Merchant Centerの商品画像、2027年1月31日から500×500px未満は非表示に ── 確認する13項目(2026年8月時点)
Merchant Centerの商品画像、2027年1月31日から500×500px未満は非表示に ── 確認する13項目(2026年8月時点)
01 何が起きたか — 商品画像は「500×500ピクセル以上」が必須になる
2027年1月31日から、全カテゴリで最低解像度が引き上げられる
Google Merchant Centerの商品データ仕様が更新され、2027年1月31日から、商品フィードで送信するすべての画像が縦・横ともに500ピクセル以上である必要があるとGoogleが公式に発表しました(2026年度 商品データ仕様の更新(Google Merchant Center ヘルプ))。カテゴリによる差はなく、全カテゴリ・全マーケティング方法(Shopping広告・無料リスティング等)に共通の基準として適用されます。
この基準を満たさない画像は、施行日以降承認されなくなり、Googleの検索結果に表示されなくなります。海外の解説記事によれば、影響が及ぶ範囲はShopping広告や無料リスティングだけでなく、AI Mode・Geminiのショッピング体験・Googleレンズのバーチャル試着機能にも及ぶとされています(Google blocks product images under 500 x 500 pixels from 31 January 2027(PPC.land))。
警告は、既に2026年4月14日から表示され始めている
この基準は突然始まるものではありません。Google公式ヘルプによれば、2026年4月14日から、基準に満たない画像に対する警告がMerchant Center内で表示され始めています。国内でも鈴木謙一氏が同時期に解説記事を公開しており(Google Merchant Centerの商品画像は500×500ピクセル以上が必須に、2027年1月31日から(海外SEO情報ブログ))、海外のSEOメディアも同様に取り上げています(Google Merchant Center Product Images Minimum Size Going To 500 x 500 Pixels(Search Engine Roundtable))。警告が出ている今の時点で、まだ対応していない商品がどれだけあるかを把握することが第一歩になります。
推奨サイズはさらに上、1500×1500ピクセル以上
Googleは最低要件の500×500ピクセルとは別に、1500×1500ピクセル以上を推奨サイズとして提示しています(画像リンク [image_link](Google Merchant Center ヘルプ))。500×500ピクセルは「これを下回ると表示されなくなる下限」であり、実際にShopping広告やAI Mode等の複数のフォーマットで安定した見え方をするには、推奨サイズに近づけておく方が安全だと理解できます。
ファイルサイズ・解像度の上限についても、公式ヘルプに明記があります。画像は64メガピクセル以下、ファイルサイズ16MB以下という上限があり、対応する形式はJPEG・WebP・PNG・GIF・BMP・TIFFの6種類です。今回の話題は「小さすぎる画像」への対応が中心ですが、逆に高解像度化を進める際には、この上限も同時に意識しておく必要があります。
02 なぜ・背景 — なぜ最低ラインを引き上げるのか
低解像度画像がユーザー体験を損なう
Google Merchant Centerの公式ヘルプは、商品画像について「商品全体を、過度な演出を加えずに示す」ことや、背景を白または透明にすることなど、画質・構図に関する複数のベストプラクティスを示しています(画像リンク [image_link](Google Merchant Center ヘルプ))。低解像度の画像は、Shopping広告の拡大表示や、AI Modeでの商品比較のような画像を大きく・詳しく見せる体験で特に見劣りしやすく、ユーザーの購買判断に影響します。今回の最低ライン引き上げは、こうした表示品質の底上げを狙ったものだと考えられます。
特にモバイル端末では、商品一覧を指でズームしたり、複数の画像を切り替えて見比べたりする操作が一般的です。元画像の解像度が低いと、拡大した瞬間に輪郭がぼやけ、色や質感の細部が伝わりません。今回の基準は「画像が表示されるかどうか」の話であると同時に、表示された後の見え方の話でもあるという点は、対応の優先順位を考える上で押さえておく価値があります。
これまでの猶予と、なくなる猶予
これまでGoogleは、基準に満たない画像に対しても、最適化されたバージョンの画像を自動生成して配信するという救済的な扱いを行っていました。2027年1月31日以降は、この救済の仕組みに頼らず、送信元の画像そのものが基準を満たしていることが前提になります。これまでGoogle側の自動処理に頼って「表示はできていた」サイトほど、今回の変更で初めて対応が必要になる可能性があります。
実務上の期限は、1月31日より早い可能性がある
海外の解説記事では、既存の画像URLを差し替えた場合、Googlebotによる再クロールに数週間程度かかることがあると指摘されています(Google blocks product images under 500 x 500 pixels from 31 January 2027(PPC.land))。この再クロールに要する期間は、当サイトが確認した一次情報(Google公式ヘルプ)には明記されておらず、海外の解説記事による指摘という位置づけです。ただし、「施行日ぎりぎりに画像を差し替えても間に合わない可能性がある」という考え方自体は妥当であり、実務上の作業期限は1月31日より前倒しで見積もっておくのが安全です。
注意
Merchant Centerからの警告メールや管理画面の通知を見落としたまま、施行日を迎えてしまうケースが最も避けたい事態です。まず05章のチェックリストで、自社の商品画像が現時点で何点、基準を下回っているかを数えることから始めてください。
商品点数が多いサイトほど、優先順位が要る
商品点数が数百・数千を超えるECサイトでは、すべての商品画像を一度に確認するのは現実的ではありません。まずは売上上位・アクセス上位の商品から優先的に確認するという進め方が実務的です。低解像度の画像がそのまま表示され続けている状態は、施行日を過ぎればその商品自体がShopping広告や無料リスティングから除外されることを意味するため、売上への影響が大きい商品ほど、優先度を上げて対応する価値があります。05章のチェックリストは、まず10点のサンプル確認から始める構成にしているのも、この優先順位付けを前提にしています。
03 この記事で出てくる用語
用語
image_link(画像リンク属性)とは、Google Merchant Centerに送信する商品フィードの中で、商品のメイン画像のURLを指定する属性です。本記事で扱う「500×500ピクセル以上」という基準は、このimage_link属性と、後述するadditional_image_link属性の両方に適用されます。
additional_image_link(追加画像リンク)とは
メイン画像(image_link)とは別に、商品の別角度や使用イメージなどを追加で登録できる属性です。1つの商品につき複数枚を登録できますが、追加画像についても今回の500×500ピクセル以上という基準が同じく適用される点に注意が必要です。
Merchant Center(マーチャントセンター)とは
ECサイトの商品情報(価格・在庫・画像URL等)をGoogleに登録し、Shopping広告や検索結果の無料リスティングに商品を掲載するためのGoogle公式プラットフォームです。商品情報は「商品フィード」という形式でGoogleに送信され、Merchant Center内の「診断」機能で、フィードの中のエラーや警告を確認できます。
商品フィードとは
商品名・価格・在庫状況・画像URLなど、商品ごとの情報をまとめたデータのことです。多くのECサイトでは、サイト内の商品データベースから自動生成する仕組みを持っており、フィードの内容を直接手で編集することは少なく、元となる商品データベース側の画像URLを修正する必要があるケースが一般的です。
診断(Diagnostics)機能とは
Merchant Center管理画面の左メニューにある、送信済みの商品フィード全体をスキャンして、エラーや警告をまとめて表示する機能です。「画像が小さすぎます」といった個別の商品単位の警告も、この診断機能を開くことでまとめて確認できます。05章のチェックリストで最初に確認する項目は、この画面を指しています。
04 型別 — 適用範囲・限界・手順
🅰 適用範囲 — この基準が及ぶ範囲
今回の基準は、Google Merchant Centerに商品を登録しているすべてのECサイトの、image_link属性・additional_image_link属性の両方に適用されます。カテゴリによる区別はなく、衣料品・家電・食品など全カテゴリが対象です。Shopping広告のみを利用している場合、無料リスティングのみを利用している場合、両方を利用している場合のいずれも対象に含まれます。
🅱 この発表が明らかにしていないこと
Google公式ヘルプおよび当サイトが確認した複数の解説記事の範囲では、次の点は明確にされていません。①既に登録済みで基準を下回っている画像について、施行日以前に個別の猶予措置があるかどうか、②動的リマーケティング広告など、Shopping広告以外の広告フォーマットへの影響の有無、③再クロールに要する具体的な期間(海外記事の「数週間程度」という表現の裏付けとなる公式の数値)。これらは「公式には明示されていない」限界を持つ情報として扱う必要があります。
🅲 手順 — 今日、自社の商品画像を確認する
推測で対応を判断する代わりに、今日から確認できる3つの経路があります。①Merchant Center管理画面の「診断」タブで画像関連の警告件数を確認する、②主力商品の画像を数点サンプル抽出し、実際のピクセルサイズを確認する、③画像URLがすべて正しく到達可能か(リンク切れがないか)を確認する。05章のチェックリストで、この3つを具体的な作業手順に落とし込みます。
実務のヒント
Merchant Centerには「Product Studio」という、画像の解像度を向上させる機能が用意されています(Product Studioについて(Google Merchant Center ヘルプ))。低解像度の画像を撮影し直す前に、まずこの機能で対応できないかを確認する価値があります。
05 自社の商品画像を確認するチェックリスト
以下は、今日から確認できる項目です。1つあたり5分程度で確認できるものを選んでおり、Merchant Centerの管理画面を1回開けば、大半の項目に一度で対応できます。チェックの状態はブラウザ内にのみ保存され、サーバーには送信されません。
- Merchant Center管理画面の「診断」タブを開き、画像関連の警告・エラーが出ていないか確認する
- 警告が出ている商品の件数を控える
- 主力商品10点を選び、それぞれの
image_linkのURLを開いて実際の画像ファイルを確認する - その10点について、画像編集ソフトかブラウザの開発者ツールで、縦横のピクセルサイズを控える
- 10点のうち500×500ピクセル未満のものが何点あるか数える
- 推奨サイズ1500×1500ピクセル以上を満たしている画像が10点中何点あるか数える
additional_image_linkを使っている場合、追加画像も3点サンプルで同様に確認する- 500×500ピクセル未満だった画像を、いつまでに・誰が差し替えるか、担当と期限を1行で決める
- 画像ファイルの容量が16MB以下であることを、対象画像で確認する
- 画像ファイルの形式がJPEG・WebP・PNG・GIF・BMP・TIFFのいずれかであることを確認する
- 商品画像に価格表示や「新品」等の文字が重ねられていないか、主力商品5点で確認する
- 施行日(2027年1月31日)をカレンダーやタスク管理ツールに登録する
- Merchant Centerからの警告メールを受信できる通知先メールアドレスになっているか確認する
06 画像を基準に合わせる方法の比較
4つの対応方法を比較する
基準を下回る画像が見つかった場合、対応方法は主に4つあります。それぞれの手間とリスクを整理します。
| 方法 | 内容 | 手間・リスク |
|---|---|---|
| 画像編集ソフトで手動リサイズ | Photoshop等で個別に拡大・調整 | 件数が多いと手間が大きい。画質劣化に注意 |
| Merchant Center「Product Studio」 | Google公式の解像度向上機能 | Merchant Center内で完結し追加ソフト不要。効果は画像による |
| 撮影し直す | 元の商品を高解像度で再撮影 | 最も確実だが、時間とコストがかかる |
| 圧縮・変換ツールで最適化 | ファイルサイズ・形式のみ調整 | 解像度そのものは上がらないため、低解像度画像には無効 |
表の4つの方法のうち、「圧縮・変換ツールで最適化」だけは、今回の基準への対応にはならない点に注意が必要です。ファイルサイズや形式の最適化と、ピクセル単位の解像度は別の話であり、500×500ピクセル未満の元画像をいくら圧縮しても、ピクセル数自体は増えません。件数が少なければ撮影し直しが最も確実ですが、既存の商品画像が多い場合は、まずMerchant Center公式の「Product Studio」で対応できるかを確認し、対応しきれない分だけ撮影し直す、という順番が現実的です。
画像編集ソフトで手動リサイズする場合も、注意点があります。単純に小さい画像を機械的に引き伸ばすだけでは、輪郭がぼやけた粗い画像になり、Google側の品質基準(過度な演出や不鮮明さを避ける)に抵触する可能性があります。「ピクセル数を増やす」ことと「見た目の品質を保つ」ことは別の課題であり、単純な引き伸ばしで済ませられるのは、元の画像がもともと十分な品質を持っている場合に限られます。
07 当サイトの実測
Merchant Centerを運用していない、という前提から
当サイトがEC機能を持っておらず、Google Merchant Centerに商品フィードを送信していないため、今回の500×500ピクセル基準について、当サイト自身の商品画像で確認した実際に測った値は持っていません。この点は正直に書いておきます。数字を持たない領域で、無理に「当サイトも同じ基準で確認しました」と書くことは、読者に誤った印象を与えることになるため避けています。
それでも、実測できることはある
持っていない実際に測った値を装う代わりに、当サイトが実際に持っている画像に関する経験を、範囲を限定した上で共有します。以下で扱うのは、Merchant Centerの商品画像の解像度そのものではなく、「画像を継続的に点検する体制」についての実測です。対象が異なる点を踏まえた上で読んでください。
それでも共通する「画像を点検しないと気づけない」という経験
当サイトが別の観点から画像の実態を定期的に点検する重要性を実測で経験しています。過去の記事では、当サイトの画像147本のうち45本が「後から運ばれてきた」形跡を持っていたことを、ファイルのタイムスタンプから確認しました(archives/133)。これは画像がいつ作られたかではなく、いつその場所に置かれたかを別の記録から読み取ることで見つかった数字であり、「画像は見た目だけでは、いつ・どう扱われたかが分からない」という前提を教えてくれた実測です。また別の回では、本番環境からサムネイル画像が消えていたにもかかわらず、監視の仕組みが一度も警告を出さなかったという事故も記録しています(archives/132)。画像は、能動的に点検しない限り、問題が起きていても気づきにくいという点は、対象が自社サイトの画像であってもMerchant Centerの商品画像であっても共通する構造です。
出典
07章で参照した当サイトの実測は、当サイトが過去に公開したAI Ronブログの記事本文に基づきます。当サイトの画像点検はMerchant Centerの商品画像とは対象・目的が異なり、ピクセルサイズの基準を直接検証したものではありません。「画像は点検しないと気づけない」という論点の参照として扱っています。
画像SEOの点検を扱った過去回
当サイトが画像検索まわりの点検についても記事を公開しています(archives/107)。この回では、画像検索のリニューアルを受けて、当サイトの画像SEO(alt属性・ファイル名・構造化データ)を点検した経緯を扱っています。今回のMerchant Centerの基準はピクセルサイズという別の軸ですが、「画像に関する基準は、複数の軸(検索順位・表示速度・今回のような掲載可否)で同時に存在する」ということを踏まえておくと、点検の抜け漏れを防ぎやすくなります。
点検の軸を1つに絞ると、他の軸が見落とされる
ここまで挙げた3つの実測(タイムスタンプの記録・監視の沈黙・画像SEOの点検)に共通するのは、どれも「別の目的で点検していたら、たまたま見つかった」問題であるということです。EC担当者が今回の500×500ピクセル基準だけを気にしてチェックリストを消化しても、表示速度や検索順位への影響、alt属性の有無といった他の軸は別途 確認しない限り見えてきません。05章のチェックリストは今回の基準に絞っていますが、画像に関する点検は、これ1つで完結するものではないという前提を持っておくことをおすすめします。
08 このテーマの、これまで
Merchant Centerの画像要件は、以前から存在していた
Google Merchant Centerは、Google Shoppingの前身であるGoogle製品検索の時代から、商品画像に関する要件を設けてきました。画像は商品情報の中でも、購買判断に直結する重要な要素として扱われており、Google公式のベストプラクティス(背景を白または透明にする、商品全体を写す等)も継続的に案内されています(画像リンク [image_link](Google Merchant Center ヘルプ))。今回の変更は、こうした既存の要件の延長線上で、最低ラインを数値として明確に引き上げたものだと位置づけられます。
AI Mode・生成AIの拡大が、画像の役割を広げている
近年、GoogleはAI Modeやレンズによるバーチャル試着など、商品画像を従来以上に大きく・詳しく扱う機能を拡大させています。PPC.landの解説記事が指摘するように、今回の基準はShopping広告や無料リスティングだけでなく、こうした新しいAI機能にも及ぶとされており(Google blocks product images under 500 x 500 pixels from 31 January 2027(PPC.land))、画像の品質基準がAI機能の拡大と足並みを揃えて引き上げられている流れとして読み取ることができます。
「基準を満たしていた」から「表示され続ける」への変化
これまでは、基準を下回る画像であっても、Google側の自動最適化によって表示され続けていました。今回の変更は、この「Google側が救済してくれる」という前提が今後は成り立たなくなることを意味します。ECサイト運営者自身が、自社の画像品質を能動的に管理する責任が、以前よりも明確に求められる方向へと変化していると言えます。
今後も基準が変わりうる、という前提を持つ
今回の500×500ピクセルという数字自体も、Googleが将来さらに引き上げる可能性を否定するものではありません。公式ヘルプの更新履歴を見ると、Merchant Centerの商品データ仕様は年単位で見直されており、「今の基準を満たしたから終わり」ではなく、定期的に確認し直す運用が必要になります。08章で挙げた3つの動き(既存要件の延長・AI機能の拡大・自動救済の縮小)は、いずれも今後も続いていく方向性であり、今回の記事で示したチェックリストも、1年後には見直しが必要になる可能性があります。
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