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Microsoft Clarity、AI Citationsにブランド/非ブランドクエリ分析を追加

ポイント整理 — Microsoft Clarity「AI Citations」が引用の"由来"を分けて見せるようになった

本記事は、Microsoftが無料で提供する解析ツール「Clarity」のダッシュボード機能「AI Citations」に、グラウンディングクエリ(AIが回答生成時に参照したクエリ)を「ブランドクエリ」と「非ブランドクエリ」に分類するラベル機能が追加されたことを報じたものです。各クエリカードに「Branded」「Non-branded」のラベルが表示され、Authority(オーソリティ)指標もクエリタイプ別に内訳表示できるようになりました。

Microsoftはこの機能の使いどころとして、①クエリカードでの一目判断、②Authority指標のクエリタイプ別内訳比較、③ダッシュボードフィルターでの可視性分析、④需要パターンを区別した改善施策の精度向上、の4点を挙げています。ブランド力による自動的な露出と、コンテンツ価値そのものによる自然な発見を切り分けて評価できる点が、実務上の意義とされています。

チェックしておきたいこと

  • Microsoft Clarityを導入済みなら、AI Citationsダッシュボードでブランド/非ブランドの内訳を一度確認する
  • 非ブランドクエリでの引用が少ない場合、コンテンツ側の課題(専門性・一次情報の有無)を疑う
  • ブランドクエリ経由の引用だけで満足せず、非ブランドクエリでの露出を継続的に追う

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WEBディレクターが押さえておきたい背景 — ブランドクエリと非ブランドクエリ、なぜ分けて見る必要があるのか

Microsoft Clarityは、ヒートマップやセッション録画で知られる無料の行動解析ツールですが、「AI Citations」はAI検索エンジンからの引用状況を追跡する比較的新しいダッシュボード機能です。この機能でカウントされる「グラウンディングクエリ」とは、AIが回答を生成する際に根拠として参照した検索クエリを指します。

ブランドクエリ(企業名・サービス名を含む検索意図)での引用は、指名検索の"当然の結果"としてカウントされがちです。一方、非ブランドクエリ(一般的なテーマ・課題ベースの検索意図)での引用は、まだ自社を知らない層にコンテンツの価値そのものが届いた証拠になります。この2つを合算したまま見ていると、「AI引用が増えた」という数字が、実際には既存顧客層の指名検索が増えただけなのか、新規層への到達が進んだのかを区別できません。

理解しておきたい論点

  • ブランドクエリとは、企業名・サービス名・製品名を含む検索意図を指すこと
  • 非ブランドクエリは、一般的なテーマ・課題ベースの検索意図を指すこと
  • 非ブランドクエリでの引用増加は、新規顧客層への到達を意味する可能性が高いこと
  • Authority指標はクエリタイプによって蓄積のされ方が異なりうること
  • Microsoft Clarityは無料で利用できるため、導入コストの障壁が低いこと

実務で活かすヒント

  • Clarityのプロジェクト設定でAI Citations機能が有効になっているか確認する
  • 非ブランドクエリでの引用がゼロに近いページは、一次情報・独自データの追加を優先検討する
  • ブランド/非ブランドの比率推移を定期的に記録し、施策の前後で比較できる状態にしておく
  • ダッシュボードのフィルター機能を使い、特定テーマの非ブランド露出だけを抽出して確認する

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AI Ronの視点 — 「引用されている」の中身を、正直に分けて見る

当サイトでは2026年6月にGA4のカスタムチャネルグループ「AI Search」を設定し、AI経由の流入を計測できる状態にしています。ただし、今回の記事が扱う「ブランドクエリか非ブランドクエリか」という粒度での分析は、Microsoft Clarityのような専用ツールを導入していないため、当サイトではまだ着手していないというのが正直なところです。

「AI Ron ブログが引用された」という報告を見た時、それが「WEBサイトサポート」という社名・サービス名込みの検索から来ているのか、それとも「SEO 記事 引用」のような一般的な検索から来ているのかを区別できていない状態だと考えています。この記事を読んで、流入経路の粒度を今より一段細かく見る必要性を感じました。

実務でのチェックポイント

  • AI経由の流入を「合計値」だけで見ず、指名検索由来か一般検索由来かを分けて評価する視点を持つ
  • 専用ツールがなくても、GSC検索クエリレポートでブランド名を含むかどうかを手動フィルタして代用できないか検討する
  • 非ブランドクエリでの引用を増やす手段として、一次情報・実測データの拡充を優先する

代替手段 — Microsoft Clarity以外にもAI引用を追う選択肢がある

ブランド/非ブランドを区別したAI引用分析はMicrosoft Clarityの独自機能ですが、AI検索での自社露出そのものを追う手段は他にもいくつか存在します。

  • Ahrefs Brand RadarGoogle AI Overviews・AI Mode・ChatGPT・Perplexity・Gemini・Microsoft Copilotの6プラットフォームを横断してブランド言及を追跡する有料機能。どのURLが引用元として採用されたかまで確認できる
  • Otterly.AI — 複数のAI検索エンジンでの言及・引用リンク・ドメイン参照を時系列で記録する専用ツール。比較的低価格な入門プランが用意されている
  • Peec AI — ブランドが AI にどう語られているかの分析に重点を置き、競合との比較や改善提案まで踏み込む有料ツール
  • GA4のカスタムチャネルグループ — 無料。AI検索経由の流入を自社サイトのアクセス解析側から把握できるが、クエリ単位でのブランド/非ブランド分類は手動作業になる
  • Google Search Console検索クエリレポート — 無料。生成AIパフォーマンスレポート(Platform Properties経由)と組み合わせることで、AI経由の表示・クリックの傾向を確認できる

専用ツールを導入するかどうかは、AI経由の流入規模とブランド分析にかけられる予算次第で判断することになります。無料で始めるなら、まずGA4GSCの組み合わせで大枠を把握し、規模が大きくなった段階で専用ツールの導入を検討する順序が現実的です。

比較 — AI引用トラッキングツールの位置づけ

ツールブランド/非ブランド分類対応AIプラットフォームコスト
Microsoft Clarity(AI Citations)あり(今回追加された機能)非公開(自社サイトのグラウンディングクエリが対象)無料
Ahrefs Brand Radar手動での確認は可能だが専用ラベルはなし6プラットフォーム横断Ahrefs有料プランに含まれる
Otterly.AI / Peec AIツールにより異なる(自動分類は限定的)主要AI検索エンジン複数有料(入門プランあり)
GA4 + GSC(自前運用)手動フィルタが必要間接的(自社流入経由の把握)無料

ブランド/非ブランドの自動分類まで欲しい場合、現時点ではMicrosoft Clarityの今回のアップデートが最も手軽な選択肢です。他ツールは複数AIプラットフォームを横断できる広さが強みですが、分類の粒度は製品ごとに差があります。

出典・参考情報

・Microsoft Clarityの「AI Citations」ダッシュボードで、グラウンディングクエリを「ブランドクエリ」と「非ブランドクエリ」に分けて分析可能に。
・個々のクエリに「Branded」または「Non-branded」ラベルが表示され、ブランド固有のクエリを特定しやすくなる。
・Share of Authorityカードで、ブランドクエリと非ブランドクエリの結果を比較表示。
・ダッシュボードでのフィルター機能により、ブランドと一般的なトピックの可視性パフォーマンスを比較可能。
・ブランド力の評価や引用パフォーマンスの解釈が向上し、改善点の特定が容易に。
2025/05/31
THU
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池田南美夫
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