめる。通っても出る保証はない
テストの結果から、次にやることへ進む流れ(筆者が整理した)

05 明日、自社のサイトで確認できることチェックリスト

以下は、旧名の手順書を新しい道具に直し、テストの結果を正しく読み、公開後のページで確かめるための13項目である。1〜2番目は手順書と旧アドレス、3〜8番目はテストの道具、9〜11番目は公開後の点検、12〜13番目はテンプレートと定期の確認である。チェックの状態はブラウザに保存され、サーバーには送られない。

  • 自社の手順書・依頼書・ブックマークから、「構造化データテストツール」と「Structured Data Testing Tool」の文字を探し、見つかった箇所を数えて書き出す
  • 旧ツールのアドレス(search.google.com/structured-data/testing-tool)をブラウザで1回開き、最後に着いたページの題名を、手順書の旧名の隣に書き足す
  • 自社のトップページのURLをリッチリザルトテストに入れ、スマートフォンの設定で1回試し、検出された型の名前を全部書き出す
  • 同じURLをデスクトップの設定でも1回試し、エラーと警告の数がスマートフォンと同じか、2つの数字を並べて見る
  • エラーが出た項目を1つ選び、公式の該当の説明で必須の項目を確かめ、1項目だけ直して、もう一度テストする
  • 警告が出た項目の名前を書き出し、それぞれ自社の内容で書けるか、書けないかを、1つずつ「書く」「書かない」で分ける
  • 同じページのJSON-LDをSchema Markup Validatorのコード入力に貼り、構文の誤りが0件かを確かめる
  • リッチリザルトテストが見ていない型(Googleが検索で使わない型)が自社のマークアップにあるか、型の名前を3つ書き出し、schema.orgの説明ページで綴りを確かめる
  • テストを通ったページから3ページを選び、日付をつけて、検索結果での見え方を、通常のウィンドウとシークレットウィンドウの2通りで確認する
  • Search Consoleの「拡張」の下にあるレポートの種類を数え、自社のマークアップの型と数が合うかを見る
  • テストを通した3ページを、Search ConsoleのURL検査にかけ、インデックスされているかを確かめる
  • 構造化データの中の文と、画面に見えている文が一致しているかを、テンプレートの種類ごとに1ページずつ読み比べる
  • 毎週決まった曜日に、テストするURLを3つ決めて、カレンダーに登録する

06 代替・他の選択肢 — 道具ごとの、公式の言い方と使い分け

5つの道具を、問いごとに並べる

ここまでの公式の説明から、使える道具を、「どの問いに向くか」で並べる。当サイトの無料ツールも1行、並べる。

道具公式の説明の要点向く問い向かない問い
リッチリザルトテストURLまたはコードを試し、Googleが検索で使う型の有効性を見る。モバイルとデスクトップの両方を描く問い2: 検索の条件を満たすか検索結果に出るか(保証されない)
Schema Markup ValidatorJSON-LD・RDFa・Microdataから取り出し、書き方の誤りを見つける。Googleが使わない型も見られる問い1: 書き方は正しいかGoogleの検索での見え方
URL検査技術面の誤りの多くを、リッチリザルトテストとともに見つけると、ガイドラインが書く実際のページの状態見え方の予測
Search Consoleのレポートサイトで見つかった構造化データと、その有効性を種類ごとに出す。見つかった項目の一覧ではなく、サンプル問い3: 公開後のページ全ページの網羅
当サイトの構造化データ自動作成ツールURLの下を2階層まで読み、JSON-LDの「たたき」を作る。そのまま使わず、手で正しく置き換える前提書き始めの下書き検証(作ったものはテストが要る)

表の読み方は、1つの道具に全部を任せないことである。どの道具も、答えられる問いが決まっている。

実務のヒント

当サイトの🔧 構造化データ自動作成ツール(JSON-LDの下書きを作る)は、作ったあとの検証を、この記事の05章の3〜8番目で行う。下書きを作る道具と、検証する道具は、別の道具である。

Search Consoleのレポートの読み方

Search Consoleのヘルプ「Rich result report overview」は、ページの下に日付の表記が見つからなかった。内容は次の趣旨である。

"Valid structured data is eligible to appear as rich results in Google Search."

(訳: 有効な構造化データは、Google検索でリッチリザルトとして出る資格がある。)

"The reports aren’t a comprehensive list of all detected items. They show a sample of detected items to help assess the quality of your structured data. Use the URL Inspection tool to see if URLs not listed in the report have detected the structured data."

(訳: レポートは、検出された項目の完全な一覧ではない。構造化データの質を評価するために、検出された項目のサンプルを示す。レポートに載っていないURLで構造化データが検出されたかは、URL検査ツールで見る。)

レポートに載っていないURLを、「構造化データがない」と読まない。URL検査で見る、が公式の指示である。

公式が薦める、開発中と公開後の使い分け

構造化データの入門ページ(Last updated 2025-12-10 UTC)は、使うタイミングを、こう書く。

"Be sure to check your structured data using the Rich Results Test during development, and the Rich result status reports after deployment, to monitor the validity of your pages, which might break after deployment due to templating or serving issues."

(訳: 開発中にはリッチリザルトテストで、公開後にはリッチリザルトのステータスのレポートで、構造化データを必ず確かめ、ページの有効性を見守ること。テンプレートや配信の問題で、公開後に壊れることがあるからだ。)

公開後に壊れる、という点が、05章の12番目(テンプレートごとに読み比べる)の根拠である。

07 当サイトの例 — 2026年10月20日に確かめた。説明文の旧名と、先日直した2つの食い違い

この記事の手順を、当サイトでも確かめた。結果は、確かめられたものと、確かめられなかったものに分ける。

確かめられたこと: 4種類のページで、構造化データは読み込めた

2026年10月20日の朝、当サイトの4種類のページ(トップ、解説記事、運営者ブログの記事、無料ツールの詳細)を開き、ページの中のJSON-LDを取り出して、データとして読めるかを確かめた。4ページとも3ブロックが見つかり、読めないブロックは0だった。見つかった型は、ページの種類ごとに異なる。トップではFAQやサイト検索の型、記事では著者や記事、ツールの詳細ではソフトウェアの型などである。これは、構文が読めたことの確認で、検索に出ることの確認ではない。

見つかったこと: 無料ツールの紹介文に、旧名が残っていた

この記事を書くために、当サイトの構造化データ自動作成ツールのページを開いた。紹介文に、「Google 構造化データテストツールで検証できる『たたきファイル』」という言い回しが残っていた。上で読んだとおり、その名前の道具は、いまは検証に使えない。ツールを紹介する側の文が、旧名のままだった。同じ日(2026年10月20日)に、紹介文を「Google のリッチリザルトテストと Schema Markup Validator で確かめられる」という言い回しに書き換えた。

先日直した2つの食い違い

2026年10月19日、トップのFAQの回答が、画面の文より短く、一致していなかった。画面とマークアップを、同じ元の文から作る形に直し、10問が一致した。また、無料ツール21本の構造化データで、日付の項目が空(null)になっていたものを、値があるときだけ出す形に直した。どちらも、テストの道具では見つかりにくい種類の食い違いである。構文は正しく、型も有効だったからだ。

確かめられなかったこと

当サイトの各ページを、リッチリザルトテストの画面に実際に入れた結果は、この記事に載せていない。画面の操作が要るためである。上の4種類のページの確認は、ページの中のJSON-LDが読めるかまでである。

構造化データの確認に使う2つの道具の役目の図。リッチリザルトテストはGoogle検索で使う型を見て、エラーは資格を失い、警告は見え方が制限される。Schema Markup Validatorはschema.orgとしての書き方を見て、Googleが使わない型も確かめられる。どちらも検索結果に出ることは保証しない
2つの道具が答える問いと、どちらも答えないこと(筆者が整理した)

同じ食い違いは、記事の構造化データにもありうる

画面の文と、マークアップの中の文が違うずれは、他のページにも起きうる。ブログ「出力は在った。だから誰も測らなかった ── datePublished・og:type・用語ハイライト・sitemapで見つけた4つの「値だけ違う」穴」は、出力が在っても値が違っていた例を書いている。05章の12番目は、その点検を、テンプレートごとの読み比べにしたものである。

08 このテーマは、ここまで

構造化データの道具をめぐる公式の動きを、日付の順に並べる。更新があったら、この欄に追記する。

2020年7月7日 — リッチリザルトテストがベータを終えた

Google検索のすべてのリッチリザルトの機能に完全に対応した、と書かれた。旧ツールは、このときは廃止の準備と書かれた。

2020年12月15日 — 旧ツールは廃止ではなく、絞り直しへ

構文とschema.orgへの適合を見る道具に絞り、2021年4月までに新しいドメインへ移すと書かれた。Googleの検索のリッチリザルトの種類は、見なくなる。

2021年5月11日 — 移転先の名前が出た

新しい道具の名前が、Schema Markup Validatorと書かれた。開発中で、安定したら旧ツールをリッチリザルトテストへ転送する計画だった。

2021年8月9日 — 安定した

Schema Markup Validatorは安定した。旧ツールは、正しい道具を選ぶ案内ページへの転送になった。

2025年12月10日 — 構造化データの入門ページの更新日

ページの表記が「Last updated 2025-12-10 UTC」である。開発中はリッチリザルトテスト、公開後はステータスのレポート、という使い分けが書かれている。

2026年7月10日 — 構造化データの一般的なガイドラインの更新日

ページの表記が「Last updated 2026-07-10 UTC」である。「通っても出る保証はない」の文が載っている。

2026年10月16日 — 構造化データのギャラリーの更新日

ページの表記が「Last updated 2026-10-16 UTC」である。実際の見え方は異なることがある、と書かれている。

2026年10月20日 — この記事の確認日

上の資料と、リッチリザルトテストとSchema Markup Validatorの画面、旧アドレスの転送を、この日に確かめた。当サイトの確認も、この日の朝である。

構造化データテストツールは2020年に役目が分かれ、Googleの検索の見え方はリッチリザルトテスト、書き方はSchema Markup Validatorが見る。どちらも検索結果に出ることは保証しない。旧名で探す人向けに、使い分けと結果の読み方を整理する。
2025/05/31
THU
00:00:00

ブラウザ・OS 最新バージョン

毎日更新:2026-10-20 調査更新済
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池田 南美夫
もうすぐ●●歳。ずっーと現役SE。日本にインターネットが上陸してから、ずっーと携わる。 ほんとは超アナログ人間のギター弾き、バンドマン。でも音楽活動とSE、案外似てる。